三月は深き紅のダートを Dirt02 順当にまずはトレール車から!

前回、バイクの免許も取らないうちに車両は買ってしまった、というお話をしましたが、まずはそこから。

三月は深き紅のダートを Dirt02 順当にまずはトレール車から!

掲載日:2013年03月22日 ※本記事は他媒体で連載していたもの(現在は抹消)を復刻したものです。

無免許で
すでに愛車はやって来た

前回、バイクの免許も取らないうちに車両は買ってしまった、というお話をしましたが、まずはそこから。

 

学生時代に始めたMTBが、社会人1年目の時点で既に長い競技経験を経ていた事もあり、その頃には既に『乗り物=スポーツ=競い合い』という符合が頭の中を渦巻いていて、バイクもその影響で専ら、ラリーレイド(パリ・ダカなど)やモトクロスに興味が集中していました。学生時代から読んでいたバイク雑誌はガルル(GARRRR)でした。

01_b

そのガルルでは、よく当時からラリーレイドの特集をしていて、またナンバー付き車両も種類が豊富な時代で、レーサーからトレール車まで幅広く横断した『車両ガイド』、なんかも記事でよくやっていました。まずはバイクに触れたい、という欲求だったのでいきなりレーサーではなく、普段の足的考えも含め、ナンバー付き車両を誌面を眺めながら物色していました。そういった中で、子供の頃に刷り込まれたある出来事によって、『バイクはカワサキ』、というこれまた勝手な符合が頭の中に既にあり、前述の『競い合い』クセと合致して、当時のカワサキ KLXの売り文句であった、「闘う4スト」にビンッ!! とキテしまいました。この頃、2ストだ、4ストだ、という考えはあまり頭にはなく、ホンダのCRM250ARのチャンバーに惹かれながらも、「やっぱりバイクはカワサキだろ! しかも『闘う』だよ! オイ」ってな具合で、購入のターゲットが自動的にKLXに絞られました。

 

今では1モデルしかないKLXですが、当時は、正立フロントサスペンションを持ちやや汎用的なKLX250ES(セル付き)と、倒立サスペンションを持つ戦闘的なイメージを纏うKLX250SR(セルなし)。これに加え、カタログにはKLX250Rの掲載もありました(レース前提車)。いい時代でしたね。そのKLXを雑誌で眺めー、最寄りのカワサキ系ショップでいただいたカタログを眺めー、妄想を含まらせー、気持ちは完全に『SR』に固定。セルスターターレス&バッテリーレス&キック始動オンリー、ってところもグラッと来てしまった所です。そうして狙いをKLX250SRに定め、何かのきっかけで走行距離が少ない1995年製の中古車を見つけ、当時、大学時代の先輩から借りていたスズキのハスラー50に乗って、片道2時間くらいの販売店まで現車を見に行きました。そこでは「おぉう! オフ車ってシート高いな。足届かない! キック出来ないじゃないか!」が真っ先な感想だったのですが、現物が目の前にあれば矢も楯もたまらずな状態になるのは当然で、勤務していた会社の社員さんたちが世話になっていた、(当時の)住居近くのお店に頼んで、プロの査定&引き上げをお願いしました。この時点ではまだ、普通2輪の免許は教習場通い中です。

02_b

という事で、免許も無いうちから支払いもさっさと済ませ、アパートの駐輪場に車両がやって来てしまいました。

 

<続く>

 

%e3%82%b5%e3%83%9b%e3%82%9a%e3%83%bc%e3%83%88

 

コメントを残す