三月は深き紅のダートを Dirt03 KLX250SR でモトクロスデビュー!

2輪の免許もないうちから、さっさとバイクだけは入手してしまったのが前回まで。今回は、さてそこからどのようにオフロー“道”に突入して行ったのか、です。

三月は深き紅のダートを Dirt03 KLX250SR でモトクロスデビュー!

掲載日:2013年04月05日 ※本記事は他媒体で連載していたもの(現在は抹消)を復刻したものです。

きっかけは
町のバイク屋

2輪の免許もないうちから、さっさとバイクだけは入手してしまったのが前回まで。今回は、さてそこからどのようにオフロー“道”(どう、って読んで下さい!)に突入して行ったのか、です。

KLX250SRは、すでに下見の時点でシートに跨った状態でキック始動出来ない事はわかっていたので(足が着かない)、引き上げをお願いしたお店のスタッフさんから教わった、車両右側からキックする、という方法で、駐輪場でニヤニヤしながらただエンジンだけをかけていました。教習場に通っていたし、ギア車の50cc(スズキ/ハスラー50)に乗っていたので運転する事は出来たのですが、まあそこだけはさすがに自制して。今ではそうは思いませんが、とにかく当時はフルサイズのオフロードバイクってのは、すごくデカく感じたんです。ずーっとMTBと原付でしたから。

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そして、本格的にオフロー道にハマり、オフロード系WEBマガジンの担当まで務めるようになったそのきっかけは、お世話になるお店にありました。KLXを引き上げてもらった所ですが、外観は“普通〜の町のバイクショップ”なのですが、その実、社長はMCFAJ(全日本モーターサイクルクラブ連盟)という組織の中の関東支部の役員をやりながら自身もモトクロスレースに参加し、子分にあたるスタッフ(ひとり)は、全日本モトクロス選手権にIB(国際B級)ライダーとして参戦中、という根っからの“オフ屋”だったのです。本当、普段はヤクルトのオバちゃんが乗るスクーターとか、新聞配達員のカブを触っているんですよ。それが閉店した途端、突然自分たちのクルマからモトクロスレーサーを降ろし始め「ウッシッシ」と言いながらサスペンションばらしたり、タイヤ交換を始めるんです。という事で、この環境にかなり影響を受けました。あれよあれよという間に、KLX250SRは簡単な保安部品だけを外して、IBライダーのクルマに便乗させてもらい、一路モトクロスコースに。トレール車/レーサーの区別なく、社長のスパルタ特訓を受け、モトクロスコースを普通に走れるぐらいまでには上達出来ました。もちろん、気持ちの中には既にオフロー道があったので、厳しかったですが練習はとても楽しかったです。

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こうして、KLX250SRでモトクロスらしき事をして1年ぐらいでしょうか。とうとうモトクロスレーサーを買う事になりました。これは、トレール車では限界がある、という事ではなく、やはり続けていくと1度はレーサーに乗りたくなるんです。そうして当時、お店のお客さんが売却した車両の中にたまたまカワサキ KX80-II(1998年製)があり、それを購入。晴れて、Wカワサキオーナーとなりました。ここからは、車両がレーサーになった事で社長のスパルタは更に度を増し、あちらこちらのコースで猛烈にしごかれる事に。周囲に良い見本となる人が多かった事もあり、レーサーもそこそこ走らせられるようになりました。

 

<続く>

 

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