【カワサキ】公道オフローダーとして『KLX230』が新たに登場! 心臓部は空冷4ストローク SOHC 2バルブ。

このご時世にまさかの、オールニュー・オフロードバイクの登場である。新品で250cc以下のオフロードバイクが買えるのは嬉しいことで、簡単に仕様などを見てみたい。

カワサキはまったく新しいモデルとして、乗り手を選ばずオフロードライディングが楽しめる空冷4ストローク単気筒モデルのKLX230を、新発売する。
 
 
< リリースより >
【 KLX230 】
 

カワサキ KLX230 2020年モデル/48万6,000円(税込)/カラー:ライムグリーン

 
KLX230は、誰もがオフロードライディングを楽しめるようにエンジンとフレームが一から新設計され、ライダーをオフロードの楽しさへと誘います。

空冷4ストローク232cm³単気筒エンジンは低中回転域からの力強いトルクを生み出し、シンプルな構造が、高い信頼性を実現。そして、コンパクトなペリメターフレームは、オフロードライディングでの操縦安定性を実現しています。

また、KXシリーズで培った技術を踏襲し、人間工学に基づきマシンコントロール性が高いスリムさやアグレッシブなデザインを採用。フロント21インチ、リヤ18インチのホイールを装備したこのモデルは、カワサキ初となるデュアルパーパスABSを採用し、軽量、パワフル、扱いやすさという特徴と相まって、オフロード走行における理想的なパートナーです。
 

カワサキ KLX230 2020年モデル/48万6,000円(税込)/カラー:エボニー

 
■主な特長
・低中回転域で力強いパワーとスムーズなトルク特性を持つ、空冷4ストローク232cm³単気筒エンジン
・誰もがオフロードを楽しめるよう設計された、軽量コンパクトで低重心なペリメターフレーム
・オフロード走破性を高めた、ロングストロークサスペンションとホイール
・オンロード・オフロードどちらにおいても、ライダーが安心して走行できるようにサポートするデュアルパーパスABS
・アグレッシブなイメージと、オフロードにおけるライダーの自由度を高めたスタイリングとフラットなシートデザイン
・扱いやすく軽快なハンドリングを実現する1,380mmのショートホイールベース
・快適なクルージングを可能にする、6速トランスミッション

■アクセサリー
・ETC2.0車載器キット(取付には別途リヤキャリアが必要です)
・リヤキャリア
・ハンドガード
・スキッドプレート
・ハンドルバーパッド(KLXロゴ)
・ファットバーハンドル
・ブラックアルマイトリム
・フレームカバー
 

カワサキ KLX230/2020年モデル用ハンドルバーパッド。(4,048円)ノーマルのハンドルはスチール製になる。

カワサキ KLX230/2020年モデル用ファットバーハンドル。(1万2,320円)ファットタイプだとツインウォールやアルミ製を連想するが、これはスチール。重さにデメリットはあるが、激しい転倒でアルミのように破断せず曲がるので、生還性には利がある。
カワサキ KLX230/2020年モデル用スキッドプレート。(1,617円)金属製と樹脂製で賛否分かれるが、樹脂製のメリットは軽量なことと滑り易さ。純正なので、オイルドレンホールはもちろん備わる。

カワサキ KLX230/2020年モデル用リヤキャリア。(1万7,380円/積載重量 3kg)純正ならではのフィット感が素晴らしい。これに追加するかたちで、ETC2.0車載器キットをONすることが可能。これは純正アクセサリーらしく、ハンドルマウントタイプではなく外観を損なうことがないKLX230 専用の、アンテナ分離型 ETC 車載器キットになる。(4万5,980円)

 
モデル情報
車名(通称名)/KLX230
マーケットコード/KLX230ALF
型式/2BK-LX230A
価格/48万6,000円(税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)、エボニー(BK1)
発売予定日/2019年10月15日
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場PT. Kawasaki Motor Indonesia(KMI)で日本向けに生産された車両です。
※当モデルはABS装着車です。
※実際のモデルはフロント・リヤのウインカーがクリアレンズで形状が異なります。またABS、ヘルメットロックが標準装備です。
 
 
低中回転域を重視して新たに開発された、フューエルインジェクション搭載の4ストローク232cm3単気筒エンジン。空冷とSOHC 2バルブというシンプルな構成で、多くのメリット面を選んだ結果という。空冷エンジンは水冷エンジンに比べ部品点数が少なく済み、軽量コンパクトな車体構成に貢献するのは事実だ。一方、ハイパワーや排ガスコントロールは難しくなる傾向がある。

カワサキのオフロード車に於ける代名詞とも言えるペリメターフレームは、完全新設計でコンパクト且つオフロードライディングでの操縦安定性を実現。様々な状況下におけるテスト走行からのフィードバックを活かし、エンジンとフレームのバランスが、幅広いライダーが楽しめるように設定されている。
KX シリーズのアグレッシブ・イメージのボディワークに合わせ、楕円断面形状のテーパーサイレンサーを採用。設計にもよるが、後輪がフルボトムした時に干渉しないメリットもある。エンジンと繋がるエキゾーストパイプは、低中回転域でのエンジンパフォーマンスを高める狙いの長さで設定され、モトクロッサーにも多いロングスタイル。
1,380mm のショートホイールベースを採用し、扱いやすい軽快なハンドリング特性としている(KLX250は、1,430mm)。サスペンションは、フロントが ø37mm のテレスコピック式でストローク長は 220mm。リヤのニューユニトラックサスペンションは 223mm のストローク長を持つ。窒素ガス封入式リヤユニットは、ライダー体重やタンデムライダーの有無に合わせプリロード調整が可能。
エンジンは、トルクを重視したボア×ストローク比とし、低中回転域から豊かなトルクを発生。車体を力強く前に進めるとともに、低速域で優れたコントロール性能を発揮する。フューエルインジェクションはø32mm のスロットルボディを持ち、緻密なスロットル制御を実現。低速域でのコントロール性能にも貢献。バランサーシャフトを導入し、空冷単気筒でイメージしがちな振動を低減させ、快適性に寄与。
カワサキ初のデュアルパーパスABSを、ボッシュ社と共同開発。このシステムは、オンロードとオフロードどちらの路面においても安全に停止できるようブレーキを制御。ビギナーライダーの安心走行をサポートする。ダート路面での作動やロック挙動が気になる。
シンプル構造の空冷エンジンと操縦安定性に優れるペリメターフレームを同時開発したことで、コンパクトなパッケージを実現。また、KXシリーズと同様のフラットなシートデザインを採用し、ライディングポジションの自由度を高めている。
フロント21インチ、リヤ18インチのアルミ製ホイールを採用。サスペンションは、前後ともにロングストロークタイプを搭載し、最低地上高は 265mm を確保。快適なオフロードライディングに貢献している。気になるシート高は、885mm。2016年に生産終了したKLX250が 890mm なので、低めとは言い難い。
同社のオフロードモデルでよく使われる言葉に「エルゴノミクス」があるが、KLX230も同様。フレームは、形状的にも機能的にも脚でホールドしやすいように設計されていて、優れた車体コントロール性能を実現。シュラウド、シート、サイドカバーのつなぎ目も滑らかになっていて、マシンのコントロール性を高めるとともに、ライダーの動きやすさも高めている。
かつてのオフロードバイクはヘッドライトがとにかく暗かったが、それも過去の話。明るさを第一に設計された大型・大光量仕様で、60/55Wランプが夜間走行時の優れた視認性を実現する。
メーター周りは、大型液晶パネルを採用した、視認性の高いデジタル表示のインストゥルメントパネル。液晶パネルにはスピードメーターのほか、オドメーター、デュアルトリップメーター、燃料計、時計を表示。ディスプレイ横には各種インジケーターランプを備えているが、ABS作動ランプはないようだ。
フューエルタンクは7.4リットルの容量を確保し、優れた航続距離を実現。1回の給油で長時間のライディングを楽しむことができる。公表燃費は少なめで33.4㎞/Lなので、200kmは走れる計算。素材は、同時発売のKLX230Rの樹脂に対し、こちらはスチール製。

左サイドカバー内側にツールボックスが備わり、その中に応急処置に必要な工具類が入っている。ワンキーシステムを採用し、左サイドカバーはイグニッションキーで施錠・解錠が可能。オフロードバイクでは定番の装備であるが、ダートを含むロングツーリング時は、予め使い勝手などを確認しておくのがベスト。機能は問題なくても必要な部品に気が付くことが多いからだ。

 
 
 


※編集部より:

新時代を見据えたオールニュー・オフロードバイク?!

 
 このご時世にまさかのまさかの、オールニュー・オフロードバイクの登場である。「海外で以前から販売していたモデルの国内仕様でしょ?」と思うかもしれないが、そちらの広報資料を見ても、ここ数年では初のモデルとなる(北米も同じ2020年に導入)。

 つまり、生粋の“新生”オフロードバイク、旧い表現で言えばデュアルパーパスモデルとなるのだ。開発から発売に至る経緯は解らないが、どうにも活況が見出だせない国内二輪業界に於いて、カワサキのささやかな良心と言えるのかもしれない。(いや、意地?)

 いずれにせよ、新品で250cc以下のオフロードバイクが買えるのは、どうにも嬉しい。ここは素直に喜んで、簡単に仕様などを見てみたい。

気になるシート高の難易度

 
 まず、排気量は型番通り232cc。機構は、空冷の4ストローク・単気筒とベーシック。250ccにしなかったのは、パワーよりもサイズ&重量を抑えたかったからと予想する。また、コンペティションでなければオフロードは排気量=性能ではないので、気にしなくてよい。驚くのは、エンジンも、その受けとなるフレームも完全新設計であることだ。どこにそのような余裕が……。穿った見方をすれば、長期的視野も含め回収の見込みがあるということだろう。当然、他のモデルへの転用は考えられる。

 ただ、明らかなのは、そうまでして新しいエンジンとフレームを本モデルに投入したかった、ということだ。最良なオフロードバイクを作りたい、という想いがそこにあったことは想像に難くない。純粋にワクワクする。

 ホイールサイズは、オフロードバイクでは定番のフロント21インチ、リヤ18インチ。タイアの選択肢、走破性にメリットあることは言うまでもないが、デメリットはシート高。キャプションでも触れたが、KLX230は885mm。KLX250が890mmなので、苦労して新エンジン&フレームを開発した割には、高い。シート自体のスリムさもKLX250が幅広い、ということはないので、足着き性は優良とは言えない筈だ。セルモーター始動なのでオフロードで再始動困難、というシチュエーションにはならないが、シートに適切な荷重を掛けて登坂が必要な場合や、傾斜角がきついウッズセクションなどで転倒後に跨がろうとする時は、相当にしんどいと思う。
 

参考:2016年発売のKLX250ファイナルエディション。

 

メーカーがどこまでの使用用途を考えているのか気になる

 
 なぜそのようなことを気にするのか、と言うと、KLX230はデュアルパーパスであるので公道走行はもちろん可能で、するとナンバー付き車輌必須のオンタイムエンデューロでの活用が期待できるからだ。
 

 
 新車で買えるハイパワー高性能マシンは内外含め多くあるが、整備のサイクルや部品代の高さといったランニングコスト。なによりも、そもそもの車輌価格を考えるとそれらは容易に買えるマシンではなく、また、せっかく買っても日常の足として使い易いか、と言ったらそれはまずない。

 そう考えた時、日常は通勤や生活の足として、たまの週末に林道ツーリングやアタックツーリング。頑張ってオンタイムエンデューロ、となると、イージーな選択肢は現状、ホンダCRF250Lとヤマハ セロー250しかない。重ね重ね、オフロード走行はパワー必須ではないので、それ以外の諸項目を比較してみた。

< KLX230 CRF250L セロー250 の順 >
シート高/ 885mm 875mm〔830 TypeLD〕 830mm
車両重量/ 134kg 144kg〔143 TypeLD〕 133kg
最低地上高/ 265mm 255mm〔210 TypeLD〕 285mm
燃料タンク容量/ 7.4L 7.8L 9.3L
価格/ 48万6,000円 49万7,880円 56万4,840円

参考で最大トルク/ 19N・m(1.9kgf・m)/6,100rpm 23[2.3]/6,750(N・m[kgf・m]/rpm) 20N・m(2.1kgf・m)/6,000r/min

 どうであろうか? やはり、シートは高い。排気量的には低く作れそうなのだが、転用を考え徹底的なローダウン仕様にはできなかったのかも、と考えてしまう。ローシートで有名なセローがひとり勝ちなのは当然としても、もったいない(セローもSOHC)。サスペンションは柔らかいのかもしれないが、セローもそこは一緒なので、1G’を考慮してもこの差は無視できない。

早い試乗記を頑張りたい

 
 翻って、重量面では頑張っている。筆者はKLX230以外、乗った経験があるが確かにCRF250Lは実感として、とても重い。ある意味、「ルックス車」とまで言ってしまいそうな扱いづらさがある。重心位置も重要ではあるが、KLX230は少なくとも数値上はセローと同等なので、心配は低い。公道や林道ではモトクロスのように過激にマシンを振り回すことはないので、サイレンサー位置や重量は黙殺する。現代は、それよりも騒音や排ガスのほうが重要である。

 オフロード走行では燃費が悪化するのでガソリンタンク容量は気になるが、これは大丈夫そう。セローはある意味、凄いが。価格は、排気量を考えれば最安なのは当たり前だが、オフ車はとにかく各部の消耗&交換が激しいので、イニシャルコストは低いに越したことはない。
 

カワサキ KLX230 2020年モデル/48万6,000円(税込)/イメージ

 
 総じて見れば、全体的なバランスは良い印象。後発なので当然だが、「コスト、コスト」ととにかく日々うるさい昨今。後出しジャンケンが必ずしも成功しない世の中であり、様々な条件を勘案してできあがった一台なのだろう。

 早いうちに試乗インプレッション記事もお届けしたいと思う。ご期待あれ。(やかん)


 
 

< 関連記事 >

【カワサキ】KLX230 / Rの全貌と魅力を紐解く、特濃試乗インプレッション&開発者インタビュー (導入編)
 
 
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【カワサキ】モトクロッサー『KX』シリーズ 2020年モデルが登場! KX250はよりハイパワー仕様に。(4st編)

カワサキは、高回転域におけるパフォーマンスの向上とさらなる出力向上を実現した4ストロークモトクロッサー、KX250などの2020年モデルを新発売する。
 
 
< リリースより >
【 KX250 】
 

ファクトリースタイルのエンジンコンポーネントとチューニング
カワサキ KX250 2020年モデル/79万3,800円(税込)

 
高回転域におけるパフォーマンスの向上とさらなる出力向上を実現したKX250。「中級レベルのライダーからエキスパートライダーまで、表彰台の頂点に立たせる」というKXデビューから普遍の設計理念をもとに、歴代最速の4ストローク250cm³クラスのKXが誕生しました。

249cm³水冷4ストローク単気筒エンジンは、吸気バルブの大径化、フィンガーフォロワーロッカーアームの採用、デュアルインジェクター、ダウンドラフト構造の吸気ラインなどレーサー直系の先進技術により、さらなる進化を遂げています。
 

ファクトリースタイルの車体コンポーネントとチューニング
カワサキ KX250 2020年モデル/79万3,800円(税込)

 
■主な変更点
・最高出力を約3.3PS高めた新型エンジン
NEW レブリミットを向上した、フィンガーフォロワーロッカーアームの採用
NEW 高回転域における性能を高めた、ボア×ストロークの変更(78.0×52.2)
・それぞれ異なる役割を担うデュアルインジェクターの採用
NEW エンジンマウント剛性バランスを最適化した、アルミニウム製ペリメターフレーム
NEW 滑らかな動きと確実な減衰特性を発揮する、ファクトリースペックの大径コイルスプリングフロントフォーク
NEW より強力な制動力を発揮する、ブレーキシステム
・カラー&グラフィックの変更
 
ファクトリーマシンのチューニングが施された、パワフルな高回転型水冷4ストローク249cm3単気筒エンジン

KX450 と同様、スーパーバイク世界選手権のエンジニアが設計したフィンガーフォロワーロッカーアームを採用。レブリミットを 500rpm 向上し、より強力なパワーが得られるアグレッシブなカムプロフィールの設定が可能となった。吸排気バルブの大径化(吸気:ø31mm → ø32mm、排気:ø25mm → 26.5mm)とハイリフト化(吸気:9.3mm →10.3mm、排気:8.8mm → 9.1mm)も行われている。
エアボックスの構造を見直し、テーパー形状のファンネルを短くすることで(120mm → 70mm)、高回転域の性能を向上。吸気ダクトの配置を見直すことで、さらに直線的な吸気アプローチを実現。ダウンドラフト構造の吸気ラインにより、シリンダーへの吸気進入角は 32.5°(従来は29.5°)となり、シリンダー充填効率とエンジン出力を向上させた。
新しいエンジンは最高出力を約2.4kW(3.3PS)高め、10,000rpm から際立つより強力な高回転性能を実現。ライダーにストレートでの優位性をもたらしている。またレブリミット向上との組み合わせが、コーナー間の走行をスムーズにし、より速いラップライムを刻むことが可能となった。
ファクトリーマシンと同一設計の大口径ピストンにより、あらゆる回転域で強力な性能を発揮。ブリッジドボックスボトムなどは変わらずだが、ピストンクラウンの設計を見直すことで圧縮比を向上(13.4:1→14.2:1)。
排気システムの変更により、高回転域の性能を向上。エキゾーストパイプの長さを30mm短縮し、ジョイントパイプにはハイドロフォーミングによる逆テーパー形状を採用(ø48.6mm → ø45~54mm)。
ø48mm倒立コイルスプリングフロントフォークを新たに採用し、ストローク初期動作を向上。大径インナーチューブの採用により大径ダンピングピストン(ø25mm)の使用を可能にし、滑らかな動きと確実な減衰特性を実現。スプリングレートは、KX250のエンジン出力向上に合わせて変更。
新しい KYB 製フロントフォークに合わせ、同じKYB 製リヤショックユニットを採用。
エンジン下部フロント側のマウント(クランクケース前面)に使用されている貫通ボルトをスタッドボルトへ変更し、全体的なフレーム剛性を最適化。その結果、リヤサスペンションの衝撃吸収性能が向上。アクセサリーシャーシパーツとして『スキッドプレート』の用意もある。

新しいボディワークに施されるファクトリースタイルのグラフィックスは、KX250のパフォーマンスイメージを反映。シュラウドをコンパクトに設計することで、ライダーの自由度を向上。段差のない滑らかなデザインにより、ライダーの動きを妨げない。また、ライダーの脚がひっかからないよう、シュラウドはフレームの一部も覆っている。
カワサキ KX250 2020年モデル/79万3,800円(税込)

 
モデル情報
車名(通称名)/KX250
モデルイヤー/2020
マーケットコード/KX252BLF
価格/79万3,800円(税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
発売予定日/2019年8月1日
※KX250は公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
 

 
 
【 KX450 】
充実した装備と高い戦闘力を誇る4ストロークモトクロッサー、KX450。

カワサキ KX450 2020年モデル/99万3,600円(税込)

数多くの先進の機能を採用したエンジンとこれまでで最もスリムな車体を与えられたKX450。「中級レベルのライダーからエキスパートライダーまで、表彰台の頂点に立たせる」というKXの設計概念は、KXブランドをこの世に送り出し40年以上経った今でも揺るぎません。

数々のAMAタイトル獲得の事実は、KXの真の実力を証明。449cm³水冷4ストローク単気筒エンジンは、吸気ラインのダウンドラフト化、フィンガーフォロワーロッカーアームの採用により、高い出力を実現しています。

また素早い再始動が可能となるセルフスターターや、安定した操作フィーリングを可能にする油圧クラッチを搭載。ファクトリーマシンからフィードバックされた先進技術により、レースでの戦闘力を高めています。

■主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
 

カワサキ KX450 2020年モデル/99万3,600円(税込)

 
モデル情報
車名(通称名)/KX450
モデルイヤー/2020
マーケットコード/KX450JLF
価格/99万3,600円(税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
発売予定日/2019年8月1日
※KX450は公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
 
 
【 KLX110L 】
子供から大人まで幅広くオフロードを楽しめるKLX110L。
カワサキ KLX110L 2020年モデル/27万円(税込)

■主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
 
モデル情報
車名(通称名)/KLX110L
モデルイヤー/2020
マーケットコード/KLX110DLF
価格/27万円(税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
発売予定日/2019年10月1日
※KLX110Lは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
※当モデルは体重70kg以下の方の使用を想定して設計されています。また激しいオフロード走行には適していません。
 

カワサキ KLX110L 2020年モデル/27万円(税込)

 
 
 


※編集部より:

小変更だがより煮詰めが進んだ KX250

 
 例年、モトクロッサーは450と250を順番に大幅チェンジしているが、KXは昨年の450の変化に比べ、250は小規模の変更となった。

 まず、450でカワサキモトクロッサーでは初となったバッテリー搭載でのセルモーター始動はなし。世界的に見れば、このクラスには不要との判断なのだろう。体格の小さな日本人としては厳しいが、致し方ない。エンジン自体は、元からトップが良く伸びると一般ライダーからも好評のKXの特性は、更に進化しているようだ。KXは海外ではファクトリークラス・ライダーの活躍が、どちらの排気量もひとりだけが抜きん出ている状態なので、一概にマシンの高性能、とは言い切れないところだが、調子のよくない車体でポディウムに登れる訳はないので、その点は間違いないのではないか。

 一時期注目されたエアサスペンションも、結局はオフロードバイクでの普及はなかったようだ。聞くところによると、エア式は初期の動作がやはりどうしても硬く、これはマウンテンバイクでもよく指摘される点だが、遥かに車重があるモーターサイクルではそれと動作のバランス取りが非常に難しいらしい。動きのスムーズさは、相変わらずコイル式に軍配が上がる、というのが今のところの評価だろう。

 体格やコースを考えると日本人にはよりマッチしやすいと思う250ccモデルだが、新生KX250の具合はどうであろうか? カワサキは現在、メディア向けにも公開してのモトクロッサー試乗会を実施していないので個々に借り出すしかないのだが、機会あれば体験してみたいとは考えている。(やかん)


 
 
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月~金曜9:00~12:00、13:00~17:00(祝日、当社休日を除く)
 
 

【カワサキ】モトクロッサーの『KX』シリーズ 2020年モデルが登場。(2st編)

カワサキは、充実した装備と高い戦闘力を誇る2ストロークモトクロッサー、KX85-II他の2020年モデルを新発売する。
 
 
< リリースより >
【 KX85-II 】
 

カワサキ KX85-II 2020年モデル/38万3,400円(税込)

 
KX85・KX85-IIは高い剛性を誇るペリメターフレームに84cm³のパワフルな2ストロークエンジンを搭載。インナーチューブ径36mmの倒立フロントフォーク、ユニトラックリヤサスペンションなど充実した装備との組み合わせは優れたパフォーマンスを発揮します。

また、ハンドルバーは6つのポジションに調節が可能。ライダーの好みに応じて選択出来るようになっています。

さらに人間工学を取り入れたボディワークは快適な乗り心地と操作性を両立。「表彰台のトップにライダーを送り込む」というカワサキの設計理念がふんだんに盛り込まれています。

フロント17インチ、リヤ14インチのKX85に加え、フロント19インチ、リヤ16インチの大径ホイールを採用したKX85-IIも同時にラインナップしています。
 

カワサキ KX85 2020年モデル/37万2,600円(税込)

 
■主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
 
カワサキ KX85 2020年モデル/37万2,600円(税込)

カワサキ KX85-II 2020年モデル/38万3,400円(税込)

 
モデル情報
車名(通称名)/KX85、KX85-II
モデルイヤー/2020
マーケットコード/KX85CLF、KX85DLF
価格/37万2,600円、38万3,400円(ともに税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
発売予定日/2019年8月1日
※KX85・KX85-IIは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
 
 
【 KX100 】
ファクトリーマシンをイメージした本格派FUNライドモデルKX100。
カワサキ KX100 2020年モデル/40万5,000円(税込)

■主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
 

カワサキ KX100 2020年モデル/40万5,000円(税込)

 
モデル情報
車名(通称名)/KX100
モデルイヤー/2020
マーケットコード/KX100FLF
価格/40万5,000円(税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
発売予定日/2019年8月1日
※KX100は公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
 
 
 


※編集部より:

KX100 があるが、やはり本命は KX85-II

 
 排ガスなどの問題から、確実に市場から姿を消しつつある2ストロークエンジン。一部で125ccのエキシビション的な動きはあるものの、一般普及への復活とは当然ならず、ホンダを除けば車格が小さく軽量な85ccサイズ(海外ではミニバイク扱い)がキッズを中心に生き残っているのが現状。

 とは言うものの、そのホンダの4ストローク車に牙を剥くように一度リニューアルしたカワサキ・KX85のポテンシャルは凄まじいもので、外車勢ではまだまだ活況の2ストロークエンジンの余波を感じさせるものであった。その当時の筆者体重は45kgであったが、正直、素人では到底扱いきれない爆発的なパワーと、それに見合ったハードな足回りを持っていた。

参考/コラム
三月は深き紅のダートを Dirt53 全日本後のSUGOをダッシュ!

 身体が小さな日本人には、確実な武器になるのは間違いないことをここで保証しておく。

 ただし、KX80に未だに乗っている筆者もそうであるが、アタマの痛いのが2ストオイルの問題。かつて定番であったカストロール製が生産をストップしてしまい、それに代わる商品がこれといってないのが現状だ。アムズオイル製を後釜で使おうとした矢先、本国の意向と日本での販路変更があり、今は正規では買えない状態。排気煙の香りを楽しめるのも2ストロークエンジンならでは、と考えているので、ストックしたオイルを大事に使うしかない日々である。

 さて、そんな中、20年モデルでも国内で継続販売となったKX100であるが、どういった使い道があるだろうか? 参考として車格やパワーを窺ってみたい。

< KX100 >
全長/1,920mm
シート高/870mm
内径x行程/圧縮比/52.5mm×45.8mm/10.2:1(低回転)・8.7:1(高回転)
ホイールトラベル/前 275mm,後 275mm
タイアサイズ/前 70/100-19 42M,後 90/100-16 52M
車両重量/77kg
燃料タンク容量/5.0L

< KX250 >
全長/2,172mm
シート高/948mm
内径x行程/圧縮比/78.0mm×52.2mm/14.2:1
タイアサイズ/前 80/100-21 51M,後 100/90-19 57M
ホイールトラベル/前 314mm,後 310mm
車両重量/105.3kg
燃料タンク容量/6.4L

< YZ125(ヤマハ) >
全長/2,135mm
シート高/975mm
内径x行程/圧縮比/54.0mm×54.5mm/8.6-10.7:1
タイアサイズ/前 80/100-21 51M,後 100/90-19 57M
ホイールトラベル/前 300mm,後 315mm
車両重量/94kg
燃料タンク容量/8.0L

 一瞬、国内でも試験的に始まった2スト125エキシビションへの特例参加はどうか、とも思ったが、スペック的には厳しさある雰囲気だ。モトクロッサーはパワー表記が公式にないので、出力は数値から想像するしかないが、YZ125と比べてもやや弱めか。足回りも、タイアサイズが説得力にすこし欠ける。シート高がかなり低いので、やはりファンライド的な楽しみかたが好適かもしれない。日本でその目的で本機を所有するのは、なかなかに裕福ではあるが。

 なお、現段階ではKX65のアナウンスはありかなしかも一切ない。USでは一応、発表済み。(やかん)


 
 
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