FMFからヤマハパイソンエキパイ対応のコンプリートエキゾーストが発売!

FMFからヤマハパイソンエキパイ対応のコンプリートエキゾーストが発売!

FMFからヤマハパイソンエキパイ対応のコンプリートエキゾーストが発売!

 

アメリカ発のチューニングマフラー&エキゾーストの有名メーカー、FMF。ここ数年は特に開発を加速させ、AMAファクトリーチームでの採用も増え、確固たる地位を築いている。今回、その独特の取り回しからパイソンエキゾーストと呼ばれる、ヤマハYZ系車両に対応したコンプリートエキゾーストキットが登場した。2014年の全日本モトクロス選手権SUGO大会に来日したクーパー・ ウェブ選手もFMF使用者で、当日は見事な走りを見せてくれた。FXとWR250にも対応するので、エンデューロ愛好家も要チェックだ。

 

FACTORY 4.1 RCT COMPLETE
FACTORY 4.1 RCT COMPLETE

 

[ 製品情報 ]

メーカー/FMF

販売元/マルカワレーシング

製品名/FACTORY 4.1 RCT COMPLETE

価格/11万円、14万5,000円(税抜)

対応車種/ヤマハ YZ250F/FX、WR250、YZ450F(すべて2014-2015)

先進のラピッドチューニングシステム“RCT”+MEGA BOMBとの融合
4.1RCTの優れた特性とMEGA BOMBとのコンバインによって成し得た最強/最先端のエキゾーストコンプリート!
1)サイレンサー部のテーパーエンド部に開けられた4箇所の排気複通路口を介して、パンチング内径が3段階で縮小→拡大→縮小を繰り返す作用“ラピッドチューニングシステム”によって素早い排気の流れを発生。その結果、低域から高速まで幅広いチャンバー特性を備え、トルクとパワーレンジを増大させます。MEGA BOMB&RCTはFMF社が唯一、実現しえた先進の排気システムです。
2)コンパクトボディー構造により軽量化とマスの集中化、転倒時のダメージを回避。
3)マフラーマウント部はカットデザイン性に長けたCNCアルミビレット(削り出し)でダイレクトなスリップオンスタイル。
4)エンドキャップ部を耐熱性に優れたFMF独自で開発されたドライカーボンを採用。更なる軽量化と精悍なニューデザイン。
5)MEGA BOMBによって更なる全域でのパワーアップと1.5dBのデシベルダウン。独特な心地よいエキゾーストノート!
■FACTORY 4.1 RCTシステムは低音量設計の為、MFJの音量規制とマフラー後部形状規定に適合します。
■マフラー本体はリベットの取り外しが不要なボルトオン構造の為、特殊工具不要の分解/メンテナンスが可能です。
■マフラーエンドキャップは艶やかな光沢を放つFMF独自のドライカーボン製。
■4.1RCTのサイレンサーボディー材質アルミ製のコンプリートは、画像とは異なりアルミカラーになります。

 

取り付けイメージ。
取り付けイメージ。
取り付けイメージ。
取り付けイメージ。
AMAモトクロスでの実績は数多い。
AMAモトクロスでの実績は数多い。

 

 

[ お問い合わせ ]
マルカワレーシング
TEL/0894-22-0830

 

Dirt13 KX80-II修理プロジェクト その4

絶賛修理中の1998年製、カワサキのモトクロスレーサー・KX80-II。

Dirt13 KX80-II修理プロジェクト その4

掲載日:2013年09月02日 ※本記事は他媒体で連載していたもの(現在は抹消)を復刻したものです。

取材協力/ミサイルファクトリー

修理作業完了
約5年振りに火が入った!

絶賛修理中の1998年製、カワサキのモトクロスレーサー・KX80-II。2000年に規則が変わり、ミニモトクラスは排気量が85ccに変わり、本来はレーサーに愛着を持つべきではないのですが、まあ可愛がりたい一心で手を入れてあげて数工程。エンジンを元の状態に戻し、キャブレターを掃除し、あと少しというところまで来ました。残る大物は、リアハブに埋め込まれたスタッドボルトの補修。4本のボルトがハブに埋め込まれ、それでリアスプロケットを止めています。フルサイズ・クラスになると普通のボルトが貫通していて、反対側をナットで固定しますが、なぜかKX80-IIは変わった固定の仕方になっています。そのスタッドボルトの内1本がスパッと破断されてしまっていて、この状態で走ろうとすると、すぐにチェーンがスプロケットから外れてしまいます。

 

という事で、修理内容は破断してしまったボルトを粉砕して、そこに同じ径のボルトを通しナットで留めるフルサイズと同じ方法を採る事です。作業は、まずスプロケットを外し、ドリルで破断したボルトのセンターに細い穴を穿っていきます。それが完了したら今度は太い刃を使ってボルトを抜くか粉砕します。はじめの細い穴を通すのは比較的簡単にいったのですが、太い刃を使った作業は刃が負けてしまってなかなか上手くいきませんでしたが、あれやこれやとトライして、すっぽり抜く事に成功しました。

 

まずスプロケットを外していきます。
まずスプロケットを外していきます。
4本立っているはずのスタッドボルトの内1本がありません。
4本立っているはずのスタッドボルトの内1本がありません。
寄ってみますと、見事に破断しています。経年劣化と思われます。
寄ってみますと、見事に破断しています。経年劣化と思われます。
これが正常な状態です。ただ、残った3本のうち1本も曲がっていたので、他もそろそろ限界かと思います。
これが正常な状態です。ただ、残った3本のうち1本も曲がっていたので、他もそろそろ限界かと思います。
まず細いドリルの刃でボルトのセンターに小さな穴を開けます。
まず細いドリルの刃でボルトのセンターに小さな穴を開けます。

こうして綺麗に通った穴にボルトを通し、1箇所だけ異なる方法でスプロケットの固定が完了です。ただ、他のスタッドボルトも疲労のためか斜めに傾いていたりしたので(今回は応急修正)、近々、新品のボルトに替えた方がよさそうです。部品を注文しませんと。まだあるかな? 後は、細かなチェーンスライダー(ガイド(チエーン))の交換、ラジエーターの取り付けとクーラント液の補充を済ませ、古いガソリンもタンクから抜き、新しいガソリンを少し入れて再始動にトライです。初めはキャブレターにガソリンが行き渡らなかったりでキックをしても無反応だったりボコボコ言うだけでしたが、数回のキック後にバァイン〜! という2ストローク独特のサウンドと共にサイレンサーから白煙を吹き出しながらエンジンが掛かりました。凄い、およそ5年振りの復活です! とっても感動しましたね。また同時に、「日本の製品は良く出来ているなー。大事に保管しておいて良かった」とも思いました。

 

小さな穴が空いた状態。この作業は比較的すんなりいきました。次に太いドリルの刃を当てていきます。
小さな穴が空いた状態。この作業は比較的すんなりいきました。次に太いドリルの刃を当てていきます。
ボルトを回して抜くか粉砕するかの作業は、刃が立たずなかなか苦労しました。最終的にはご覧のようにクリア。
ボルトを回して抜くか粉砕するかの作業は、刃が立たずなかなか苦労しました。最終的にはご覧のようにクリア。
1箇所だけ同じ径のボルト&ナットを使ってスプロケットを固定しました。曲がっていたスタッドボルトも修正済み。
1箇所だけ同じ径のボルト&ナットを使ってスプロケットを固定しました。曲がっていたスタッドボルトも修正済み。
チェーンスライダー(ガイド(チエーン))の交換が思ったよりも大変で、最終的にバイクを横に倒して何とか完了しました。
チェーンスライダー(ガイド(チエーン))の交換が思ったよりも大変で、最終的にバイクを横に倒して何とか完了しました。
KX80-IIを表に出して、さあ再始動です。果たしてエンジンは掛かるのか? 何回かキックをしている内に……。
KX80-IIを表に出して、さあ再始動です。果たしてエンジンは掛かるのか? 何回かキックをしている内に……。
おお、サイレンサーから白煙が出ました! エンジン掛かりました! やったー、これで復活です。
おお、サイレンサーから白煙が出ました! エンジン掛かりました! やったー、これで復活です。

最後に、あまりにもエンジンを掛ける事に気を奪われていて忘れていた、ミッションオイルの交換を済ませ、ほぼ作業は終わりです。後は、自分で各部の注油を済ませ、曲がったクラッチレバーを交換すれば走行可能な筈。とはいきませんでした……。なんと、ガソリンタンクの底部(ちょうど燃料コック付近)にヒビが2箇所入り、ガソリンが少しずつですが漏れています! 場所的に熱せられたエンジンに落ち、引火の危険性もある事から、何かしらの対策が必要です。うーん、旧車の復活はなかなかすんなりとはいきませんね。でも、とうとうかなりいいところまで来ましたよ! 頑張ります。

 

最後にうっかり忘れていたミッションオイルの交換を済ませ、ミサイルファクトリーでの作業はこれに終了です。
最後にうっかり忘れていたミッションオイルの交換を済ませ、ミサイルファクトリーでの作業はこれに終了です。

 

<続く>

 

 

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ミサイルファクトリー

数々のラリーレイドに参加した経験を多く持ち、元々は九州で活動していたが、ダカールラリーのカミオンクラスで有名な日野チームスガワラにメカニック員として声を掛けられ上京。2年間チームスタッフとして活躍し、その後そのまま関東に留まり現在の場所に専門店を開く。長距離系オフロードの他、エンデューロにも造詣が深く、また自身も頻繁にバイクに乗るため、ライディングテクニックも高いものを持つ。店頭ではおいしいコーヒーもいただけます。

 

住所/神奈川県川崎市高津区千年670

電話/044-766-7444

営業時間/10時〜20時

定休日/日曜・祝日 他

 

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