ハスクバーナモーターサイクルズ『スヴァルトピレン 250 & 401』雑感インプレ(2021)

掲載日/2022年1月31日  取材・写真・文/やかん

取材協力/KTM世田谷・リベルタ

 ハスクバーナモーターサイクルズ( Husqvarna Motorcycles )から出ているスヴァルトピレン( Svartpilen )というモデルの 250 cc と 400 cc に少しだけ乗れたので、雑感レベルの報告を残しておこうと思います。

▲スヴァルトピレンシリーズの中では高速道路に乗れ、かつ車検の不要な、日本国内ではもっとも使い勝手の良い排気量250ccクラスになる、スヴァルトピレン250。

▲KTMデュークとベースが一緒とは思えない特徴的な外観を誇る。

 ことの始まりは、KTM デューク( DUKE )の 125 cc が相変わらず気になっていたものの、日本導入当時に比べると方々で見掛けることが増え(そのほとんどは排気量大きいが)、すこし手垢感が強いと感じて、代替として中身は一緒、でも見た目はかなり違う、グループ会社のハスクバーナ スヴァルトピレンの 125 cc にターゲットを変えたことです。

▲灯火類はすべて、現在主流のLED。 (スヴァルトピレン250)

▲ヘッドライトの点灯イメージ。 (スヴァルトピレン401 / 2020)

▲テールライトの点灯イメージ。(スヴァルトピレン401 / 2018)

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン401(Svartpilen 401)イメージ。

 近隣で 125 cc の試乗車を用意している店舗はなかったものの、知り合いがお世話になっている KTM ショップで 250 cc と 400 cc の試乗イベントを行うというので、そこに足を運んでみたまでが流れ。

▲試乗会当日の様子。(KTM世田谷・リベルタ)

▲雑多な写真で申し訳ないが、やはりこのルックスに魅力を感じるひとが多いのはよく解る。

 2 つの排気量差に乗った感想としては、「所有するなら断トツ、400 cc 」という感想に至りました。なぜか、というと、

250 cc(スヴァルトピレン 250 )は

  • アクセル(スロットルとも)の開け始めがか細く、エンストしないようクラッチレバー操作に気を使う。
  • 1 速から 3 速までのエンブレがキツ過ぎて、アクセルの開け閉めで簡単に動作がギクシャクしてしまう。
  • フロント周りが重いというかモッサリというかで、ダルく切れ込みが鈍く感じる。
  • シート幅があり足着き悪い、そして思った以上に車重を感じる。
  • エンジンの振動や鼓動、音がシンプルかつ平易過ぎて信号待ちで萎える。

と、正直、価格を考えるとこの車種を選ばなければならない理由が見い出せませんでした。

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン250(Svartpilen 250)
65万9,000円(10%税込)/2020年モデル。

Svartpilen 250

65万9,000円(10%税込)

シート高/835 mm

車両重量 (燃料なし)/153 kg

エンジン種類/水冷 4 ストロークDOHC 4 バルブ単気筒

排気量/248.8 cc

最高出力/31 PS / 9,000 rpm

最大トルク/2.45 kg・m / 7,250 rpm

変速機形式/常時噛合式 6 段リターン

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン250(Svartpilen 250)
65万9,000円(10%税込)/2020年モデル。

 それが、400 cc モデル(スヴァルトピレン 401 )になると、

  • クラッチ操作でのエンストのおそれはまずなくなるので、右手に意識が集中しやすくなる(線の細さを感じなくなる)。
  • エンブレのキツさが気になるのは 1 速と 2 速だけで、ストレスが減る。
  • フロント周りのモッサリ感はあるが排気量UPによる重量分布が変わるのか、全体のどっしり感が増し、タンク周りを抑え込んでいる膝の力を抜くだけで曲がりたい方向に切れ込みやすくなる。
  • シート高は一緒だそうだが、重量分布変化なのか全体の安定感やしっくり感が増え、足着きの悪さをさほど感じなくなる(順番的に 400 cc の方が試乗あとだったので、慣れてきた、というのもあるが)。
  • エンジンの振動や鼓動に良い意味での雑味が加わって、いかにも「二輪に乗っている」という気にさせてくれる。信号待ちで萎えることはまずない。

というように、 スヴァルトピレン 250 で感じたネガがかなり取り払われた印象です。

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン401(Svartpilen 401)
77万7,000円(10%税込)/2020年モデル。

▲大径ディスクや評判の良いWP(ホワイトパワー)社製サスペンションが目を惹くが、足回りはいくつかスヴァルトピレン250と401では仕様が異なる。(写真は250)

Svartpilen 401

77万7,000円(10%税込)

シート高/835 mm

車両重量 /152 kg

エンジン種類/水冷 4 ストロークDOHC 4 バルブ単気筒

排気量/373 cc

最高出力/44 PS / 9,000 rpm

最大トルク/3.77 kg・m / 7,000 rpm

変速機形式/常時噛合式 6 段リターン

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン401(Svartpilen 401)
77万7,000円(10%税込)/2020年モデル。

▲スヴァルトピレンシリーズのハンドル周りは、オフロードタイプのトップブリッジを持つアップ仕様。それでも乗車姿勢はそこそこ、前屈みになる。

 店舗スタッフに感想を聞かれたので、おおよそ同じことをそれぞれの車種について答えたところ、実際、意図的に 250 cc (スヴァルトピレン 250 )のあとに 400 cc (スヴァルトピレン 401 )に乗ってもらうことがあるそうです。結果、ほぼほぼスヴァルトピレン 401 を買っていくとのこと。

▲比較的プレーンなタイプと言える、フロントディスク。キャリパーは、ブレンボグループのOEMメーカー。タイヤはインド製MRF。(スヴァルトピレン250)

▲試乗時は気が付かなかったが、スヴァルトピレン250はホイールが鋳造キャストに対して、401はスポークタイプ。タイヤも、ピレリ製スコーピオンラリーSTRが標準。

 250と401では、主には車検の有無が排気量差で出てきますが、そこの負担を含めてもこういったモデルが気になるのであれば、せっかくなので 400 cc (スヴァルトピレン 401 )を選んだ方がお得感は大きいと感じました。

※追伸:掲載用の写真を整理していて気が付いたのですが、なぜか 401 はスポークホイール。これがフロントの印象に貢献?

▲スヴァルトピレン250のエンジンは、水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒、排気量が248.8cc。最高出力は、31PS / 9,000rpm、最大トルク、2.45kg・m / 7,250rpm。

▲スヴァルトピレン401は、水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒は共通で、排気量が373cc、最高出力は44PS / 9,000rpm。最大トルクは3.77kg・m / 7,000rpmと、やや扱いやすくなる。

▲水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒エンジン周り、左サイド。(スヴァルトピレン250 )

▲シート高は両排気量共通で、835mm。普段、オフ車にしか乗らない身としては、幅広で足着きには不便を感じた。(筆者は、身長156cm、体重52kg)

▲スヴァルトピレン250と401の違いのひとつに、フロントサスペンションの調整機構がある。401は、同じWP社製を装備するKTMのエンデュランサーのように、トップキャップ上にリバウンドとコンプレッションを調整できるダイヤルが備わる。

▲この調整機構はグローブをした状態でも容易に操作ができる大型ダイヤルを持ち、かつ、外部から簡単に調整でき、エンデュランサー乗りから評判が良い。(スヴァルトピレン401)

▲右側が、リバウンド調整。(スヴァルトピレン401)

▲左側が、コンプレッション調整。(スヴァルトピレン401)

 ちなみに、輸入車あるあるで、シフトのニュートラルポジションに入れるのは相変わらず苦行です。国産車の感覚比ですと。

▲特徴的なスチール製トレリスフレームは基本的にはKTMデュークと同じ筈なのだが、各部意匠がそれをまったく感じさせない。ただ、スヴァルトピレン250ではやや、エンジンが負けている印象。

▲回転計すらない旧型オフロード車にしか乗っていないと隔世の感ある、メーター周り。国内導入初期のKTMデュークの時も驚いたが、とにかく便利。(スヴァルトピレン250)

 どちらの排気量も 1 速からニュートラルに入れるのは困難なので、スヴァルトピレン 250 は 2 速から踵でチョンっと下げて、スヴァルトピレン 401 ならつま先でもなんとかニュートラルに下げることは可能でした。こればかりは、本当に慣れるしかないなと思います。

▲輸入車の性か、シフトポジションをニュートラルに入れるのはそれなりに苦労する。慣れの問題かと思うが、スヴァルトピレン250ではクラッチレバーを握り切っても僅かにクラッチが滑っている感触もあり、そのままでの信号待ちは避けたい印象だった。

▲スヴァルトピレン250はガソリンタンク脇に『401』のよう意匠がないが、理由は不明らしい。125も、同様にないとのこと。

▲世界的にも珍しいという、手元スイッチ類がほんのり点灯するLED仕様。

▲いわゆる「スモールデューク」と呼ばれるKTMモデルも共通で、大排気量にはない機能だという。

▲遊び調整が付く可倒式クラッチレバー。

▲ブレーキレバーも同様で、遊び調整が付き、転倒時に破損を回避しやすい可倒式になっている。

▲ガソリンタンク上の意匠パーツはキャリアで、バッグ類を積載できる。耐荷重は5kgまで。(スヴァルトピレン401 / 2020)

▲会場となったKTM世田谷・リベルタから南下した場所に、系列店でハスクバーナ世田谷がある。
TEL/03-3703-6103

▲モタード仕様にしたガスガス(GASGAS)も用意されたが、公道で足が届かないのは転倒の恐れがあるので、泣く泣く諦め。

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン250(Svartpilen 250)
65万9,000円(10%税込)/2020年モデル。

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン250(Svartpilen 250)
65万9,000円(10%税込)/2020年モデル。

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン401(Svartpilen 401)
77万7,000円(10%税込)/2020年モデル。

▲ハスクバーナ(Husqvarna) スヴァルトピレン401(Svartpilen 401)
77万7,000円(10%税込)/2020年モデル。

■店舗情報

▲KTM世田谷・リベルタ。交差点にあり、セブンイレブンが目印。

KTM世田谷・リベルタ

住所/〒158-0081 東京都世田谷区深沢4-15-6

営業時間/10:00~19:00(水曜日定休)

TEL/03-3703-0125

▲店内。
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【ショウエイ】次世代のネオクラシックフルフェイスヘルメット『Glamster』、いよいよ発売。

ショウエイのヘルメットラインナップに、クラシックスタイルと機能性を両立させた次世代のネオクラシックスタイルのフルフェイスモデル、『Glamster』が追加されることとなった。ある種、先行して人気のEX-ZEROと似たラインと言えるだろう。
 
 
< リリースより >
SHOEIの培ってきた技術をクラシカルなデザインに落とし込み、クラシックスタイルと機能性を両立させた新たなネオクラシックフルフェイス―Glamster。

細部までデザインにこだわりながらも使い勝手の良さを損なわない、デザイン性と機能性を両立させたシェルデザイン。SHOEIネオクラシックシリーズのアイコンであるダックテールシェイプや印象的なデザインのロアエアインテークなど、クラシカルなオンロードフルフェイスのスタイルを追求しました。

Glamster ラグナブルー 4万7,300円(10%税込)

 
クラシックなオンロードフルフェイスのスタイルにマッチする、新設計のフラットシールドCPB-1Vを採用。シールド開閉時は偏心軌道でシールドが動くことにより、シールドと窓ゴムの干渉を防ぎスムーズな操作性を実現しています。また、窓ゴムはクラシカルなデザインにマッチし、かつ密着性を高めるリム形状を採用。クラシックスタイルの最新装備がライディングをより快適にします。
シールドタブに指をかけて、シールドを前方へ押し出し、ロック解除。

シールドを上にあげて開く。

シールド全閉時はタブのフックがシールドロックベースにかかり、シールドの不意な解放を防ぐ。

シールドはビス固定式で、シールドを装着したまま調整が可能。また、専用設計のコインビスを採用し、ツーリング先で適当なドライバーがない場合でも10円玉などでビスを回すことができる。

 
クラシカルなスタイルを重視しこだわった、チンバー両側に配置されたスリット状のロアエアインテーク。シャッターレスの常時開放型で、アルミナムメッシュフィルターもデザインアクセントとなっています。ロアエアインテークと前頭部のフロントエアインテークから取り込まれた走行風は、ヘルメット内の衝撃吸収ライナーに設けられたエアルートを通り首元から排気され、暑い中でのライディングもヘルメット内を快適に保ちます。
Glamster オフホワイト 4万7,300円(10%税込)

Glamster オフホワイト 4万7,300円(10%税込)

同社のレーシングモデルにも採用される、エマージェンシークイック リリース システム(E.Q.R.S.)を装備。万が一のアクシデントの際に、第三者が迅速な救護活動を行えるようヘルメットの脱着を容易にする。

 
 
【 Glamster 】
価格/4万7,300円(10%税込)
規格/JIS規格
カラー/オフホワイト、ブラック、マットブラック、バサルトグレー、ラグナブルー
サイズ/S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)
構造/AIM(Advanced Integrated Matrix)
 強靱なガラス繊維を基に、あらかじめ3次元形状とした有機繊維を複合積層化。高い剛性を確保しながらも軽量化を可能とした、SHOEI独自のシェル構造。
付属品/布袋、ステッカー、CPB-1V PINLOCK® EVO lens、チンカーテン、シリコンオイル、スペアPINLOCK®ピンセット
発売日/2020年9月~10月予定
 
Glamster オフホワイト 4万7,300円(10%税込)

Glamster オフホワイト 4万7,300円(10%税込)

Glamster オフホワイト 4万7,300円(10%税込)

Glamster ブラック 4万7,300円(10%税込)

Glamster マットブラック 4万7,300円(10%税込)

Glamster バサルトグレー 4万7,300円(10%税込)

Glamster ラグナブルー 4万7,300円(10%税込)

 
 
[ 問い合わせ先 ]
https://www.shoei.com/contact/
 
 

【ショウエイ】レーシングフルフェイス『X-Fourteen』にレプリカモデル『マルケス アメリカ』が追加。

ショウエイのレーシング用フルフェイスヘルメット『X-Fourteen』に、マルク・マルケス選手の新たなレプリカモデルがラインナップされた。

ショウエイのレーシング用フルフェイスヘルメット『X-Fourteen』に、マルク・マルケス選手の新たなレプリカモデルがラインナップされた。
 
 
< リリースより >
マルク・マルケス選手が2019年のモトGP第3戦、RED BULL GRAND PRIX OF THE AMERICASで着用した木目調でビンテージな風合いの本レプリカモデルは、街中でもサーキットでも注目を集めること間違いなし。
 
【X-Fourteen MARQUEZ AMERICA】(マルケス アメリカ)*受注限定販売モデル
価格/8万3,600円 (税10%込み)
規格/JIS規格、SNELL規格、MFJ公認
カラー/TC-2(BLUE/RED) ※マットカラー
サイズ/XS(53~54cm)、S(55~56cm)、M(57~58cm)、L(59~60cm)、XL(61~62cm)、XXL(63~64cm)
構造/AIM+(AIM+:Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber)
強靱なガラス繊維と3次元形状とした有機繊維の複合積層構造を基に、高い弾性性能を持つ高性能有機繊維をプラス、軽量でありながらも剛性弾性に優れる高性能なシェル構造。
付属品/専用布袋、ブレスガード、チンカーテン、シリコンオイル、CWR-F PINLOCK®EVO lens、ロアエアスポイラー、シールド用ステッカー
2020年3月発売予定
 

ショウエイ X-Fourteen MARQUEZ america
価格:8万3,600円(税10%込み)/発売予定:2020年3月

© Honda Motor Co., Ltd.

 
 
[ 問い合わせ先 ]
SHOEI 正規販売店へ
https://www.shoei.com/stores/
 
 

【ホンダ】アドベンチャースタイルの新型軽二輪モデル『ADV150』を発売。

ホンダは、2017年に発売し“シティアドベンチャー”という新しい価値観を提案したX-ADVの後継機とも言える、『ADV150』を発売する。

ホンダは、2017年に発売し“シティアドベンチャー”という新しい価値観を提案したX-ADVの後継機とも言える、『ADV150』を発売する。
 
 
< リリースより >
 ホンダは、アドベンチャーモデルの新たな提案として、タフでアクティブなアドベンチャースタイルに、市街地から高速道路まで走行可能な149cc単気筒エンジンを搭載した新型軽二輪スクーター『ADV150』を2020年2月14日(金)に発売します。
 

ホンダ ADV150(マットメテオライトブラウンメタリック)
価格:45万1,000円(税10%込み)/2020年2月14日(金)発売

 
 ADV150は、「限界を超えていく都会の冒険者」を開発コンセプトに、スクーターの魅力である快適性や利便性、機動力に加え、個性的で力強い外観と優れた走破性により、通勤や通学から趣味や非日常も楽しめる軽二輪スクーターを目指しました。

 高剛性なダブルクレードル構造のフレームに、耐久性と静粛性、燃費性能に優れたスクーター用グローバルエンジン「eSP(イーエスピー)」※1を搭載。また、足まわりを専用設計とすることにより、未舗装路から高速道路までのさまざまなシチュエーションで快適な乗り心地を実現しています。さらに、より便利にエンジン始動ができる「Honda SMART Key システム」や、ハザードランプを高速点滅することで急ブレーキをいち早く後続車に伝える「エマージェンシーストップシグナル」を採用するなど、装備を充実させています。

 カラーリングには、タフでありながら高品位なイメージのマットメテオライトブラウンメタリック、精悍で落ち着きのあるマットガンパウダーブラックメタリック、明るく情熱的な色調のゲイエティーレッドの全3色を設定しています。

※1enhanced(強化された、価値を高める) Smart(洗練された、精密で高感度な) Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたスクーター用エンジンの総称です。
 

ホンダ ADV150(マットガンパウダーブラックメタリック)
価格:45万1,000円(税10%込み)/2020年2月14日(金)発売

ホンダ ADV150(マットガンパウダーブラックメタリック)
価格:45万1,000円(税10%込み)/2020年2月14日(金)発売

 
価格(消費税10%込み)
45万1,000円
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 
 
【 ADV150の主な特徴 】
■足まわり
・フロントサスペンションは、クラス最長※2の130mmのストローク量を確保。リアサスペンションは、120mmのストローク量とし、放熱効果の高いリザーバータンク付きを採用することで安定した減衰力を発揮。3段レートのスプリングにより、優れた路面追従性を確保し、二人乗りや荒れた路面などの走行時にも快適な乗り心地を実現しています。
・前後ブレーキにウェーブディスクを採用するとともに、フロントのみが作動する1チャンネルABS※3を装備。さまざまな路面での制動時の安心感を高めています。
・ホイールとブロックパターンのチューブレスタイヤを新開発。市街地での不意な路面の変化にも安心感を与え、未舗装路や荒れた路面から高速道路まで優れた走破性を実現しています。

■パワーユニット
・エンジンは、燃費の良さや扱いやすく力強い出力特性で好評の、軽量・コンパクトな水冷・4ストローク・149cc単気筒エンジン「eSP」を搭載。低速走行時の力強さや、荒れた路面での扱いやすさを重視したセッティングとし、低・中速域での伸び感のある出力特性を実現。アイドリングストップ・システムを採用し、環境性や静粛性にも対応させています。

■スタイリング
・タフでアクティブな洗練された外観と、機能的なパーツで構成されたアドベンチャースタイリングを具現化。機能部品を車体センターに集中させることで、凝縮感のあるボディーデザインとし、アクティブなアドベンチャーモデルの印象を追求。マフラーは前後長を抑えたコンパクトなデザインにするとともに、マフラーエンドを高い位置に配置することでさまざまなシチュエーションにマッチしたタフなアドベンチャーテイストを表現しています。

■電装・装備
・スクリーンは、新開発のスライドロック機構により、簡単でスピーディーな操作で2段階の高さ調整を可能としています。
・全灯火器にLEDを採用。視認性のみならず、軽量コンパクトかつ省電力化に貢献しています。
・スクエア形状の液晶スピードメーターを採用。各種インジケーターを別体のセパレートメーターに集約することで、情報表示量と視認性を両立しています。
・ラゲッジボックスの容量は27L、フルフェイスヘルメット1個※4の収納を可能とするなど、日常の使い勝手から長距離のツーリングまで多様な荷物の積載に対応しています。
・アクセサリーソケット付きインナーボックスは、2Lの容量を確保しています。
・Honda SMART Keyシステムを採用。スマートキーを携帯して車両に接近することで、衣類のポケットなどからスマートキー自体を取り出すことなく、メインスイッチノブの解施錠を可能としています。

※2:Honda調べ。2019年12月時点。(150ccスクータークラスにおいて)。
※3:ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます。
※4:ヘルメットのサイズや形状によっては収納できない場合があります。
 

ホンダ ADV150(ゲイエティ―レッド)
価格:45万1,000円(税10%込み)/2020年2月14日(金)発売

ホンダ ADV150(マットメテオライトブラウンメタリック)
価格:45万1,000円(税10%込み)/2020年2月14日(金)発売

 
 
 
【 主要諸元 】
通称名/ADV150
車名・型式/ホンダ・2BK-KF38
全長×全幅×全高(mm)/1,960×760×1,150
軸距(mm)/1,325
最低地上高(mm)/165
シート高(mm)/795
車両重量(kg)/134
乗車定員(人)/2
最小回転半径(m)/1.9
エンジン型式/KF38E
エンジン種類/水冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(cm3)/149
内径×行程(mm)/57.3×57.9
圧縮比/10.6
最高出力(kW[PS]/rpm)
11[15]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)/14[1.4]/6,500
燃料消費率※5(km/L)/国土交通省届出値 定地燃費値※6(km/h)/54.5(60)<2名乗車時>
 WMTCモード値(クラス)※7/44.1(クラス2-1)<1名乗車時>
燃料供給装置形式/電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式/セルフ式
点火装置形式/フルトランジスタ式バッテリー点火
燃料タンク容量(L)/8.0
変速機形式/無段変速式(Vマチック)
タイヤ 前/110/80-14M/C 53P
 後/130/70-13M/C 57P
ブレーキ形式 前/後/油圧式ディスク
懸架方式 前/テレスコピック式
 後/ユニットスイング式
フレーム形式/ダブルクレードル
※5:燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※6:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※7:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
■製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.  製造国/タイ  輸入事業者/本田技研工業株式会社
 
 
[ 問い合わせ ]
ホンダお客様相談センター
TEL/0120-086819(オーハローバイク)
 
 

【カワサキ】KLX230 / Rの全貌と魅力を紐解く、特濃試乗インプレッション&開発者インタビュー。(導入編)

突如として登場した、カワサキの新型オフロードモデル、KLX230 と KLX230R について、その魅力や実力、開発の意図などについてお届けします。

掲載日/2019年10月10日  取材・写真・文/やかん
取材協力/カワサキモータースジャパン

 

 突如として登場した、カワサキの新型オフロードモデル、KLX230 と KLX230R 。本件は、この 2 車種について、これから何項かに渡ってその魅力や実力。また、開発の意図などについてお届けしたいと思う。かなりの長さになり、一気に公開とはいかないのだが、どうかお付き合い頂きたい。


カワサキ KLX230(2020年モデル)
完全オールニューの、公道走行可能オフロードモデル(主に、デュアルパーパスと呼ばれるカテゴリ)。空冷4ストローク単気筒SOHCエンジンは、排気量232cc。
価格:49万5,000円(税10%込み)、カラー:ライムグリーン、2019年10月15日発売予定

カワサキ KLX230R(2020年モデル)
こちらも完全オールニューの、クローズドコース専用オフロードモデル。基本仕様は、同時期発売のKLX230とほぼ一緒。
価格:51万7,000円(税10%込み)、カラー:ライムグリーン、2019年10月1日発売済

< 関連記事リンク >

【カワサキ】公道オフローダーとして『KLX230』が新たに登場! 心臓部は空冷4ストローク SOHC 2バルブ。

【カワサキ】新生オフローダーKLX230の兄弟モデル『KLX230R』が登場。ミドルコンペを企図した仕様変更に。

 

先に開発が始まったのは、実は KLX230R の方だった

 まず、KLX230 兄弟を語る上で大事なのは、“開発のスタートは、ストリート用のノーマルではなく、ナンバーなしの R が先であった” ということ。

 先行して、クローズドコース用のファンライドモデルを新規開発し、それをより誰もが扱える街乗り用に落とし込んでいるのだ。この順番、立ち位置を取ったのは何故か? そこにこそ、この兄弟車の目的とキャラクターが見えてくる。

 というのが、開発の本分としては、『アジア圏で盛り上がりを見せている KLX150 以上のオフロード走行、しかし、KX シリーズまでのバッキバキのレーサーまでは行かない、間に当て嵌めるべきモデルをリリースしたい』意図があったのだという。
※編注/ KLX150 は、アジア圏で売られている、オフロードスタイルのモデル。KX シリーズというのは、完全なレーサーで保安部品など一切付いてなく、もちろん公道は走れない。

参考:マレーシアで販売されている、2019年仕様のKLX150BFというモデル。日本に並行輸入すると、33万円ぐらいの価格設定のよう。

参考:こちらは、2014年仕様のKLX150Lというモデル。日本でも販売しいてたKLX125と酷似したルックスで、おそらくカワサキモータースジャパンが言う「アジア圏で盛り上がっているKLX150」とは、こちらの方が多いと想像する。


 筆者個人としては、普段から KX モトクロッサーには乗っているので、別段、KX シリーズがそれ程 “ツッパッている” とは思わないのだが、それは順当に、ハスラー 50 (スズキ/公道車)→ KLX250SR (カワサキ/公道車)→ KX80 – II (カワサキ/モトクロッサー)とステップアップして来たからかもしれない。

参考:ハスラー50はスズキがかつて販売していた50cc(2ストローク)のデュアルパーパス車で、モデルチェンジを繰り返しながら最終的にフロント21インチ、リア18インチのフルサイズにまでなった。50ccとはいえ、ピックアップの良いエンジンで、軽い車体と相俟って軽快な操作が可能だった。筆者の手元には、現在ない。

参考:KLX250は、「闘う4スト」として一世を風靡した、当時では本格のオフロード車(カテゴライズは、デュアルパーパス)。2000年代以前は正立フォークのES、写真の倒立フォークのSR、それにナンバーなしのRモデルがあり、今とは内容の異なるエンデューロレースでは人気のモデルであった。筆者のKLX250SRは、現役。

参考:KXシリーズはカワサキのモトクロッサー(レーサー)に冠されるモデル名で、KX80-IIは前後ホイールがフルサイズではない、日本ではビギナーや女性が乗る最初の本格モデル。排気量だけ見ると80ccなので御しやすいと思うのだが、ある回転域から突然吹け上がる非常にピーキーな特性で、スクーターの80ccとはまったく違う。筆者は、これも現役。

 確かに、KX80 – II に跨った初日は、いきなりフロントがまくれ上がってしまい、リアフェンダーを曲げた苦い思い出がある。“ 2 ストロークだった” というのはあるが、レーサー特有の “ある領域からの爆発的な出力カーブ” は、やはり扱いが難しい。このような流れを経験せずに、一般のひとにオフロードライドを気軽に楽しんでもらうには、KX シリーズはまったく不向きである。

 かといって、KLX150 は突き詰めると、『ルック車』と感じなくもないバイクなので、本格オフロードライドを楽しむのは厳しい。かつて国内販売があった KLX125 で筆者も体験しているが、伸び代はまったくないし、その状態で無理にハイペースで走ると付いてこない足回り、エンジンに、むしろ恐怖と危険が高まるばかりであるのだ。

<過去記事リンク>

三月は深き紅のダートを Dirt08 KLX125に教えられたこと

 なんでもそうだが、『怪我』をした時点でその趣味は「ない」、とされてしまう。ファンライドなのだから、その位の気構えで OK 。むしろ、普通である。

 

空冷エンジンを筆頭に、メンテナンスフリーも意識している

 また、後述もするが、メンテナンスサイクルの問題もある。KX シリーズは、それはハイパーマシンだし立派な足回りを持っているが、特にエンジンの整備は頻繁に行なう必要がある。最高のパフォーマンスを提供するのだから、ユーザーもそれに見合ったお世話をしろ、というのは、モトクロッサーの世界では昔から当たり前である。

 しかし、これも『ホビーでオフロードライドを楽しむ』には、まるで不向きだ。KLX230 兄弟は空冷であることも含め、良い意味で整備はダルくていいし壊れにくい。開発者は説明会で、
「乗りたい時にフラッとタイヤの空気圧見て、ガソリン確認したらすぐに問題なく乗り出せる。そういうところも企図しました」
と話していた。これは、なかなか KX シリーズではできないところだ。

 

海外が主要な市場だが、もちろん日本でも販売する理由は明確にある

 では、何故 KLX150 以上、KX 未満の KLX230R モデルを開発しようとしたのか? それは、市場動向と開発者の意図によるところがある。

 まず、このモデルのメインターゲットは、北米とアジア圏。北米は、そもそもオフロードモーターサイクルのホビー & スポーツ文化は昔から活況である。が、それでも近年は不況の煽りで翳りは出ている。楽しみたいけど、ランニングコストは抑えたい。そして、彼らでも KX シリーズまではちょっと、という向きもあるそうだ。

 次に、アジア圏。彼の地では、ここしばらくオフロードブームが続いていているのだと言う。そして、前述の通り KLX150 では、オフロードに慣れてきたユーザーにはスペック不足。ポテンシャルに伸び代がないのも、懸案事項だったという。さりとて、流石に KX シリーズは彼らにとって、おいそれと手が出せる価格帯ではない。

参考: KX250(2020年モデル) / 80万8,500円(日本価格)

 という両圏の思惑があり、さらに、開発者がかつて日本でのオフロードブームを体験した世代( 40 代前半)であって、
「当時、とても楽しかったので日本でもまた多くのひとに乗ってもらいたい(盛り上がって欲しい)」
という想いがあったという。気持ちは良く解る。

 

乗って愉しいのは事実でも、日本では越えるべき難題は少なくない

 ただし、ここで大きな問題として立ち塞がってくるのが、トランポ(トランスポーター = 要は運ぶ手段。一般的に、クルマ)問題。KLX230R はそんなにバカでかい訳ではないが、モトクロッサーのミニサイズ( KX で言うと、85-II )ほど、小さくはない。
参考値:全長/ 2,045mm、全高/ 1,200mm、重量/ 115kg

 車重もかなりあるので、リアバンパー付近に積載するには、かなり注意と工夫がいる。

参考:バンパー直後に積載する方法。

 普通に考えれば、車内積みとなってしまう。簡易トレーラを曳く、という選択肢は日本ではまず考え難い。不便なことこの上ないからだ。すると、車内高と奥行き、それにクルマのシートを上げるなどしてのそれなりの空間が必要となる。車種の制限が著しく出てきてしまう。

参考:トレーラーを牽引して積載する方法。トレーラは軽四輪扱いになり、財政面でも厳しい。

 また、多く聞かれるのが、汚れの問題だ。どうしても、土の上を走る乗り物を車内に入れるので、フロアは汚れる。昨今のクルマは化繊のファブリックが多いので、繊維に入り込んでしまった泥汚れはなかなか取れない。放置しているひともいるが、湿気の多い日本では、カビや細菌のことを考えるとまったくよろしくない。のち後、異臭の原因にもなる。

「 KLX230R は KX シリーズに比べればセルモーターもスタンドも付いているので、ラダー 1 本あれば積み降ろしできてハードルは低い」、と開発陣は言いたいかもしれないが、こう考えると、それ以外の多くの面ではやはり『導入への障壁は多い』、というのが偽らざる現実であろう。
※編注/モトクロッサーというのは、基本、キック始動 & サイドスタンドすらない。

参考:車内に積む場合、このようなラダーレールを使って荷室に上げ下げする。写真のように、中折れタイプがコンパクトになりお勧めだ。


 ただ、これもあとで触れるが、KLX230R で楽しめる世界はそれなりに甘美なモノ。これは、オフロードブーム全盛でも喧伝されていたと思うが、「爽快な刺激」や「積極性」、「達成感」は日常では到底味わえないモノで、ライトスポーツやホビーと捉えれば、猛烈に「愉しい」。カリカリのレーサーではない KLX230R なら、それを家族でも楽しめるのだ。( KX シリーズではまず無理)

 雑誌の新車紹介記事で、「ゴルフバッグがどう積める」、「いくつ積める」はラゲッジスペースの指標としてよく使われるが、ここらで、「バイクがこう積める」、「掃除のしやすさ」、などという紹介方法も織り込んでいき、再びのオフロードブームを掻き立てるのも、我々の役目かもしれない。

 KLX230R は前述のとおり、整備にはそれほど気を使わなくてよいので(開発陣のお墨付き)、運搬手段と掃除、家族と楽しむ(理解を得る)、さえクリアできれば、価格を超えた満足感と非日常が手軽に体験できるようになる。

(イメージ)カワサキ KLX230R 2020年モデル

 おもちゃは用意されたので、それをどう使うか。次の項からは、そういったことも考えながらの試乗インプレッション記事を、開発者の声とともにお届けしたいと思う。

 しばし、お待ちあれ。

 

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato
東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から旅客機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク/モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル/スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。モーターサイクルは、KLX250SR(’95)と KX80 – II(’98)を所有。

 

 

 

【 特記 】先行して KLX230 のオフロードコース試乗動画が出来上がっているので、貼り付けておきます。

 

 

【カワサキ】公道オフローダーとして『KLX230』が新たに登場! 心臓部は空冷4ストローク SOHC 2バルブ。

このご時世にまさかの、オールニュー・オフロードバイクの登場である。新品で250cc以下のオフロードバイクが買えるのは嬉しいことで、簡単に仕様などを見てみたい。

カワサキはまったく新しいモデルとして、乗り手を選ばずオフロードライディングが楽しめる空冷4ストローク単気筒モデルのKLX230を、新発売する。
 
 
< リリースより >
【 KLX230 】
 

カワサキ KLX230 2020年モデル/48万6,000円(税込)/カラー:ライムグリーン

 
KLX230は、誰もがオフロードライディングを楽しめるようにエンジンとフレームが一から新設計され、ライダーをオフロードの楽しさへと誘います。

空冷4ストローク232cm³単気筒エンジンは低中回転域からの力強いトルクを生み出し、シンプルな構造が、高い信頼性を実現。そして、コンパクトなペリメターフレームは、オフロードライディングでの操縦安定性を実現しています。

また、KXシリーズで培った技術を踏襲し、人間工学に基づきマシンコントロール性が高いスリムさやアグレッシブなデザインを採用。フロント21インチ、リヤ18インチのホイールを装備したこのモデルは、カワサキ初となるデュアルパーパスABSを採用し、軽量、パワフル、扱いやすさという特徴と相まって、オフロード走行における理想的なパートナーです。
 

カワサキ KLX230 2020年モデル/48万6,000円(税込)/カラー:エボニー

 
■主な特長
・低中回転域で力強いパワーとスムーズなトルク特性を持つ、空冷4ストローク232cm³単気筒エンジン
・誰もがオフロードを楽しめるよう設計された、軽量コンパクトで低重心なペリメターフレーム
・オフロード走破性を高めた、ロングストロークサスペンションとホイール
・オンロード・オフロードどちらにおいても、ライダーが安心して走行できるようにサポートするデュアルパーパスABS
・アグレッシブなイメージと、オフロードにおけるライダーの自由度を高めたスタイリングとフラットなシートデザイン
・扱いやすく軽快なハンドリングを実現する1,380mmのショートホイールベース
・快適なクルージングを可能にする、6速トランスミッション

■アクセサリー
・ETC2.0車載器キット(取付には別途リヤキャリアが必要です)
・リヤキャリア
・ハンドガード
・スキッドプレート
・ハンドルバーパッド(KLXロゴ)
・ファットバーハンドル
・ブラックアルマイトリム
・フレームカバー
 

カワサキ KLX230/2020年モデル用ハンドルバーパッド。(4,048円)ノーマルのハンドルはスチール製になる。

カワサキ KLX230/2020年モデル用ファットバーハンドル。(1万2,320円)ファットタイプだとツインウォールやアルミ製を連想するが、これはスチール。重さにデメリットはあるが、激しい転倒でアルミのように破断せず曲がるので、生還性には利がある。

カワサキ KLX230/2020年モデル用スキッドプレート。(1,617円)金属製と樹脂製で賛否分かれるが、樹脂製のメリットは軽量なことと滑り易さ。純正なので、オイルドレンホールはもちろん備わる。

カワサキ KLX230/2020年モデル用リヤキャリア。(1万7,380円/積載重量 3kg)純正ならではのフィット感が素晴らしい。これに追加するかたちで、ETC2.0車載器キットをONすることが可能。これは純正アクセサリーらしく、ハンドルマウントタイプではなく外観を損なうことがないKLX230 専用の、アンテナ分離型 ETC 車載器キットになる。(4万5,980円)

 
モデル情報
車名(通称名)/KLX230
マーケットコード/KLX230ALF
型式/2BK-LX230A
価格/48万6,000円(税込)
カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)、エボニー(BK1)
発売予定日/2019年10月15日
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※メーカー希望小売価格は2019年7月現在の消費税8%を含む参考価格です。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場PT. Kawasaki Motor Indonesia(KMI)で日本向けに生産された車両です。
※当モデルはABS装着車です。
※実際のモデルはフロント・リヤのウインカーがクリアレンズで形状が異なります。またABS、ヘルメットロックが標準装備です。
 
 
低中回転域を重視して新たに開発された、フューエルインジェクション搭載の4ストローク232cm3単気筒エンジン。空冷とSOHC 2バルブというシンプルな構成で、多くのメリット面を選んだ結果という。空冷エンジンは水冷エンジンに比べ部品点数が少なく済み、軽量コンパクトな車体構成に貢献するのは事実だ。一方、ハイパワーや排ガスコントロールは難しくなる傾向がある。

カワサキのオフロード車に於ける代名詞とも言えるペリメターフレームは、完全新設計でコンパクト且つオフロードライディングでの操縦安定性を実現。様々な状況下におけるテスト走行からのフィードバックを活かし、エンジンとフレームのバランスが、幅広いライダーが楽しめるように設定されている。

KX シリーズのアグレッシブ・イメージのボディワークに合わせ、楕円断面形状のテーパーサイレンサーを採用。設計にもよるが、後輪がフルボトムした時に干渉しないメリットもある。エンジンと繋がるエキゾーストパイプは、低中回転域でのエンジンパフォーマンスを高める狙いの長さで設定され、モトクロッサーにも多いロングスタイル。

1,380mm のショートホイールベースを採用し、扱いやすい軽快なハンドリング特性としている(KLX250は、1,430mm)。サスペンションは、フロントが ø37mm のテレスコピック式でストローク長は 220mm。リヤのニューユニトラックサスペンションは 223mm のストローク長を持つ。窒素ガス封入式リヤユニットは、ライダー体重やタンデムライダーの有無に合わせプリロード調整が可能。

エンジンは、トルクを重視したボア×ストローク比とし、低中回転域から豊かなトルクを発生。車体を力強く前に進めるとともに、低速域で優れたコントロール性能を発揮する。フューエルインジェクションはø32mm のスロットルボディを持ち、緻密なスロットル制御を実現。低速域でのコントロール性能にも貢献。バランサーシャフトを導入し、空冷単気筒でイメージしがちな振動を低減させ、快適性に寄与。

カワサキ初のデュアルパーパスABSを、ボッシュ社と共同開発。このシステムは、オンロードとオフロードどちらの路面においても安全に停止できるようブレーキを制御。ビギナーライダーの安心走行をサポートする。ダート路面での作動やロック挙動が気になる。

シンプル構造の空冷エンジンと操縦安定性に優れるペリメターフレームを同時開発したことで、コンパクトなパッケージを実現。また、KXシリーズと同様のフラットなシートデザインを採用し、ライディングポジションの自由度を高めている。

フロント21インチ、リヤ18インチのアルミ製ホイールを採用。サスペンションは、前後ともにロングストロークタイプを搭載し、最低地上高は 265mm を確保。快適なオフロードライディングに貢献している。気になるシート高は、885mm。2016年に生産終了したKLX250が 890mm なので、低めとは言い難い。

同社のオフロードモデルでよく使われる言葉に「エルゴノミクス」があるが、KLX230も同様。フレームは、形状的にも機能的にも脚でホールドしやすいように設計されていて、優れた車体コントロール性能を実現。シュラウド、シート、サイドカバーのつなぎ目も滑らかになっていて、マシンのコントロール性を高めるとともに、ライダーの動きやすさも高めている。

かつてのオフロードバイクはヘッドライトがとにかく暗かったが、それも過去の話。明るさを第一に設計された大型・大光量仕様で、60/55Wランプが夜間走行時の優れた視認性を実現する。

メーター周りは、大型液晶パネルを採用した、視認性の高いデジタル表示のインストゥルメントパネル。液晶パネルにはスピードメーターのほか、オドメーター、デュアルトリップメーター、燃料計、時計を表示。ディスプレイ横には各種インジケーターランプを備えているが、ABS作動ランプはないようだ。

フューエルタンクは7.4リットルの容量を確保し、優れた航続距離を実現。1回の給油で長時間のライディングを楽しむことができる。公表燃費は少なめで33.4㎞/Lなので、200kmは走れる計算。素材は、同時発売のKLX230Rの樹脂に対し、こちらはスチール製。

左サイドカバー内側にツールボックスが備わり、その中に応急処置に必要な工具類が入っている。ワンキーシステムを採用し、左サイドカバーはイグニッションキーで施錠・解錠が可能。オフロードバイクでは定番の装備であるが、ダートを含むロングツーリング時は、予め使い勝手などを確認しておくのがベスト。機能は問題なくても必要な部品に気が付くことが多いからだ。

 
 
 


※編集部より:

新時代を見据えたオールニュー・オフロードバイク?!

 
 このご時世にまさかのまさかの、オールニュー・オフロードバイクの登場である。「海外で以前から販売していたモデルの国内仕様でしょ?」と思うかもしれないが、そちらの広報資料を見ても、ここ数年では初のモデルとなる(北米も同じ2020年に導入)。

 つまり、生粋の“新生”オフロードバイク、旧い表現で言えばデュアルパーパスモデルとなるのだ。開発から発売に至る経緯は解らないが、どうにも活況が見出だせない国内二輪業界に於いて、カワサキのささやかな良心と言えるのかもしれない。(いや、意地?)

 いずれにせよ、新品で250cc以下のオフロードバイクが買えるのは、どうにも嬉しい。ここは素直に喜んで、簡単に仕様などを見てみたい。

気になるシート高の難易度

 
 まず、排気量は型番通り232cc。機構は、空冷の4ストローク・単気筒とベーシック。250ccにしなかったのは、パワーよりもサイズ&重量を抑えたかったからと予想する。また、コンペティションでなければオフロードは排気量=性能ではないので、気にしなくてよい。驚くのは、エンジンも、その受けとなるフレームも完全新設計であることだ。どこにそのような余裕が……。穿った見方をすれば、長期的視野も含め回収の見込みがあるということだろう。当然、他のモデルへの転用は考えられる。

 ただ、明らかなのは、そうまでして新しいエンジンとフレームを本モデルに投入したかった、ということだ。最良なオフロードバイクを作りたい、という想いがそこにあったことは想像に難くない。純粋にワクワクする。

 ホイールサイズは、オフロードバイクでは定番のフロント21インチ、リヤ18インチ。タイアの選択肢、走破性にメリットあることは言うまでもないが、デメリットはシート高。キャプションでも触れたが、KLX230は885mm。KLX250が890mmなので、苦労して新エンジン&フレームを開発した割には、高い。シート自体のスリムさもKLX250が幅広い、ということはないので、足着き性は優良とは言えない筈だ。セルモーター始動なのでオフロードで再始動困難、というシチュエーションにはならないが、シートに適切な荷重を掛けて登坂が必要な場合や、傾斜角がきついウッズセクションなどで転倒後に跨がろうとする時は、相当にしんどいと思う。
 

参考:2016年発売のKLX250ファイナルエディション。

 

メーカーがどこまでの使用用途を考えているのか気になる

 
 なぜそのようなことを気にするのか、と言うと、KLX230はデュアルパーパスであるので公道走行はもちろん可能で、するとナンバー付き車輌必須のオンタイムエンデューロでの活用が期待できるからだ。
 

 
 新車で買えるハイパワー高性能マシンは内外含め多くあるが、整備のサイクルや部品代の高さといったランニングコスト。なによりも、そもそもの車輌価格を考えるとそれらは容易に買えるマシンではなく、また、せっかく買っても日常の足として使い易いか、と言ったらそれはまずない。

 そう考えた時、日常は通勤や生活の足として、たまの週末に林道ツーリングやアタックツーリング。頑張ってオンタイムエンデューロ、となると、イージーな選択肢は現状、ホンダCRF250Lとヤマハ セロー250しかない。重ね重ね、オフロード走行はパワー必須ではないので、それ以外の諸項目を比較してみた。

< KLX230 CRF250L セロー250 の順 >
シート高/ 885mm 875mm〔830 TypeLD〕 830mm
車両重量/ 134kg 144kg〔143 TypeLD〕 133kg
最低地上高/ 265mm 255mm〔210 TypeLD〕 285mm
燃料タンク容量/ 7.4L 7.8L 9.3L
価格/ 48万6,000円 49万7,880円 56万4,840円

参考で最大トルク/ 19N・m(1.9kgf・m)/6,100rpm 23[2.3]/6,750(N・m[kgf・m]/rpm) 20N・m(2.1kgf・m)/6,000r/min

 どうであろうか? やはり、シートは高い。排気量的には低く作れそうなのだが、転用を考え徹底的なローダウン仕様にはできなかったのかも、と考えてしまう。ローシートで有名なセローがひとり勝ちなのは当然としても、もったいない(セローもSOHC)。サスペンションは柔らかいのかもしれないが、セローもそこは一緒なので、1G’を考慮してもこの差は無視できない。

早い試乗記を頑張りたい

 
 翻って、重量面では頑張っている。筆者はKLX230以外、乗った経験があるが確かにCRF250Lは実感として、とても重い。ある意味、「ルックス車」とまで言ってしまいそうな扱いづらさがある。重心位置も重要ではあるが、KLX230は少なくとも数値上はセローと同等なので、心配は低い。公道や林道ではモトクロスのように過激にマシンを振り回すことはないので、サイレンサー位置や重量は黙殺する。現代は、それよりも騒音や排ガスのほうが重要である。

 オフロード走行では燃費が悪化するのでガソリンタンク容量は気になるが、これは大丈夫そう。セローはある意味、凄いが。価格は、排気量を考えれば最安なのは当たり前だが、オフ車はとにかく各部の消耗&交換が激しいので、イニシャルコストは低いに越したことはない。
 

カワサキ KLX230 2020年モデル/48万6,000円(税込)/イメージ

 
 総じて見れば、全体的なバランスは良い印象。後発なので当然だが、「コスト、コスト」ととにかく日々うるさい昨今。後出しジャンケンが必ずしも成功しない世の中であり、様々な条件を勘案してできあがった一台なのだろう。

 早いうちに試乗インプレッション記事もお届けしたいと思う。ご期待あれ。(やかん)


 
 

< 関連記事 >

【カワサキ】KLX230 / Rの全貌と魅力を紐解く、特濃試乗インプレッション&開発者インタビュー (導入編)
 
 
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カワサキモータースジャパンお客様相談室
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【ホンダ】『LCR Honda IDEMITSU』中上 貴晶選手が世界最高峰MotoGP2019年シーズン第6戦イタリア戦で自己ベスト第5位獲得!

1992年2月9日、千葉県生まれの中上 貴晶(なかがみたかあき)選手が、ロードレース世界選手権(MotoGP)のイタリア戦で自己ベストを更新した。
 
 
< リリースより >
出光興産がメインスポンサーを務める「LCR Honda IDEMITSU」所属の中上 貴晶選手が、2019年6月2日(日)に行われた二輪ロードレース世界選手権最高峰MotoGP 2019年第6戦のイタリアグランプリ決勝にて、 自己ベストの第5位となり11ポイントを獲得しました。 なお、 本成績は今季のインディペンデントチーム(※)最高位にもなっています。
 ※MotoGPクラスには、 2輪メーカーが直接チームを運営する「ファクトリーチーム」と、 そのサテライトチームやプライベートチームといった「インディペンデントチーム」が参戦しています。
 

チームメイトとともに、 インディペンデントチームの最高位獲得と自己ベスト更新を喜ぶ中上選手。

 
予選の結果10番手から決勝に臨んだ中上選手は好スタートを切り、 オープニングラップで6位に浮上し、 自身がMotoGPにデビューしてから2年目にして初めて、 トップグループでの争いに加わりました。 トップグループ内では転倒もあるなど激しいレース展開の中、 ペースをしっかりキープした中上選手は、 後走する選手の厳しい追撃もかわし、 最終的に昨年のバレンシアグランプリの6位をしのぐ自己ベストの5位でフィニッシュ、 11ポイントを獲得しています。
 

 
今季は残り13戦となりますが、 現時点で中上選手は総合第9位、 40ポイントを獲得し、 快進撃を続けています。

当社は本田技研工業のモータースポーツの趣旨「アジアから世界へ」に賛同し、 2013年より世界へ挑戦するアジアの若手ライダーを応援しております。 今後も世界に挑戦するアジア人ライダーを応援するとともに、 モータースポーツ文化の発展に貢献してまいります。

次戦カタルニアGPでは、 さらに上位を目指します。
 

 
【 本人コメント 】
中上貴晶(MotoGP 5位)
「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました。ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました。今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです。今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」
 
 
 


※編集部より:
 正直、筆者はオフロードが専門でオンロードはまったくの門外漢であります。

 しかし、それでも今回の中上選手のリザルトは驚異的、ということぐらいは解ります。まず、世界的に有名なオンロードモーターサイクルレースでは最高峰(のひとつ)、と言われているロードレース世界選手権には、この下にMoto2 / Moto3というクラスがあり、色々な制限はありますが、そのクラスですら世界中の名うてライダーがしのぎを削り、勝つのは容易ではありません。

 今回、それよりも上のMotoGPクラスで5位というリザルトを残したことは、日本車&日本人ライダー、という組み合わせから見ても、素晴らしいです。
 参考としてひとつ、今ラウンドのリザルト上位陣を載せておきましょう。

MotoGP リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 9 D.ペトルッチ ドゥカティ 41’33.794
2 93 マルク・マルケス ホンダ +0.043
3 4 A.ドヴィツィオーゾ ドゥカティ +0.338
4 42 A.リンス スズキ +0.535
5 30 中上 貴晶 ホンダ +6.535
6 12 M.ビニャーレス ヤマハ +7.481
7 51 M.ピッロ ドゥカティ +13.288
8 35 カル・クラッチロー ホンダ +13.937
9 44 P.エスパルガロ KTM +16.533
10 20 F.クアルタラロ ヤマハ +17.994

 さすがの自分でも聞いたことのあるライダーばかりです。この中で5位入賞。中上選手はMotoGP参戦が今年で2年目なので、今後、このまま参戦シーズンを重ねられることができれば、表彰台の可能性もあるかもしれません。

 本戦のイタリアラウンドは、チーム本拠地でもあったので有利な点はあったかもしれませんが、レースウィークはずっと好天に恵まれ、決勝日は最高気温が29℃。路面温度は49℃に達するという、ライダーにもタイアにも厳しい条件ともなりました。
 つまり、力任せだけでは上位に食い込むのは難しいラウンドでもあったということです。ムジェロ・サーキットは苦手とするライダーも多い、難コースでもあります。

 トップスピードが信じられないものになるMotoGPですので、怪我にだけは気を付けて残りのラウンドも奮戦を楽しみにしたいです。(やかん)


 
 
[ ソース ]
出光興産
 
 

【スズキ】大型二輪車の新型『KATANA』をいよいよ国内で発売。

スズキは、ドイツ・ケルンで開催された二輪車の国際見本市《インターモト》にてデビューさせた新型『KATANA(カタナ)』を、2019年5月30日から国内で発売する。
 
< リリースより >
 
スズキ株式会社は、大型二輪車 新型『KATANA(カタナ)』を、2019年5月30日より日本で発売する。

新型『KATANA』は、日本刀をイメージした前衛的なデザインで1980年のケルンショー(ドイツ)に出品し、翌年ほぼそのままのスタイルで発売してバイクファンの注目を集めた『GSX1100S KATANA』を原点とし、最新技術を搭載した大型二輪車である。
開発コンセプトは「Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する)」で、刀鍛冶が鋼を叩いて鍛え上げ、丹念に強靭な刀を作り上げることと、「KATANA」を鍛錬して作り上げたことを比喩的に表現した。
新型『KATANA』は、燃料タンクから車体先端まで、研ぎ澄まされた刀のようにシャープで流れるようなラインをあしらったデザインを採用。角形のLEDヘッドランプや、刀の切先をイメージした造形の車体先端下部に装着されたLEDポジションランプにより、『GSX1100S KATANA』に着想を得た特徴的な顔つきに仕上げた。
また、スズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用し、車体後部のシート下をすっきりとさせた外観とした。
 

スズキ KATANA(カタナ) ミスティックシルバーメタリック

 
新型『KATANA』は、軽量アルミフレームの車体に『GSX‐R1000』の998cm3直列4気筒エンジンをベースに改良して搭載、エンジン出力を効率良く路面に伝えることができるトラクションコントロールを装備するなど、昂揚感のある加速と快適なライディングを実現した。
また、ワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムや、スムーズな発進を補助するローRPMアシスト機能を採用するなど、市街地走行にも適した扱いやすさを実現した。

新型『KATANA』は浜松工場で生産し、2019年春より欧州を中心に販売を開始して好評を得ている。
 
 
価格(消費税8%込み)/151万2,000円
*価格(リサイクル費用を含む)には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
参考/年間目標販売台数━1,000台
 
 
【 新型『KATANA』の主な特長 】
ひと目で「KATANA」とわかるデザイン
 

スズキ KATANA(カタナ) グラススパークルブラック

 
・燃料タンクから車体先端まで、シャープで流れるようなラインをあしらったデザインを採用。
・『GSX1100S KATANA』をイメージした角形のLEDヘッドランプを採用。
・刀の切先をイメージした造形の車体先端下部にLEDポジションランプを装着。
・マフラーは短く、コンパクトなデザインと黒色塗装により、引き締まった外観を強調。
・LEDリヤコンビネーションランプと、リヤターンシグナルを備えたナンバープレート取付部が一体となった、スズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用した。
・エンブレムは『GSX1100S KATANA』から同じ意匠を継承した。
・車体色は、銀「ミスティックシルバーメタリック」、黒「グラススパークルブラック」の2色を設定。
 
スズキ KATANA(カタナ) グラススパークルブラック

 
 
高い基本性能と扱いやすさを両立する装備

・『GSX‐R1000』のエンジンをベースとした水冷直列4気筒998cm3エンジンは、低回転域での力強いトルクと高回転域でのパワフルなエンジン特性とした。
・軽量で剛性の高いアルミフレームとアルミスイングアームを採用。
・フロントブレーキには、強力な制動力を発揮するブレンボ製ラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備。
・エンジン出力を効率よくリヤタイヤに伝えることが可能になる、「トラクションコントロールシステム」※1を搭載した。3つのモードの中から好みのモードを選択することで、より快適なライディングを楽しむことができる。
・スタータースイッチを押し続けることなくワンプッシュするだけで、スターターモーターを回転させてエンジンを始動する「スズキイージースタートシステム」を採用。また、ニュートラル時はクラッチレバーを握らなくても始動可能とした。
・発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて、エンジン回転数の落ち込みを抑制する「ローRPMアシスト機能」を搭載。
・滑りやすい路面状況や過度なブレーキング等によるホイールのロックを一定範囲内で回避する電子制御式ABS※2を標準装備した。
・豊富な情報をライダーに提供する、軽量コンパクトなフル液晶ディスプレイ多機能インストルメントパネルを採用。
※1 トラクションコントロールは、あらゆる条件下で後輪のスリップ(スピン)を完全に制御したり転倒を防止するものではない。
※2 ABSは、ライダーのブレーキ操作を補助するための装置であり、制動距離を短くするための装置ではない。路面状況(濡れた路面や悪路等)によっては、ABSを装着していない車両よりも制動距離が長くなる場合がある。また、コーナリング中のブレーキングによる車輪の横滑りはコントロールすることができない。

 
 
 


※編集部より:
 ひたすらオフロード畑であった筆者でも、さすがにカタナの名前は知っている。が、実は一度も乗ったことはない。何せ、大型二輪免許を持っていないからである。

 それでも、今となっては「旧型」となるKATANAの人気ぶりや、中古市場での動きなどは頻繁に耳にするし、街ナカで走っているのを見掛ければ、日本人でもあの独特のシルエットは気にせずにはおけない。新型もその意匠は実に上手く取り入れており、そこに最新の技術が詰められれば、否が応でも期待は高まる。

 近年は電子制御に目が行きがちではあるが、内燃機関を備える以上は最大の肝はやはりエンジン。排気管からのサウンドも含め、そのポテンシャルには期待が募るばかりである。(やかん)


 
 
[ 問い合わせ先 ]
スズキ株式会社 お客様相談室
TEL/0120-402-253
 
 

【カワサキ】Kawasaki Motor Show in 東京ベルサール秋葉原 短レポ。

掲載日:2019年01月13日  写真・文/やかん

 2019年1月12日(土)・13日(日)の両日、東京都千代田区にあるベルサール秋葉原にてカワサキモータースジャパンによるコンパクトなショーイベントが行われた。

 同社は、ここからほど近いマーチエキュート神田万世橋に2018年の12月まで限定的なショールームを設けるなど、ここのところ、若年層やこれまでモーターサイクルに接する機会のなかったひとたちにアプローチをしている。

 今回のイベントもその一環と思われるが、寒空の下、戸外に置かれた複数のモーターサイクルの周りは人だかり。メーカーの思惑通りのPRができていたように感じられた。

秋葉原という会場、歩行者天国が開催された期間ということもあり、記念写真を撮るカップルや、電気製品を買いに来た老夫婦など、訪問客は老若男女。良い取り組みだと思った。

 展示車両は玄人でも話題をさらいそうな海外展開モデルが目立ったが、一部は日本への導入も間近とも言われている。低炭素社会や持続可能な様々な取り組みが囁かれる昨今、個人的にはモーターサイクルはもっと注目・活用されてよい移動手段だと考えている。

 もちろん「趣味性」の側面が相変わらず大きいことは事実だが、様々な選択肢があり、またそれがより多くのひとに知ってもられるのは悪いことではない。都心部で一般客や突発的な流入が見込まれる今回のようなイベントは、これからも増えていってもらえると嬉しいと感じた。

【展示車両より抜粋】

Kawasaki W800 CAFE(参考出品:海外向けモデル)
メタリックマグネシウムグレー×ギャラクシーシルバー

Kawasaki Ninja H2 SX SE+(参考出品:海外向けモデル)
メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック×エメラルドブレイズドグリーン

Ninja H2シリーズの最高峰として開発された最新モデル。もちろん、シンボルと呼べるスーパーチャージドエンジンを搭載する。仮に日本で販売された場合、300万近いプライスが提げられる、という噂も。

Ninja ZX-10R SE(参考出品:海外向けモデル)
メタリックカーボングレー×メタリックプラチナグレー×ライムグリーン

漏れ伝わってくる情報によると、Ninja ZX-10R SEは集中的な電子コントロールサスペンションを備えているという。

一目瞭然で解るSHOWAのフロントサスペンションは、サブタンク構造だけでなく電子制御に用いるのか、ケーブルなどの存在が確認できる。

Z400(参考出品:海外向けモデル)
パールスターダストホワイト×メタリックスパークブラック

タイ仕様として先行発表されているZ400は、集合管の存在が確認でき、並列2気筒であることが解る。

Ninja H2 CARBON
ミラーコートマットスパークブラック×キャンディフラットブレイズドグリーン
超弩級と呼べるスーパーマシン。公称出力は242psで、車両重量は238kgとのことなので、パワーウェイトレシオは相当なものだ。2019年1月18日(金)までの受注生産品となり、デリバリーは同年6月1日を予定している。

【GAERNE】タフギアフラットの新カラーになる、ブラウンを発売開始。

ジャペックスは、イタリア・ブーツメーカー『GAERNE』の『TOUGH GEAR FLAT』で、新カラーであるブラウンの追加発売を開始した。

ジャペックスは、イタリア・ブーツメーカー『GAERNE』の『TOUGH GEAR FLAT』で、新カラーであるブラウンの追加発売を開始した。
 
< リリースより >
このたび、株式会社ジャペックスはイタリアのブーツメーカー “GAERNE / ガエルネ”社の「TOUGH GEAR FLAT/タフギア フラット」の新カラー「ブラウン」の発売を開始いたします。

ユーザーの要望から生まれたタフギア・オンロードバージョン!

【 商品説明 】
素材に本革の質感を持つマイクロファイバーと呼ばれる合成皮革を使用し、ガエルネの伝統とも言うべき丁寧な縫製と優れた製造技術で高品質な仕上がりになっています。
マイクロファイバーは柔らかく本革製ブーツのように「慣らし」を必要とせず、買ったその日から快適な履き心地を味わえます。また、お手入れも簡単です。
ブーツ後方からくるぶしまで広範囲に施されたシャーリング加工は運動性を向上させ、スムーズなステップワークを可能にします。
さらにタフギア・フラットには、つま先アウト側にトウガードを装備し、万が一路面と接触した場合のプロテクターになっております。
 

 
【 スペック 】
素材/外装:マイクロファイバー(合成皮革) 内装:ポリエステルメッシュ
ソール/ガエルネオリジナルフラットソール
サイズ/23.5cm~28.5cm
定価/2万1,600円(税込)
発売日/発売中
 

 
 
 
[ 問い合わせ ]
ジャペックス
カスタマーサポート
03-3773-7633