【SUZUKI】海外向け大型二輪車、新型『KATANA(カタナ)』を発表。

スズキ株式会社は、2018年10月2日から7日までドイツ・ケルンで開催された二輪車の国際見本市《インターモト》において、海外向け大型二輪車の新型『KATANA(カタナ)』を発表した。

スズキ株式会社は、2018年10月2日から7日までドイツ・ケルンで開催された二輪車の国際見本市《インターモト》において、海外向け大型二輪車の新型『KATANA(カタナ)』を発表した。
 
< リリースより >
 
新型『KATANA』は、1980年のケルンモーターショーに出品し、日本刀をイメージした前衛的なデザインで世界のバイクファンの注目を集めた『GSX1100S KATANA』を原点とする新型モデルである。開発にあたっては、スズキのものづくりの精神とKATANAの歴史を背景に、「スズキらしさ」と「KATANAらしさ」を表現することに注力した。その結果、鍛錬を重ねた日本刀のように、他にはない個性的かつ前衛的なデザインと現代の最新技術を併せ持つ、全く新しいKATANAが誕生した。

GSX1100S KATANAをモチーフに、現代風にアレンジした独自性の高いデザインは、シャープで大胆なラインをあしらった流線型のスポーティーなスタイリングを採用した。先進的な印象の長方形の縦型2灯LEDヘッドライトや、刀の切先をモチーフにしたLEDポジションランプにより、KATANAらしい特徴的な顔つきに仕上げた。

また、スズキで初めてスイングアームマウントリヤフェンダーを採用し、リヤウィンカーとナンバープレートホルダーを下部に配置することで、凝縮感のあるデザインを実現した。

KATANAにマッチした高揚感のある加速とストリート走行に適した扱いやすさを実現するため、『GSX‐R1000』をベースに改良した999cm3直列4気筒エンジンを軽量フレームの車体に搭載した。
さらに、3段階から選択可能なトラクションコントロールやABS、倒立フロントフォーク、ブレンボ社製のラジアルマウントフロントブレーキキャリパー等を装備した。

新型KATANAは、浜松工場で生産し、2019年春より欧州を中心に販売を開始する計画である。
 
 
新型『KATANA』の主要諸元
全長2,125mm × 全幅830mm × 全高1,110mm
ホイールベース/1,460mm
装備重量 /215kg
エンジン型式/999cm3水冷4サイクル直列4気筒エンジン
最高出力/110kW/10,000rpm
最大トルク/108N・m/9,500rpm
 
 
2018年10月2日に開催された記者発表会において、鈴木 俊宏社長は「おもしろい、楽しい、ワクワクする商品を、お客様の立場になってつくるのが、スズキの役割であり、新型KATANAはそのスズキの将来を示す重要なモデルである。今後も世界中のお客様に革新的でワクワクする商品をお届けすべく、2021年までに、大型車を中心に10機種以上の新型モデルを投入し、シリーズ化と商品ラインアップの強化を図っていく。」と述べた。
 
 
[ 問い合わせ先 ]
スズキ株式会社 お客様相談室
TEL/0120-402-253
 
 

【HONDA】モトクロスマシン直系の本格オフロードモデル『CRF450L』を発売。※一部写真変更、追加

ホンダは、モトクロス競技専用車『CRF450R』をベースに、公道での走行に必要な保安部品などを装備した本格オフロードモデル、『CRF450L』を2018年9月20日(木)に発売する。

ホンダは、モトクロス競技専用車『CRF450R』をベースに、公道での走行に必要な保安部品などを装備し、コンペティションモデルのポテンシャルを体感できる本格オフロードモデル、『CRF450L』を2018年9月20日(木)に発売する。
 
 
< リリースより >
CRF450Lは、«Attack next trail»を開発のキーワードとして、CRF450Rで培ったオフロードでの走破性を有するとともに、公道走行を含めた幅広いシーンで操る楽しさを実現したモデルです。
 

CRF450L エクストリームレッド

 
パワーユニットはCRF450Rに採用されている水冷4ストロークOHC(ユニカムバルブトレイン)4バルブ単気筒エンジンをもとに、バルブタイミングなど細部の仕様を変更。低回転域の粘り強さと、中回転から高回転域にかけての扱いやすい出力特性を実現。オフロード走行での優れた扱いやすさと公道モデルとしての環境性能を高次元で両立し、6速ミッションの採用により一般道を使用した長距離移動時の快適性を確保しています。
 
CRF450L エクストリームレッド

 
車体はCRF450Rのフレーム、スイングアームをベースに各部の剛性を最適化。フロントフォークとリアサスペンションには専用のセッティングを施すことで、舗装路から未舗装路まで幅広い路面状況に対応しています。また、すべての灯火類はLEDを採用することで軽量コンパクト化を図るとともに、消費電力を低減。リチウムイオンバッテリーの採用により車体の軽量化とマスの集中化を図っています。

カラーリングはHondaのモトクロスマシンに採用されているエクストリームレッドを主体色に、ホイールリムをブラックとすることでCRF450Rと同様の精悍なデザインとしています。
 
 
■販売計画台数(国内・年間)
500台

■メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
129万6,000円
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 
 
【 CRF450Lの主な特徴 】

■パワーユニット
・CRF450Rに採用されている水冷4ストロークOHC(ユニカムバルブトレイン)4バルブ単気筒エンジンをベースに、公道やオフロード走行での扱いやすさと環境性能を両立させるため、バルブタイミングや圧縮比など各部の仕様を変更。
・クランクウエイトの形状を最適化することで、オフロード走行で求められる低回転域から粘り強い出力特性と、中回転から高回転域にかけたリニアなスロットルコントロール性能を高次元で両立。
・新設計のマフラーは、O2センサーを備えキャタライザーを内蔵することで排出ガス規制に対応。
 

2019 Honda CRF450L(北米仕様)

2019 Honda CRF450L(北米仕様)

2019 Honda CRF450L(北米仕様)

 
■車体
・フレームは、6速ミッションに対応しピボットプレートを新設計。また、ヘッドパイプを専用設計とすることで、公道走行に対応した剛性とオフロード走行に適したしなやかさを両立。なお、新設計のアルミ製サブフレームも最適な剛性バランスを確保しながら、保安部品およびナンバープレートブラケットの取り付けに対応しています。
・専用設計のチタン製フューエルタンクは、スリムなライディングポジションを実現しながらも7.6Lのタンク容量を確保。
・前後サスペンションは、CRF450Rをベースに専用セッティングを施す事で、オフロード走行に必要な路面追従性と公道走行時の快適性を追求。
・スイングアームには、ドライブチェーンガードを装備。チェーンスライダーは耐摩耗性を向上。
 
2019 Honda CRF450L(北米仕様)

2019 Honda CRF450L(北米仕様)
2019 Honda CRF450L(北米仕様)

2019 Honda CRF450L(北米仕様)

 
■電装
・LEDヘッドライトは、軽量コンパクトでありながら高輝度かつ広域な照射範囲を確保。
・メーターは、視認性の良いデジタルメーターを採用。
・ウインカーは、転倒時のダメージを軽減するフレキシブルラバーマウントを採用。
・ハンドルスイッチは、専用設計とし、小型・軽量化を実現するとともに扱いやすさにも配慮。
 
2019 Honda CRF450L(北米仕様)

2019 Honda CRF450L(北米仕様)

 
■スタイリング
・ベースモデルのCRF450Rと同様にモトクロスマシンの機能美を追求した外観はそのままに、公道走行に必要な保安部品などを装備。インサートフィルム成型のシュラウド一体型グラフィックを採用することで、洗車や摩擦に対して剥がれにくい耐久性を確保。

※CRF450Lは、モトクロス競技専用車両であるCRF450Rをベースに、公道走行に必要な装備を追加し法規に対応させることで公道走行を可能としたモデルです。Hondaの2年保証の適用とCRF450Lの性能を維持し、長くご愛用いただくためには、Honda指定のスケジュールに沿ったメンテナンスと部品交換が必要となります
[ 一例 ]
エアクリーナーエレメント/6ヵ月毎に点検、3年毎に交換
エンジンオイル、オイルクリーナー/1,000km毎、または4か月毎に交換
フューエルフィルター/3,000km毎、または1年毎に交換
冷却水/3年毎に交換
吸気バルブ/排気バルブ、ピストン、ピストンピン、ピストンリング/30,000km毎に交換
クランクシャフト、クランクシャフトベアリング、カムチェーンテンショナー/30,000km毎に交換
トランスミッション/30,000km毎に点検
点火プラグ(イリジウム)/30,000km毎に交換
 
 
【 主要諸元 】
通称名/CRF450L
車名・型式/ホンダ・2BL-PD11
全長×全幅×全高(mm)/2,280×825×1,240
軸距(mm)/1,500
最低地上高(mm)★/299
シート高(mm)★/895
車両重量(kg)/131
乗車定員(人)/1
燃料消費率※1(km/L)/
 国土交通省届出値 定地燃費値※2/31.0(60km/h定地走行テスト値)<1名乗車時>
 WMTCモード値★(クラス)/25.7(クラス2)※3<1名乗車時>
最小回転半径(m)/2.4
エンジン型式・種類/PD11E・水冷 4ストローク OHC (ユニカム)4バルブ単気筒
総排気量(cm3)/449
内径×行程(mm)/96.0×62.1
圧縮比★/12.0
最高出力(kW[PS]/rpm)/18[24]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)/32[3.3]/3,500
燃料供給装置形式/電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
燃料種類/無鉛プレミアムガソリン
始動方式★/セルフ式
点火装置形式★/DC-CDI点火
潤滑方式★/圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L)/7.6
クラッチ形式★/湿式多板コイルスプリング式
変速機形式/常時噛合式6段リターン
変速比/
 1速/2.357
 2速/1.705
 3速/1.300
 4速/1.090
 5速/0.916
 6速/0.793
減速比(1次★/2次)/2.357/3.923
キャスター角(度)★/トレール量(mm)★/29°30´/127
タイヤ/
 前/80/100-21M/C(51P)
 後/120/80-18M/C(62P)
ブレーキ形式/
 前/油圧式ディスク
 後/油圧式ディスク
懸架方式
 前/テレスコピック式
 後/スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式/セミダブルクレードル

(Honda測定値)
*製造事業者/本田技研工業株式会社 熊本製作所
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
※1燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※2定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※3WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
 
 
[ 問い合わせ ]
ホンダお客様相談センター
TEL/0120-086819
 
 
[ 編集部より ]
『CRF450L』の発売に水を差すつもりは毛頭ないのだが(むしろ歓迎している)、名称とルックスが近似しているからといって、CRF250Lと同じ感覚で捉えてはいけないことは、注意喚起しておきたい。

 CRF450Lは、ベースとなる車輌がモトクロッサーのCRF450Rであることから、まず各メンテナンスサイクルが厳しく定められている。
 

CRF450R

 
 また、摩耗もCRF250Lのそれより短いことは容易に想像できる。従来からある「ホンダ車はタフでメンテいらず」は通用しないと思ったほうがよい。

 それであるので、信頼できるお店探しと定期的なメンテナンス費用が嵩むことは覚悟しておくべきだろう。

 データにもすこし目を転じてみたい。

 まず、販売計画台数(国内・年間)であるが、CRF250Lが1,700台(派生モデル含む)とするところ、CRF450Lは500台。モデルの性格を考えれば、少なくはない数値だと思う。

 燃費は、1名乗車時を比較したいので、WMTCモード値を参照。CRF250Lが33.1km/L(クラス2-2)、CRF450Lは25.7km/L(クラス2)。チタン製のタンクは7.6L入るので、単純計算では、195.32kmの航続距離を持つことになる。もちろん、アスファルト舗装上での話しである。
 

CRF250L

 
 その燃料に関連しては、CRF450Lはいわゆる『ハイオク』が指定されている。ベースがレーサーであるので、当たり前のことなのだが、普段はレギュラーでモーターサイクルに乗っているユーザーは、ガソリン代計算にも注意が必要だ。

 日本人の多くが気にするであろうシート高は、1Gの状態でCRF250Lが875mm、CRF450Lは895mm。想像したよりも高くはない。ただ、乗車した時の1G’でサスペンションがどの程度ストロークするかで、実感は大きく変わってくるだろう。CRF250Lのそれよりもハード目であることは、想像に難くない。純正でのローダウンKITなどのアナウンスは、今のところはない。
 

CRF250L

 
 最後にパワーを確認したい。リリース直後から、「馬力が小さい」という声が多く聞かれたが、CRF450Lは24PS/7,500rpmである。確かに「オヤオヤ」である。何故ならば、CRF250Lも24PS/8,500rpmと、数値の上ではほぼ一緒だからなのだ。オフトレッキングで響いてくる車重との関係になると、CRF250Lが144kgに対して、CRF450Lは131kg。約10kg差は大きいが、それでもこの重さで24PSは不安かもしれない。

 ただ、単気筒とはいえ450ccになるとエンジンの粘り感は格段に違ってくるので、パワーフィールやキャラクターは、懸念する程ひ弱ではないのかもしれない。路面とのミュー(摩擦係数)が極端に少なくなるオフロード走行に於いては、凶暴過ぎるパワーやキャラクターは一転、扱いづらいだけのものになるのが普通なので、「マイルドだが底力のある」、のような特性を持たせているのかもしれない。
 

2019 Honda CRF450L(北米仕様)

 
 いずれにしろ、発売は大いに楽しみである。価格に相応しいナニかを携えて来てくれるだろうか?

文/やかん
 
 

【SHOEI】`80年代登場のEXシリーズを彷彿とさせるレトロ・オフロードスタイル『EX-ZERO』発売。

ショウエイのヘルメットラインナップに、1980年代に登場したEXシリーズにインスパイアされたながら現代の技術も取り入れた新型である『EX-ZERO』が追加されることとなった。

ショウエイのヘルメットラインナップに、1980年代に登場したEXシリーズにインスパイアされながら現代の技術も取り入れた新型である『EX-ZERO』が追加されることとなった。
 
 
< リリースより >
1980年代に登場したSHOEI EXシリーズにインスパイアされ、クラシックなオフロードスタイルを取り入れたシェルデザイン。後頭部のダックテールシェイプやアルミナムメッシュフィルターを装備した口元のデザインが、シンプルながらスタイリッシュなフォルムを生み出しています。
 
【 EX-ZERO 】
価格/3万8,000円 (税抜)
規格/JIS規格
カラー/オフホワイト、ブラック、マットブラック、バサルトグレー、シャインレッド、ブリリアントイエロー
サイズ/S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)
構造/AIM(Advanced Integrated Matrix)
 強靱なガラス繊維を基に、あらかじめ3次元形状とした有機繊維を複合積層化。高い剛性を確保しながらも軽量化を可能とした、SHOEI独自のシェル構造。
付属品/布袋、ステッカー
発売日/2018年11月予定
 

EX-ZERO バサルトグレー 3万8,000円(税抜)

EX-ZERO_Basalt Grey top
EX-ZERO_Basalt Grey rear
EX-ZERO ブラック 3万8,000円(税抜)
EX-ZERO ブリリアントイエロー 3万8,000円(税抜)
EX-ZERO マットブラック 3万8,000円(税抜)
EX-ZERO オフホワイト 3万8,000円(税抜)
EX-ZERO シャインレッド 3万8,000円(税抜)
CJ-3シールド クリア 5,000円(税抜)
CJ-3シールド ダークスモーク 5,000円(税抜)
CJ-3シールド イエロー 5,000円(税抜)
CJ-3シールド ゴールド 9,000円(税抜)
CJ-3シールド シルバー 9,000円(税抜)
V-480バイザー(オプション) 3,800円(税抜)
組み合わせ例(EX-ZERO_Basalt Grey+V-480)

EX-ZEROインナー。取り外し可能で、かつ表面は起毛生地を使用することで、ソフトな被り心地を意識している。オプション内装セットは、 8,000円(税抜)。

 
 
【 EX-ZERO EQUATION 】(イクエージョン)
価格/4万6,000円 (税抜)
規格/JIS規格
カラー/TC-2(BLUE / WHITE)
サイズ/S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)
発売日/2018年12月予定
 
EX-ZERO EQUATION(イクエージョン) 4万6,000円(税抜)

EX-ZERO_EQUATION_TC-2_top

EX-ZERO_EQUATION_TC-2_rear

 
 
[ 問い合わせ先 ]
https://www.shoei.com/contact/
 
 

【YAMAHA】FACTORY RACING TEAMが鈴鹿8耐4連覇、通算8回目の優勝を獲得。

三重県鈴鹿市で行われた、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第41回大会で、『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』がYZF-R1で199周を走破し、3連覇の記録を更新する4連覇、通算8回目の優勝を達成した。

三重県鈴鹿市で行われた、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第41回大会で、『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』がYZF-R1で199周を走破し、3連覇の記録を更新する4連覇、通算8回目の優勝を達成した。
 
 
< リリースより >
 

 
2018年7月29日(日)、三重県鈴鹿市で、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第41回大会の決勝が行われ、 『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』の中須賀 克行選手、アレックス・ローズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手が、1998年の発売以来、20周年を迎えたYZF-R1で199周を走破し、2017年の鈴鹿8耐3連覇の記録を更新する4連覇、通算8回目の優勝を達成しました。

第41回大会は、前日の転倒による怪我で中須賀選手を欠き、さらにスタート直前に雨が降る難しいコンディションでスタート。この中でスタートライダーを務めたファン・デル・マーク選手は、オープニングラップを3番手で終えます。その後、雨が止むとコースは乾きはじめ、スタートから約30分でドライ用のタイヤに変更。この素早い対応が功を奏し、ファン・デル・マーク選手はトップグループで1時間40分弱を走行してYZF-R1をローズ選手に託しました。

ローズ選手もトップ争いを展開し、スタートから約2時間が経過した頃にトップへ浮上。その後もライバルとのバトルは続きましたが、ファン・デル・マークがトップ走行時にそのマージンを拡大。ところが午後4時過ぎ、すぐに上がったものの激しい雨が降りはじめ、セーフティーカーの介入やレインタイヤへの交換などにより、レースは#33ホンダとの戦いになりました。そしてファン・デル・マーク選手がライバルを引き離し、ローズ選手もマージンを拡大すると、YZF-R1とともにトータル199周を走破し当社新記録となる4連覇を達成しました。また、走行できませんでしたが、中須賀選手が個人最多となる4連覇を記録し、ファン・デル・マーク選手とともに鈴鹿8耐優勝記録では史上2番目となる4勝としました。

#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
決勝:優勝(199周:8:00’01.728)
 


 
中須賀 克行選手談
「自分が走ることができず、こんなに悔しいことはありませんが、アレックスそしてマイケルとチームメイトになれて、そして彼ら2人が勝つことができたことはチームメイトとして本当にうれしく思います。こんなに心強いチームメイトは他に探してもいないと思いますし、彼らともう一度一緒に鈴鹿8耐を戦うために、自分のポテンシャルをさらに高めたいと思っています。ヤマハの連覇記録を更新できたこともうれしいし、YZF-R1の20周年に華を添えることができたのもうれしいです。本当にアレックスとマイケルには感謝しています」

アレックス・ローズ選手談
「中須賀さんが走らないレースなんて初めてで、すごくタフではあったけど楽しみました。中須賀さんが中心となってセットアップを進めたYZF-R1は、決勝でも非常によく走ってくれました。チームのがんばりにも感謝しています。なによりもチームメイトのマイケルがいい走りをしてくれましたね。僕のスティントはなぜかコンディションが安定していたんですが、マイケルの時は雨が降ったりセーフティーカーが入ったりして大変だったと思います。でも、すばらしい走りで勝利に貢献してくれました。それにしても鈴鹿8耐での勝利は格別ですね! ぜひ来年もこのメンバーでレースできることを願っています」

マイケル・ファン・デル・マーク選手談
「すごくタフなレースでした。いろいろあったレースウィークでしたが、チームは基本的に作戦を変えませんでした。それがうまくいったんだと思います。僕自身としては、中須賀さんが決勝を走らないと聞かされた時は、とても驚きましたよ。僕がスタートライダーを務めることになって、緊張もしました。しかも僕の走るスティントはすごく長かったし、レインになったりドライになったりセーフティカーが入ったりして本当に大変だったんです。でもアレックスと僕で、うまくレースをリードできたと思います。またこの3人でチームを組んで、今度は中須賀さんにも走ってもらって、鈴鹿8耐を戦いたいですね!」

吉川 和多留監督談
「ローズ選手とファン・デル・マーク選手は、レース序盤では同じスーパーバイク世界選手権を戦うライダーやブリティッシュスーパーバイクを戦うライダーたちといいレースをしていたし、これで一気に集中力が高まりました。レース自体は、天候の急変が続いて荒れた展開になりましたが、チームスタッフはサーキット全体を見渡すことは不可能なので、ライダーのポテンシャルの高さを信じて時には自己判断してもらう部分もありましたが、これがしっかり機能しました。ミスなくしっかりと戦えたことが今大会の勝因ですが、レースを走れなかった中須賀選手が、しっかりとローズ選手とファン・デル・マーク選手をサポートしていてくれたことがなによりの勝因です」
 

決勝結果


 
 
[ ソース ]
ヤマハ発動機
 
 

【HONDA】原付二種スポーツモデル「CB125R」を発売中。

ホンダから、新世代CBシリーズのエントリーモデルとして原付二種のスポーツモデル「CB125R」が発売中だ。

ホンダから、新世代CBシリーズのエントリーモデルとして原付二種のスポーツモデル「CB125R」が発売中だ。
 
 
< リリースより >
CB125Rは、「 “SPORTS ROADSTER” Prologue バイク本来の乗る楽しさを」を開発コンセプトに、運動性能の最大化を目指し、上質な走りの手応えを感じる乗り味を徹底的に追求しました。

パワーユニットは、水冷・4ストローク・OHC・単気筒とし、吸排気系の最適化とPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)の精緻な制御により、幅広い回転数からのスロットル操作に対し、リニアな出力特性を実現しています。

車体は、高張力鋼管と鋼板で構成された新設計のスチールフレームを採用し、各部位の剛性を最適化しながら、軽量な車体パッケージングと高い運動性能を実現しました。

足回りは、路面追従性を追求した倒立フロントフォークと、より安定した減衰力を発揮する分離加圧式リアサスペンションユニットを採用し、高張力鋼板製のスイングアームと組み合わせることで、乗り心地と軽快感のあるハンドリングに大きく寄与しています。また、IMU※1付ABS※2(アンチロック・ブレーキ・システム)を標準装備しました。

スタイリングは、新世代CBシリーズに共通する凝縮感のある、先鋭的かつクラスレスなスタイルとしました。全ての灯火器には高輝度で被視認性に配慮したLEDを採用。また、フルデジタル液晶メーターを装備し所有感を高めるとともに、ライディング時の安心感にも寄与する、ギアポジションインジケーターを採用しています。

カラーバリエーションは、精悍な「ブラック」、高質で鮮やかな「キャンディークロモスフィアレッド」、軽快な「パールメタロイドホワイト」の3色を設定しました。
※1IMU(Inertial Measurement Unit)は、車体の角速度、加速度を検出し、これを車体姿勢の推定データとして活用。車体姿勢はHonda独自のアルゴリズムで推定。急制動時の後輪浮き上がりを効果的に抑制します
※2ABSは、ライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナーなどの手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます
 

CB125R(ブラック)

 
メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
CB125R
44万8,200円
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 
=CB125Rの主な特徴=

■市街地での使い勝手を考慮した出力特性を発揮するパワーユニット

市街地での発進や加速に重点を置いた出力特性を発揮し、ライダーの操作に対しリニアなレスポンスを感じさせる125cc水冷単気筒エンジンを採用。
前後に長いエアクリーナー形状とすることで、吸気の流れをストレート化し、吸気抵抗を低減。マフラーは排気効率と歯切れの良いサウンドを響かせる2室構造のショートマフラーを採用しました。

■軽快で上質な操縦性を感じさせる車体

高剛性かつ靭性に富む高張力鋼管と鋼板で構成された新設計のフレームを採用。ピボットプレート部を新構造とすることで、メインフレーム部での後輪荷重の入力を受けにくい構成としました。また、フレームのねじれ剛性に影響するメインパイプとヘッドパイプの接合部の剛性を最適化することで、安定感のあるハンドリングを実現しました。

■上質な走りの手応えを提供する足回り

・フロントサスペンション
大径Φ41mmの倒立フロントフォークを採用し、前輪のバネ下重量低減と路面追従性を追求しました。新設計のフレームとの剛性バランスを確保するため、フロント懸架系も併せて専用設計とし、これらに新世代CBシリーズ共通のデザインとした、軽量アルミホイールにラジアルタイヤを組み合わせました。

・リアサスペンション
ダンパー室内のオイルとガスが混ざることを防止する、分離加圧式リアサスペンションユニットを採用。この構造によりエア噛みを防止できるため、車体取り付け角に自由度を持たせたることが可能となり、マスの集中による運動性能の向上に寄与。また、チューブ内のシリンダーを廃止し、よりピストンバルブを大径とすることで、応答性と軽量化の向上を図りました。

・スイングアーム
路面追従性を追求するために、軽量高剛性で柔軟性を持たせた高張力鋼板製のスイングアームを新設計。
また、マフラーとのクリアランスを確保できるガルアーム形状とした左右非対称形状でありながら、それぞれに最適な板厚を組み合わせることで左右の剛性バランスを確保しました。
 

CB125R(キャンディークロモスフィアレッド)


 
 
[ 問い合わせ ]
ホンダお客様相談センター
TEL/0120-086819
 
 

【MOTUL】新世代フラッグシップモデル『300V² Factory Line 10W50』を発売。

テクノイル・ジャポンは、フラッグシップモデル300V Factory Lineシリーズの新世代『300V² Factory Line Road/ Off Road 10W50』を新たに発売開始した。

テクノイル・ジャポンは、フラッグシップモデル300V Factory Lineシリーズの新世代『300V² Factory Line Road/ Off Road 10W50』を新たに発売開始した。
 
 
< リリースより >
フランス・MOTUL(モチュール)社製モーターオイルの日本総輸入販売元である、テクノイル・ジャポン株式会社は、フラッグシップモデル 300V
Factory Line シリーズの新世代『300V2 Factory Line Road/ Off Road 10W50』を新たに発売いたします。

300V2 Factory Line(300V スクエア ファクトリーライン)は、ファクトリーチームのために開発されたロード/ オフロード兼用 4 ストロークエンジン用 100%化学合成油です。
長年培ってきた Motul の技術を集結し、300V に採用される Ester Core® テクノロジーを継承しつつ、更にパフォーマンスの向上を実現しました。

■300V2 Factory Line の特長
エステルをコアとした化学合成ベースオイルの配合技術 Ester Core® テクノロジーに加えて、新技術オーガニックベースオイルテクノロジーを投入しました。
この新技術と Ester Core®テクノロジーとの相乗効果により、ロード/ オフロードを問わず、パフォーマンスを最大限に発揮させます。

【オンロード使用】
– 高速領域での最適な油膜と低摩擦を実現し、最大出力を向上させます
– 最適化された酸化安定性により、オイルの耐久性を向上させます
– 優れたエンジン清浄性により、エンジン性能を安定させます

【オフロード使用】
– 低速領域での最適な油膜と低摩擦を実現し、トルクを向上させます
– クラッチのグリップ力向上と最適な摩擦制御により、運動性能を向上させます
– 高いせん断応力により、ギアボックスの信頼性を向上させます
さらに、オーガニックベースオイルを採用したことにより、石油由来の原料を削減し、製造工程
における二酸化炭素の排出量を削減しました。

■製品概要 ■
荷姿/1L ボトル
価格/3,900 円(税別)
 
 
[ ソース ]
テクノイル・ジャポン
 
 

【MotoGP】HRCがホルヘ・ロレンソ選手と契約合意。

ホンダ・レーシングは、FIMロードレース世界選手権MotoGPクラスでホルヘ・ロレンソ選手と契約合意した、と2018年6月6日に発表した。

ホンダ・レーシングは、FIMロードレース世界選手権MotoGPクラスでホルヘ・ロレンソ選手と契約合意した、と2018年6月6日に発表した。
 
 
< 概要 >
株式会社ホンダ・レーシング(以下、HRC)は、FIM※1ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦するホルヘ・ロレンソ選手(31歳 スペイン)と2019年からの2年契約に基本合意し、ワークスチーム※2ライダーとして「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から参戦することを発表しました。

ホルヘ・ロレンソ選手は、2008年にMotoGPクラスにステップアップ。その後、2010年、2012年、2015年と3度のワールドチャンピオンとなるなど、輝かしい成績を残してきました。

なお、2019年のワークスチームの体制については、改めて発表します。

※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。 Hondaでは株式会社ホンダ・レーシング(HRC)が運営するチーム
 
 
[ ソース ]
本田技研工業
 
 

【HONDA】新型の原付二種レジャーモデル「モンキー125」を発売。

ホンダは、コンパクトな原付二種のレジャーモデル「モンキー125」を2018年7月12日(木)に発売する。

ホンダは、コンパクトな原付二種のレジャーモデル「モンキー125」を2018年7月12日(木)に発売する。
 
 
< リリースより >
「モンキー125」の開発にあたっては、楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”をコンセプトに定めました。
 従来の50ccモデル「モンキー」の特徴である「シンプル」「コンパクト」「愛らしさ」などの不変的な魅力を踏襲しつつ、125ccの力強く扱いやすい出力特性のエンジンや取り回しやすいサイズ感、親しみやすいデザインとしています。

 スタイリングは、前後長を短く、上下にボリューム感を持たせた台形シルエットを採用。また、趣味性の高いモデルとして、スチール製の前後フェンダーやマフラーカバーなどをクローム仕上げとしました。
 エンジンは、空冷・4ストローク・OHC単気筒に4速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、市街地で多用する回転域では力強く、ツーリング走行ではスムーズさを楽しめる出力特性としています。
 車体は、しなやかさと剛性を兼ね備えたバックボーンフレームを採用。シートレールは剛性を確保しながら、デザインの基調であるラウンドシェイプに合わせた形状としています。

 脚まわりには、バネ下重量を軽減する倒立フロントフォークや、強度を確保した専用設計のスイングアームを採用しています。

 ブレーキは、制動フィーリングに優れた前・後ディスクを採用。フロントのみABS(アンチ・ロックブレーキ・システム)を装着したタイプを設定しました。タイヤは12インチのブロックパターンタイプを装着しレジャー感を演出。
 高密度ウレタンを採用したクッション性の良いシートの採用などとあいまって、快適な乗り心地を確保するとともに、剛性感としなやかさを兼ね備えた扱いやすい操作フィールを実現しました。

 主体色には、情熱を表現するパールネビュラレッドと、若々しさを表現したバナナイエローの2色を設定し、コンパクトな車体の存在感を高めています。また、燃料タンクを主体色とホワイトのツートーンとしました。
 


 
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
モンキー125 399,600円

モンキー125<ABS> 432,000円

*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 
=モンキー125の主な特徴=
●エンジン
・市街地から郊外までストレスなく走行できる125ccの空冷・4ストローク・OHC単気筒エンジンに、4速マニュアルトランスミッションを組み合わせて採用
●車体
・フレームは、ヘッドパイプ、メインパイプ、エンジンハンガープレート各部に適度な剛性と強度を持たせたバックボーンフレ―ムを採用。スイングアームは、長円形の断面を持たせた専用設計とすることで、縦方向の剛性とデザインの基調であるラウンドシェイプを両立
・ホイールベースは1155mmに設定し、モンキーならではの愛らしいシルエットを確保しつつ、直進安定性やコーナリング時、不整地走行など、さまざまな走行状況で楽しめる操縦性能を確保
●外観
・燃料タンクやシート、サイドカバー、スチールフェンダーなどの各パーツを、独立感のある形状として完成車を構成
・ヘッドライトやテールランプ、スピードメーター、バックミラーをラウンド形状とするなど、外観パーツをシンプルな曲面でまとめることで愛らしさを演出
●装備
・高品位なクローム仕上げを施した、前後スチールフェンダーやマフラーカバー、ヘッドライトリム
・ポリッシュ工程を加えて仕上げた艶やかな燃料タンクには、歴史ある製品を象徴するオールドウイングマークの立体エンブレムを採用
・全ての灯火器には高輝度で被視認性にも配慮したLEDを採用
・スピードメーターは、イグニッションON操作でウインクするアニメーションが楽しめるLCDタイプを採用
●その他
・上質感を演出するオールドウイングマーク付きのウェーブキーを採用
 
 
[ 問い合わせ ]
ホンダお客様相談センター
TEL/0120-086819
 
 

【Kawasaki】千葉県に待望のカワサキ プラザ、松戸店がOPEN!

カワサキは、2018年3月31日(土)に千葉県には初となるプラザの松戸店をオープンさせた。初日の様子はどうだったのだろうか。

掲載日/2018年04月05日 取材・写真・文/やかん

 カワサキは、2018年3月31日(土)に千葉県には初となるプラザの松戸店をオープンさせた。初日の様子はどうだったのだろうか。
 
 
 


 
 まず、カワサキ プラザ松戸はもともと総合モーターサイクルショップであったところを改装し、プラザとして再スタートしたようだ。立地は、国道6号線沿いとなり、斜め向かいには量販店であるレッドバロンがあり、またこの通りにはホンダドリーム、ドゥカティ、BMWなど比較的、モーターサイクルメーカー旗艦店が並び、そこにカワサキも軒を連ねることでブランド力をさらにアピールする狙いがあるという。

 面した6号線は片側2車線道路で、東京方面からはややアプローチしづらいが(クルマの往来が激しい)、ある程度事前に信号機のある迂回路を調べていけばそれほど問題はないように思えた。

 駐車スペースは、クルマはすこし離れたところに9台分を確保し、2輪に関しては広いPITエリアに余裕を持って停めることができ、困ることはない。OPEN初日は、やはり早い時間帯はカワサキ車で来店した既存ユーザーが多かったが、時間とともにクルマで訪れたカップルや親子連れも目にするようになり、買い増し&乗り換えユーザーだけでなく新規層の開拓にも一役買いそうである。
 

クルマの駐車エリアは店舗からすこし離れたところに用意されている。

2輪の駐車エリアは必要十分に確保されている。

クルマの駐車エリアは目視で確認したところ、9台の駐車が可能。


 
 ただ、現状、松戸店は中・大型排気量のマシンを中心に展示しており、当面はそれらの層を狙っていくという。その展示車両は、カワサキモータースジャパンにより売り場面積に対しての展示車数が決められており、松戸店の場合は10台と決まっている。レイアウト的に余裕を持たせた展示を意識していて、そのため、すべての車輌を展示することがかなわないのだ。
 


 
 その代わり、量販店にありがちな隣の車輌と接触しそうなほどひしめき合う配置にはなっておらず、試しの跨りもゆったりとできそうである。展示車両と試乗可能な車輌は随時入れ替わっていくので、そこは事前にSHOPのHPをチェックしてもらいたい。

https://www.kawasaki-plaza.net/matsudo/
(展示車・試乗車情報は下方に掲載)

 
 

現状は、中・大型の車両を中心に展示する。

展示車と試乗車は随時入れ替わっていくので、SHOPホームページで事前確認がよいだろう。
プラザでは購入特典として、通常の保証2年にプラスしてもう1年の保証が付加される。
2Fの展示エリアも車両はゆとりを持って置かれ、量販店のようなひしめき合う窮屈さはない。
プラザで車両購入をすると、距離無制限のロードサービスが1年無料で付く。もちろん、延長申込みも可能。
まだ予定ではあるが、ロングツーリングユーザー用に、北海道にあるプラザなどとも連携したメンテナンスパックの計画があるという。

各展示車両は跨ることが可能。

 
 この展示車両について1点気になったのは、松戸店にない車両を「見てみたい」「跨ってみたい」というユーザーニーズには、応えられないという点だ。スタンスとして、「該当車輌のある他のプラザに行ってください」というのだ。特にダート&モトとしてはオフロード系車両が気になりがちなのだが、例えばヴェルシスに跨ってみたい場合、執筆時点で関東近郊では足立店に行く必要があるというのだ。この点は、将来的にもうすこし融通を効かせてもらいたいと思う。
 
 
 店舗について話しを戻そう。近年、カワサキモータースジャパンでは「五感」を大切にする店作りに腐心をしていて、例えばそこには味や香りも含まれている。前者では、入念にテイスティングされたブレンドコーヒーを店舗で提供しており、後者は、展示エリアでは一切のモーターオイルの臭いやタバコ臭さをさせない努力がなされている。
 
「五感」を楽しむひとつとして、入念にテイスティングされたコーヒーの提供がおこなわれている。香りも印象的であった。

ホスピタリティの一環として、フリーWi-Fiを提供している。商談でも使用できるだろう。
初めてプラザに足を運んだが、商談スペースの多さも印象的。しっかり座って話が出来るようになっている。


 
 今までのモーターサイクルショップの概念を崩す気概でプラザの運営はされている。また、来店者ひとりひとりを大事にするために商談スペースも多く設けられ、いわゆる高級クルマブランドのディーラーのような業態を強く意識しているのが現場で感じ取れた。先の、ひしめき合っていない展示車両のゆとりも、そこから来ているのだろう。

 今後、カワサキモータースジャパンとしては同様のプラザを、近県であると埼玉県に大宮・川越・越谷に出店を計画していて、また現状は「神奈川にある」とは言い難いこのエリアも、都心よりに出店をしたい思いがあるという。感度の高いユーザーにカワサキのモーターサイクルにもっと接点を持ってもらうのが第一の狙いでもあるということで、東京もtotalでは15店舗、最終的に2020年には全国で120店舗を展開したい計画で以って進んでいるという。
 

力を入れている普段使いも出来るライダースウェアも多く展示。購入も可能。

1点気になったのは、試着室がなかったこと。パンツは試し履きが必要なITEMなので、今後の拡充に期待したい。
小物類も幅広く揃え、特に初日はこれらを買って帰るお客さんが目立った。
アメリカのあるブランドに限りなく似ていることから、ブランドオーナー自らがレッドカードと名付けたデニム。防水・防風加工が施されている。


 
 既存のユーザーも大事にしながら、まったく新しい層を取り込んでいこうという狙いであるカワサキの「プラザ」は、今後もさらに躍進が続いていきそうである。2輪業界は長らく不況から抜け出せない、と言われているが、東京と大阪で開かれている「モーターサイクルショー」については来場者数が右肩上がりであるという。カワサキが、そういったユーザーニーズをどこまですくい上げていけるのか、これからも注目していきたいところである。
 

クルマでの来店、そして試しに跨ってみる。メーカーが意図している流れだ。

2F階段から望む1Fの様子。

店舗は1Fと2Fに分かれる。

 
 
[ ショップデータ ]


カワサキ プラザ松戸
所在地/〒271-0053 千葉県松戸市中根1-421
営業時間/10:00~19:00
定休日/毎週水曜日
TEL/047-364-8198
 
 

【短評】第45回 東京モーターサイクルショーレポ。

駆け足で短い時間であったが、久しぶりに東京モーターサイクルショーを訪ねてみた。

掲載日/2018年3月23日 取材・写真・文/やかん
 
 駆け足で短い時間であったが、久しぶりに東京モーターサイクルショーを訪ねてみた。予想通り、相変わらずオフロード成分は薄めであったが、その中でいくつか筆者が気になったITEMたちを手短ではあるが紹介したいと思う。
 
 
【 SHOEI VFX-WR 】
 先般、リリースに基づいた情報をお知らせした、オフロードユーザーが待ち望んでいたショウエイのオフロードヘルメット最新モデルの展示。会場には、先に発表になったプレーンカラーの他、グラフィクモデルの紹介もあった。

 特に注目したいのが、AMAライダーであるジョシュ・グラントの名を冠したレプリカヘルメットの登場。

 GRANT3(グラント スリー)という名称の下、3カラー展開になる模様。

 こちらの発売は2018年夏を予定しており、価格は税抜きで6万円。SサイズからXXLが用意される。
 
 
【 YX-6 ZENITH GIBSON 】
 同じくヘルメット。こちらはヤマハのワイズギア扱いのオフロードスタイルヘルメットで、従来からその性能に反する低価格で定評があったが、今回、いよいよフルモデルチェンジとなった。

 近年のオフでもオンでもないツアラースタイルのモーターサイクルに好適な「アドベンチャー」スタイルを基本とし、各部のpartsを取り外しできるようにすることで、5通りの使い方ができるようになっている。

 機能性も充実していて、メガネスリットやインカムのスピーカーが設置できるなホールが予め設けられている。

 仕様は、規格をJIS2種とSGをクリアし、それでいながら価格は税抜きで2万4,000円と相変わらずリーズナブル。生産自体を海外に委託することでコストを抑えているが、安全ポイントの1つとなるワンタッチ式のチンストラップのみ日本製と、重点の置き所も間違えていない。

低価格ながら大型のベンチレーションは開閉ができ、季節を問わず使える。
シールド開放状態。
豊富なオプションが用意され、内装も別売することから長く使うことができる。
ロープライスながら、初期ラインナップは4色展開でユーザーを選ばない。サイズは、M・L・XLの3種類。

夏前にはグラフィクモデルも登場予定。

 
 
【 Husqvarna TC 85 】

 身長の低い筆者としては気になる存在。ネックは62万円(税込)というプライスのみ。

フロントフォーク右レッグは、トップでプリロード調整が外部から行える。国産車とは大きく異る点。
左フォークは、カプセル型エアスプリングを使用したスプリットフォーク設計を採用している。筆者が知る限りでは、このクラスでエア式を採用しているのは他にない。
これは、今の親会社であるKTMが関係してくるのだろうが、リアサスペンションはリンクレス式。好みは分かれるところだが、ユニットだけでどのような特製にしてあるのか興味深いところ。

これもKTMからの系譜だが、クラッチレバーはFormulaの油圧式。レース後半でもレバータッチが変わらないメリットがある。

 
 
【 125ccセグメント 】
 日本では何かと有利な点のある、125cc排気量の車輌たち。

SUZUKI GSX-R125 ABS/税抜き35万8,000円
SUZUKI GSX-S125 ABS/税抜き32万8,000円
HONDA CB125R(ABS標準搭載)/税抜き41万5,000円

 ただし、いずれの車輌も250ccモデルとフレームが共通なのか、排気量の割には車格が大きく感じ、またシート幅も広く跨ってみると足着き性がお世辞にもよいとは言えない。デザイン的にも特筆すべきところがなく、カワサキが相変わらず4速ミッション&非ABSながらZ125 PROを売り続けている理由が解ったような気がした。

 Z125 PROは、排気量に見合った超小型スタイルでシート幅も抑えられていて足着き性が良好。また、親兄弟である「Z」シリーズの意匠を多く受け継いだ尖った点が多く、所有欲が大いに満たされる車輌になっている。

 今回、展示車両で唯一関心したのはホンダ・CB125Rのフルグラスコクピットだけである。

大阪でも話題となったHONDA Monkey125(ABS)は、まだ「参考出品」の段階。
テールランプ周りはフルLEDになる模様。

ツインショックは、従来のモンキーさを感じさせるデザイン。

 
 
【 KAWASAKI VERSYS-X 250 TOURER 】
 発売から向こう、まだ試乗インプレッションをお届けできていないカワサキのヴェルシスであるが、今回、ようやく実車を拝見することができた。

 気になっていたのが足着き性であったのだが、展示車両がセンタースタンド保持の状態でも身長156cmの筆者でなんとか片足が着く状態であったので、乗車時はもうすこし足はしっかりと着くと感じた。

 もうひとつ気になった車重であるが、会場では金具固定であったのでこの点は確認できなかった。今、筆者が乗っているKLXの「最終型版」の重さが136kgに対しヴェルシスは183kgなので、多少、苦労はしそうである。
 
 
【 KTM 790 ADVENTURE R PROTOTYPE 】

 2017年のミラノショーで発表されたモデル。799ccの排気量を持つので、現行のダカールラリーとの直接の関係はないが、近年、日本で人気の高まりを見せているアドベンチャーラリーでは活躍しそうである。量産モデルには、最先端の電子制御パッケージが搭載される予定という。


 
おわり