Red Bull X-Fighterssプレトリア大会 パジェスが優勝、東野が3位に。
Red Bull X-Fighters (レッドブル・エックスファイターズ)プレトリア大会(第4戦)で、1万7,000人の熱狂的なファンが見守る中、トリックのレパートリーに新たに加わったFlair を見事に決め、東野 貴行(日本)が3位に食い込んだ。今シーズン最大の激戦となった本大会を制したのは、FMX界随一の革新者、トム・パジェス(フランス)。続いてクリントン・ムーア(オーストラリア)が2位に入った。
プレトリア、南アフリカ – 今大会で、東野 貴行は2015年度Red Bull X-Fighters 初の表彰台入りを果たした。彼にとって、通算5回目の表彰台入りとなった。この土曜日、去年に引き続き南アフリカのプレトリアにて開催されたRed Bull X-Fighters ワールドツアーの準々決勝で、東野選手はマイケル・メレロ(スペイン)を下した後、準決勝でクリントン・ムーア(オーストラリア)と対戦した。プレトリアを代表する歴史的な建物、ユニオン・ビル正面に設置されたトラックで、この地方特有の赤い土を舞い上げながら、東野選手は、非常に難度の高いRock-Solid Backflip、さらには最近マスターしたばかりのFlairをきめ、ずば抜けたランを披露したものの、ファイナルに勝ち進んだのは対戦者のムーアであった。
「とてもクレージーな大会でした。最高のファンの前で、ものにしたばかりのトリックFlair を披露できて本当に嬉しいです。」東野選手はさらにコメントを続けた。「トラックが大きいので、エネルギーがたくさん必要です。でも好みのトラックですね。今回はミスもなく、自分のベストを出せたので、最高に幸せです。」
2015年9月12日、南アフリカの首都プレトリアで2年連続の開催となったRed Bull X-Fighters。FMX界きっての革新者と称されるトム・パジェスが劇的な勝利を挙げ、2015年度ワールドツアー総合順位が新たに入れ替わる事態となった。パジェスは決勝で、今シーズンを通じ総合順位トップの座を守り続けるムーア(オーストラリア)と対戦。歴史に残る名戦となった決勝で、両者は過去のシーズンでは予想すら出来ないトリックを次々ときめて見せた。
今大会独特のダブルラインを備えたトラックで、ムーアがシグニチャートリックであるBundy 、さらにdirt-to-dirt Voltを競技会で初めて成功させると、17,000人の観客から大きな歓声が上がった。しかし、トリックのレパートリーでは誰にも負けないパジェスである。ムーアのランに続き、まさに人々の期待を上回るランを見せた。シグネチャートリックのAlley-Oop Flair、Bike Flip とSpecial Flipに続き、新たにトリックリストに加わったばかりのTransfer Flipと立て続けにきめて見せたのである。審判員5人の満場一致でパジェスの優勝がきまった。
本大会の結果を受け、世界で最も権威あるフリースタイル・モトクロス・シリーズの総合順位でパジェスとムーアが同点トップに立った。2015年10月30日にアブダビにて開催予定のシーリズ閉幕戦は、歴史に残るショーダウンになることまず間違いない。
プレトリア大会結果:
1位 トム・パジェス(フランス)
2位 クリントン・ムーア(オーストラリア)
3位 東野 貴行(日本)
4位 ジョシュ・シーハン(オーストラリア)
5位 ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)
6位 ダーヴィッド・リナルド(フランス)
7位 マイケル・メレロ(スペイン)
8位 レミ・ビゾール(フランス)
9位 アダム・ジョーンズ(アメリカ)
10位 ハヴィエル・ヴィレガス(チリ)
11位 アラステア・セイヤー(ボツワナ)
12位 ダニー・トレス(スペイン)
ワールドツアー総合順位:
1位 パジェス(280ポイント)
2位 ムーア(280ポイント)
3位 シャーウッド(185ポイント)
4位 リナルド(145ポイント)
5位 シーハン(145ポイント)
6位 アデルバーグ(135ポイント)
7位 トレス(100ポイント)
8位 ジョーンズ(100ポイント)
9位 東野(95ポイント)
10位 ビゾール(90ポイント)
[ ソース ]
RedBull
- 当サイトに含まれるすべてのコンテンツ(記事・画像・動画・イラストなど)の無断転用は、商用、個人使用を問わず一切禁じます。
© yakan_Dirt & MOTO All rights reserved.
三月は深き紅のダートを Dirt28 KLX250SRの本格改造 その3
今回は、吸気系のパーツ変更について紹介します。
三月は深き紅のダートを Dirt28 KLX250SRの本格改造 その3
掲載日:2014年03月03日 ※本記事は他媒体で連載していたもの(現在は抹消)を復刻したものです。
取材協力/ダートフリーク、ダンロップ、野口装美、MCインターナショナル
抜群の吸入効率と
防塵性能を発揮
今回は、吸気系のパーツ変更について紹介します。KLX250SRは、レーサーのようにクリーナーボックスがオープンな構造ではないですが、それでも良いエンジン燃焼には良質な空気が欠かせません。そこで、ダートフリークから新しく発売された、『AIRTEC』を試してみることにしました。
AIRTECの特徴は、スポンジ材が一体形成されたダブルレイヤー構造であることです。1層目の白い部分で砂・泥といった大きめの汚れをカットし、2層目の黒い部分で、細かなチリ・水分をカットします。こうすることで、常に清潔な空気をシリンダー内に送ることができます。また、エアボックスとの接触面にグリスが必要な製品が多い中、AIRTECはそのままで高い密着性を持つということです。
その他、AIRTECはラインナップが豊富で、対応する車種が非常に多く、トレール車でもかなり揃っているので、誰にでも適した製品になっています。
使用感は、というと……、実はこの紹介文を書いている時期、編集部がある関東地方は記録的な大雪により、オフロードコースがあまり最適な状況になっておらず、テスト走行ができていません。今のところ、公道を走っている限りでは、純正品に較べ違和感を感じることはないので、ポテンシャルは持っていると思います。
路面がもう少し乾いてきたら、本格的なオフロード走行をしてみたいと思います。
- 当サイトに含まれるすべてのコンテンツ(記事・画像・動画・イラストなど)の無断転用は、商用、個人使用を問わず一切禁じます。
© yakan_Dirt & MOTO All rights reserved.
三月は深き紅のダートを Dirt02 順当にまずはトレール車から!
前回、バイクの免許も取らないうちに車両は買ってしまった、というお話をしましたが、まずはそこから。
三月は深き紅のダートを Dirt02 順当にまずはトレール車から!
掲載日:2013年03月22日 ※本記事は他媒体で連載していたもの(現在は抹消)を復刻したものです。
無免許で
すでに愛車はやって来た
前回、バイクの免許も取らないうちに車両は買ってしまった、というお話をしましたが、まずはそこから。
学生時代に始めたMTBが、社会人1年目の時点で既に長い競技経験を経ていた事もあり、その頃には既に『乗り物=スポーツ=競い合い』という符合が頭の中を渦巻いていて、バイクもその影響で専ら、ラリーレイド(パリ・ダカなど)やモトクロスに興味が集中していました。学生時代から読んでいたバイク雑誌はガルル(GARRRR)でした。
そのガルルでは、よく当時からラリーレイドの特集をしていて、またナンバー付き車両も種類が豊富な時代で、レーサーからトレール車まで幅広く横断した『車両ガイド』、なんかも記事でよくやっていました。まずはバイクに触れたい、という欲求だったのでいきなりレーサーではなく、普段の足的考えも含め、ナンバー付き車両を誌面を眺めながら物色していました。そういった中で、子供の頃に刷り込まれたある出来事によって、『バイクはカワサキ』、というこれまた勝手な符合が頭の中に既にあり、前述の『競い合い』クセと合致して、当時のカワサキ KLXの売り文句であった、「闘う4スト」にビンッ!! とキテしまいました。この頃、2ストだ、4ストだ、という考えはあまり頭にはなく、ホンダのCRM250ARのチャンバーに惹かれながらも、「やっぱりバイクはカワサキだろ! しかも『闘う』だよ! オイ」ってな具合で、購入のターゲットが自動的にKLXに絞られました。
今では1モデルしかないKLXですが、当時は、正立フロントサスペンションを持ちやや汎用的なKLX250ES(セル付き)と、倒立サスペンションを持つ戦闘的なイメージを纏うKLX250SR(セルなし)。これに加え、カタログにはKLX250Rの掲載もありました(レース前提車)。いい時代でしたね。そのKLXを雑誌で眺めー、最寄りのカワサキ系ショップでいただいたカタログを眺めー、妄想を含まらせー、気持ちは完全に『SR』に固定。セルスターターレス&バッテリーレス&キック始動オンリー、ってところもグラッと来てしまった所です。そうして狙いをKLX250SRに定め、何かのきっかけで走行距離が少ない1995年製の中古車を見つけ、当時、大学時代の先輩から借りていたスズキのハスラー50に乗って、片道2時間くらいの販売店まで現車を見に行きました。そこでは「おぉう! オフ車ってシート高いな。足届かない! キック出来ないじゃないか!」が真っ先な感想だったのですが、現物が目の前にあれば矢も楯もたまらずな状態になるのは当然で、勤務していた会社の社員さんたちが世話になっていた、(当時の)住居近くのお店に頼んで、プロの査定&引き上げをお願いしました。この時点ではまだ、普通2輪の免許は教習場通い中です。
という事で、免許も無いうちから支払いもさっさと済ませ、アパートの駐輪場に車両がやって来てしまいました。
<続く>
- 当サイトに含まれるすべてのコンテンツ(記事・画像・動画・イラストなど)の無断転用は、商用、個人使用を問わず一切禁じます。
© yakan_Dirt & MOTO All rights reserved.