トレック・ジャパンは、定番アイテムであるBontragerのBat Cageをリサイクル系素材で再構成し、リリースした。
ボントレガーのBat Cageは、投棄された漁網に新たな命を吹き込み、海洋ごみを減らして、役立つ製品に形を変えた物。
< リリースより >
漁網を再利用したボトルケージを発売
この度、トレック・ジャパンは、ボントレガーのロングセラー製品、Bat Cageをリニューアルします。新しくなったBat Cageのユニークさは、性能や軽さではありません。新モデルでは漁網からリサイクルされたペレットに素材を変更します。
ボントレガーのBat Cageは、投棄された漁網に新たな命を吹き込み、海洋ごみを減らして、役立つ製品に形を変えた物。
ボントレガーのBat Cageは、投棄された漁網に新たな命を吹き込み、海洋ごみを減らして、役立つ製品に形を変えた物。
トレックは過去22年間で数十万個ものBat Cageを製造してきました。このケージはシンプルで、軽く、丈夫で保持力が高く、プロにも長年愛されていますが、今回から素晴らしい特長が加わります。トレックは環境団体NextWaveとの提携を通じて、投棄された漁網に新たな使い道を求めるBureo社を知ることになりました。Bureo社は、投棄された漁網を集めて細かいペレットにリサイクルし、射出成型プラスチック製品の材料に役立たせています。
毎年、180億ポンドものプラスチックが海に流れ込み、世界各地の砂浜や運河を汚している。
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![](https://yakandirtmoto.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/06/rebatcage_30aw_bureo_for_human_scale_1179.jpg?w=840)
Bat Cageは、BureoのNetPlus ナイロンペレットでできている。Bureoは、チリ沿岸で捨てられた漁網を収集してリサイクルし、未精製のナイロンを取り出して、サングラスやスケートボードなどの材料に用いている。
現在、8,600万トン以上ものプラスチックが海に存在し、その量は毎年800万トンずつ増えています。漁網は、海に漂うプラスチックごみの約10%を占めています。さらに悪いことに、他のプラスチック汚染より4倍もの悪影響を与えます。リサイクル素材を使ったBat Cageの1年の生産量は、投棄された漁網の約4,000平方メートル分に相当します。
漁網は、海に漂うプラスチックごみの約10%を占めている。さらに悪いことに、海洋環境に他のいかなるプラスチック汚染より4倍もの悪影響を与えるのだ。
![](https://yakandirtmoto.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/06/rebatcage_13aw_bureo_for_human_scale_0382.jpg?w=840)
トレックは、NextWaveの創立メンバーであり、これは提携企業からなる異業種間の企業連合のこと。プラスチックを海に流出させるのではなく、私たちの生活圏内で使い回すことに取り組んでいる。
![](https://yakandirtmoto.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/06/rebatcage_aw_bureo_for_human_scale_0271.jpg?w=840)
リサイクルしたナイロン製Bat Cageの1年分の販売量は、海から取り出した漁網約4,000平方メートルに相当する。
トレックは、世界中で愛されるベストセラー製品の素材を見直すことで、地球環境の保全に貢献します。
仕様
素材/ナイロン
重量/48g
※編集部より:
今回まず、このリリースを読み、漁師たちが漁網を海に投棄していることに驚いた。昔から、色々なトラブルで海洋投棄せざるをえない網があることは推察できるが、当時はまだ天然由来で作られた物で、環境や生態系に深刻な被害を与えるトラブルはなかったのかもしれない。
それが、安価で生産性に優れたプラスチック製に置き換わるのももっともなハナシで、だからといってすべての網を漁の最中に回収するのは難しいのかもしれない。語弊を承知で言えば、モラルの低さは想像に難くないが。
海洋が様々な要因で汚染され続ければ、商売相手である魚がそもそも獲れなくなる訳で、そうしたら商売あがったりの筈なのだが、今そこまで突っ込んでいても仕方がないので、ではどうすればよいか?
エゴにはなるかもしれないが、こういった、海に漂うプラスチックごみを積極的にリサイクル素材として活用した製品を使うことで、すこしでも何かの手助けにはなるのではないか。このような事業を行う企業を応援する意味でも、価値はあると思う。
もちろん、今使っているボトルケージに不満がなければ、買い換える必要はないと思う。それでは「レジ袋を削減しましょう!」と言いながらあの手この手でマイ(エコ)バッグを次から次へと販売し、結果的に新たな資源を食い潰し、家に使わないエコバッグが溢れる偽善的行為と同列である。
長い目で見ながら、極限を言えば「なくてもよい」趣味の分野で後ろ指をさされることのないよう、考えさせられる商品と取り組みである。(やかん)
[ ソース ]
トレック・ジャパン
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