【スペシャライズド】マウンテンバイク展示試乗会 Trail Days 2020 クイックレポ。※随時更新

掲載日/2020年11月5日  取材・写真・文/やかん

※お断り:
掲載時期を早める都合、随時、追加していくかたちにしています。

スペシャライズド・ジャパンが、多くのマウンテンバイクを試乗体験できるイベント、Trail Days(トレイル デイズ)2020 を開催。時期的に 2021 年モデルもいくつか用意されるということで、足を運んでみた。ショート形式で、印象を書きたいと思う。

 試乗コースは、Ninja Trail。(神奈川県小田原市)

スペシャライズド ロックホッパー エキスパート 29(2021)
SPECIALIZED Rockhopper Expert 29 / ロックホッパー エキスパート 29(2021)/12万6,500円(税¥11,500込み)

試乗モデルは、S サイズ。価格とパッケージングが、この日、試乗コースにもっともマッチしたモデル。
かつてのスペシャライズドの汎用BIKEといったらスタンプジャンパーという印象であったが、今はこのロックホッパーがその役割を担っているよう。ジオメトリーもハンドリング特性も、とにかく癖がなく、初めて走った湿ったトレイルを不安なく走れた。すべてのバランスが良い。
特に、次に紹介するチゼルが履くタイヤより、ロックホッパーが標準装備する Ground Control 29 x 2.3″ のほうがグリップ力があり、それでいて舗装路で重たい訳でもなかったのが印象的。(ブロックパターンは広めで、ノブも高い)
日本ではつい、『くだり性能』をアピールしがちだが、本来の「路面を選ばずどこでも自由に走れる」万能さがこの値段で手に入れられるのは、大きいと思う。
個人的に、色はこちらの『サテンシルバーダスト/ブラックホログラフ』が好み。

スペシャライズド チゼル コンプ(2021)
SPECIALIZED Chisel Comp / チゼル コンプ(2021)/19万8,000円(税¥18,000込み)

試乗モデルは、XS サイズ。勝てるアルミフレーム XC(クロスカントリー)BIKE を目指したそうで、D’Aluisio Smartweld Technology(ダルージオ・スマートウェルド製法)がその鍵という。
フロントフォークの沈み込みがやけに深く、ポジションに違和感あったのだが、初めの 1 本はエアの抜き過ぎ。圧を高めた 2 本めは、移動区間の舗装路でロックしたのを忘れ丸々走りきり、「サスペンションいらないかも」、という印象。本稿執筆時に、XS モデルは 80 mm トラベルであることが解る(現地では、100 mm と回答された)。個人的には、ここを改善したい。
それと、タイヤは、完全なレースターゲットなら標準の Fast Trak 29 x 2.3″ でもありかもしれないが、汎用性を取るなら Ground Control 29 x 2.3″ が良い。もしくは、Fast Trak をチューブレス仕様にして、低圧で攻めるか。Fast Trak 29 x 2.3″ はいわゆる、『ヤスリ目テイスト』のトレッドなので、湿った急斜面での登りは技量が要求される。
なお、グレード違いで下位モデルのチゼルが安いのだが(16万5,000円)、昔流行ったキャンディーレッド テイストに似た『グロスレッドティントブラッシュド/ホワイト』が魅力なので、色で選ぶとこちらになる。
それと、カーボンほどの軽さは感じなかった。

スペシャライズド ロックホッパー スポーツ 27.5(2021)
SPECIALIZED Rockhopper Sport 27.5 / ロックホッパー スポーツ 27.5(2021)/6万8,200円(税¥6,200込み)

試乗モデルは、XS サイズ。イベント当日の試乗車受け取りの広場からトレイルまでのアプローチには、出てまもなく舗装はされているが急な登り坂があり、そこでいきなりリアの変速が不調。値段相応なのか、当日の整備が不良なのか。(後日の仕様確認で、スプロケット/カセットはやや気になる。)
トレイルに入ると、今度はブレーキの効きが前後とも弱い。これは、レース系車両に乗り続けての違和感なので、一般的には問題ないだろうが、オフロードに慣れてきたら槍玉に上がる。
タイヤは良い。細かな調整ができないフロントフォークも、本機で挑める速度域なら不満は感じない。
なにより、フレームが小さい、価格が安い。色も、個人的には可愛くて好き。
THE マウンテンバイクを「買ってみたい」、「乗ってみたい」、という入り口としては好適。
この値段から本格 BIKE がないと、やはり一般的にはキツイ。家族で揃えようとしたら、最低でも 2 台は必要になるのだから。(大まか 7 万円 × 2 で、14 万円が発生。)
老舗の良心が詰まった 1 台だと思う。

スペシャライズド デモ レース(2021)
SPECIALIZED Demo Race / デモ レース(2021)/72万6,000円(税¥66,000込み)

試乗サイズは、S2 サイズ(スペシャライズド独自表記)。生粋のダウンヒルレーサーで、当たり前だがトレイルまでのアプローチはほぼ地獄。リフトなどを使ったゲレンデダウンヒルが、完全なターゲット。
そのため、この日の試乗コースとの相性は微妙。特に、フロントタイヤが外側に流れる(滑る)感触が酷く、この日乗ったどの BIKE よりも恐怖を感じるし、スピードが出せない。
(補足として、フロント:Butcher BLCK DMND, 29 x 2.3″ 、リア:Butcher BLCK DMND, 27.5 x 2.3″ という、前後異径仕様。)
現地で出せるセッティングは大まか、スタッフのほうで行っているが、スピード域、ヘッドアングルの寝ぐあい、コースの斜度など、どれもが噛み合わなかった印象。
ただし、ちょうど同日、ポルトガルのロウザンで開催された『 2020 UCIマウンテンバイクワールドカップ』で、ファクトリーライダーのロイック・ブルーニ選手が優勝しているので、性能が良いことは確か(足回りのパッケージ違いはあるが、過去にも幾度も勝っている BIKE )。

ロウザンで開催されたUCIマウンテンバイクワールドカップで勝利を収めた、ロイック・ブルーニ。ただし、サスペンションを中心に、足回りが大きく異なる。
©Red Bull Content Pool

完全なコンペマシンなので、しかるべき場所でしかるべきセッティングの上、練習も含め、走り込めば真価は発揮できる筈。
ちなみに、とんでもない値段に感じられるだろうが、ひとときの高騰期に比べると、これでも入手しやすくなった価格。

スペシャライズド スタンプジャンパー エキスパート(2021)
SPECIALIZED Stumpjumper Expert / スタンプジャンパー エキスパート(2021)/58万3,000円(税¥53,500込み)

試乗モデルは、S2 サイズ(スペシャライズド独自表記)。本機は、煩雑化が進んだマウンテンバイクのカテゴリーに於いて、スペシャライズドでは『トレイル』の括りになる。
量産化初期のマウンテンバイクの多くは “ クロスカントリー ” カテゴリーに位置し、“ トレイル ” は現代ではそれに代わり、もっとも汎用性を持った BIKE と言える。
同社でも、「最高のトレイルバイクとは、軽く、タフで、登坂性能に優れていながら、激しい下りのセクションをしっかり操作して走れるバイク。」「トレイルで出くわすあらゆるセクションに挑めるバイクをお探しなら、ここで見つかります。」と語っている。

その中で、この『スタンプジャンパー』はスペシャライズドが古くから持つモデル名で、1981 年に登場した世界初の量産マウンテンバイクに冠されたモデル名でもある。今回の試乗イベントの中で、これと Stumpjumper EVO のみ “ 当日試乗受付 ” だけという特例で、試乗も一枠 30 分と他車の半分となっていて、「より多くのひとに乗ってもらいたい」という代理店の意気込みが覗えた。

ところが、午前と午後、都合 1 時間のライドでの印象は、極めて不良。特段不満は感じないのだが、際立っての特徴や惹かれるポイントが残らない。価格も考えると、『この BIKE でしか得られない何か』は、どこにも見付けられなかった。値段は倍するが、2019 年に乗った S-Works Enduro のほうが、圧倒的な魅力と所有欲を満たせて、「これは是非とも買いたい」、という頭一つ飛び抜けた性能を持っていた。

S-Works Enduro carbon 29 / Sワークス エンデューロ カーボン(2020)/106万4,800円(税込)

とんでもない値段であることは事実だが、それだって、『スタンプジャンパー』も “ S-Works ” になるとほぼ同じ値段がする。(S-Works Stumpjumper は、115万5,000円 / 税込)
当時との落差が、値段だけとは思えない。それと、実際に現地でもそういうシチュエーションに遭遇したが、この形状のフレーム( Stumpjumper )は『担ぎ』には圧倒的に不向きで、ここへの不満も大きい。
スタンプジャンパーとエンデューロ、それに各モデルに用意されるエヴォについて、追加の考察があるので、後日、お知らせしたい。

複雑なシリーズ構成をすこし整理したい

スタンプジャンパー エキスパートまで書き連ねてきて、ふと、各モデルの住み分けが解らなくなってきたのだ。実際に乗ると、新生スタンプジャンパーの立ち位置が不明だし、個人的にはエンデューロに軍配が上がってしまう。
さらに、それぞれには、エヴォという派生モデルも存在する。しかし、メーカーとしては特に今シーズン(2021年)は、『スタンプジャンパー』をプッシュしたい筈なのに、そこが読み解けない。
販売店や、もっと多くの乗車経験を持つユーザーなら解るのかもしれないが、ここは整理の意味で、一度、国内代理店に尋ねてみることにした(電話で)。その結果が、以下である。

大まかは、これを見てもらえれば解ると思う。一部、「?」になっているのは、この整理を済ませてから画像を添付してメールで認識の再確認をしたのだが、無反応。よって、この説明は、あくまで
『電話口でのやりとりに於いて聞けた、筆者が受け取った理解の範囲』
と捉えてもらいたい。メーカー 100% お墨付き情報ではない。(確実性を担保したかったのだが、延々、回答が返ってこないので)

もちろん、ここまでに書いた試乗の印象は、一個人のモノである。当然、これが万人に当て嵌まることはない。
仮に素性の感じ方は一緒であっても、介在する部品点数が多いので、各部の調整や変更で印象を変化させることはできる。
「メーカーの意図をこう感じたひともいるのか」、と捉えてもらえれば幸いである。

スペシャライズド エピック エヴォ エキスパート(2021)
SPECIALIZED Epic EVO Expert / エピック エヴォ エキスパート(2021)/72万6,000円(税¥66,000込み)

※後日

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から航空機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク/モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル/スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、プラモデルが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。マウンテンバイクは、オーバーサイズコラムの 26 インチばかりを 6 台所有( + BMX 1 台)。

【カワサキ】『KX』シリーズにクロスカントリーモデル「XC」が登場。(プレ情報)

カワサキは、クロスカントリーシーンにも KX のパフォーマンスをもたらす狙いの『 KX450 XC 』と『 KX250 XC 』を、いよいよ発売する。

 
 

< リリースより >

【 KX450 XC 】( 2021 )

 

カワサキ KX450XC(2021年モデル)

 

KX ブランドはもはやモトクロスシーンだけのものではありません。2021 年モデルで新たに登場する KX450 XC は、KX のパフォーマンスをクロスカントリーシーンにももたらします。

この新しいクロスカントリーレーサーは、世界各国のレースで勝利を挙げているモトクロッサー KX450 の強力なエンジンとシャーシの性能や、ファクトリーマシン直系の装備を継承。エンジン、サスペンション、ブレーキは XC 専用のチューニングが施されているほか、フロント 21 インチ、リヤ 18 インチのホイールにエンデューロタイヤを装着しています。

さらにサイドスタンドやスキッドプレートなど、クロスカントリーシーンで役立つ装備が備わっています。

 

カワサキ KX450XC(2021年モデル)

カワサキ KX450XC(2021年モデル)
カワサキ KX450XC(2021年モデル)
カワサキ KX450XC(2021年モデル)
カワサキ KX450XC(2021年モデル)
カワサキ KX450XC(2021年モデル)
カワサキ KX450XC(2021年モデル)

カワサキ KX450XC(2021年モデル)

 

■主な特徴

  • KX450 同様、強烈なパワーを発生し、クロスカントリーライディングに理想的な出力特性にマッピングされたエンジン( DFI カプラー、キャリブレーションキット対応)
  • 素早いエンジン始動を可能にするセルフスターター
  • 優れたコントロール性を発揮する油圧クラッチ
  • コンディションに合わせセッティング可能な ECU
  • KX450 同様、バランスの取れた軽量スリムなアルミペリメターフレーム
  • クロスカントリーライディングに合わせばねレートとダンピングをセッティングした、KX450 同様の高性能サスペンション
  • クロスカントリーライディングに合わせ最適化された、リアブレーキディスク径と前後の XC 専用ブレーキパッド → Φ 250 mm から Φ 240 mm に変更
  • KX450 同様、スリムでライデンングポジションの自由度が高いボディワーク
  • クロスカントリーライディングに合わせた、フロント 21 インチ、リヤ 18 インチのホイールとエンデューロタイプのタイヤ(ダンロップ AT81 )
  • 標準装備された、ファクトリースタイルのスキッドプレートとサイドスタンド
  •  

    カワサキ KX450XC(2021年モデル)

    カワサキ KX450XC(2021年モデル)
    カワサキ KX450XC(2021年モデル)
    カワサキ KX450XC(2021年モデル)
    カワサキ KX450XC(2021年モデル)
    カワサキ KX450XC(2021年モデル)
    カワサキ KX450XC(2021年モデル)

    カワサキ KX450XC(2021年モデル)

     

    モデル情報

    車名/KX450XC
    モデルイヤー/2021
    マーケットコード/KX450KMFNN
    価格/103万4,000円(税込)
    カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
    発売予定日/2020年8月20日(木)
    ※KX450XCは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
    ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
    ※メーカー希望小売価格は消費税10%を含む参考価格です。

     

     
     
    【 KX250 XC 】( 2021 )
     

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

     

    KX ブランドはもはやモトクロスシーンだけのものではありません。2021 年モデルで新たに登場する KX250 XC は、KX のパフォーマンスをクロスカントリーシーンにももたらします。

    この新しいクロスカントリーレーサーは、世界各国のレースで勝利を挙げているモトクロッサー KX250 の強力なエンジンとシャーシの性能や、ファクトリーマシン直系の装備を継承。エンジン、サスペンション、ブレーキは XC 専用のチューニングが施されているほか、フロント 21 インチ、リヤ 18 インチのホイールにエンデューロタイヤを装着しています。

    さらにサイドスタンドやスキッドプレートなど、クロスカントリーシーンで役立つ装備が備わっています。

     

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

     

    ■主な特長

    • 高回転域における力強いパフォーマンスを実現する KX250 同様のパワフルなエンジンを、クロスカントリーライディングに理想的な出力特性にマッピング( DFI カプラー、キャリブレーションキット対応)
    • 素早いエンジン始動を可能にするセルフスターター
    • 優れたコントロール性を発揮する油圧クラッチ
    • コンディションに合わせセッティング可能な ECU
    • KX250 同様軽量スリムな、アルミニウム製ペリメターフレーム
    • クロスカントリーライディングに合わせばねレートとダンピングをセッティングした、KX250 同様の高性能サスペンション
    • クロスカントリーライディングに合わせ最適化された、前後の XC 専用ブレーキパッド
    • KX250 同様、スリムでライデンングポジションの自由度が高いボディワーク
    • クロスカントリーライディングに合わせた、フロント 21 インチ、リヤ 18 インチのホイールとエンデューロタイプのタイヤ(ダンロップ AT81 )
    • 標準装備された、ファクトリースタイルのスキッドプレートとサイドスタンド

     

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)
    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

    カワサキ KX250XC(2021年モデル)

     

    モデル情報

    車名/KX250XC
    モデルイヤー/2021
    マーケットコード/KX252DMFNN
    価格/85万8,000円(税込)
    カラー(カラーコード)/ライムグリーン(GN1)
    発売予定日/2020年8月20日(木)
    ※KX250は公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。
    ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
    ※メーカー希望小売価格は消費税10%を含む参考価格です。

     

    [ 問い合わせ先 ]
    カワサキモータースジャパンお客様相談室
    フリーコール/0120 – 400819
    月 ~ 金曜 9:00 ~ 12:00 、13:00 ~ 17:00( 祝日、当社休日を除く )

     


    ※ 編集部より:

     

    カワサキ KX450XC(2021年モデル)

     

     時間切れのため、考察は後日に。一部質問の回答待ちもあるので、お待ちください。(やかん)


     
     

【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

新たに取材ができましたので、追加のマウンテンバイク用 26 インチタイヤを紹介します。(MTBタイヤカタログ&ガイド)

掲載日/2020年3月15日  取材・写真・文/やかん
取材協力/サイクルパーツ合同展示会、井上ゴム工業、パナレーサー、マルイ

 

 予想外に好評でした 1 回目の実力派 26 インチタイヤ特集。あれから新たに取材ができましたので、追加のマウンテンバイク用 26 インチタイヤを紹介したいと思います。

 今回は、ほとんどが日本ブランド & 国内生産なので、ある意味、国内の土質に合っているのではないでしょうか?

 

アイアールシー( IRC )

 あとに上げるパナレーサーと合わせて、古くから日本のスポーツサイクル用タイヤの、特にレースタイヤの能力向上を牽引してきた片翼。最大の違いは、IRC はモーターサイクルのタイヤも多く手掛けていること。特にオフロード分野には強く、その意味でもマウンテンバイク用タイヤに寄せる期待と信頼は大きい。開発陣での、自転車とモーターサイクルの情報共有はあるようだ。


◇ミトス XC(MYTHOS XC)

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)サイズ比較

 まず、この時世に幅違いで 3 種類ラインナップしていることを称賛したい。古くからある、クロスカントリーレースに於ける定番タイヤで、サイズ展開はその名残とも言える。メーカー曰く、「XC レースで勝つ!」ことを至上タスクとして開発されたレース直系のモデル。
 センターからショルダーのブロックを 2 段形状にして、剛性と耐摩耗性をキープしたままに小型・軽量化。それでいて、グリップ性能と耐パンク性能を疎かにはしていない。
 昨今の高速系コースでは太めをチョイスしたくなるが、後輪のみ軽さを狙って細めを履く、というのもひとつ。ブロックパターンが各サイズごとの専用設計になっていて、それぞれのパフォーマンスを最大限に引き出せるよう配置を最適化しているとのことなので、レース用途では事前のテストをお勧めしたい。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/525g

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/57 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/595g

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/610g
価格/5,060円 / 共通(10%税込み)
すべて、折り畳み可能

 


◇ミブロ – X(MIBRO – X)

アイアールシー(IRC) ミブロ-X(MIBRO-X)

 オールラウンド特性のマウンテンバイク用タイヤである『ミブロ』をベースに、さらにエキストリームな使い方(IRC では“アソビ”と表現)に対応させた、アドバンスドグレード。従来品であるミブロのパターンを徹底的にチューンナップし、ハードパックな路面でも音を上げない剛性を得た。グリップ性能にも優れる。
 なお、2.40 サイズより 2.25 の方が重いのは、タイヤ内部の構造が違うため。2.25 サイズには、ビード部にゴムを入れてこの付近の強度を持たせたブレーカーが使われている。

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/875g

サイズ/26 × 2.40
ETRTO/100 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/770g
価格/5,060円 / 共通(10%税込み)
どちらも、折り畳み可能

 


◇ブリロ(BRILLO)

アイアールシー(IRC) ブリロ(BRILLO)

 マウンテンバイクのルックスやイメージを損なわない、ということで同社ではアーバン向けにカテゴライズされる街乗り用ブロックタイヤ。だが、筆者は 10 年以上使い続けていてダートでの性能になんら問題のないことを確認している。
 ポイントは耐久性と価格だが、その分、重量はどうしても犠牲になっている。センターリッジのパターンになっていて、転がり抵抗を軽減。耐久性に優れたゴムでサイドをカバー & 強化してもいる。スチールビードなので、折り畳みはできない。

アイアールシー(IRC) ブリロ(BRILLO)

サイズ/26 × 1.75
ETRTO/47 – 559
コンパウンド/−
重量/790g
価格/オープン(実勢価格 3,000円 前後)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/−
重量/900g
価格/オープン(実勢価格 3,000円 前後)

 

 なお、ミブロ for マラソン チューブレスレディ(MIBRO for MARATHON TUBELESS READY) サイズ/26 ×2.25(19635E)は、廃番とのこと。残念!

 

 

パナレーサー( Panaracer )

 先に紹介したアイアールシーと共に、国内レースシーン用タイヤの両翼を担う存在。26 インチタイヤの数は 1 モデルのみとなってしまったが、以前から決戦用チューブやコストパフォーマンスに優れたタイヤレバーなど、周辺アイテムの充実が目立つ。近年は、新タイプの空気入れを開発し(ワンタッチポンプ)、ラインナップを増やしてもいる。


◇マッハ SS(Mach SS)

パナレーサー(Panaracer) マッハ SS(Mach SS)

 高速系マウンテンバイク用タイヤの走りともなった、マッハシリーズ。『SS』は、その中でも最も低抵抗のセミスリックトレッドモデルとなる。見た目はグリップ力に劣るように感じるが、当時からよく考えられたパターンで問題はない。基本的にはハード & ドライコンディション用のタイヤなので、マディでの挙動は事前にテストしておくのが望ましい。
 全体的に耐久性にも優れているため、ロングライフという面でも魅力が強い。コンパウンドは、特に名称はないが耐摩耗に優れた物を採用。ケーシングは、太いナイロンコードを使用した『800D Strong Cord(800D 強化コード)』。ビード部に、厚みのあるチェーファを採用し(ASB Chafer / アンチスネークバイト チェーファ)、耐リム打ちパンクに優れる。
 ビード自体はスチールなので、折り畳みはできない。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/−
重量/650g
価格/3,279円(10%税込み)

 

 

タイオガ(TIOGA)

 かつては、国産で良質なタイヤを多く出していた三ツ星に委託したレース用マウンテンバイクモデルをラインナップ。現在は、三ツ星のタイヤ事業廃業により、かなり後退。その中でも、今回紹介する 1 モデルだけは台湾で他社のレースタイヤと同じ製造ラインで作られる。


◇サイコ II(Psycho – II)

タイオガ(TIOGA) サイコ II(Psycho-II)

 過去に存在したタイオガの名作『サイコ』の、普及モデル。路面コンディションを選ばないオールラウンド仕様で、価格を含め入門用にも最適なタイヤ。折り畳み不可。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/52 – 559
コンパウンド/AP ラバー コンパウンド
重量/710g
価格/3,080円(10%税込み)

 

 


 今回紹介するマウンテンバイク用タイヤは、これで以上になります。ほとんど過去からの継続モデルなので“チューブレスレディ”には非対応ですが、新品ゴムで 26 インチタイヤが入手できるのは助かるところであります。

 ちなみに、ある問屋の話しでは 26 インチのマウンテンバイク用タイヤは、アメリカに於いては日本比で 5 倍くらいの需要があると言います。車体自体の買い替え意欲がないのか、物を大事に使う文化なのか、判断は難しいところですが「持続可能」という言葉ばかりが踊る昨今、ひとつ、見つめ直すべき点ではないでしょうか?

 

関連:1 回目の特集

【マウンテンバイク】2020年にまだ26インチのマウンテンバイクは闘えるのか?(MTBタイヤカタログ) ※情報追記

 

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から爆撃機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク / モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル / スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。

 

 

【マウンテンバイク】※開催延期/メリダ・ミヤタカップ2020が、3月29日(日)に伊豆の国市で開催決定!

年齢など問わずソロから家族・友だちと、誰とでも1日中楽しめるあのイベントが、3年ぶりに帰ってきた。

年齢など問わずソロから家族・友だちと、誰とでも1日中楽しめるあのイベントが、3年ぶりに帰ってきた。
 
 
< リリースより >
※追記

新型コロナウイルス感染拡大に伴う
『メリダ・ミヤタカップ 2020』開催延期について

ミヤタサイクルは、みんなで楽しめるオフロード・イベント『メリダ・ミヤタカップ 2020』を3月29日(日)に静岡県伊豆の国市にて開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大リスクが高まっていることから、ご来場の皆さま、および関係者の皆さまの安全・安心を最優先に考慮し、開催を延期することを決定いたしました。

ご来場を楽しみにされていた皆さま、開催に向けてご尽力いただきました関係者の皆さまにおかれましては、ご迷惑をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

エントリーいただきました参加費の払い戻しにつきましては、原則、全額返金させていただきますが、次回へのエントリーをご希望の方は対応させていただきます。
エントリーいただきました皆さまには、事務局より個別にご案内申し上げます。

なお、延期開催につきましては、状況の改善を見た上で秋頃を目処に考えています。正式に決定しましたら改めてご案内を申し上げます。

2020年2月26日
 
 
みんなで楽しめるオフロード・イベント
メリダ・ミヤタカップ2020
3月29日(日)、静岡県伊豆の国市で開催

メリダ・ミヤタカップの過去の様子。

 31回目となるメリダ・ミヤタカップを静岡県伊豆の国市で開催します。
 会場は、世界最大級のスポーツサイクル展示・レンタル施設『MERIDA X BASE』の近くに位置する、狩野川河川敷特設コース。幼児から大人まで、ご家族、お仲間、ソロでも楽しめるオフロード・イベントです。

 皆様のご来場をお待ちしています。
 
 
【開催概要】
大会名称/メリダ・ミヤタカップ 2020
開催日/2020年3月29日(日)
開催場所/伊豆の国市 狩野川河川敷特設コース
主催/メリダ・ミヤタカップ実行委員会
共済/伊豆の国市狩野川利活用調整協議会(仮称)
後援/伊豆の国市 他
特別協賛/ミヤタサイクル
参加申込/スポーツエントリーにて2020年2月12日開始〜3月23日(月)締切
公式サイト/ http://www.miyatabike.com/enjoy/meridamiyatacup2020.html
 

メリダ・ミヤタカップの過去の様子。

 
新コースで開催
本大会でしか走れない見晴らしの良い河川敷に初心者でも楽しめるコースを設定します。
(3月上旬発表予定)

手ぶらでレース参加可能
『MERIDA X BASE』のレンタルバイクでレースに参加できます!
 レンタルバイクの詳細
 https://www.merida.jp/x-base/use/index.html?id=use_01

最新モデルが試乗可能!
MERIDA 2020モデルの試乗ができます。

初レースで表彰台に!
細かいクラスを設定。デビューレースで表彰台に立てる可能性もアリ!

市内ツーリング開催
伊豆の国市を巡るサイクルツーリングも実施します。

楽しい施設がいっぱい!
会場近くの道の駅『伊豆のへそ』には、イチゴ専門店や地ビールレストラン、地元食材のショップなどがあります。
 
 
【クラス】(定員、参加費 ※参考)
■キッズレース
・決められた周回走り、順位を競います。
 未就学/補助輪あり 30名 ¥500
 未就学/補助輪なし 30名 ¥500
 小学1-2年 30名 ¥1,000
 小学3-6年 30名 ¥1,500

メリダ・ミヤタカップの過去の様子。

■親子レース
・親子ペアで同時スタート、2周目は親のみで走ります。
・親はeMTBでの参加もできます(レンタル可)。
・小学生以上参加可。周回遅れの場合、1周で終了となります。
 親子レース 30チーム ¥3,000

■XCショートサーキット
・決められた周回を走り、順位を競います。
・小学生以上参加可。
 XCショートサーキット 男子(中学生、大人、50歳以上)、女子 計50名 ¥3,000

■2時間耐久レース
・規定時間内に何周走れるかを競います。
・小学生以上参加可。小学生を含む場合、ファミリーを選択してください。
・男子のクラス分け年齢はチーム員合計の年齢です。
・eMTBで参加するメンバーがいる場合、eMTBを選択してください。
 2時間耐久レース 男子(チーム合計100歳未満/100歳以上)/eMTB/女子/キッズ/男女混合/シクロクロス/ファミリー 計100チーム(1-4名) 1-2名:¥8,000、3-4名:¥12,000
 
 
[ 問い合わせ先 ]
メリダ・ミヤタカップ事務局
TEL/046-244-5311 (平日10:00~17:00)
email/ ame@openadrawer.com
 
 
 
※編集部より/
 筆者は、2012年の大会に参加したことがあります(会場はまだ東伊豆)。コース設定はイージーで、どんなひとでも初めてのマウンテンバイクレース(イベント?)としてうってつけで、誰にでも薦められるものでした。

筆者は、まだ会場が別の場所だった時のメリダ・ミヤタカップに参加したことがある。

 また、会場全体がとてもアットホームな雰囲気で、出店などもありレース以外の楽しみもいっぱい。とんでもなく広いエリアでの開催でもなかったので、移動だけで疲れることもなく充実の1日でした。

その時のメリダ・ミヤタカップは、この稲取キンメのみそ汁が最高に美味しかった。今もあるのかな?

 昔はこういうマウンテンバイクレースがたくさんあったのですが、今となっては貴重。BIKEを買ったが走る場所がない、ちょっとレースに出てみたい、といったユーザーニーズに充分に応えてくれるイベントになっています。是非の参加をオススメします。

レースBIKEでなくともよいし、ヘルメットとグローブさえあれば、他はライトな服装でも参加しやすいのが、メリダ・ミヤタカップのいいところ。

 今回はロケーションがさらに優れているようなので、家族やカップルで来ても飽きさせることがないと思いますよ。
 
 
 

【マウンテンバイク】2020年にまだ26インチのマウンテンバイクは闘えるのか?(MTBタイヤカタログ) ※情報追記

「2020 年もまだ 26 インチ径のマウンテンバイクは乗れるのか?」という観点に注目して、最新タイヤを紹介します。(MTBタイヤカタログ&ガイド)

掲載日/2019年11月06日  取材・写真・文/やかん
取材協力/PRインターナショナル、マルイ

 

※パート 2 はこちら。
【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

 

 長い間、マウンテンバイクのホイール径は 26 インチとされてきました。しかし、それも今となっては昔話。いくつものサイズや規格が提案され登場したこのサイズ紛争ですが、結論として、従来サイズの 26 インチは掃討されてしまったと見てよいでしょう。

 代わって主流となったのは、27.5 インチと 29 インチ。それぞれに利点があり、確かに 26 インチに回帰する理由は、今のところ見当たらないのが実情でもあります。

 さらに、チューブの代わりにシーラント液を入れる“チューブレスレディ”がレースシーンでは主力となりつつあり、それに呼応して、26 インチはタイヤもチューブも供給が不安視されています。

 しかし、様々な理由から 26 インチホイールを使い続けなければならないユーザーは、一定数いるでしょう。それは、マウンテンバイクを日常使いにしているひとだけではなく、ホビーユースのひとでも少数はいると思います。

 ところが、規格やタイヤ クリアランスなどの観点から、従来の BIKE に 27.5 インチ以上のホイール & タイヤを履くことは推奨できず、昨今のタイヤ事情は頭痛の種です。

 トレッドパターンなどは従来品のままでも、せめて新しいゴムで使いたい、という気持ちは当然のものです。筆者も多くの 26 インチマウンテンバイクを所有しているので、今年の展示会は特にその事に注意して、「2020 年もまだ 26 インチ径のマウンテンバイクは闘えるのか?」という観点で、お呼ばれした会場を見て周りました。

 

シュワルベ(SCHWALBE)

値段はやや高いが、高性能・高品質で定評あるブランド。ハイエンド、レース向けモデルに限り、チューブレスレディ対応品あり。


◇マジックマリー(MAGIC MARY)

日本での人気が高い、ダウンヒルレースでの定番タイヤ。オールラウンダーだがマディ路面への対応力も人気の秘密かと。

シュワルベ(SCHWALBE) マジックマリー(MAGIC MARY)

サイズ/26 × 2.35
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/ADDIX(ソフト)
重量/1,045g
価格/1万780円(10%税込み)
チューブレスレディ


◇ノビーニック パフォーマンス(NOBBY NIC Performance)

汎用性のあるマウンテンバイク用タイヤだが、ブロックパターンからも解るようにかなり路面に食いつきそう。重さもあるので、下りセクション多いシチュエーションに向いてるかと。

シュワルベ(SCHWALBE) ノビーニック パフォーマンス(NOBBY NIC Performance)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/57 – 559
コンパウンド/ADDIX
重量/715g
価格/6,050円(10%税込み)
チューブレスレディ


◇スマートサム(SMART SAM)

アディックスは採用しているが、センターノブのデザイン上、湿った富士見パノラマリゾート A コースは避けたほうがいいかも、とのこと。個人的にはやる気を感じさせるブロックに惹かれるが。あと、消耗品なのでこのプライスは助かる。ケブラービードでもある。

シュワルベ(SCHWALBE) スマートサム(SMART SAM)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/ADDIX
重量/645g
価格/3,850円(10%税込み)


◇ラピッド ロブ(RAPID ROB)

同社マウンテンバイク用タイヤのスタンダード品である“レーシング ラルフ”のDNAを受け継いだ、汎用性の高いモデル。パンク対策に K ガードを採用しているので重さはあるが、信頼度は高い。ブロックタイヤは摩耗が早いので、やはりこのプライスは助かる。

シュワルベ(SCHWALBE) ラピッドロブ(RAPID ROB)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/SBC
重量/650g
価格/2,860円(10%税込み)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/57 – 559
重量/720g
価格/2,860円(10%税込み)


◇ハリケーン(HURRICANE)

従来品から大きく生まれ変わり、日本代理店でもかなりの期待を寄せているオールラウンダー系タイヤ。マウンテンルックに見えそうだが、以前から高速系クロスカントリー用ではこのようなパターンは他社でも存在し、恐らくはヤスリ状のセンタートレッドはそれほど滑り出しは速くないと思われる。26 インチは、レースガード仕様のみ。ケブラービード。

シュワルベ(SCHWALBE) ハリケーン(HURRICANE)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/ADDIX
重量/620g
価格/4,950円(10%税込み)
2020年2〜3月入荷予定

シュワルベ(SCHWALBE) ハリケーン(HURRICANE)

 

 

マキシス(MAXXIS)

マキシスは、チューブレスレディではないモデルもあるが、意外と種類はまだ豊富。


◇ミニオン(MINION) DHF

ダウンヒル向けのフロント用。

マキシス(MAXXIS) ミニオン(MINION) DHF(写真左) & DHR II(写真右)

サイズ/26 × 2.50
ETRTO/55 / 59 – 559
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/860g
価格/8,580円(10%税込み)


◇ミニオン(MINION) DHR II

ダウンヒル向けのリア用。

マキシス(MAXXIS) ミニオン(MINION) DHF(写真左) & DHR II(写真右)

サイズ/26 × 2.40
ETRTO/61 – 559
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/880g
価格/8,580円(10%税込み)


◇ビーバー(BEAVER)

ウェット & マッド路面に対応したクロスカントリー向けモデル。

マキシス(MAXXIS) ビーバー(BEAVER)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/50 – 559
コンパウンド/Dual
重量/540g
価格/8,580円(10%税込み)
チューブレスレディ

マキシス(MAXXIS) ビーバー(BEAVER)

◇アイコン(IKON)

転がり抵抗重視の、軽量クロスカントリー向けモデル。池田 祐樹選手の 2019 年王滝優勝 BIKE でも使用された。これは、濡れた路面でも流れが速かったり水はけが良い場合、泥がまとわり付きにくいので、このぐらいのトレッドでも目詰まりしないため。

マキシス(MAXXIS) アイコン(IKON)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/50 – 559
コンパウンド/3CMaxx Speed
重量/585g
価格/9,900円(10%税込み)
チューブレスレディ

マキシス(MAXXIS) アイコン(IKON)

◇クロスマーク(CROSSMARK) II

総合バランスに優れたクロスカントリー向け。直線に並んだセンターノブは転がり抵抗を軽減しつつ、その両脇に広がるブロックが旋回時のグリップを確保する。

マキシス(MAXXIS) クロスマーク(CROSSMARK) II

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/Dual
重量/635g
価格/7,920円(10%税込み)
チューブレスレディ

マキシス(MAXXIS) クロスマーク(CROSSMARK) II

 

 

 


 一応、世の中的にメジャーなサイズについても新作をお知らせ。

 シュワルベは、マジックマリーに、スーパーグラビティー仕様の 29 × 2.60 が登場。従来品は、スネークスキンのみ。

サイズ/29 × 2.60
ETRTO/65 – 622
コンパウンド/ADDIX(ソフトのみ)
重量/1,370g
価格/1万780円(10%税込み)
チューブレスレディ

 先に紹介したスマートサムは、29 × 2.60の取り扱いを開始。

シュワルベ(SCHWALBE) スマートサム(SMART SAM)

サイズ/29 × 2.60
ETRTO/65 – 622
コンパウンド/ADDIX
重量/920g
価格/4,620円(10%税込み)

 マキシスは、ショーティー(SHORTY)に 29 インチが追加に。完全なダウンヒルレース用で、コーナーコントロール力は MAX 値だが転がり抵抗は激重。

マキシス(MAXXIS) ショーティー(SHORTY)
マキシス(MAXXIS) ショーティー(SHORTY)

サイズ/29 × 2.50
ETRTO/63 – 622
コンパウンド/3C Maxx Grip
重量/1,330g
価格/1万780円(10%税込み)
チューブレスレディ
2019年12月入荷予定

 アセガイ(ASSEGAI)は、エンデューロレースを考えた軽量仕様が新登場。コーナーコントロール力が MAX 値かつ転がり抵抗もかなり軽いという、稀有なバランス。

マキシス(MAXXIS) アセガイ(ASSEGAI)
マキシス(MAXXIS) アセガイ(ASSEGAI)

サイズ/29 × 2.50
ETRTO/63 – 622
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/1,165g
価格/1万120円(10%税込み)
チューブレスレディ
2020年春入荷予定

 ディセクター(DISSECTOR)は、まだデータ不明。トロイ・ブロスナン選手との開発をした新モデルということ。

マキシス(MAXXIS) ディセクター(DISSECTOR)
マキシス(MAXXIS) ディセクター(DISSECTOR)

参考出品
2020年春入荷予定

※情報追記

コーナリングでのコントロール性能を維持しながら、抵抗力を最小限に抑えることを目的とした設計のMTBタイヤ。ドライコンディションでの高速走行に最適です。内幅30〜35mmのリムに最適な、ワイドトレイルケーシングを採用。オーストラリアのDHプロライダー、トロイ・ブロスナン選手シグネチャーモデル。耐パンク性能は、中庸。

サイズ/27.5 × 2.40
ETRTO/61 – 584
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/800g
チューブレスレディ

サイズ/29 × 2.40
ETRTO/61 – 622
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/861g
価格/1万780円(ともに10%税込み)
チューブレスレディ

 フォーキャスター(FOREKASTER)は、要望の多い 29 インチを追加。

マキシス(MAXXIS) フォーキャスター(FOREKASTER)
マキシス(MAXXIS) フォーキャスター(FOREKASTER)

サイズ/29 × 2.35
ETRTO/60 – 622
コンパウンド/Dual
重量/735g
価格/8,580円(10%税込み)
チューブレスレディ
2019年12月入荷予定

 

 


 ちなみに、どこで選手に聞いても、「29 インチの可能性」「チューブレス(レディ)以外は考えられない」が主流で、試乗車に於いてもその恩恵は筆者も理解しています。どちらにも今すぐスイッチしたいですが、なかなかそうもいかず。現状、26 インチのチューブレスレディ対応の新品リムを 3 種類見付けたので、まずはそれでホイールを組み直すぐらいから始めたいと考えています。

 新しい物が良いのは事実ですが、まだ 26 インチマウンテンバイクに御用あるひとがいたら、本稿がその一助になればさいわいであります。

 

※第 2 弾を公開しました。
【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から旅客機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク/モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル/スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。

 

 

【マウンテンバイク】GT bicycles の2020年モデル、展示会場より現車チェック! (フルサス編) ※公式試乗会追加

掲載日/2019年08月08日  取材・写真・文/やかん
取材協力/ライトウェイプロクツジャパン

 

インパクト強いとは言い難い年

 マウンテンバイク文化がアメリカで盛んになり始めた頃に開発をスタートし、そこから現在まで良質な BIKE を作り続けている GT bicycles(ジーティー)。リアサスペンションを備える、いわゆる「フルサス」については、今では考えられないほど様々なスタイルを模索しながら進化し続け、同社の代名詞とも言える数々のシステムを生み出した。

< 一例 >
・RTS(Rocker Tuned Suspension)
・LTS(Links Tuned Suspension)
・STS(Stay Tuned Suspension)
・i-DRIVE(Independent Drivetrain® Suspension)
・AOS(Angle Optimized Suspension)
など。

 正直なところ、i-DRIVE で飛躍的な革新を遂げ、AOS に於いて一旦の頂点を極めたと思われた GT のリアサスペンション技術だが、資本の入れ替わりが激しいアメリカ企業の因習に同社も逆らうことはできず、2019年モデルで回帰とも言える LTS システムを採用するかたちとなった。

 LTS は結局のところ、マウンテンバイクでは現在、最も構造やコスト、整備性のバランスが優れているとされる 4バーリンケージ方式のサスペンション システムで、込み入った話であるが、この方式でパテントを取っていたよその技術の期限が切れ、使い易くなったことも一因であると言われている。

 結果的に、これから紹介する GT のフルサスペンションバイクは、性能は別として見た目はあまり他社と代わり映えしない。完全にリアサスペンション システムがフィックスしてしまったモトクロッサー(モーターサイクル)に対して、様々な試行錯誤を窺えるのがマウンテンバイクの楽しみのひとつと考える筆者としては、残念至極としか言いようがない。辛辣ではあるが、ひとつの意見として明記しておく。

 出鼻をくじくかたちとなってしまい申し訳ないが、次から展示会場での写真を交えて、2020年モデルの展開を見ていく。
 
 


LTS & ハイピボットに回帰した『FURY』

マイナーチェンジ

GT フューリーチーム 2020年モデル/108万円(税抜)/カラー:チームブルー

 かつての RTS システムが案外、ダウンヒルレースで実力を認められ、そこから GT とダウンヒルの付き合いは長く、ワールドカップ(UCI)などでの戦歴は多い。ダウンヒル専用レーサーになるフューリー(FURY)は AOS 登場以降も長らく i-DRIVE を採用していたが、残念ながら2019年に LTS にスイッチ。

 ただ、おもしろいのが、このフレームは LTS に逆流しただけでなく、ハイピボット & アイドラープーリーを採用すること。

 このスタイルはかつて一時だけ存在した、どちらかというとマイナーな方式であったが、最近は他社も再び取り入れている。その中では、ユニットを含めた能力向上も寄与してか、ワールドカップで勝利している BIKE もある。

 もっとも、フューリーは会場で展示車がなかったので、GT BIKE のポテンシャルは解らない。2020年からは完成車のみの扱いとなった。

ベーシックスペック:
フレーム/Fury カーボン、190mm トラベル (29”) | 200mm トラベル (27.5”)、BSA 83mm、1.5” ヘッド、Boost 12×148 スルーアクスル、225x75mm トラニオンマウント、ISCG05
フォーク/Fox Float Factory 49、190mm、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、リバウンドアジャスト、Grip 2 Damper、20×110 BOOST スルーアクスル
リアショック/Fox Float Factory X2、225×75、Metric Trunnion、Air、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、ハイ/ロースピード リバウンドアジャスト
タイヤ/Schwalbe Magic Mary UltraSoft、29 x 2.35″、Downhill、Addix Ultra Soft Compound、チューブレスレディ
クランク/Shimano Saint 36T、e-thirteen LG1+ Guide
ディレーラー/Shimano Saint、10スピード
ブレーキ/Shimano Saint BR-M820 油圧ディスク、203mm SM-RT86 IceTech ローター、メタルパッド、フィン
 
 


オールマウンテンカテゴリーの『FORCE』

マイナーチェンジ

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 2020年にサンクション(SANCTION)がカタログ落ちしたことで、ハイスピード系フルサスペンションバイクで TOP モデルとなったシリーズ。フューリー同様、マイナーチェンジで価格も据え置き。

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 後述のセンサー(SENSOR)と見た目はそっくりになるが、フォースはキャラクター的に「下り・エンデューロレース」を念頭に置く。ダウンヒルバイクは基本的にはオーバースペックなので、ゲレンデダウンヒルをシーズン中に多く楽しむひとの最有力候補だろう。

 同じフォースでも、2パターンが用意され、重量はあるが初期動作がスムーズなコイル式、軽量でセッティング変更が容易なエア式に分かれる。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 コイルユニットを搭載するフォース エリートは、より下りを重視したエンデューロレース向けのパーツアッセンブルになっていると理解してよいとのことだ。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 
 


トレイルカテゴリーの『SENSOR』

マイナーチェンジ

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 センサーも継続モデル。個人的に応援していたヴァーブ(VERB)がなくなったことで、フルサスモデルのローグレードを担うことになったが、いわゆる「軽快な里山BIKE」を目指していると思うので、その価格には10万円の開きがある。(ヴァーブ コンプは12万8,000円。販売終了。)

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 経験者には無謀な値段ではないのだが、10万円台前半で真面目なフルサスペンションバイクが買える昨年(’19)を知っていると、センサーの価格はなかなかに厳しい。

GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール
GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール

 これからマウンテンバイクを買おう、というひとは、性能差よりも価格、もっと言うと“見た目”“格好良さ”が第一優先なのは揺るがぬ事実だ。
 
 
 なお、フォースとセンサーはよく似たフレーム形状だが、ジオメトリが若干異なっていて、味付けは微妙に違うということだ。
 


 ということで、GT に於いては2020年モデルのフルサスペンションバイクのみに目をやると、ラインナップの整理、i-DRIVE からの完全な決別の結果、魅力はかなり薄まってしまった。同社はマウンテンバイクが強いイメージあるので、フルサスペンションバイクは特に気になり、残念な状態。世相を反映しているとも言える。

 後日続けてお届けするハードテイル編で、進化したトリプルトライアングル(Triple Triangle™)を携えたいくつかの BIKE を紹介するので、そちらの実力に2020年は期待して欲しい。

関連:ハードテイル編
https://yakandirtmoto.wordpress.com/2019/09/04/mountain-bike-gt-bicycles-2020-02/

 
 

【 試乗会のお知らせ 】

2019年10月20日(日)
第15回 かかみ野MTBフェスティバル
各務原市 市営公園「各務野自然遺産の森」
〒504-0102 岐阜県各務原市各務車洞6797-1
0583-83-6115
 https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/79909

予定試乗車
・ザスカー カーボン コンプ M ロウ/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース24 24″ シルバー


2019年10月27日(日)
長岡MTBフェスティバル2019最終戦
長岡市営スキー場
〒940-0821 新潟県長岡市栖吉町3300
 http://sb-project-nagaoka.com/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・センサースポーツ M ディープティール
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・ストンパー エース24 24″ アクアブルー


2019年11月3日(日)
SAYAMA HILLS DAY
東京都西多摩郡瑞穂町南平2-50-30
042-570-1757
 https://www.sayamaparks.com/app/events/view/1103

予定試乗車
・アバランチェ スポーツ 29 M アクアブルー
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ エキスパート 27.5 M シルバー
・アバランチェ コンプ M レッド
・アグレッサー スポーツ M サテンブラック
・アグレッサー コンプ M レッド


2019年11月17日(日)
MTBの楽しさを共有したいinフォレストバイク小田原
フォレストバイク小田原
神奈川県小田原市荻窪
 https://www.forestbike.jp/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・センサースポーツ M ディープティール
・センサーコンプ M ガンメタル
・フォース29 プロ M グロスバーガンディ
・フォース29 エキスパート M グロスピッチグリーン
・フォース29 エリート M サテンブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・フォースエリート M レッド
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ エキスパート 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ コンプ M ディープティール


2019年11月23日(祝)
第14回セオサイクル サイクルフェスティバル
袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ
千葉県袖ケ浦市林348-1
04-7189-0100
 http://seocycle.net/seofesweb/index.html

予定試乗車
・グレード カーボン エキスパート M サテンシェイド
・グレード アロイ エキスパート M パープル
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース26 26″ シルバー
・ストンパー エース24 24″ ミント
・ストンパー プライム20 20″ ブルーシルバー
・ランジ16 16″ オレンジ
・ランジ12 12″ オレンジ
 
 
[ 取り扱い ]
ライトウェイプロクツジャパン
 
 

【トレック】クロスカントリー用フルサスマウンテンバイクの新型、Top Fuelが登場。

トレック・ジャパンは、新型のクロスカントリーBIKE『Top Fuel』を、国内では2モデルで新展開する。
 
 

トレック Top Fuel

 
< リリースより >
新型Top Fuelを発売

この度、トレック・ジャパンは、クロスカントリーMTB、新型Top Fuelを発売いたします。

トラベル量が増え、ジオメトリーが新しくなり、激しいコース設定のレースからトレイルライドに最適です。Top Fuelは、その速さと効率の良さから、過酷なXC コースやマラソン競技で選ばれるバイクです。新モデルは、レースで培った技術に、ロングトラベルバイクの確かな操作性を組み合わせ、機敏なXC レースバイクのようなハンドリング性とトレイルバイクの走破性の両方を実現しています。また新モデルより、アルミフレームモデルのTop Fuel 8の取り扱いを開始します。

トラベルが増え、操作性が向上
旧モデルが前後100mm トラベルでしたが、新モデルはフロント120mm、リア115mmに増加しました。またヘッドアングルを寝かし、リーチを伸ばした新ジオメトリーを採用、荒れた下りでの安心感と操作性が高まっています。ワイドバーと短いステム、ドロッパーポスト、前後のサスペンションを同時にロックアウトさせてスプリントや登りで有利になるTwistLocデュアルリモートロックアウトを搭載します。
 

トレック Top Fuel

 
トレイルバイクの走破性を、レースバイクの速さで
重量を増やさずに剛性を高めるStraight Shot ダウンチューブ、ハンドルバーとフォーククラウンがフレームと接触するのを防ぐKnock Block フレームプロテクターなど、トレイルバイクの特徴を備えます。
Mino Link 調整式ジオメトリー、Control Freak 内蔵ワイヤリング、ブレーキング中でもサスペンションを積極的に動かすActive Braking Pivotも採用します。これらのテクノロジーが、レースでは速く、それ以外のライドでは楽しい、反応性にとても優れた確かな走りを生むのです。

トレック Top Fuel 8(アルミフレーム) 35万円(税抜)

トレック Top Fuel 9.8(OCLVカーボンフレーム) 58万4,000円(税抜)

 
 
 


※編集部より:
 勘のよいユーザーならお解りと思うが、日本人でこのサドル位置はまず無理。

 しかし、シートチューブ形状から下げることも不可能で、ドロッパーポスト装備なのでその上下で吸収するほかなさそうだ。

 そのボントレガー製 Line Elite Dropper は、仕様では 170mm トラベル。例えば、 Top Fuel 9.8 はサイズ展開が S からで、公称的には推奨身長は 153.0cm〜162.0cm 。ジオメトリー位置が“ロー”設定の場合のスタンドオーバーは、 72.5cm なので、購入の際はそのあたりもよく検討したほうがよいだろう。

 もっとも、クロスカントリーはリアルレーサーになる程、サドル位置は高くなるのは承知の上だが。

 また、トレック・ジャパンに確認したところ Top Fuel 9.8 の OCLV カーボンも生涯保証の対象となる。一般的に、カーボンフレームは 10 年程が耐用年数と言われているが、トレックについては自然発生的な破損であれば保証が適用される。マウンテンバイクなので、それよりも乗車中の破損の方が先とは思うが、念の為に。

 それと、現状は Top Fuel の 2019 年モデルも併売となり、夏終わり頃に 20 年モデルと入れ替わる予定のようだ。(やかん)


 
 
[ ソース ]
トレック・ジャパン
 
 

【トレック】まったく新しい衝撃吸収技術『WaveCel』を搭載したヘルメット、2種発売に。

トレック・ジャパンは、2019年3月20日、サイクリングヘルメットの安全性に寄与する衝撃吸収技術『ウェーブセル』を搭載したモデルを、ボントレガーブランドから発売する。
 
 

BONTRAGER WaveCel

 
< リリースより >
まったく新しい衝撃吸収技術「WaveCel」

2019年3月20日、この度トレック・ジャパンは、サイクリングヘルメットの安全性を飛躍的に高める衝撃吸収技術WaveCel(ウェーブセル)を搭載したヘルメット2モデルを、ボントレガーブランドから発売いたします。WaveCelとは、ヘルメットの内側に設置されたまったく新しい衝撃吸収技術のことで、本製品は世界で初めてWaveCelを搭載した製品となります。
 
■サイクリングヘルメットにおけるプロテクション
一般的なEPSフォーム(発泡スチロール)のヘルメットは、主に頭部に垂直にかかる衝撃を吸収し、頭蓋骨骨折を防ぐことを想定して開発されています。しかし現実世界では、サイクリング中に転倒した場合、頭部が斜め方向で地面に衝突し、回転やひねりの力によって脳が揺さぶられることで、脳震とうや後遺症につながる脳障害が発生します。こういった脳へのダメージの多くは、頭蓋骨骨折を伴わず、頭蓋骨の内部で発生することがわかっています。トレックは、このダメージを最小化することこそがサイクリングヘルメットに求められる最も重要な性能であると考え、より安全なヘルメットを提供するため、外部研究機関と綿密に連携しながらヘルメットの開発を進めてきました。

■WaveCelの機能
WaveCelは、頭部にかかる斜めの衝撃を吸収することを目的に開発されました。衝撃を受けると、WaveCelのレイヤーが独立して動き、セル構造が変形し、潰れた後に横方向へ滑り、頭部にかかる衝撃を積極的に吸収します。WaveCelは、一般的なサイクリングでの転倒を想定した実験*において、軽度の脳障害の発生を1.2%に抑えます。なお、従来のEPSフォームヘルメットにおいては、同条件での実験で、軽度の脳障害の発生が58.2%、WaveCelと同じく斜めの衝撃を吸収するために開発されたスリップライナー「MIPS(ミップス)」を搭載したヘルメットにおいても、34.2%に留まり、WaveCelは他製品と比べ、圧倒的なプロテクションパフォーマンスを提供します。
*本実験は、標準的なEPSフォームのヘルメットと、WaveCelを取り付けた同一のヘルメットを、秒速6.2m、斜め45度の衝突で生じるAIS スコア2の怪我(脳震とう~軽度の脳障害)の発生確率を比較

WaveCelは、衝撃を緩和する為に「曲がる」→「潰れる」→「滑る」の3ステップをおこなう。
秒速6.2m、斜め45度で生じる、AISスコア2(中程度)の脳障害の発生確率。※トレック資料より

■WaveCelの今後の展開
トレックは、米APEXバイオメディカルが開始したWaveCelの技術研究に初期段階から協力してまいりました。今回発売されるヘルメットは、世界初のWaveCelが搭載された製品となります。今後、他のスポーツやアクティビティ用のヘルメットにおいて、WaveCelの技術が搭載された製品が発売予定です。

WaveCelは、約50gだけ重くなるという。代わりに、安全性は大幅に向上する、とのこと。
トレックの言い分では、より速く走る人ほどWaveCelの必要性は高まるという。

■トレック・バイシクル アメリカ本社 社長 ジョン・バークのコメント
「より多くの人にバイクに乗ってもらうには、ライドをより安全で身近なものにしなければならない。WaveCelは、今までデザインされた中で最も発達したヘルメットテクノロジー。これを搭載したヘルメットこそが、ライドをより安全にし、誰でも楽しめるものにする」
 
■ボントレガー WaveCel ヘルメット ラインアップ
1.XXX WaveCel Road Helmet(トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット)
・エアロダイナミクスや軽量性を重視したハイエンドモデル。
・価格/3万4,000円(税込)
・サイズ/S/M、M/L
・カラー/Black, White, Red, Visibility Yellow, Azule, Purple Phase
・アジアフィット 2019年4月下旬予定 ※トレックツイッターアカウントによると、ゴールデンウィーク明けの入荷を予定

ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Black
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット White
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Red
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Visibility Yellow
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Azule

ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Purple Phase

 
2.Specter WaveCel Road Helmet(スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット)
・日常的なサイクリングを目的としたミドルグレードモデル
・価格/2万1,000円(税込)
・サイズ/M、L
・カラー/Black, White, Red, Visibility Yellow
発売中

ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット Black
ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット White
ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット Red

ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット Visibility Yellow

 
 
 


※編集部より:
 近年、ヘルメットに於ける新技術の流れは従来の、「衝撃を吸収する」ものに加え、それを「受け流す」方向に変わってきている。これは、今回のトレックのリリースにあるように、二輪に於ける頭部へのインパクトはひとつの方向からのみではなく、そもそも対象が動き続けていることに起因する。
(これを、直線加速度と回転加速度という。)

 その観点から、スポーツサイクルよりもスピードが上がるモーターサイクル用では、例えばアライヘルメットは古くから、ヘルメット外装を極力、張り出しのないたまごのようなカタチにし、路面に接触した際、滑っていくことで衝撃を逃がす、というコンセプトを継続している。

 ショウエイについては、MIPSではなく独自のM.E.D.S.を使うことで、やはり回転加速度の低減を図っている。

ショウエイが新開発した独自の衝撃吸収構造『M.E.D.S.』(Motion Energy Distribution System)。インサートライナーがスイングし、頭部を衝撃吸収ライナーへ沈めることにより回転方向のエネルギーを吸収する。*画像はイメージ。

 乗員の安全性により敏感で先進的なアメリカでは、最近ではAISという新技術を取り入れたヘルメットも登場しており、二輪用ではフライ レーシングがフォーミュラというフルフェイスヘルメットを発売開始する。

二輪用ではフライレーシングが新しく採用する、AIS(ADAPTIVE IMPACT SYSTEM)。スノーボードなど他の分野では、採用済み。

 筆者が過去に雑誌で検証記事を組んだ時の経験としては、人間の頭部はたいへんに脆いものでありながら、二輪に乗車状態では最も高い位置に存在し、転倒時にそこに加わる衝撃は常人の想像を遥かに超えるものである。
(あの高さから地面に打ち付けられる為。)

 また、上記にもあるように、実は損傷よりも衝撃によるダメージによる死亡の方が、圧倒的に多い、という医療機関のデータがある。
(今回のトレックの資料によると、「自転車事故による脳障害の90%は頭蓋骨の破損なしで発生している」。)

 その時の実感として、また当時の技術ではまだEPSフォームしかなかったが、「こんなチープな物でも被らないより格段マシ」、であった。モーターサイクル用ではグラスファイバーなどを主体とした高い弾性と引張強度を持つ有機繊維を使い、それを積層した構造によりガッチガチの高強度シェルを実現しているのに対し、スポーツサイクル用は恐ろしく脆弱であったが(今でもそうだが)、極端なハナシ、帽子1枚でも被っていただけでかなり違う、とも言われる人間の頭部である。例え、発泡スチロールでもあれだけの厚みがあれば、違いは明白である。

 もちろん、スポーツサイクルで重量のある、また空気が抜けて行きにくい構造のヘルメットが倦厭されるのはよく解る。であれば、今回のウェーブセルのような構造は歓迎されるべきであろう。現在、MIPSを筆頭にヘルメットの考え方はひとつの転換期を迎えつつある(理論としては以前からあったが、技術がなかった)。「たかが自転車の転倒」、と思うかもしれないが、状況によってはその惨事はとんでもないことになる。先に述べたように、外傷はなくとも脳は強いダメージを受け、帰らぬ人になることは多々ある。よしんば死ななくとも、一生、植物状態、全身不随になったらどうだろうか。家族は? 身内は? そう考えたら、決して疎かにはできない筈だ。

 諸手を挙げてウェーブセル商品を推すことは勿論ないが、これを機に、自転車(特に、スピードが上がるスポーツサイクル)に於いて、ヘルメットの重要性を今一度、見つめ直してもらいたい。

△古い雑誌ですが、バイシクルナビNo.3 146ページから、はとても参考になります。(やかん)


 
 
[ ソース ]
トレック・ジャパン
 
 

【マウンテンバイク】『マウンテンバイク教室@つくで手作り村』を開催。

< 主催者告知文より >
 イベントのお知らせです!

 愛知県新城市にある道の駅『つくで手作り村』にて、マウンテンバイク教室を2日間、開催します。

日時/2019年3月24日(日) 午前10時〜
 同3月31日(日) 午前10時〜

 手作り村では、マウンテンバイクの貸出を始めることとなりました!
 4時間 2,000円、8時間 3,500円 となっており、作手の綺麗な空気と景色、歴史に四季を感じて貰えたらと思います。

 先立ちまして、自転車を提供して下さった作手のマウンテンバイク サロン、サローネデルモンテ店主・鎌苅さんを迎えまして、マウンテンバイク教室を開催致します。
 3/24、3/31 の2日間、いずれも受付開始 9:30~10:00。
 教室開始 10:00~11:30となっております。

両日とも、午前中、約2時間ほどのレッスンです。
どなたでも参加できます。

 参加料は、1,000円。1教室につき定員15名、ヘルメット、自転車のレンタルは先着8名様まで。
 (レンタサイクル料 2,000円)
 かっこいいHAROのレンタルバイクと、ヘルメットもあります(有料・要予約)。

 自転車をお持ちの方は、マイ自転車持参OK!

 少しでも興味があるお客様は、手作り村またはサローネデルモンテさんに、お電話にてお問い合わせくださいませ!

初めてマウンテンバイクに乗る方、興味がある方、小中学生、女の子、親子で、夫婦で、カップルで!

■申し込みは、手作り村
TEL/0536-37-2772
■初めてで不安なので色々質問したい方は、サローネデルモンテ
TEL/0536-37-5151 へ

開催日時・開催期間/
2019年 3月24日(日)10:00~11:30
2019年 3月31日(日)10:00~11:30
雨天中止

 定員になり次第締め切りになりますので、お早めにお申し込みください。

『つくで手作り村』ホームページ

マウンテンバイク教室開催!

【マウンテンバイク】抜群のコントロール性を誇る油圧式ブレーキ《マグラ》 HC3 レバーブレード & HS33R。

掲載日/2019年03月15日  取材・写真・文/やかん

取材協力/サイクルパーツ合同展示会

 

 

マグラ/MAGURA

 ここ日本でも古くから油圧系ブレーキで定評のある、ドイツ(バートウーラッハ)ブランドのマグラ。

 特に注目されたのは、ダウンヒルが脚光を浴びるようになってからで、当時はまだリムブレーキタイプではあったが、とにかく従来のカンチブレーキとは比較にならないストッピングパワーを持つ、との評判は広く知れ渡るようになった。

 その後、Vブレーキが登場したことと油圧タイプは高価であったことから市場規模は縮小傾向になったが、ご存知の通りディスクブレーキが一般化した昨今では、完全復権の趣である。

 全体的に、マグラ製品の価格が引き下がった印象があるのはもちろんのことだが、さらに安価で利きも強烈な油圧式ディスクブレーキが市場に溢れる現況なのに、何故だろうか?

 それは、動力が“人力”と“重力”のみに限定される自転車に於いて、強いストッピングパワーが必ずしもよい、と判断されないからであろう。

 例えば、「制動力」と言われるように、スポーツサイクルでは止まることよりも、動きを制する=減速することが重要視される。エンジン付きのように急減速してからでも一気にトップスピードに持っていけるような加速性や動力性能は、人力ではとても無理だ。

 それぞれのライダーにとっての安全圏ギリギリまで減速できればよいだけで、止まりたい訳ではないのだ。速度を僅か落としたいだけなのに、限りなく0km/hまで落ちてしまっては、レースシーンなどでは致命的でしかない。

 また、地面とのミューが低く、その状態も常に安定しないダート路面を走るマウンテンバイクにとっては、タイアがロックしかねないようなブレーキの効きは歓迎されない。それでは簡単にスリップか転倒するだろう。

 減速はしたい、しかしロックはしたくない、微妙なさじ加減。そして、上体が常に大きく揺れ動くダート路面でも、安定したブレーキ操作をしたい。

 さらに、コース後半で体力が落ちた局面でも、ストレスなく少ない力でブレーキ操作をおこないたい。

 そういった難しい要求をバランスよく満たしているのがマグラのブレーキシステム、ということなのだ。リムブレーキの頃からそうであったが、ストッピングパワーはもちろん、微妙な加減が非常にやり易く、「繊細さ」を高く求めるレーサーやユーザーからの支持が圧倒的な同社。

 多くのメーカーがディスクブレーキをリリースする中、生き残った古参にはやはり意味があるのだ。

 

 

マグラ HC3 レバーブレード 価格/9,000円(1pc・税別)

 掌が小さい日本人にはうれしい、リーチアジャスト機構が付いたモデル。かつ、剛性が非常に高い。利点ばかりでこのレバーに交換したくなるが、注意が一点。
 高剛性ばかりに長時間ライドでは腕に来やすく、たとえばエンデューロレースなどでは不向きなひとも出てくるとのこと。ここ一発や体力に自身のあるライダー向け。

【 仕様 】
MT8/MT7/MT6/MT Trail Carbonに適合
リーチアジャストに加え、独自の機構によるレシオアジャスト(レバー比変更機能)を装備した、高剛性レーシングショートレバー。
ブレーキングパワーとフィッティングをフルに調整する事ができます。(リリースより)

 

マグラ HS33R 価格/1万8,000円(片側・税別)

 じつは、いまだに油圧式リムブレーキはリリースされている。Vブレーキが台頭してからはやや、タッチが「0 or 1」と言われることもあったが、それは昔の話し。代理店によれば、リムタイプでもマグラ特有の良コントロールは維持されているという。

【 仕様 】
アルミレバー(2フィンガー/4フィンガー)
EVO2アダプター付属
重量/449g(片側)
カラー/ブラック・シルバー
Vブレーキ台座に装着できる油圧式リムブレーキ。トレッキングバイク・トライアルバイクに最適。
MTと同じく、マスターシリンダーに超高剛性カーボン素材「カーボテクチャー」を採用。
新設計ラジアルタイプマスターで、繊細なタッチと高いストッピングパワー(前モデルより5%UP)を両立。(リリースより)

フィーリングの向上は、新設計のラジアルタイプマスターに因るところが大きいという。

 

マグラ ヴァイロン ドロッパーシートポスト 価格/6万8,000円(各種・税別)

【 諸元 】
ストローク量/150mm 、 125mm 、 100mm
全長/446mm(150mmモデル) 、 421mm(125mm) 、 396mm(100mm)
重量/595g
取り付け時長さ/56mm 〜 206mm(150mm) 、 181mm(125mm) 、 156mm(100mm)
必要(最低)挿入長/120mm
最大挿入長/240mm
油圧制御 ━ 圧縮エア伸長式(エアは米式バルブで再充填可能)
サドルクランプ/2本ボルト
適合シートポスト内径/30.9mm 、 31.6mm
適合充電コネクタ/マイクロUSB
充電所要時間/約3時間
満充電時動作可能回数/約400回
電波法による技術適合証明取得済
【 付属品 】
・ELECTリモートコントローラー
・ELECTリモートキャップ
・リモコン取り付け用Oリング2種
・リモコン台座ゴム
・充電用マイクロUSBケーブル
・取扱説明書(英語・日本語)
VYRONドロッパーシートポストは、リモートコントロールに電波(ELECTワイヤレスリモートコントロール)を使用した、非常にスマートなドロッパーポストです。
コントロールの通信に電波を使用するので、本体を操作するためのケーブル類が全く無く、取り付け時に手間をかけて配線を行う必要は一切ございません。
本体よりケーブル類が飛び出ていないので、フレーム形状による取り付けの制約がほとんど無く、シートポスト径さえ同じならお手持ちの別の自転車にも簡単に付け替えることができます。
多くの技術革新を持つVYRONドロッパーシートポストは、Design&Innovation Award 2016の金賞を含め、沢山の賞に輝いています。

受信&コントロールユニットは、やぐら部にレイアウトされる。

ワイヤレスELECTリモートコントロールは、ボタンにワンタッチするだけでサドルを落とすことができるばかりでなく、150mm・125mm・100mmの各範囲内で最適なサドル高に調整する事ができます。
シートポストの固定と開放はモーターと油圧バルブによって行われます。ダンピングオイルはMAGURAロイヤルブラッドミネラルオイルを使用しており、長期間メンテナンスフリーでご使用頂けます。
サイズ、操作感ともにやや慣れは必要はある、と感じた。

リモコン(リモートキャップ付き):同梱のキャップをリモコンに取り付けることで、より容易にボタンを押す事ができます。(リリースより)

 

 

取り扱い/エムシー・インターナショナル
06-6318-5000