2015 MTB ファンミーティング レポート1。

今年も暑い最中開催されたMTBファンミーティング(富士見パノラマリゾート/長野)。各ブランドのテントブースが軒を連ね、普段なかなか伺えない話しを聞けたり、より詳しい事が分かるとあって製品に興味がある人には魅力のイベントだ。

2015 MTB ファンミーティング レポート1。

掲載日:2015年08月06日  取材・写真・文/やかん

 

今年も暑い最中開催されたMTBファンミーティング(富士見パノラマリゾート/長野)。各ブランドのテントブースが軒を連ね、普段なかなか伺えない話しを聞けたり、より詳しい事が分かるとあって製品に興味がある人には魅力のイベントだ。その現地からの様子をダイジェスト的にお届けする。なお、会期は2015年8月1日(土)2日(日)の2日であったが、レポートは初日の様子のみとなる。

ジャイアントは、最速アイテムとして完全下り系BIKEのグローリーを3モデルで展開。ユーザーの買い替えサイクルが長い中での意欲的な取り組みに見える。3モデルともタイヤ径はトレンドの27.5インチとなり、またフレームはカーボン、アルミをグレードにより使い分ける。国内ダウンヒルレースでチーム活動をしているので、早い1勝が望まれる。

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東商会では、出来たてホヤホヤのイーストン新ステムが登場。筆者も気になる32mmとリーチの短いモデルを用意するが、ハンドルバークランプ径は海外での最先端φ35.0mm対応。日本ではまだφ31.8mmと思うが、輸入モデルの完成車では既にφ35.0mmが付いてくる事も多くなっていると言う。このヘブン 35 ステムは、その他に60mm、80mmの展開(突き出し量)。全体的に軽量な仕上がり。

50mmではまだ柄を入れる余裕があるが、
50mmではまだ柄を入れる余裕があるが、
32mmになるともうそれすら入れられない。
32mmになるともうそれすら入れられない。

ダブルクラウンフロントフォークで使用するダイレクトマウントのステムでは、コアから突き出し量30mmの物が追加になった。モデル名は、トーション V2 ダイレクトマウントステム。こちらのハンドルバークランプ径はφ31.8mmだ。

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イーストンでは35 ステムに対応したφ35.0mmのハンドルバーも用意。アルミとカーボンの展開で、幅はどちらも750mm。ライズがLO(20mm)、HI(40mm)と選べる。カーボンはプライスでアルミの約2倍になるが、その分質量もほぼ半分になる。またそれよりも、クランプ径が太くなると剛性が上がる傾向にあり、筆者としては微振動を吸収してくれる特性でカーボン製をお薦めする。

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コアもφ35.0mmのハンドルバーを展開。OCD M35 ライザーバーというモデルで、幅は更にアグレッシブな800mm。ライズは25mmのみ。チュービングはトリプルバテッド。その他に、デュロックス ライザーバーという新製品もお目見え。アルミ製でφ31.8mm、幅は760mmとなりオールマウンテンやエンデューロライド向けの、一日中山の中を走っても疲れない適度な硬さになっていると言う。ライズは、20mmと35mmを用意。

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イーストン製のロックオングリップは、アルミ製のクランプが直接バーに当たらないロック機構を持ち、クランプ部はグリップにより隠れるので滑らかな外観にもなる。GUMカラーが新しく加わった。グリップ直径は、φ30mmとφ33mmの2種類。

写真一番左が、GUMカラー。
写真一番左が、GUMカラー。

次に訪れたのは、yurisのテント。まず、発売されたばかりで新しい製法により作られているというカーボン製ハンドルバー、F。フォルモサというyurisのプライベートブランドからの発売で、クランプ径φ31.8mm、幅760mm、ライズは17mmとなる。カーボン製なのでトルク管理は厳密に行いたい。

一番下のハンドルバーがF。
一番下のハンドルバーがF。

ポジションニングを見直す時、ハンドルバー同様やはり煮詰めたいステム長。ダボンではミニミ2というショートタイプのステムをラインナップ。突き出し量は33mmと、かなり短い部類に入る。クランプ径はφ31.8mm。堅牢な分、少し重さは感じる。デザインは秀逸。

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他に、ミグ31という突き出し量が45mmのステムも展示。大きく見えるがかなり軽量に作られており、愛用者も多い。クランプ径はφ31.8mm。他に、キングというモデルがあり、こちらはφ35mm用。堅牢で最新のダウンヒルシーンに対応する。また、シムが付属していて、φ31.8mmでの使用も可能。

ミグ31
キング
キング

ペダルは最新のモデルを持ち込んでいた。ダボンのシュートブロックというアイテムで、厚み9mmの流行り系。ボディはAL6061-T6ダイキャストで出来ていて、軸は2つのシールドベアリングと1つのDUブッシュで構成される。補修ピンと工具が付属するので、メンテナンスが容易になっているのは嬉しい。

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そのペダルの奥に見えたのは、拘りの作りを持つリアスプロケットカセット一式。SEQ Liteというカセットのみを作り続けている会社のブランドで、OEMも手掛けている。日本導入の第1弾は、MTB用の11速カセットで、軽量さが売り(質量:約260g)。また軽さだけでなく過酷なレースシーンにも目を向け、アルミとクロモリのハイブリッド構造にする事で耐久性も持たせいてる。肉抜きはかなり大胆で、手にすると確かに軽く仕上がっている。

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写真では分かりにくいが、刃先は計算された角度になっている。
写真では分かりにくいが、刃先は計算された角度になっている。
耐久性が要求されるロー側がクロモリ製。
耐久性が要求されるロー側がクロモリ製。
アウター側3枚はアルミ製になる。
アウター側3枚はアルミ製になる。

 

<続く>