掲載日/2022年10月2日 取材・写真・文/やかん
取材協力/マルイ
都内で開かれた新製品内覧会の中から、マウンテンバイク関連を中心に新製品情報をお届けしたい。
マキシス(MAXXIS)はサイズ展開が豊富に
国内での使用率も高いであろうマキシス(MAXXIS)は、まずアセガイ(Assegai)に 27.5” と 29” にワイド幅モデルの追加が。その他、微妙な仕様違いの 4 種が加わる形に。
【NEW SIZE】
- 27.5” x 2.60” WT(66-584) 1,095g 3C マックステラ 40PSI EXO+/チューブレスレディ 1万1,880円(10%税込み)
- 29” x 2.60” WT(66-622) 1,170g 3C マックステラ 40PSI EXO+/チューブレスレディ 1万1,880円(10%税込み)
【NEW】
- 27.5” x 2.50” WT(63-584) 1,050g 3C マックスグリップ 50PSI EXO+/チューブレスレディ 1万1,550円(10%税込み)
- 27.5” x 2.50” WT(63-584) 1,045g 3C マックステラ 50PSI EXO(+がなくなっている)/チューブレスレディ 1万120円(10%税込み)
- 29” x 2.50” WT(63-622) 1,125g 3C マックスグリップ 50PSI EXO+/チューブレスレディ 1万1,550円(10%税込み)
- 29” x 2.50” WT(63-622) 1,030g 3C マックステラ 50PSI EXO(+がなくなっている)/チューブレスレディ 1万120円(10%税込み)
ディセクター(Dissector)は、非常にややこしいが僅かな仕様違いのモデルが全サイズに加わることになった。
【NEW】
- 27.5” x 2.40”(61-584) 880g 3C マックステラ(グリップがない) 50PSI EXO+(になっている)/チューブレスレディ 1万1,550円(10%税込み)
- 27.5” x 2.60”(66-584) 1,055g 3C マックステラ(グリップがなくなってる) 40PSI EXO+/チューブレスレディ 1万1,880円(10%税込み)
- 29” x 2.60”(66-622) 1,120g 3C マックス 50PSI EXO+(になっている)/チューブレスレディ 1万1,550円(10%税込み)
- 29” x 2.40” WT(61-622) 945g 3C マックス(グリップがなくなってる) 40PSI EXO+/チューブレスレディ 1万1,550円(10%税込み)
土がまとわり付くような状態でも安定したグリップを得られるという、フォーキャスター(Forekaster)。従来の 27.5” のみから 29” サイズが 2 種類追加になった。
【NEW SIZE】
- 29” x 2.40” WT(61-622) 950g デュアル 50PSI EXO/チューブレスレディ 8,580円(10%税込み)
- 29” x 2.60”(66-622) 1,040g デュアル 40PSI EXO/チューブレスレディ 9,240円(10%税込み)
トピークからは様々なツールが追加に
対応するボトルケージにアダプターを介することで携行が可能なニンジャ+ツールボックスに、かなりコンパクトになった『ミニ』版が登場。
サイズがこれだけコンパクトだと力を入れる作業は難しいと思うが、逆に入り組んだ箇所には入れやすい。7 機能あるうちの 8 mm六角レンチは、5 mmと(−)ドライバーを組み合わせて使用する。
- 価格/5,500(10%税込み)
- アルミ合金ボディ、クロムバナジウムツール
- W35 x H16 x L(D)58 mm
- 70 g
7機能ミニツール
- 六角レンチ/2、3、4、5、8 mm
- トルクスレンチ/T25
- (−)ドライバー
昨今のBIKEでは空いていることが当たり前のアノ部分に入れてしまおう、という発想のコンパクトツール。個人的に抜けてしまわないか、すこし不安にはなったが場所の有効活用という考え方ではアリなのかもしれない。
- 価格/7,480円(10%税込み)
- アルミ合金ボディ、エンジニアリンググレードポリマーボディ、クロムバナジウムツール
- シマノGRX、デオーレXT、SLX、スラム XX1、X01 イーグルDUB、FSA 中空カーボンクランク対応
- 直径部 124 mm 以上、内径Φ 18.5 〜 20 mm、Φ 20 〜 25 mmの中空スピンドルに対応
- ダストキャップ付き
- W25 x H25 x L(D)130 mm
- 82 g
チェーンツール
- シングルスピード〜 13 速、スラム フラットトップチェーン対応
- チェーンフック
7機能ミニツール(ニンジャ+ツールボックスミニと同じ物)
- 六角レンチ/2、3、4、5、8 mm
- トルクスレンチ/T25
- (−)ドライバー
ハンドルバーに収納し、必要な時だけ取り出して使える、MTB向けツール。ビットキット、チューブレスタイヤリペアキット、チェーンツール、チェーンフックを搭載。(プラグツールマウンテンプロ)
価格は、1万1,000円(10%税込み)。
プラグツールマウンテンは、チェーンツールとチェーンフックが含まれない。7,480円(10%税込み)。
アデプト(ADEPT)のヘルメットは注目
どんな自転車に乗る時もヘルメットが忌避される最たる原因のひとつが、あのハチが張ってキノコシルエットになることではないだろうか。このアデプト(ADEPT)のアーバンスポーツヘルメット(URBAN SPORT HELMET)はそれが限りになく抑えられていて、日常使い、通勤などシーンを選ばず選択肢のひとつに上げたいと思った。
最新のテクノロジーは付いていないが、事故時の頭部を損傷する確率は明らかで、それは一般道をクルマなどと一緒に走っている時のリスクはさらに増す。筆者も過去に交通事故で救急隊員から「ヘルメットは被っていなかったんですね?」と問われたことがある程で、これはぜひ製品化をしてもらいたいと思った。
アデプトのオールパーパスケージ(All-Purpose Cage)は、締め付け可能なバンドを設けることで様々なサイズの丸系の物をしっかり固定できるようにしたアイディア商品。対応ボトル径は、Φ 51 〜 120 mmとなっている。
- 価格/2,860円(10%税込み)
- POM、ナイロンボディ
- 適応ボトル外径/Φ 51 〜 120 mm
- W70 〜 115 x H165 x L(D)80 〜 160 mm
- 60g
チューブレスを導入するかどうかの分水嶺
今回、レース車両のバンシー(banshee)が展示されているのと同時に、塚本 岳選手が会場にいて、現役ライダーに会うのが久しぶりなのでチューブレスタイヤの使い分けについてなど訪ねてみた。
展示車両は当然、前後ともチューブレスになっていたが、チューブドとの使い分けは未だに個々の考え方や環境にもよるのではないか、という私見であった。というのが、チューブレス化しているとシーラントがタイヤ内にあるのでチューブレスからチューブドへの作業は非常に面倒。かといって、山中では一気に加圧できるような空気入れがないとチューブレスのビードは上がらないので、そこでお手上げ。常設コースの富士見パノラマリゾートのような場所ならば、パンクしたのならば下まで押して降りてくる方法もあるが、トレールでの山中であったらそうはいかない。
対策品のコアも何社からも出ているが、これの使用も個人でかなり分かれるようで、そうすると一発勝負のレースならばチューブレスはありだけど、1日山中を走るような使い方ではチューブレスの選択が難しい状況も出るのではないか、とのことだった。
先日もある漫画家のツイートで、パンクをしてずっと押しているROAD乗りに遭遇し声を掛けたのだが、漫画家はチューブレスタイヤ、パンクをしたひとはチューブドで結局、何も出来ずに別れてしまった、という話しがあった。今後はこういうシーンも多く起こってくるかもしれないということだ。
何となく聞いてみた話しの内容だったのだが、案内、重たい中身になってしまった。
パンクしなければそれでいい、と考えるかもしれないが先日、山口県から急遽会場がパルコール嬬恋リゾートに変更になった全日本選手権では、案外、パンク車が続出。チューブ選択の難しさを突きつけられたような気がした。
なお、バンシー(banshee)はマルイから購入可能で半年に1回のスパンで台湾生産されているので、タイミングが合えばすぐに手に入るし、そうでなければしばらく待つ体制だという。レジェンド(Legend)、カッコいいんですよね。
END