どんな自転車に乗る時もヘルメットが忌避される最たる原因のひとつが、あのハチが張ってキノコシルエットになることではないだろうか。このアデプト(ADEPT)のアーバンスポーツヘルメット(URBAN SPORT HELMET)はそれが限りになく抑えられていて、日常使い、通勤などシーンを選ばず選択肢のひとつに上げたいと思った。
【 サスペンションデザイン特徴 】 ・ホイール軌道の最適化による衝撃吸収性向上 旧モデルと比較して、衝撃を後方に受け流すホイール軌道に最適化。連続する障害物でも、減速を最小化して駆け抜けることができます。 例えば、サスペンションが伸びきった状態から、90 mm ストロークした場合、新型フォースでは 10 mm 後方にホイールが移動して前方からの障害物を受け流すことができます。(旧モデルの場合は約 2 mm ) ・ローギア時のアンチスクワット性能を向上 特に、登りのシーンで大きなリアギアを選択している時のサスペンションの沈み込みを抑制。ロングストロークバイクとは思えない登坂力を発揮します。 逆に、ハイスピードで下っている時は、よりペダリングしてもサスペンションの動きを最大限発揮できるように、アンチスクワット量をチューニングしています。 ・限りなくスムーズなサスペンションレバー比 リアサスペンションのストローク量を 55 mm から 65 mm に伸ばしたことで、ストローク全域でレバー比を下げて、サスペンションユニットをスムーズに動かし、性能を最大限発揮。 特に、ストローク初期動作において逆プログレッシブなレバー比にすることで、より自然なスプリングレートになっています。
【 ジオメトリー詳細 】 ・ロングリーチ × ショートステムの設計による、高速走行下での正確なハンドリング。( M サイズ前モデル 445 mm 、新モデル 455 mm 、+ 10 mm ) 78 度のシートチューブアングルで、ヒルクライムのペダリング効率を向上。(前モデル 76 度) ・ヘッドアングルをさらに寝かせて、高速走行時の安定性を向上。(前モデル 65.5 度、新モデル 63.5 度) ・スタンドオーバーハイトを小さくして、悪路での足つき性を向上。( M サイズ 前モデル 750 mm 、新モデル 730 mm ) ・リアセンターを長くして、ハイスピード時の安定性を向上。( M サイズ 前モデル 434 mm 、新モデル 445 mm / 435 mm )*フリップチップで変更可能。
【 フレーム機能 】 ・ラッカス・コントロール エンデューロ走行において気になるチェーンのバタつきによる傷やノイズを抑えるために、フレーム各所にプロテクターを装備。 ・リアエンド・フリップチップ リアエンドにフリップチップを設けることで、リアセンターをライダーの好みに合わせてチューニングが可能。 ・TUBE IN TUBE フルサスペンションに最適化した内装フレームルーティング、『 TUBE IN TUBE 』方式を開発。ケーブルのトラブルを減少させつつ、メンテナンス性も大幅に向上。 ・フレームストレージ サスペンション上のフレームスペースにはお好みのバンドを使って、CO2 ボンベやチューブなどを格納することができます。
FORCE CARBON PRO(フォースカーボンプロ)
価格/65万7,800円(税5万9,800込み) カラー/ダークグリーン サイズ/S(380)、M(410) フレーム/Force カーボン 29” 、ハイピボット LTS サスペンション、160 mm トラベル、Tube in Tube ケーブルルーティング、BSA 73 mm 、Boost 12 x 148 mm スルーアクスル、230 × 65 ショック、ISCG05 フォーク/RockShox Zeb Select+、170 mm 、Boost 15 x 110 mm スルーアクスル、44 mm オフセット リアショック/RockShox Super Deluxe Select+、230 x 65 mm リム/ホイール/WTB ST i29 TCS、32h、チューブレスレディ タイヤ/(F)Maxxis Assegai、29 x 2.5″ 、3C MaxxTerra、EXO+、チューブレスレディ、(R)Maxxis Minion DHR II、29 x 2.4″ 、3C Maxx Terra、EXO+、チューブレスレディ ブレーキ/SRAM Code R、4 ピストン、220 / 200 mm Centerline ローター シートポスト/GT Dropkick、31.6 mm 重量/n/a
FORCE CARBON ELITE(フォースカーボンエリート)
価格/50万3,800円(税4万5,800込み) カラー/タン サイズ/S(380)、M(410)、L(445) フレーム/Force カーボン 29” 、ハイピボット LTS サスペンション、160 mm トラベル、Tube in Tube ケーブルルーティング、BSA 73 mm 、Boost 12 x 148 mm スルーアクスル、230 × 65 ショック、ISCG05 フォーク/RockShox Yari RC、170 mm 、Boost 15 x 110 mm スルーアクスル、42 mm オフセット リアショック/RockShox Super Deluxe Select、230 x 65 mm リム/ホイール/WTB ST i29 TCS、32h、チューブレスレディ タイヤ/(F)Maxxis Assegai、29 x 2.5″ 、チューブレスレディ、(R)Maxxis Minion DHR II、29 x 2.4″ 、チューブレスレディ ブレーキ/TRP Slate T4 M806 油圧ディスク、203 mm ローター シートポスト/GT Dropkick、31.6 mm 重量/n/a
FORCE CARBON FRAME(フォースカーボンフレーム)
価格/36万800円(税3万2,800込み) カラー/マットブラック サイズ/S(380)、M(410) フレーム/Force カーボン 29” 、ハイピボット LTS サスペンション、160 mm トラベル、Tube in Tube ケーブルルーティング、BSA 73 mm 、Boost 12 x 148 mm スルーアクスル、230 × 65 ショック、ISCG05 リアショック/Fox Factory Float X2 、230 x 65 mm Trunnion、2 Pos-Adj
【 Force カーボン 29 Q&A 】
Q:29 インチのみのラインアップである理由は? A:実際に乗車して行ったテストの結果、フォースのパフォーマンスを最大化できる組み合わせが前後 29 インチだと判断しました。 Q:ダブルクラウンは装着できますか? A:シングルクラウン専用に設計されています。フレームを安全に使用できるアクスルからクラウンまでの最長距離は、591 mm です。 Q:どんなリアサスペンションが使えますか? A:エアー式でもコイル式でも使用できます。 Q:フロントチェーンリングはいくつまで使えますか? A:最大 34 T まで使用可能です。
■ジオメトリ
※編集部より:
先日、久しぶりにダウンヒルのレースイベントに参加してきたが( 2021 年 10 月)、なんとこのフォース含め、GT の BIKE を出走者の中でほとんど見掛けなかった。やはり、ダウンヒルバイクを専業にしているメーカーや代理店の BIKE が目立ち、これは昨今の世界的な需要増と、それに反するかのような生産力の大幅な減少により 2 年先の注文も溢れる、という状況も影響しているのだろう。
つまり、ここ 2 年程は欲しくても店頭に該当の BIKE がなく、また注文も不可、という状態が続いているのだ。その結果、今回の大会のような光景になったのかと思う。もちろん国内プロモーションや販売店のプッシュ方向も関係するだろうが、決して GT のマウンテンバイクが劣っている、という訳ではないことはここで書いておきたい。
価格/2万5,080円(税2,280円込) サイズ( 4 展開)/25 cm 、26 cm 、27 cm 、28 cm カラー( 1 色のみ)/ブラック-ゴールド ブラックアウトソール
フラットペダルユーザー待望の、BOA フラットペダルシューズ。
微調整が効き、素早く確実な締め心地を提供する BOA システムを採用。
編集部評:やはりやや地味な印象。トップモデルゆえ?
2.<スタンプ スピードレース(STAMP SPEEDLACE)>
価格/2万680円(税1,880円込) サイズ( 4 展開)/25 cm 、26 cm 、27 cm 、28 cm カラー(全 2 色)/グリーン-オレンジ/ブラックアウトソール、グレー-レッド/ブラックアウトソール
足にフィットするシューレースタイプ。ストラップが素早く確実な締め心地を提供。
シューレースの絡みつきを防止するための、収納用メッシュポケット付き。
編集部評:個人的に良いカラリングと思います。
3.<スタンプ レース(STAMP LACE)>
価格/1万6,280円(税1,480円込) サイズ( 5 展開)/25 cm 、26 cm 、27 cm 、28 cm 、29 cm カラー(全 4 色)/ブラック-シルバー/ガムアウトソール、ネイビー-シルバー/ガムアウトソール、ブラック-レッド/ブラックソール、ホワイト/ホワイト/ガムアウトソール(ファビオ・ヴィブマー シグネチャーエディション)
→前半はある程度解りますが、後半で突如「ロングトラベルバイクの〜」が登場するの、解りません。フルサスペンション BIKE のことでしょうか?
また、詳細を現在確認中ですが、BIG.TRAIL (ビッグ トレイル)の開発にはドイツの R & D チームだけでなく、イギリスのショップがかなり噛んでいるようです。彼の地は、以前からハードテイル BIKE でダウンヒルコースのような場所を豪快にライドする文化があり、そういったモデルを得意とする小さなブランドも多いです。
従来仕様の BIKE だと、サドル位置を決めているシートポスト(ピラー)はバンド部品で固定されていて、クイックレバーを緩めて上げ下げするか、レバーレスのボルトタイプだと、都度、工具を使って緩める必要がありました。ドロッパーポストは、ハンドルバーに固定を解除するレバーが付き、乗車したまま手元でサドルの位置を自由に上げ下げできます。
さらに、本機の内幅 29 mm のリムは『チューブレスレディ』仕様なので、必然的に対応タイヤを選択した場合は、下りでのクッション性向上を企図して、空気圧は相当下げる使い方になると思います。そうすると、タイヤの抵抗力は増しますので、ひたすらな登りが続いた場合は、しんどいです。山頂までのアプローチは登りがほぼメインなので、往路は空気圧を高くして軽快さを出し、山頂からの復路ではめいいっぱい空気圧を下げてハードに攻める、ならありと思いますが。
それを裏付けるように、本機の油圧式ディスクブレーキは、ローター径が前後ともに 180 mm です。ハードテイル BIKE は、一般的にフロントよりもリアのほうがローター径は小さくなり、また、フロントは 160 mm までが主流です。どちらも 180 mm を装備するというのは、それだけ高速域での BIKE コントロールが必要になる、とメーカーでは想定して作っている訳です。
後半は、各種数値や価格の面から、本機が魅力的な BIKE かどうかを見ていきたいと思います。正直、自分も国内に入ってきているすべてのモデルを把握している訳ではないので。
まず、この BIG.TRAIL 400 (ビッグ トレイル 400 )の価格は、15万3,890円(10%税込)。一般的なひとの感覚からすると、安くはないです。サイズ展開は、S( 38 cm )と M( 41 cm )の 2 種類。重さは、M サイズで 14.3 kg なので、今となってはハードテイル BIKE のカテゴリーでは、軽くはないです。ドロッパーポストとチューブレスレディ対応リムを標準採用しながらこの価格で抑えるには、どうしてもコンポーネンツ群のグレードをやや落とさざるを得ず、結果、重量増に繋がっているのでしょう。
ただし、このあたりは他社も同じだと思いますので、見てみましょう。(※編注:敢えてぼやかしています)
・G 約15万込 13.1kg 120mm 15mm Axle 180mm / 160mm 27.5 x 2.6 Tubeless Ready 12s(11-50T) 31.8 780mm 30.9 x 345/T100mm 395/T125mm 15 x 110mm / 141mm Tubeless Ready
・T 約15万込 14.84kg Boost110 15mm 20mm 180mm / 160mm 27.5 x 2.80″(29 x 2.40″コンパチ) 12s(11-50T) 31.8mm 750mm 100mm 31.6mm 361mm 130mm 31.6mm 425mm Boost110 15mm thru axle Boost141 5mm QR Tubeless Ready 40mm
・J 約16万込 14.5kg 15 x 110mm axle 130mm 180mm / 160mm 27.5 x 2.8” TCS Tubeless 10s(11-42T) 31.8 x 740mm Dropper TCS Tubeless 15 x 110mm & 12 x 148mm
・K 約18万込 約14kg 130mm 110mm 180mm / 160mm 27.5 x 2.8″(29″コンパチ) 12s(11-50T) 35 31.6mm 約100mm / 125mm 110 x 15mm 148 x 12mm チューブレスレディ
・G 約17万込 確認中kg 130mm 15 × 110mm 180mm / 160mm 29 × 2.3” 12s(11-50T) 31.8mm 780mm 31.6mm 15 × 110 12 × 148 チューブレスレディ
・S 約19万込 約14.25kg Boost™ 120mm 180mm / 160mm 27.5 x 3.0″ tubeless ready 11s(11-42T) 750mm 31.8mm 30.9mm S 120mm M/XXL 150mm 15 x 110mm thru-axle 12 x 148mm thru-axle 38mm tubeless ready
・M 約26万込 13.9kg 110 x 15mm Boost 130mm 180mm / 180mm 27.5 × 2.6” Tubeless Compatible 11s(11-46T) 780mm S 125mm All Other Sizes 150mm 30.9mm 29mm Tubeless Compatible 110 x 15mm 12 x 148mm
・C 該当類似 BIKE なし
・S 該当類似 BIKE なし
このように見較べてみると、まず前述の重量は、この『新カテゴリー』では標準的な重さである、と言えます。高剛性フレームやボリュウムあるタイヤを備えるので、純レーサーのようなクロスカントリー BIKE とはやはり趣が違うようです。どの専門店に行っても並んでいるメジャーどころをピックアップしたつもりなのですが、用意がないブランドもありました。新世代らしい、というよりか、これは単純に国内に入って来ていないだけですね。
まず、装着したのが冬の時期でしたが寒さで硬くなることはなく、ひんやりと冷たくもありません。そのあと夏を迎え、そこで逆に柔らかくなったりベタつくこともありませんでした。装着 BIKE は所有車両の中でオールラウンドに使っている 1 台なので(リンク記事参照)、常に手袋(グローブ)を着ける必要はなく、しかし、スポーツサイクルに多いゴム系だと、柔らかめなのと匂いが気になります。