2015 全日本マウンテンバイク選手権ピットレポート1。

2015年7月18日(土)19日(日)、富士見パノラマリゾート(長野)にて、マウンテンバイクライダーの日本一を決める全日本マウンテンバイク選手権が開催された。今回は、そのうち1日目ブースの様子をお届けしよう。

2015 全日本マウンテンバイク選手権ピットレポート1。

掲載日:2015年07月21日  取材・写真・文/やかん

 

2015年7月18日(土)19日(日)、富士見パノラマリゾート(長野)にて、マウンテンバイクライダーの日本一を決める全日本マウンテンバイク選手権が開催された。今回は、そのうち1日目ブースの様子をお届けしよう。

会場は台風の余波が残り、朝から生憎の雨。東京方面からだと甲府市内は晴れていたが、富士見パノラマリゾートに近づくに従って雨足が強くなる天候。コースはかなりのマッドコンディションで、どこのブースも泥対策や洗車に余念がない。まず始めは、群馬県にお店を構える重力技研がオリジナルブランドとして揃えるセブンアロウズから、カーボン製のダウンヒルバイク。写真は三宅選手の本番車で、リアユニットにエアサスペンションを使っている所に個性が光る。

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次は、見所の多かったスペシャライズドブース。アルミとカーボンのハイブリッドフレームを持つダウンヒルバイクで、リアサスペンション周りの造形にかなりのオリジナル性が感じられる1台。リアサスペンションユニットには、マウンテンバイク界ではまだポテンシャルが未知数のオーリンズ製が使われる。

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カーボンとアルミフレームの複合になるスイングアームの造形も特徴的で、メインピボットはボトムブラケット同軸構造となる。たいへん興味深い1台に仕上がっている。

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小物系でもキラリと光るアイテムがあった。専用のボトルケージと組み合わせる工具入れという物を用意し、中からは小型のアーレンキーセットが出てくるシステムとなる。マウンテンバイク用は横を向いているが、ロード用はエアロ効果を考えて縦レイアウトとなる点も細かい。

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他にも、ステムのヘッドキャップにチェーンカッターとミッシングリンクが内蔵出来る凄いアイテムもあった。アーレンキーセットも含め、工具を自転車本体に取り付ける事でライダーの負担が減るようになる。

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この逸品である工具セットが付いていたFUSEというバイクは2016年モデル。タイヤ規格27.5インチのさらに上を行く27.5+というもので、ホイール径が大きいだけでなくタイアトレッドがかなりワイドになる。ファットバイクと27.5バイクの中間のような存在で、特にエンデューロで流行りそうだ。なお、ボトルケージ工具システムとステム工具は別売りされるので、どのマウンテンバイクでも装着可能だ(ステムサイズはオーバーサイズ)。

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チェーンステーは、タイア幅がありチェーンリングが干渉するため、大胆な肉抜きがされている。また、リアディスクブレーキキャリパーのマウントは合理的なレイアウトとなる。かなりの意欲作。

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クロスカントリーバイクも注目品が展示された。ロックショックスのクロスカントリー完全特化型の特殊サスペンション、RS-1を装備するフルサスペンションバイク。

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リアサスペンションユニットは同社独自のブレインシステムが導入され、さらに驚くのがフロントサスペンションのRS-1もブレインチューニングがされている事。このシステムは、完成車またはフォークセットのフレーム売りでしか手に入らない。昨今のハード化しているクロスカントリーコースに十分適用するだろう。

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<続く>