【タイオガ】スパイダーサドルの進化系と言える、感嘆するクッション性を誇るアンダーカバーシリーズ。

日本のマウンテンバイクユーザーにとって馴染み深いブランド、タイオガ( TIOGA )から、気になるサドルを見付けたので紹介します。

掲載日/2019年10月18日  取材・写真・文/やかん
取材協力/マルイ

 

 古くから日本のマウンテンバイクユーザーにとって馴染み深いブランド、タイオガ( TIOGA )。先日開催された販売店向け展示会にて、気になる商品を見付けたのでぜひ紹介したい。


永遠の課題である、サドルとお尻の関係

 自転車のサドルというと、実用車、スポーツサイクルに関わらず、とにかく「お尻が痛くなる」、といった声を頻繁に聞く。筆者も、あれやこれや試し続けているが、厄介なことにコースレイアウトによっても変わってくるし、年齢とともに当たりへの印象は変化しているように思う。これはもはや、「 100 人いれば 100 とおり」という様々なお尻や骨盤のかたちがある訳で、「絶対!」などという商品はこの分野に於いては、永遠に存在し得ない。

 では、どうすればよいか? 解析学的なことはさておいて、ひとまずは「柔らかい」は肝だと思っている。普通に地べたに座ればそれは明白で、土だと痛いし砂利だともっと痛い。だが、芝生の上ならマシで、そこに一枚薄くてもクッションを敷けば、悪くはならない。このことから解るように、人間のお尻はかなりヤワ。そして、万人にウケるのは「柔らかさ = クッション性」。

 

クッション性を犠牲にしてきたスポーツサイクル

 しかし、スポーツサイクルに於いて難しくなるのが、実用車のように柔らかさを抜群に重視すると、ペダリング感やポジション移動などに支障が出ること。一発勝負な局面では、かなり薄かったりクッション性は二の次になることが多い。それでも受け入れ難いのが、悪路での突き上げ。当然、マウンテンバイクでの話しになるが、いくらリアサスペンション機能が抜群に優秀になったとはいえ、小さく常に続く振動は、ロングライドで確実にライダーの身体を蝕む。可能な限り、取り除きたい要素だ。

 タイオガのサドルは、センターにホワイトラインが走ったシンプルなモデルが 2000 年より前に流行ったが、近年は見た目のインパクトさが強烈な“スパイダーサドル”が登場し、数々の類似商品が出るきっかけともなった。ところが、このスパイダー構造は決してクッション性を最優先したモノではなく、パッドが追加できるようにはなっていたが、樹脂むき出しから来る当たりの強さは、やはり「レーシー」であった。
(というよりかは、あのパッドはただのスリップ防止用であったし)

昔、流行ったタイオガのサドル。基本的にロングノーズで、荷重移動がし易かった。
初期型のスパイダーサドル。見た目の印象強く、現在は改良された2ndモデルが発売中。スパイダーホールがむき出しの分、グリップ力は良好だがパンツへの攻撃性はやや高い。

 

“ウェブ メッシュ ベース”が、良好なクッション性を生み出す

 そこにメスを入れるようなかたちになったのが、今回紹介する『アンダーカバーサドル』だ。有り体に言うと、スパイダーサドルにカバーを掛けたような見た目。この部分は『バイオ X パッド』と呼ばれるフォーム材パッドで構成され、実はこれにクッション性を持たせた訳でなく、その下に依然と存在するスパイダー構造の『ウェブ メッシュ ベース』が非常に良くしなるようになっているのだ。

タイオガの最新スポーツサイクル用サドル、アンダーカバーシリーズ。発売済み。

 その具合は、実際に会場で収めた下の動画を見てもらえれば一目瞭然である。取り付け車両はフルサスペンションバイクであったが、それでもサドルのベースはこれだけ動く余地がある。

< 動画リンク >


 このしなり具合は当然クッション性の向上に寄与しており、リアサスペンションでは対処しきれない衝撃を和らげる効果がある。さりとて、もちろん実用車のような野暮ったい作りはしていないので、サドルを軸とした BIKE コントロールを阻害することはない。

基本的に3つの層からなる。下から、アーク フレックス レールマウント、ウェブ メッシュ ベース、バイオ X パッド。イラスト展開図ではパッドの上にさらに合皮カバーが掛かるが、製造工程上は写真のように一枚になる。

 筆者は現在、所有する BIKE の 1 台に旧型のスパイダーサドルを取り付けているが、展示会場で押したり展示車に跨った限り、このアンダーカバーサドルに替えたい気持ちが強くなった。

 蛇足であるのだが、サドルのどこにも水分を吸ってしまう素材がないのもいい。半年ほど前、別の BIKE で、あまりにもパンツへの攻撃性が高いハード使用向けサドルから、ややコンフォート系マウンテンバイクサドルに替えたのだが、それには布地の箇所があり、降雨や泥水を吸ってしまい難儀しているのだ。ささいなことなのようだが、このようなシチュエーションも走るマウンテンバイクでは、注意したいポイントかと思う。

 

アンダーカバーサドルは現在、3 モデル & 複数グレード

 既に発売はしているアンダーカバーサドルは、現在、3 つモデルが存在し、それぞれにレール違いで複数グレードが用意されている。下位 / 上位モデル、という位置付けではなく、基本的にはサドルの形状と使い方で 3 つに分けられ、その中で軽量さや若干のレール特性の差異で値段が分かれている。マウンテンバイクは特にそうだが、「高価 = 高性能」ではないので、そこはゆめゆめ注意してもらいたい。

 簡単に、

・アンダーカバー ブースト ダウンヒルやエンデューロなど下り向け クロモリ中空レール/9,350円(以下、すべて税10%込み)、チタン中空レール/1万4,300円

・アンダーカバー ハーズ 女性向け クロモリ中空レール/9,350円、チタン中空レール/1万4,300円、カーボンレール/2万900円

・アンダーカバー ストレイタム オールラウンダー仕様 クロモリ中空レール/1万4,300円、カーボンレール/2万900円 ※そのうち??

従来のスパイダーサドルとの違いは、フォーム材パッドを取り入れたことでより網目状のサドルベースを柔らかく作れるようになったこと。
モデルによってグレード展開や価格にバラつきあるが、今後は……。

 ちなみに、知らなかったのだがクロスカントリーライダーで金メダリストのジュリアン・アブサロン選手も使用しているらしい。

ジュリアン・アブサロン選手。アテネ/北京五輪の金メダリスト。

 荷重移動や腰掛けてのペダリングで重要な役割を果たすサドル。微々たる進化やパーツかもしれないが、今のライディングへの不満や身体の不調があるならば、ぜひ気にして欲しい商品だ。

会場に展示された装着車はメーカースタッフの私物で、ハードに乗り込んでいる痕が好印象。実際に乗っていないひとの話しはまったく当てにならないので。装着品は、ブーストのクロモリレール。

< 参考 >

 

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato
東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から旅客機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク/モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル/スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。

 

 

【バーレー】自転車用ベビーカーブランド『バーレー』の新型6モデルを販売開始。

ライトウェイプロクツジャパンは、自転車用ベビーカー・サイクルトレーラーの世界的ブランド『バーレー(Burley)』の新モデルを6機種、販売を開始した。
 
< リリースより >
バーレー製自転車用ベビーカー6モデルの販売を開始

安全性にこだわり、高品質な自転車用ベビーカーを製造する「Burley design(以下バーレー、本社 アメリカオレゴン州ユージーン)」の日本での販売元を務めるライトウェイプロダクツジャパンは、新しい自転車用ベビーカー6モデルの販売を開始いたしました。

※自転車用ベビーカーとは?
自転車でけん引する子どもを載せられる車両を「自転車用ベビーカー」と呼んでいます。自転車の後ろ車軸にバーを装着し、主に2輪の車両をけん引します。
以下のような特長があります
– 左右の2輪で支え、重心が低いため、転倒の可能性が極めて低い。自転車のバランスを崩しにくい。
– 着座位置が低いので、子どもが自分で乗り込める。そのため乗降時の事故が少ない。
– 子どもの他にも荷物を積んで牽引ができる。自転車だけでは運べない荷物も運べる。
アメリカを中心に1980年代より普及が進んだ「自転車用ベビーカー」ですが、昨今の安全意識の高まりにともなって、日本でも注目を集めています。バーレーの製品は、けん引時に月齢12か月から身長が約105cmぐらいまでのお子さまが乗車できます。

自転車用ベビーカーは子ども載せ自転車の
– バランスを崩しやすく、転倒時に高い場所から子どもが落下する危険がある。
– 子どもがよじ登る時に転倒を招きやすい。また停車時にも転倒の危険がある。
– 子どもを乗せると荷物を乗せる場所が少なくなる。
といった課題を解決できる製品です。
 

使用イメージ。

 
今回販売を開始する6モデルの特長は次の通りです。すべて5月下旬より全国のライトウェイプロダクツジャパン製品取扱店にて、販売を開始いたします。
 
 
バーレー ディー・ライトX (2人乗り) 13万8,000円(税抜)
独立したリクライニングシート、幅を広げたフレーム、調整式サスペンションなど、バーレーベビーカーのすべてを備えた最上位モデル。

バーレー キャブ X 13万8,000円(税抜)
独立したリクライニングシート、幅を広げたフレーム、調整式サスペンションなど、バーレーベビーカーのすべてを備えた最上位モデルに樹脂製フロアを採用した頑丈なモデル。
バーレー ディー・ライト ダブルv2(2人乗り) 12万8,000円(税抜)
ディー・ライトXから独立リクライニングを省略した上級モデル。
バーレー ディー・ライト シングル(1人乗り) 10万8,000円(税抜)
ディー・ライトの1人乗り。横幅を抑えて走行性能と取り回しが向上。
アンコール X(2人乗り) 9万9,800円(税抜)
サスペンション・リクライニングなどの快適性能を備えたベーシックなモデル。

バーレー アンコール V2(2人乗り) 7万9,800円(税抜)
自転車けん引でも手押しベビーカーとしても使えるベーシックなモデル。

 
 
共通する特長は以下の通り。
・UPF 50+ のUVカットウィンドウで、日差しも安心。
・1輪式手押しベビーカーキットが付属し、自転車から切り離して単独のベビーカーとしても利用可能。
・金属スポーク+ゴムの空気入りタイアを採用し、優れた乗り心地と走破性。
・堅牢なアルミフレームで万一の転倒・衝突時も乗員を守る。
・前面メッシュウィンドウおよびレインカバーが付属。本体は撥水仕様。
・道具不要で簡単に折畳が可能。
 
 
[ 問い合わせ先 ]
ライトウェイプロクツジャパン
お問い合わせフォーム
https://www.riteway-jp.com/support/otoiawase.html
 
 

【トレック】まったく新しい衝撃吸収技術『WaveCel』を搭載したヘルメット、2種発売に。

トレック・ジャパンは、2019年3月20日、サイクリングヘルメットの安全性に寄与する衝撃吸収技術『ウェーブセル』を搭載したモデルを、ボントレガーブランドから発売する。
 
 

BONTRAGER WaveCel

 
< リリースより >
まったく新しい衝撃吸収技術「WaveCel」

2019年3月20日、この度トレック・ジャパンは、サイクリングヘルメットの安全性を飛躍的に高める衝撃吸収技術WaveCel(ウェーブセル)を搭載したヘルメット2モデルを、ボントレガーブランドから発売いたします。WaveCelとは、ヘルメットの内側に設置されたまったく新しい衝撃吸収技術のことで、本製品は世界で初めてWaveCelを搭載した製品となります。
 
■サイクリングヘルメットにおけるプロテクション
一般的なEPSフォーム(発泡スチロール)のヘルメットは、主に頭部に垂直にかかる衝撃を吸収し、頭蓋骨骨折を防ぐことを想定して開発されています。しかし現実世界では、サイクリング中に転倒した場合、頭部が斜め方向で地面に衝突し、回転やひねりの力によって脳が揺さぶられることで、脳震とうや後遺症につながる脳障害が発生します。こういった脳へのダメージの多くは、頭蓋骨骨折を伴わず、頭蓋骨の内部で発生することがわかっています。トレックは、このダメージを最小化することこそがサイクリングヘルメットに求められる最も重要な性能であると考え、より安全なヘルメットを提供するため、外部研究機関と綿密に連携しながらヘルメットの開発を進めてきました。

■WaveCelの機能
WaveCelは、頭部にかかる斜めの衝撃を吸収することを目的に開発されました。衝撃を受けると、WaveCelのレイヤーが独立して動き、セル構造が変形し、潰れた後に横方向へ滑り、頭部にかかる衝撃を積極的に吸収します。WaveCelは、一般的なサイクリングでの転倒を想定した実験*において、軽度の脳障害の発生を1.2%に抑えます。なお、従来のEPSフォームヘルメットにおいては、同条件での実験で、軽度の脳障害の発生が58.2%、WaveCelと同じく斜めの衝撃を吸収するために開発されたスリップライナー「MIPS(ミップス)」を搭載したヘルメットにおいても、34.2%に留まり、WaveCelは他製品と比べ、圧倒的なプロテクションパフォーマンスを提供します。
*本実験は、標準的なEPSフォームのヘルメットと、WaveCelを取り付けた同一のヘルメットを、秒速6.2m、斜め45度の衝突で生じるAIS スコア2の怪我(脳震とう~軽度の脳障害)の発生確率を比較

WaveCelは、衝撃を緩和する為に「曲がる」→「潰れる」→「滑る」の3ステップをおこなう。
秒速6.2m、斜め45度で生じる、AISスコア2(中程度)の脳障害の発生確率。※トレック資料より

■WaveCelの今後の展開
トレックは、米APEXバイオメディカルが開始したWaveCelの技術研究に初期段階から協力してまいりました。今回発売されるヘルメットは、世界初のWaveCelが搭載された製品となります。今後、他のスポーツやアクティビティ用のヘルメットにおいて、WaveCelの技術が搭載された製品が発売予定です。

WaveCelは、約50gだけ重くなるという。代わりに、安全性は大幅に向上する、とのこと。
トレックの言い分では、より速く走る人ほどWaveCelの必要性は高まるという。

■トレック・バイシクル アメリカ本社 社長 ジョン・バークのコメント
「より多くの人にバイクに乗ってもらうには、ライドをより安全で身近なものにしなければならない。WaveCelは、今までデザインされた中で最も発達したヘルメットテクノロジー。これを搭載したヘルメットこそが、ライドをより安全にし、誰でも楽しめるものにする」
 
■ボントレガー WaveCel ヘルメット ラインアップ
1.XXX WaveCel Road Helmet(トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット)
・エアロダイナミクスや軽量性を重視したハイエンドモデル。
・価格/3万4,000円(税込)
・サイズ/S/M、M/L
・カラー/Black, White, Red, Visibility Yellow, Azule, Purple Phase
・アジアフィット 2019年4月下旬予定 ※トレックツイッターアカウントによると、ゴールデンウィーク明けの入荷を予定

ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Black
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット White
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Red
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Visibility Yellow
ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Azule

ボントレガー トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット Purple Phase

 
2.Specter WaveCel Road Helmet(スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット)
・日常的なサイクリングを目的としたミドルグレードモデル
・価格/2万1,000円(税込)
・サイズ/M、L
・カラー/Black, White, Red, Visibility Yellow
発売中

ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット Black
ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット White
ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット Red

ボントレガー スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット Visibility Yellow

 
 
 


※編集部より:
 近年、ヘルメットに於ける新技術の流れは従来の、「衝撃を吸収する」ものに加え、それを「受け流す」方向に変わってきている。これは、今回のトレックのリリースにあるように、二輪に於ける頭部へのインパクトはひとつの方向からのみではなく、そもそも対象が動き続けていることに起因する。
(これを、直線加速度と回転加速度という。)

 その観点から、スポーツサイクルよりもスピードが上がるモーターサイクル用では、例えばアライヘルメットは古くから、ヘルメット外装を極力、張り出しのないたまごのようなカタチにし、路面に接触した際、滑っていくことで衝撃を逃がす、というコンセプトを継続している。

 ショウエイについては、MIPSではなく独自のM.E.D.S.を使うことで、やはり回転加速度の低減を図っている。

ショウエイが新開発した独自の衝撃吸収構造『M.E.D.S.』(Motion Energy Distribution System)。インサートライナーがスイングし、頭部を衝撃吸収ライナーへ沈めることにより回転方向のエネルギーを吸収する。*画像はイメージ。

 乗員の安全性により敏感で先進的なアメリカでは、最近ではAISという新技術を取り入れたヘルメットも登場しており、二輪用ではフライ レーシングがフォーミュラというフルフェイスヘルメットを発売開始する。

二輪用ではフライレーシングが新しく採用する、AIS(ADAPTIVE IMPACT SYSTEM)。スノーボードなど他の分野では、採用済み。

 筆者が過去に雑誌で検証記事を組んだ時の経験としては、人間の頭部はたいへんに脆いものでありながら、二輪に乗車状態では最も高い位置に存在し、転倒時にそこに加わる衝撃は常人の想像を遥かに超えるものである。
(あの高さから地面に打ち付けられる為。)

 また、上記にもあるように、実は損傷よりも衝撃によるダメージによる死亡の方が、圧倒的に多い、という医療機関のデータがある。
(今回のトレックの資料によると、「自転車事故による脳障害の90%は頭蓋骨の破損なしで発生している」。)

 その時の実感として、また当時の技術ではまだEPSフォームしかなかったが、「こんなチープな物でも被らないより格段マシ」、であった。モーターサイクル用ではグラスファイバーなどを主体とした高い弾性と引張強度を持つ有機繊維を使い、それを積層した構造によりガッチガチの高強度シェルを実現しているのに対し、スポーツサイクル用は恐ろしく脆弱であったが(今でもそうだが)、極端なハナシ、帽子1枚でも被っていただけでかなり違う、とも言われる人間の頭部である。例え、発泡スチロールでもあれだけの厚みがあれば、違いは明白である。

 もちろん、スポーツサイクルで重量のある、また空気が抜けて行きにくい構造のヘルメットが倦厭されるのはよく解る。であれば、今回のウェーブセルのような構造は歓迎されるべきであろう。現在、MIPSを筆頭にヘルメットの考え方はひとつの転換期を迎えつつある(理論としては以前からあったが、技術がなかった)。「たかが自転車の転倒」、と思うかもしれないが、状況によってはその惨事はとんでもないことになる。先に述べたように、外傷はなくとも脳は強いダメージを受け、帰らぬ人になることは多々ある。よしんば死ななくとも、一生、植物状態、全身不随になったらどうだろうか。家族は? 身内は? そう考えたら、決して疎かにはできない筈だ。

 諸手を挙げてウェーブセル商品を推すことは勿論ないが、これを機に、自転車(特に、スピードが上がるスポーツサイクル)に於いて、ヘルメットの重要性を今一度、見つめ直してもらいたい。

△古い雑誌ですが、バイシクルナビNo.3 146ページから、はとても参考になります。(やかん)


 
 
[ ソース ]
トレック・ジャパン
 
 

【マウンテンバイク】『マウンテンバイク教室@つくで手作り村』を開催。

< 主催者告知文より >
 イベントのお知らせです!

 愛知県新城市にある道の駅『つくで手作り村』にて、マウンテンバイク教室を2日間、開催します。

日時/2019年3月24日(日) 午前10時〜
 同3月31日(日) 午前10時〜

 手作り村では、マウンテンバイクの貸出を始めることとなりました!
 4時間 2,000円、8時間 3,500円 となっており、作手の綺麗な空気と景色、歴史に四季を感じて貰えたらと思います。

 先立ちまして、自転車を提供して下さった作手のマウンテンバイク サロン、サローネデルモンテ店主・鎌苅さんを迎えまして、マウンテンバイク教室を開催致します。
 3/24、3/31 の2日間、いずれも受付開始 9:30~10:00。
 教室開始 10:00~11:30となっております。

両日とも、午前中、約2時間ほどのレッスンです。
どなたでも参加できます。

 参加料は、1,000円。1教室につき定員15名、ヘルメット、自転車のレンタルは先着8名様まで。
 (レンタサイクル料 2,000円)
 かっこいいHAROのレンタルバイクと、ヘルメットもあります(有料・要予約)。

 自転車をお持ちの方は、マイ自転車持参OK!

 少しでも興味があるお客様は、手作り村またはサローネデルモンテさんに、お電話にてお問い合わせくださいませ!

初めてマウンテンバイクに乗る方、興味がある方、小中学生、女の子、親子で、夫婦で、カップルで!

■申し込みは、手作り村
TEL/0536-37-2772
■初めてで不安なので色々質問したい方は、サローネデルモンテ
TEL/0536-37-5151 へ

開催日時・開催期間/
2019年 3月24日(日)10:00~11:30
2019年 3月31日(日)10:00~11:30
雨天中止

 定員になり次第締め切りになりますので、お早めにお申し込みください。

『つくで手作り村』ホームページ

マウンテンバイク教室開催!

加速度センサーによりブレーキング時に点灯。最新ライト『GUEE Aero-x』の発売を開始。

スポーツサイクルの公道上での安全に寄与するテールライト(レッド)には様々な物があるが、今回発売が開始されたのはブレーキングランプのような機能を持った製品。

加速度センサーによりブレーキング時に点灯。最新ライト『GUEE Aero-x』の発売を開始。

 

スポーツサイクルの公道上での安全に寄与するテールライト(レッド)には様々な物があるが、今回発売が開始されたのはブレーキングランプのような機能を持った製品。モーションセンサーを内蔵した事で、自転車のブレーキによる減速を感知すると、ライトが明るく光る『G-SENSOR』という機能がはたらく。

 

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[ リリース ]

Aero-x(エアロX)は、本体にモーションセンサーをそなえたテールライト。自転車のブレーキによる減速を感知すると、ライトが明るく光る(8秒間)「G-SENSOR」を搭載。後続のライダーやクルマに自身の存在を強くアピールすることで、安全性を高めてくれる。USB充電式で、装着は丸形状シートポスト、エアロ形状シートポストのどちらにも対応。

 

[ 製品情報 ]

メーカー/GUEE

販売元/アキコーポレーション

製品名/Aero-x

価格/3,700円(税抜)

明るさ/60ルーメン

点灯時間/5時間(スタンダード)、10時間(ランダム)、10時間(フラッシュ)、15時間(ストロボ)

充電時間/2時間10分

防水機能/IPX5

取り付け対応サイズ/φ27..2〜33mm、エアロ形状シートポスト

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マウント部は可動式のウイング形状。シートポストを両サイドから抑え込むようにして固定するため、丸型、エアロとシートポストの形状を選ばずしっかりと装着が可能。
マウント部は可動式のウイング形状。シートポストを両サイドから抑え込むようにして固定するため、丸型、エアロとシートポストの形状を選ばずしっかりと装着が可能。

GUEE(グイー)とは…
2010年に設立された、日本に上陸して間もないブランド「GUEE (グイー)」。日々、バイクライドを楽しんでいる少数精鋭の開発チームが生み出すアイテムは、デザイン性はもちろん実用性にも優れている。ライトをはじめ、バーテープ、グリップ、小物などを取り扱う。 http://www.guee-intl.com/

GUEEでは今回ご紹介するAERO-X以外にも様々なアイテムをリリースしています。

 

Inox Mini-R 希望小売価格:¥4,000(税抜)

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Inox-Mini-r(イノックス ミニR)は、通常のバックライトに加えて、自転車の下側も360°照射する機能をそなえたテールライト。走行中は自転車を中心に広い範囲の路面を明るく照らすので、クルマや歩行者など周囲から視認性を高めて、暗い夜道でも安心して走ることができる。USB充電式。

[ 製品情報 ]

製品名/Inox Mini-R

価格/4,000円(税抜)

明るさ/60ルーメン

点灯時間/6.5時間(モード1 リアLEDストロボ+下側360°点灯)、7時間(モード2 リアLEDフラッシュ+下側360°点灯)、6.5時間(モード3 リアLEDランダム+下側360°点灯)、7時間(モード4 リアLED点灯+下側360°ストロボ)、12時間(モード5 リアLEDフラッシュ+下側360°フラッシュ)

充電時間/3時間

防水機能/PX5

取り付け対応サイズ/φ27..2〜31.6mm

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THETA 希望小売価格:¥6,000(税抜)

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THETA(シータ)は、ワイドビームとロングビームのふたつの照射機能をもつライト。約10m先を照らすと同時にフロントタイヤ付近の2m手前も明るく照らす。ボディには周囲の明るさを感知するオートセンサーを内蔵し、明るい街中、暗い路地や河川敷など変化する明るさに対応し、ライトの明るさを自動で4段階に調節。エネルギー消費がセーブされ通勤・通学ライドやブルべ等、長時間ナイトライドを楽しむライダーにも最適。USB 充電式。

[ 製品情報 ]

製品名/THETA

価格/6,000円(税抜)

明るさ/50〜300ルーメン(自動調整)

点灯時間/2.7時間(Hi)、5時間(スタンダード)、8時間(Low)

充電時間/3時間

防水機能/IPX5

取り付け対応サイズ/φ22..2〜31.8mm

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SOL 700 PLUS 希望小売価格:¥8,500(税抜)

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SOL(ソル)シリーズは、アルミ6061を切削加工した頑丈なつくり、放熱効果の高いボディをもつヘッドライト。SOL 700 PLUS(ソル700プラス)は、シリーズの最上位モデルで700ルーメンの明るさを誇ります。市街地はもちろん、夜のマウンテンライドでも頼りになる。ボディには周囲の明るさを感知するオートセンサーを内蔵。ライトの明るさを自動で4段階に調節し、バッテリーの節約を図る。USB 充電式。

[ 製品情報 ]

製品名/SOL 700 PLUS

価格/8,500円(税抜)

明るさ/250〜700ルーメン

点灯時間/3.5時間(Hi)、5時間(スタンダード)、7時間(ストロボ)、9.5時間(Low)、14時間(フラッシュ)

充電時間/7時間

防水機能/IPX5

取り付け対応サイズ/φ22..2〜32.0mm

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ブラケットにはGoPro等のウエアラブルカメラの装着も可能。昼はカメラ、夜はライトとマルチな使用が可能。
ブラケットにはGoPro等のウエアラブルカメラの装着も可能。昼はカメラ、夜はライトとマルチな使用が可能。

 

SOL 300 PLUS 希望小売価格:¥6,900(税抜)

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内蔵のオートセンサーにより、明るい街中、暗い路地や河川敷など変化する明るさに対応し、ライトの明るさを自動で4段階に調節。ロングライド中、つけっぱなしでもバッテリー消費量を抑えつつ、安全性を高める。小型ながらも300ルーメンと十分な光量をそなえている。USB 充電式。

[ 製品情報 ]

製品名/SOL 300 PLUS

価格/6,900円(税抜)

明るさ/50〜300ルーメン

点灯時間/2.5時間(Hi)、5.5時間(スタンダード)、5.5時間(ストロボ)、8時間(Low)、15.5時間(フラッシュ)

充電時間/3時間

防水機能/IPX5

取り付け対応サイズ/φ22..2〜32.0mm

ヘルメット用ブラケットもオプションで用意。バンド式タイプで装着場所を選ばず、装着後±20°の角度調整が可能。
ヘルメット用ブラケットもオプションで用意。バンド式タイプで装着場所を選ばず、装着後±20°の角度調整が可能。

 

 

[ お問い合わせ ]
アキコーポレーション
TEL/06-6995-7880

 

バイクショップKOOWHOOが世界初のアルコール検出機能付き自転車ロック、『ALCOHO-LOCK』(アルコホロック)の開発を発表!

サイクランド KOOWHO(コーフー)が、飲酒“自転車”運転を抑止する啓発製品として開発された、世界初のアルコール検出機能付き自転車ロック『ALCOHO-LOCK(アルコホロック)』を、2015年8月3日に発表した。

バイクショップKOOWHOOが世界初のアルコール検出機能付き自転車ロック、『ALCOHO-LOCK』(アルコホロック)の開発を発表!

 

サイクランド KOOWHO(コーフー)が、飲酒“自転車”運転を抑止する啓発製品として開発された、世界初のアルコール検出機能付き自転車ロック『ALCOHO-LOCK(アルコホロック)』を、2015年8月3日に発表した。本製品は飲酒自転車運転が増加する12月の忘年会シーズンを目安に年内の一般発売を目指していて、同日からALCOHO-LOCK公式サイト(alcoholock.com)で予約受付を開始。販売価格は3万〜4万円(税別)程度を予定している。

<以下、リリースより>
バイクショップ KOOWHO、世界初のアルコール検出機能付き自転車ロック「ALCOHO-LOCK」(アルコホロック)の開発を発表!
DON’T DRINK & RIDE. 飲んだら乗るな、自転車も。

1952年創業の有限会社 光風輪業商会が展開する、国内外ブランドのスポーツバイクおよび、自転車関連パーツを販売するサイクランド KOOWHO(コーフー)(東京都品川区荏原 4-6-4 代表取締役:永井 隆正)は、飲酒“自転車”運転を抑止する啓発製品として開発された、世界初のアルコール検出機能付き自転車ロック「ALCOHO-LOCK(アルコホロック)」を、2015年8月3日(月)に発表します。本製品は飲酒自転車運転が増加する12月の忘年会シーズンを目安に年内の一般発売を目指しており、本日より、ALCOHO-LOCK 公式サイト alcoholock.com より予約受付を開始。¥30,000〜¥40,000(税別)程度の販売価格を予定しています。

「ALCOHO-LOCK」は、ロック本体にアルコール検知センサーと Bluetooth を搭載。ロック本体と無料専用アプリをダウンロードしたスマートフォンにより構成されます。本体の検知センサーに息を吹きかけ、アルコールが検出された場合は、スマートフォンの画面にアルコールの濃度、アラートが表示され、解錠をおこないます。

「ALCOHO-LOCK」イメージ
「ALCOHO-LOCK」イメージ

■開発の背景
2015年6月1日には道路交通法が改正されるなど、法規やマナーを無視した危険な自転車運転が社会問題になっている昨今。自転車の「酒酔い運転」は明白な道路交通法違反であり、刑事罰の対象となる重い犯罪(5年以下の懲役または100万円以下の罰金)ですが、自転車運転には免許制度が無いため、飲酒運転の危険性および違法であることを認識していなかったり、軽視している現状があります。「ALCOHO-LOCK」は、重大な事故の要因ともなりうるこの問題の啓発、啓蒙を主眼に開発されました。「ALCOHO-LOCK」は、安全で楽しい自転車ライフのサポートをする KOOWHO と、世界96か国・154都市にオフィスを持つインターナショナルエージェンシー、グレイグループの日本法人である株式会社グレイワールドワイド(東京・恵比寿)のコラボレーションにより開発をスタート。総合監修を KOOWHO、企画・コンセプト開発・インターフェイスデザインをグレイワールドワイド、技術監修を同社のシンガポール支社である Grey Group Singapore、開発・実装をインドの IT企業 Amsyt Technologies が担当しました。

■ロックと専用アプリから構成される新しいソリューション。
「ALCOHO-LOCK」は、ロック本体にアルコール検知センサーと Bluetoothを搭載。ロック本体と無料専用アプリをダウンロードしたスマートフォンにより構成されています。

所有者は、解錠時にロックのセンサー部分に息を吹きかけ、ロック本体と同期したスマートフォンの画面で呼気中のアルコール濃度を確認。アルコールが検出された場合は、アプリ画面上にアルコール濃度数値とともに、自転車を押して歩いて帰るように注意を促すメッセージが表示されます。

※飲食物(ガム、発酵食品等)やタバコ、うがい薬等の成分の影響により、センサーが反応する場合がございます。
※自転車の放置や違法な路上駐輪を防止するために、アルコールが検出された場合も解錠が可能です。
※道路交通法第2条3項2号により自転車を押して歩く場合は、歩行者としてみなされます。

「ALCOHO-LOCK」使用イメージ
「ALCOHO-LOCK」使用イメージ

アルコール検出/解錠イメージ ※画面は開発中のものです。
アルコール検出/解錠イメージ
※画面は開発中のものです。

■パートナーにもアラートを送信〜愛の力で飲酒運転を抑制
所有者の息からアルコールが検出された場合、あらかじめ登録されたパートナー(家族・恋人・友人など)のスマートフォンにも、サイクリストの息から検出されたアルコール濃度数値と検出場所がアラートとして送信されます。これにより、パートナーは危険な飲酒_転_運転をしない ように、電話やメールでサイクリストを説得することができます。

この機能はパートナーの説得で危険な飲酒自転車運転をやめさせるという実効的な目的の他に、大切な人の存在を思い出すことが、危険な飲酒自転車運転の抑止につながるとの考えから実装された機能です。
※パートナーはスマートフォンに ALCOHO-LOCK 専用アプリをインストールし、一度ログインしておく必要があります。
パートナーは、フレンド画面から検索・登録できます。

愛の力

アラート画面 ※画面は開発中のものです。
アラート画面
※画面は開発中のものです。

■ALCOHO-LOCK の使用(解錠)手順
1)アプリを起動し、RegisterからALCOHO-LOCK IDを作成(初回のみ)。もしくはFacebookアカウントでログイン。
2)ロック本体の電源をONに。
3)アプリの「Settings」をタップし、「Lock disconnected」をタップ。
※「Settings」から表示言語を日本語に切り替えることもできます。
4)端末番号をタップ。※近くにあるBluetooth対応機器の番号も表示される場合があります。
5)認識、同期完了。「Letbs Ride」をタップし、画面上のアイコンをタップ。
6)ロックに息をふきかけ、測定開始。測定終了後、解錠ボタンをタップすると解錠。
7)ロックの電源をOFFに。
※施錠する場合は、電源ONで閉めた状態を1秒程度キープします。

ログイン画面
ログイン画面
セッティング画面
セッティング画面
Letbs Ride 画面
Letbs Ride 画面
アルコール検出/解錠イメージ ※画面は開発中のものです。
アルコール検出/解錠イメージ
※画面は開発中のものです。

■「ALCOHO-LOCK」仕様
<ロック本体>
本体寸法:H150×W130×D25mm
本体重量:466g
カバー素材:アルミニウム
本体カラー:イエロー
内蔵バッテリー:800mAh
入力電圧:5V
充電:micro USB 端子(別売り)、約1時間で100%充電
駆動回数:1回の充電で約40回使用可能
※使用状況により異なります。
Bluetooth:バージョン 4.0
アルコール測定方式:半導体ガスセンサー(MQ-3 モジュール)
測定範囲:0.04〜4mg/L
※センサーの特性上、湿気が多い環境だと正しく機能しません。
現行版では雨天時は屋根のある場所に駐輪いただく必要があります。

装置

■「ALCOHO-LOCK」無料専用アプリ
「ALCOHO-LOCK」専_アプリは以下の URL から無料でダウンロードが可能です。
※スマートフォン本体端末料金、通信、通話料は利用者の自己負担となります。

Andoroid 版(Android4.2 以上に対応。表示言語は日本語・英語。)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.greyjapan.alcoholock&hl=ja

iOS 版(iPhone4s 以上に対応。表示言語は日本語・英語。)
※近_公開予定 ALCOHO-LOCK 公式サイト alcoholock.com をご参照下さい。

また、ALCOHO-LOCK 公式サイト alcoholock.com では、ALCOHO-LOCK の魅力がわかるコンセプトムービーを2015年8月7日(金)より公開予定です。

■サイクランド KOOWHO について1952年創業。国内外著名ブランドのスポーツバイクおよび、関連パーツを販売する、カスタムから修理までを行うプロショップ。代表の永井は自転車業界屈指のメカニック技術で知られ、“ドクター”の異名を持つ。KOOWHO Web サイト http://www.koowho.com/

●一般からのお問合せ窓口 E-mail info@alcoholock.com

 

 

[ リリース元 ]
有限会社 光風輪業商会