【マウンテンバイク】コックピット周りのインターフェースを考える ~短いステムが欲しいぞ 編~

掲載日/2020年7月1日  取材・写真・文/やかん
取材協力/MSプロダクツ、エムシー・インターナショナル、グルーヴィーインターナショナル、桑原インターナショナル、ディライテッド、マルイ、Yuris、サイクルパーツ合同展示会

大きく様変わりしたハンドル周り

サスペンションの進化やホイール径の変化により、黎明期に較べ遥かに遊びの幅が広がった、マウンテンバイク。それに応じて、BIKE コントロールに大きく関わってくるハンドル周りの状況も変わってきた。代表例は、従来のステムに代わるダイレクトマウントスタイルだろうが、あれはダブルクラウンフォーク専用(サスペンション)のモノであり、特殊な事例。

一般的には、次の項目が上げられると思う。

□アップハンドルが主流に
□ショートステムの流行
□グリップに、「ロックオン」と呼ばれるタイプが登場
□ハンドルバークランプ径は、Φ31.8 mm か Φ35.0 mm が一般的に
□カーボン製品の増加

「ダイレクトマウント」と呼ばれるタイプのステム。モトクロッサー(モーターサイクル)の固定方法に近く、ダブルクラウンフォーク(サスペンション)では標準的。
短いステムと幅の広いハンドルバーが、今のマウンテンバイクのトレンド。

このうち、素材の違いとグリップのスタイルは個人個人の好みが強く、なかなか「代表アイテムはコレ!」や、「おすすめはコレ!」というのモノが上げづらい。

また、ハンドルバーのクランプ径も、未だにどちらが主導権を握るという状況にはなく、着地点がない。
(※完成車に Φ35.0 mm が増えたのは、アッセンブリーパーツの供給状況に拠る)

そこで、今回はその中でも、ハンドリング特性やポジション移動に大きく影響する『ステム』にのみ焦点を絞り、いくつか商品のピックアップを試みた。
(個人的にステムを探している最中、というのもあるが)

選定条件は、シンプルに以下の通り。

  • 長さ(リーチ)が、35 mm 以下
  • クランプ径は、Φ31.8 mm か Φ35.0 mm
  • 展示会で現物を確認している物

この条件で絞り込んでの結果は、続くカタログ記事を見て欲しいのだけれど、今回の調査で改めて浮き彫りになったのが、“ ブラック単色一択の現状 ”。

最近のマウンテンバイクしか知らないひとは不思議にも不満にも思わないだろうが、2000 年よりも前のブームを体験していると、なんとあの頃の色の選択肢は豊富だったこと!

カラー展開の一例。ダボム(DABOMB)より。
カラー展開の一例。こちらもダボム(DABOMB)。

筆者としては、断トツでカラーモデルを推したいところであるのだが、これも今回解ったのが、そういう志向(嗜好?)は極めて少ない、ということ。各代理店も、当初はカラーラインナップを用意していたが、ブラック以外はほとんど動かないことから、今の状態になったそうだ。

派手なステム、みなさんはお嫌い?

日本市場でのカラー展開は、売れ行きや代理店の意向が強く、本国では多色展開しているモデル・ブランドは多い。

と、すこし脱線したがカタログ的な本稿が、ハンドル周りの特性やライディングポジション変更の一助になれば!

バーグテック( BURGTEC )
バーグテック(BURGTEC) エンデューロ マークツー ステム(Enduro Mk2 Stem)

ブランド/BURGTEC(バーグテック)
商品名/Enduro Mk2 Stem
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/回答待ち
アングル(°)/0
ハイト(mm)/40
重量(g)/135
カラー/ブラック
生産国/U.K(イギリス)
価格/1万4,740円(10%税込み)
取扱い/グルーヴィーインターナショナル

エンデューロ用にデザインされた、軽量なステム。フル CNC にて製作されているので、軽いが頑丈に仕上がっている。31.8 mm クランプはブラックのみだが、35 mm は 8 色展開。

イギリス、バーグテック(BURGTEC)のパーツ群。
バーグテックのパーツは、サンタクルズ・シンジケート チーム(Santa Cruz Syndicate Team)やオレンジバイク(Orange Bikes)の完成車でも採用される。

クローダー( CRODER )
クローダー(CRODER) NATINO ブラック

ブランド/CRODER(クローダー)
商品名/NATINO
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/N/A
アングル(°)/0
ハイト(mm)/N/A
重量(g)/127
カラー/ブラック、ブルー、グリーン、レッド カラー展開!
生産国/台湾
価格/9,790円(10%税込み)
取扱い/MSプロダクツ

6061 – T6 アルミの無垢材から CNC 切削で製作。そのため、軽い。

クローダー(CRODER) NATINO ブルー
クローダー(CRODER) NATINO グリーン
クローダー(CRODER) NATINO レッド

商品名/NATINO
クランプ(mm)/Φ35.0
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/N/A
アングル(°)/0
ハイト(mm)/N/A
重量(g)/N/A
カラー/ブラック、ブルー、グリーン、レッド カラー展開!
生産国/台湾
価格/1万450円(10%税込み)
こちらは、35 mm クランプ仕様。


ダボム( DABOMB )
ダボム(DABOMB) バレット シェル(Bullet Shell) ブラック

ブランド/DABOMB(ダボム)
商品名/Bullet Shell
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/0
アングル(°)/0
ハイト(mm)/40
重量(g)/149
カラー/ブラック、レッド、ブルー、シルバー カラー展開!
生産国/台湾
価格/6,600円(10%税込み)
取扱い/Yuris

6061 アルミを使った、鍛造成形のステム。CNC 切削と違って滑らかな造形が特徴となり、同時に価格も抑えられている。

ダボム(DABOMB) バレット シェル(Bullet Shell)
ダボム(DABOMB) バレット シェル(Bullet Shell)
ダボム(DABOMB) バレット シェル(Bullet Shell) シルバー
Photo/Yuris
ダボム(DABOMB) バレット シェル(Bullet Shell) シルバー
Photo/Yuris
ダボム(DABOMB) バレット シェル(Bullet Shell) シルバー
Photo/Yuris

ファイヤアイ( Fireeye )
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35)

ブランド/Fireeye(ファイヤアイ)
商品名/TALON AM 35
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/0
アングル(°)/0
ハイト(mm)/40
重量(g)/128
カラー/オレンジ、アップルグリーン、ブルー、パープル、レッド、ブラック ※カラー展開!
生産国/台湾
価格/8,500円(10%税込み)
取扱い/Yuris

6061 – T6 アルミをフル CNC 切削し、アルマイトで仕上げたモデル。CNC ならではのエッジを活かしたデザインで、レーザーロゴは光の当たり具合により浮き出る。豊富なカラー展開が嬉しい。

ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) アップルグリーン
Photo/Yuris
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) アップルグリーン
Photo/Yuris
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) アップルグリーン
Photo/Yuris
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) アップルグリーン
Photo/Yuris
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) ブルー
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) レッド
ファイヤアイ(Fireeye) タロン AM 35(TALON AM 35) レッド

ファン( FUNN )
ファン(FUNN) クロスファイア ステム(Crossfire Stem) ブラック

ブランド/FUNN(ファン)
商品名/Crossfire Stem
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/0
アングル(°)/N/A
ハイト(mm)/35
重量(g)/130
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/7,480円(10%税込み)
取扱い/桑原インターナショナル

6061 アルミの鍛造製で、高い強度を持ちながらも軽くできている。クランプ径違いで 2 モデルをラインナップ。​取り付け方に指定があり、上側のクランプボルトを先に完全に締め付けてから、下側のクランプボルトを締め付けてゆく。締め付けトルクも、最大 6 Nm と規定されているので、トルク管理は厳格に。

ファン(FUNN) クロスファイア ステム(Crossfire Stem) ブラック
ファン(FUNN) クロスファイア ステム(Crossfire Stem) ブラック

商品名/Crossfire Stem
クランプ(mm)/Φ35.0
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/0
アングル(°)/N/A
ハイト(mm)/35
重量(g)/125
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/7,480円(10%税込み)
クランプ径、35 mm 仕様。


商品名/Funnduro

ファン(FUNN) ファンデューロ(Funnduro) ブラック

クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/0
アングル(°)/N/A
ハイト(mm)/30
重量(g)/120
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/7,150円(10%税込み)

素材は同じ 6061 アルミだが、こちらはフル CNC 削り出しの軽量モデル。

かつてのイベント会場展示より。ファンデューロも、以前はカラーラインナップを揃えていたのが解る。

インダストリーナイン( IndustryNine )
インダストリーナイン(IndustryNine) A318 コンビカラー
Photo/Yuris

ブランド/IndustryNine(インダストリーナイン)
商品名/A318
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/30
ライズ(mm)/+ / – 4.4
アングル(°)/8
ハイト(mm)/40
重量(g)/127
カラー/11 色 ブラック、シルバー、ゴールド、オレンジ、レッド、ピンク、パープル、ブルー、ターコイズ、ライム、グリーン & 組み合わせ可能 カラー展開!
生産国/アメリカ
価格/1万9,800円(ソリッド)、2万900円(コンビ / ともに10%税込み)
取扱い/Yuris

現在、ハイエンドステムの一角を占めているモデルで、A シリーズとも言う。アメリカ国内調達の 7075 アルミ材を切削して、製造。高強度 316 ステンレスの M5 ボルトを 6 つ使用し、180 度の反転使用も可能。ハブで有名な会社だが、そのハブと同じ 11 色のアルマイトを展開。本体とフェイス部で別個に指定することもできる。カラーモデル好きには、最高の仕様。リーチが最短なのも、見逃せない。

インダストリーナイン(IndustryNine) A318 ソリッドカラー
Photo/Yuris
インダストリーナイン(IndustryNine) A318 ソリッドカラー
Photo/Yuris
インダストリーナイン(IndustryNine) A318 ソリッドカラー
Photo/Yuris
インダストリーナイン(IndustryNine) A318 コンビカラー
Photo/Yuris
インダストリーナイン(IndustryNine) A318 コンビカラー
Photo/Yuris
インダストリーナイン(IndustryNine) A318 コンビカラー
Photo/Yuris

商品名/A35

インダストリーナイン(IndustryNine) A35 コンビカラー
Photo/Yuris

クランプ(mm)/Φ35.0
リーチ(mm)/32
ライズ(mm)/+ / – 5.0
アングル(°)/9
ハイト(mm)42
重量(g)/128
カラー/11 色 ブラック、シルバー、ゴールド、オレンジ、レッド、ピンク、パープル、ブルー、ターコイズ、ライム、グリーン & 組み合わせ可能 カラー展開!
生産国/アメリカ
価格/1万9,800円(ソリッド)、2万900円(コンビ / ともに10%税込み)

A シリーズの、クランプ径 35 mm 仕様(モデル表記の数字がハンドルバーのクランプサイズを表している)。A シリーズステムはすべて、ハブと同じノースカロライナー州にある I9 社内で、機械加工からアルマイト、組立までを一貫した工程でおこなっている。高価なのはそのためもあるが、豊富なカラー展開は魅力。

インダストリーナイン(IndustryNine) A35 コンビカラー
Photo/Yuris
インダストリーナイン(IndustryNine) A35 コンビカラー
Photo/Yuris

エムエスシー( MSC )
エムエスシー(MSC) ステム35 / 31.8 ブラック

ブランド/MSC(エムエスシー)
商品名/ステム35 / 31.8
クランプ(mm)/Φ31.8 / Φ35.0
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/N/A
アングル(°)/N/A
ハイト(mm)/N/A
重量(g)/102 ※今回の中で最軽量!( Φ31.8 mm )
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/6,028円(10%税込み)
取扱い/MSプロダクツ

基本的なカタチは鍛造で構成し、それを僅かに削って仕上げたモデル。たいへんよく売れている、とのこと。

エムエスシー(MSC) ステム35 / 31.8 ブラック

リバースコンポーネンツ( Reverse Components )
リバースコンポーネンツ(Reverse Components) ブラックワン エンデューロ(BLACK ONE ENDURO) ブラック

ブランド/Reverse Components(リバースコンポーネンツ)
商品名/BLACK ONE ENDURO
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/N/A
アングル(°)/8
ハイト(mm)/40
重量(g)/126( +/- 5% 重量許容差)
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/1万3,200円(10%税込み)
取扱い/エムシー・インターナショナル

エンデューロ BIKE(用途)を想定したステム。剛性と強度、それに応答性を強く意識していて、760 mm から 800 mm 以上のハンドルバーを確実に保持できる幅広いクランプ部を持つ( 50 mm )。現在利用可能な中で最も過酷な、耐久試験設備を持つラボでテストされている。同社によると、リーチ 35 mm のステムは、長いトップチューブ / リーチを備えた今のフレームに最適とのこと。

リバースコンポーネンツ(Reverse Components) ブラックワン エンデューロ(BLACK ONE ENDURO) ブラック

商品名/BLACK ONE ENDURO
クランプ(mm)/Φ35.0
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/N/A
アングル(°)/8
ハイト(mm)/40
重量(g)/130( +/- 5% 重量許容差)
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/1万3,200円(10%税込み)

クランプ径 35 mm 仕様。ハンドルバーに掛かるストレスを軽減させる目的で開発された、『 Stress Reduction Clamping 』( SRC・応力低減クランプ)という技術が投入されている。クランプ構造が一般的なステムとは逆の仕組みで、最適化された負荷分散になることから、特にカーボンバーに勧めたいという。ブロック自体は 6061 – T6 アルミを CNC 加工した物で、クランプ径で共通。

リバースコンポーネンツ(Reverse Components) ブラックワン エンデューロ(BLACK ONE ENDURO) ブラック
リバースコンポーネンツ(Reverse Components) ブラックワン エンデューロ(BLACK ONE ENDURO) ブラック

スパンク( SPANK )
スパンク(SPANK) スプリット33(SPLIT 33) ブラックベース

ブランド/SPANK(スパンク)
商品名/SPLIT 33
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/33
ライズ(mm)/回答待ち
アングル(°)/回答待ち
ハイト(mm)/回答待ち
重量(g)/129
カラー/ブラックベース
生産国/回答待ち
価格/1万4,850円(10%税込み)
取扱い/DELIGHTED → ダートフリークに変更(SPLIT 33の登録はなし)

スパンクのスプリット33は、今回のステム特集で、「軽い!」の基準となったモデル。リーチの短さも惹かれる。
スパンク(SPANK) スプリット33(SPLIT 33) ブラックベース
スパンク(SPANK) スプリット33(SPLIT 33) ブラックベース
スパンク スプリット33は、このクランプタイプで起きがちなフェイスプレートの破断とは無縁という。
スパンク スプリット33のフェイスプレートには、ハンドルバー角度のセッティング用に目盛りが付いている。

商品名/SPIKE 35

スパンク(SPANK) スパイク35(SPIKE 35) ブラック

クランプ(mm)/Φ35
リーチ(mm)/回答待ち
ライズ(mm)/回答待ち
アングル(°)/回答待ち
ハイト(mm)/回答待ち
重量(g)/回答待ち
カラー/ブラック
生産国/回答待ち
価格/回答待ち → ダートフリークに変更(SPIKE 35の登録はなし)

スパンク(SPANK) スパイク35(SPIKE 35) ブラック

タイオガ( TIOGA )
タイオガ(TIOGA) シンチ ステム(CINCH Stem) ブラック

ブランド/TIOGA(タイオガ)
商品名/CINCH Stem
クランプ(mm)/Φ31.8
リーチ(mm)/35
ライズ(mm)/N/A
アングル(°)/0°
ハイト(mm)/40
重量(g)/115
カラー/ブラック
生産国/台湾
価格/3,300円(10%税込み) ※今回の中で最安!( Φ31.8 mm )
取扱い/マルイ

多用途に使える、鍛造アルミ合金( 6061 – T6 )製ステム。キャップも素材は統一され、軽量かつ低価格という嬉しい特徴を持つ。今回紹介するのはリーチ最短の 35 mm 仕様だが、これより長いモデルも数種展開している。

タイオガ シンチステムの、55mm仕様。
タイオガ シンチステムは、リーチ違いで複数種を展開するので、価格も相俟ってBIKEセッティングの幅が広がる。

さて、今回のステム特集(カタログ)は、以上である。気になる商品はあっただろうか?

ちなみに、マウンテンバイクにおけるインターフェースというと、この他に『ペダル』が上げられるが、これも各自で好みが大きく分かれる。さらには、現地でも交換が容易なことから、やはり「コレ!」というおすすめをピックアップするのは無理。

一般的には、フラットタイプであろうがビンディングタイプであろうが、軸の回転性は重視されるものだが、今回の取材の中で実に特異なペダルに出会った。

それは、バーグテックの『ペントハウス フラット マークフォー ペダル』( Penthouse Flat Mk4 Pedals )。このペダルは、敢えて軸の回転を渋くしている。

バーグテック(BURGTEC) ペントハウス フラット マークフォー ペダル(Penthouse Flat Mk4 Pedals) 2万350円(スチールアクスル)、2万9,480円(チタンアクスル / ともに10%税込)、8色展開。

「何故?」と真っ先に思うのだが、これは “ ペダルから一度足を離し、再度踏もうとした時 ” に、無用に回転してしまった故に「縁の部分が上を向いてる!」、あの状態を避ける狙いから。
咄嗟の時に、薄い縁が上を向いていると容易に踏み外してしまい、レースシーンでのタイムロスに繋がるどころか、ファンライドであってもアクシデントに直結する。筆者も、今まで何回も「ヒヤッ」とした経験があり、このアイディアには「なるほど」と思った。

バーグテック ペントハウス フラット マークフォー ペダルは、軸(スピンドル)を意図的に渋く作ることで、薄い縁が自重で上を向かないようにしている。

この記事が掲載される時点では新しいモデルも登場している予定だが、構造は不明。

◇はみだし情報◇

ロックオングリップ嫌いの救世主 ?!

装着や交換が容易で、今やほぼ主流と考えてよい『ロックオン』タイプのグリップ。だが、実は筆者、これが嫌い。というのが、構造上、内側に 1 枚スリーブが入ることでどうしても握り心地が硬くなり、細身でやや柔らかいグリップ好きとしては満足なモノがなく、今まで使ってこなかった。そんな中、とうとう「コレなら!」、という商品に出会った。

バーグテック(BURGTEC) バーテンダー プロ グレッグ・ミナー シグネチャー エディション(Bartender Pro Greg Minnaar Signature Edition) 3,300円(10%税込)、8色展開。

『バーテンダー プロ グレッグ・ミナー シグネチャー エディション』( Bartender Pro Greg Minnaar Signature Edition )というこちらは、ロックオンタイプなのに握り心地が柔らかく、かつそれほど太くない。「こりゃいいですね!」と代理店に話しを振ったところ、実はプロライダーの永田 隼也選手( KONA RACING TEAM )も、お気に入りの 1 品だという。以前、イベントの協賛品として用意していたところ、会場でそれを引き取りに来た永田選手がその場で気に入ったのがキッカケという。ぜひ一度、お試しあれ。

永田 隼也選手( KONA RACING TEAM )。一瞬で、自分がベストと思うモノにアンテナが反応するのは、さすがプロ。
出典:アキコーポレーション

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156 cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から爆撃機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク / モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル / スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。

【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

新たに取材ができましたので、追加のマウンテンバイク用 26 インチタイヤを紹介します。(MTBタイヤカタログ&ガイド)

掲載日/2020年3月15日  取材・写真・文/やかん
取材協力/サイクルパーツ合同展示会、井上ゴム工業、パナレーサー、マルイ

 

 予想外に好評でした 1 回目の実力派 26 インチタイヤ特集。あれから新たに取材ができましたので、追加のマウンテンバイク用 26 インチタイヤを紹介したいと思います。

 今回は、ほとんどが日本ブランド & 国内生産なので、ある意味、国内の土質に合っているのではないでしょうか?

 

アイアールシー( IRC )

 あとに上げるパナレーサーと合わせて、古くから日本のスポーツサイクル用タイヤの、特にレースタイヤの能力向上を牽引してきた片翼。最大の違いは、IRC はモーターサイクルのタイヤも多く手掛けていること。特にオフロード分野には強く、その意味でもマウンテンバイク用タイヤに寄せる期待と信頼は大きい。開発陣での、自転車とモーターサイクルの情報共有はあるようだ。


◇ミトス XC(MYTHOS XC)

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)サイズ比較

 まず、この時世に幅違いで 3 種類ラインナップしていることを称賛したい。古くからある、クロスカントリーレースに於ける定番タイヤで、サイズ展開はその名残とも言える。メーカー曰く、「XC レースで勝つ!」ことを至上タスクとして開発されたレース直系のモデル。
 センターからショルダーのブロックを 2 段形状にして、剛性と耐摩耗性をキープしたままに小型・軽量化。それでいて、グリップ性能と耐パンク性能を疎かにはしていない。
 昨今の高速系コースでは太めをチョイスしたくなるが、後輪のみ軽さを狙って細めを履く、というのもひとつ。ブロックパターンが各サイズごとの専用設計になっていて、それぞれのパフォーマンスを最大限に引き出せるよう配置を最適化しているとのことなので、レース用途では事前のテストをお勧めしたい。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/525g

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/57 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/595g

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/610g
価格/5,060円 / 共通(10%税込み)
すべて、折り畳み可能

 


◇ミブロ – X(MIBRO – X)

アイアールシー(IRC) ミブロ-X(MIBRO-X)

 オールラウンド特性のマウンテンバイク用タイヤである『ミブロ』をベースに、さらにエキストリームな使い方(IRC では“アソビ”と表現)に対応させた、アドバンスドグレード。従来品であるミブロのパターンを徹底的にチューンナップし、ハードパックな路面でも音を上げない剛性を得た。グリップ性能にも優れる。
 なお、2.40 サイズより 2.25 の方が重いのは、タイヤ内部の構造が違うため。2.25 サイズには、ビード部にゴムを入れてこの付近の強度を持たせたブレーカーが使われている。

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/875g

サイズ/26 × 2.40
ETRTO/100 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/770g
価格/5,060円 / 共通(10%税込み)
どちらも、折り畳み可能

 


◇ブリロ(BRILLO)

アイアールシー(IRC) ブリロ(BRILLO)

 マウンテンバイクのルックスやイメージを損なわない、ということで同社ではアーバン向けにカテゴライズされる街乗り用ブロックタイヤ。だが、筆者は 10 年以上使い続けていてダートでの性能になんら問題のないことを確認している。
 ポイントは耐久性と価格だが、その分、重量はどうしても犠牲になっている。センターリッジのパターンになっていて、転がり抵抗を軽減。耐久性に優れたゴムでサイドをカバー & 強化してもいる。スチールビードなので、折り畳みはできない。

アイアールシー(IRC) ブリロ(BRILLO)

サイズ/26 × 1.75
ETRTO/47 – 559
コンパウンド/−
重量/790g
価格/オープン(実勢価格 3,000円 前後)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/−
重量/900g
価格/オープン(実勢価格 3,000円 前後)

 

 なお、ミブロ for マラソン チューブレスレディ(MIBRO for MARATHON TUBELESS READY) サイズ/26 ×2.25(19635E)は、廃番とのこと。残念!

 

 

パナレーサー( Panaracer )

 先に紹介したアイアールシーと共に、国内レースシーン用タイヤの両翼を担う存在。26 インチタイヤの数は 1 モデルのみとなってしまったが、以前から決戦用チューブやコストパフォーマンスに優れたタイヤレバーなど、周辺アイテムの充実が目立つ。近年は、新タイプの空気入れを開発し(ワンタッチポンプ)、ラインナップを増やしてもいる。


◇マッハ SS(Mach SS)

パナレーサー(Panaracer) マッハ SS(Mach SS)

 高速系マウンテンバイク用タイヤの走りともなった、マッハシリーズ。『SS』は、その中でも最も低抵抗のセミスリックトレッドモデルとなる。見た目はグリップ力に劣るように感じるが、当時からよく考えられたパターンで問題はない。基本的にはハード & ドライコンディション用のタイヤなので、マディでの挙動は事前にテストしておくのが望ましい。
 全体的に耐久性にも優れているため、ロングライフという面でも魅力が強い。コンパウンドは、特に名称はないが耐摩耗に優れた物を採用。ケーシングは、太いナイロンコードを使用した『800D Strong Cord(800D 強化コード)』。ビード部に、厚みのあるチェーファを採用し(ASB Chafer / アンチスネークバイト チェーファ)、耐リム打ちパンクに優れる。
 ビード自体はスチールなので、折り畳みはできない。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/−
重量/650g
価格/3,279円(10%税込み)

 

 

タイオガ(TIOGA)

 かつては、国産で良質なタイヤを多く出していた三ツ星に委託したレース用マウンテンバイクモデルをラインナップ。現在は、三ツ星のタイヤ事業廃業により、かなり後退。その中でも、今回紹介する 1 モデルだけは台湾で他社のレースタイヤと同じ製造ラインで作られる。


◇サイコ II(Psycho – II)

タイオガ(TIOGA) サイコ II(Psycho-II)

 過去に存在したタイオガの名作『サイコ』の、普及モデル。路面コンディションを選ばないオールラウンド仕様で、価格を含め入門用にも最適なタイヤ。折り畳み不可。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/52 – 559
コンパウンド/AP ラバー コンパウンド
重量/710g
価格/3,080円(10%税込み)

 

 


 今回紹介するマウンテンバイク用タイヤは、これで以上になります。ほとんど過去からの継続モデルなので“チューブレスレディ”には非対応ですが、新品ゴムで 26 インチタイヤが入手できるのは助かるところであります。

 ちなみに、ある問屋の話しでは 26 インチのマウンテンバイク用タイヤは、アメリカに於いては日本比で 5 倍くらいの需要があると言います。車体自体の買い替え意欲がないのか、物を大事に使う文化なのか、判断は難しいところですが「持続可能」という言葉ばかりが踊る昨今、ひとつ、見つめ直すべき点ではないでしょうか?

 

関連:1 回目の特集

【マウンテンバイク】2020年にまだ26インチのマウンテンバイクは闘えるのか?(MTBタイヤカタログ) ※情報追記

 

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から爆撃機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク / モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル / スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。

 

 

【マウンテンバイク】2020年にまだ26インチのマウンテンバイクは闘えるのか?(MTBタイヤカタログ) ※情報追記

「2020 年もまだ 26 インチ径のマウンテンバイクは乗れるのか?」という観点に注目して、最新タイヤを紹介します。(MTBタイヤカタログ&ガイド)

掲載日/2019年11月06日  取材・写真・文/やかん
取材協力/PRインターナショナル、マルイ

 

※パート 2 はこちら。
【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

 

 長い間、マウンテンバイクのホイール径は 26 インチとされてきました。しかし、それも今となっては昔話。いくつものサイズや規格が提案され登場したこのサイズ紛争ですが、結論として、従来サイズの 26 インチは掃討されてしまったと見てよいでしょう。

 代わって主流となったのは、27.5 インチと 29 インチ。それぞれに利点があり、確かに 26 インチに回帰する理由は、今のところ見当たらないのが実情でもあります。

 さらに、チューブの代わりにシーラント液を入れる“チューブレスレディ”がレースシーンでは主力となりつつあり、それに呼応して、26 インチはタイヤもチューブも供給が不安視されています。

 しかし、様々な理由から 26 インチホイールを使い続けなければならないユーザーは、一定数いるでしょう。それは、マウンテンバイクを日常使いにしているひとだけではなく、ホビーユースのひとでも少数はいると思います。

 ところが、規格やタイヤ クリアランスなどの観点から、従来の BIKE に 27.5 インチ以上のホイール & タイヤを履くことは推奨できず、昨今のタイヤ事情は頭痛の種です。

 トレッドパターンなどは従来品のままでも、せめて新しいゴムで使いたい、という気持ちは当然のものです。筆者も多くの 26 インチマウンテンバイクを所有しているので、今年の展示会は特にその事に注意して、「2020 年もまだ 26 インチ径のマウンテンバイクは闘えるのか?」という観点で、お呼ばれした会場を見て周りました。

 

シュワルベ(SCHWALBE)

値段はやや高いが、高性能・高品質で定評あるブランド。ハイエンド、レース向けモデルに限り、チューブレスレディ対応品あり。


◇マジックマリー(MAGIC MARY)

日本での人気が高い、ダウンヒルレースでの定番タイヤ。オールラウンダーだがマディ路面への対応力も人気の秘密かと。

シュワルベ(SCHWALBE) マジックマリー(MAGIC MARY)

サイズ/26 × 2.35
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/ADDIX(ソフト)
重量/1,045g
価格/1万780円(10%税込み)
チューブレスレディ


◇ノビーニック パフォーマンス(NOBBY NIC Performance)

汎用性のあるマウンテンバイク用タイヤだが、ブロックパターンからも解るようにかなり路面に食いつきそう。重さもあるので、下りセクション多いシチュエーションに向いてるかと。

シュワルベ(SCHWALBE) ノビーニック パフォーマンス(NOBBY NIC Performance)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/57 – 559
コンパウンド/ADDIX
重量/715g
価格/6,050円(10%税込み)
チューブレスレディ


◇スマートサム(SMART SAM)

アディックスは採用しているが、センターノブのデザイン上、湿った富士見パノラマリゾート A コースは避けたほうがいいかも、とのこと。個人的にはやる気を感じさせるブロックに惹かれるが。あと、消耗品なのでこのプライスは助かる。ケブラービードでもある。

シュワルベ(SCHWALBE) スマートサム(SMART SAM)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/ADDIX
重量/645g
価格/3,850円(10%税込み)


◇ラピッド ロブ(RAPID ROB)

同社マウンテンバイク用タイヤのスタンダード品である“レーシング ラルフ”のDNAを受け継いだ、汎用性の高いモデル。パンク対策に K ガードを採用しているので重さはあるが、信頼度は高い。ブロックタイヤは摩耗が早いので、やはりこのプライスは助かる。

シュワルベ(SCHWALBE) ラピッドロブ(RAPID ROB)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/SBC
重量/650g
価格/2,860円(10%税込み)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/57 – 559
重量/720g
価格/2,860円(10%税込み)


◇ハリケーン(HURRICANE)

従来品から大きく生まれ変わり、日本代理店でもかなりの期待を寄せているオールラウンダー系タイヤ。マウンテンルックに見えそうだが、以前から高速系クロスカントリー用ではこのようなパターンは他社でも存在し、恐らくはヤスリ状のセンタートレッドはそれほど滑り出しは速くないと思われる。26 インチは、レースガード仕様のみ。ケブラービード。

シュワルベ(SCHWALBE) ハリケーン(HURRICANE)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/ADDIX
重量/620g
価格/4,950円(10%税込み)
2020年2〜3月入荷予定

シュワルベ(SCHWALBE) ハリケーン(HURRICANE)

 

 

マキシス(MAXXIS)

マキシスは、チューブレスレディではないモデルもあるが、意外と種類はまだ豊富。


◇ミニオン(MINION) DHF

ダウンヒル向けのフロント用。

マキシス(MAXXIS) ミニオン(MINION) DHF(写真左) & DHR II(写真右)

サイズ/26 × 2.50
ETRTO/55 / 59 – 559
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/860g
価格/8,580円(10%税込み)


◇ミニオン(MINION) DHR II

ダウンヒル向けのリア用。

マキシス(MAXXIS) ミニオン(MINION) DHF(写真左) & DHR II(写真右)

サイズ/26 × 2.40
ETRTO/61 – 559
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/880g
価格/8,580円(10%税込み)


◇ビーバー(BEAVER)

ウェット & マッド路面に対応したクロスカントリー向けモデル。

マキシス(MAXXIS) ビーバー(BEAVER)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/50 – 559
コンパウンド/Dual
重量/540g
価格/8,580円(10%税込み)
チューブレスレディ

マキシス(MAXXIS) ビーバー(BEAVER)

◇アイコン(IKON)

転がり抵抗重視の、軽量クロスカントリー向けモデル。池田 祐樹選手の 2019 年王滝優勝 BIKE でも使用された。これは、濡れた路面でも流れが速かったり水はけが良い場合、泥がまとわり付きにくいので、このぐらいのトレッドでも目詰まりしないため。

マキシス(MAXXIS) アイコン(IKON)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/50 – 559
コンパウンド/3CMaxx Speed
重量/585g
価格/9,900円(10%税込み)
チューブレスレディ

マキシス(MAXXIS) アイコン(IKON)

◇クロスマーク(CROSSMARK) II

総合バランスに優れたクロスカントリー向け。直線に並んだセンターノブは転がり抵抗を軽減しつつ、その両脇に広がるブロックが旋回時のグリップを確保する。

マキシス(MAXXIS) クロスマーク(CROSSMARK) II

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/Dual
重量/635g
価格/7,920円(10%税込み)
チューブレスレディ

マキシス(MAXXIS) クロスマーク(CROSSMARK) II

 

 

 


 一応、世の中的にメジャーなサイズについても新作をお知らせ。

 シュワルベは、マジックマリーに、スーパーグラビティー仕様の 29 × 2.60 が登場。従来品は、スネークスキンのみ。

サイズ/29 × 2.60
ETRTO/65 – 622
コンパウンド/ADDIX(ソフトのみ)
重量/1,370g
価格/1万780円(10%税込み)
チューブレスレディ

 先に紹介したスマートサムは、29 × 2.60の取り扱いを開始。

シュワルベ(SCHWALBE) スマートサム(SMART SAM)

サイズ/29 × 2.60
ETRTO/65 – 622
コンパウンド/ADDIX
重量/920g
価格/4,620円(10%税込み)

 マキシスは、ショーティー(SHORTY)に 29 インチが追加に。完全なダウンヒルレース用で、コーナーコントロール力は MAX 値だが転がり抵抗は激重。

マキシス(MAXXIS) ショーティー(SHORTY)
マキシス(MAXXIS) ショーティー(SHORTY)

サイズ/29 × 2.50
ETRTO/63 – 622
コンパウンド/3C Maxx Grip
重量/1,330g
価格/1万780円(10%税込み)
チューブレスレディ
2019年12月入荷予定

 アセガイ(ASSEGAI)は、エンデューロレースを考えた軽量仕様が新登場。コーナーコントロール力が MAX 値かつ転がり抵抗もかなり軽いという、稀有なバランス。

マキシス(MAXXIS) アセガイ(ASSEGAI)
マキシス(MAXXIS) アセガイ(ASSEGAI)

サイズ/29 × 2.50
ETRTO/63 – 622
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/1,165g
価格/1万120円(10%税込み)
チューブレスレディ
2020年春入荷予定

 ディセクター(DISSECTOR)は、まだデータ不明。トロイ・ブロスナン選手との開発をした新モデルということ。

マキシス(MAXXIS) ディセクター(DISSECTOR)
マキシス(MAXXIS) ディセクター(DISSECTOR)

参考出品
2020年春入荷予定

※情報追記

コーナリングでのコントロール性能を維持しながら、抵抗力を最小限に抑えることを目的とした設計のMTBタイヤ。ドライコンディションでの高速走行に最適です。内幅30〜35mmのリムに最適な、ワイドトレイルケーシングを採用。オーストラリアのDHプロライダー、トロイ・ブロスナン選手シグネチャーモデル。耐パンク性能は、中庸。

サイズ/27.5 × 2.40
ETRTO/61 – 584
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/800g
チューブレスレディ

サイズ/29 × 2.40
ETRTO/61 – 622
コンパウンド/3C Maxx Terra
重量/861g
価格/1万780円(ともに10%税込み)
チューブレスレディ

 フォーキャスター(FOREKASTER)は、要望の多い 29 インチを追加。

マキシス(MAXXIS) フォーキャスター(FOREKASTER)
マキシス(MAXXIS) フォーキャスター(FOREKASTER)

サイズ/29 × 2.35
ETRTO/60 – 622
コンパウンド/Dual
重量/735g
価格/8,580円(10%税込み)
チューブレスレディ
2019年12月入荷予定

 

 


 ちなみに、どこで選手に聞いても、「29 インチの可能性」「チューブレス(レディ)以外は考えられない」が主流で、試乗車に於いてもその恩恵は筆者も理解しています。どちらにも今すぐスイッチしたいですが、なかなかそうもいかず。現状、26 インチのチューブレスレディ対応の新品リムを 3 種類見付けたので、まずはそれでホイールを組み直すぐらいから始めたいと考えています。

 新しい物が良いのは事実ですが、まだ 26 インチマウンテンバイクに御用あるひとがいたら、本稿がその一助になればさいわいであります。

 

※第 2 弾を公開しました。
【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から旅客機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク/モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル/スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。