2015 全日本マウンテンバイク選手権ピットレポート2。
掲載日:2015年07月23日 取材・写真・文/やかん
現地からの様子をお届けする、ピットレポート。2015年7月18日(土)19日(日)、富士見パノラマリゾート(長野)にて開催された全日本マウンテンバイク選手権、初日の様子をお届けする、第二弾。
今シーズン、SRサンツアーと組んでレースを転戦するブリヂストン・アンカーテントでは、オールブラックでところどころに迷彩グラデーションのような色変化が見られる、ステルス仕様のクロスカントリーBIKEが展示。大会ゼッケンを付けていなかったので練習用かテスト車と思われる。乗車ライダーは、小林 輝紀。アンカーではトップチューブに選手ネームのステッカーを貼ってBIKEを管理しているようで、他のBIKEでも見られた。沢田 時は650Bのフレームを使う。
再び重力技研へ。SNSで予告していた新作のサスペンションルブリカントを展示・販売。この日は、BIKEを持ってくれば体験塗布サービスも行っていた。青いプラスチック形状のヘラのような物は、ダストーシール内などの汚れを掻き出す道具。ルブリカントと同時使用する事で、サスペンションの動きを向上させられる。
これは前から不思議なのだが、清水 一輝とSHIMANOはべったり。彼は海外をメインに活動しているためか毎回自身のブースは構えず、BIKE整備などもシマノテントで行われる。BIKEは日本ではまだ珍しいPATROL。フロント周りに見られる独自の泥対策に注目したい。フロントフェンダーは、2つの別々のブランドの物を組み合わせて取り付けていた。
SRAM/LITECテントでは、ゼッケン1が輝く安達 靖の乗るSARACENを展示。母体であるダートフリークの関係でロックショックス、スラムで組み上げている。泥対策はフォークアーチとクラウンの間に、広げたゴムチューブを取り付ける手法を採る。
ジャイアントテントは、注目のグローリー2016年モデルが選手の分だけ2台。というのが、ナント日本国内には16年モデルはまだこの場にある2台のみ、というからだ。壊したら大ごとで、本国からフレームだけ届いたので、15年のBIKEからパーツを移植した。GIANTはカーボンが得意なイメージがあるが、グローリーに関しては市販までとても時間がかかったとの事。また、カーボンなのは前三角だけで、リア側はすべてアルミ製となる。これはジャイアントの考え方のようで、以前にフルサスペンションのカーボンクロスカントリーBIKEをリリースしたが2シーズン程で中止。その後は、やはりリアだけアルミになったという。各メーカーの考え方が表れる点で、興味深い。
今のBIKEは構造上、リアタイアとフレームの間に泥が詰まりやすい物が多く、ジャイアントメカニックはタイラップを組み合わせたオリジナルの排土パーツを考案。素晴らしいアイディア。また、この日はマッド用タイアでも泥詰まりが酷くグリップしないという事で、急遽ブロックカット処理を行っていた。カットし過ぎるとポテンシャルが下がるので、勘所が重要だ。
BIKEがただ並べてあっただけのファンファンシーテント。村井 直のBIKEはピボットで、サスペンションは前後ともフォックス レーシングショックスを使用。リアユニットはエアサスであった。高松 健二のBIKEをよく観察したかった。
ピットレポートは以上で終わりである。
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