【マウンテンバイク】GT bicycles の2020年モデル、展示会場より現車チェック! (フルサス編) ※公式試乗会追加

掲載日/2019年08月08日  取材・写真・文/やかん
取材協力/ライトウェイプロクツジャパン

 

インパクト強いとは言い難い年

 マウンテンバイク文化がアメリカで盛んになり始めた頃に開発をスタートし、そこから現在まで良質な BIKE を作り続けている GT bicycles(ジーティー)。リアサスペンションを備える、いわゆる「フルサス」については、今では考えられないほど様々なスタイルを模索しながら進化し続け、同社の代名詞とも言える数々のシステムを生み出した。

< 一例 >
・RTS(Rocker Tuned Suspension)
・LTS(Links Tuned Suspension)
・STS(Stay Tuned Suspension)
・i-DRIVE(Independent Drivetrain® Suspension)
・AOS(Angle Optimized Suspension)
など。

 正直なところ、i-DRIVE で飛躍的な革新を遂げ、AOS に於いて一旦の頂点を極めたと思われた GT のリアサスペンション技術だが、資本の入れ替わりが激しいアメリカ企業の因習に同社も逆らうことはできず、2019年モデルで回帰とも言える LTS システムを採用するかたちとなった。

 LTS は結局のところ、マウンテンバイクでは現在、最も構造やコスト、整備性のバランスが優れているとされる 4バーリンケージ方式のサスペンション システムで、込み入った話であるが、この方式でパテントを取っていたよその技術の期限が切れ、使い易くなったことも一因であると言われている。

 結果的に、これから紹介する GT のフルサスペンションバイクは、性能は別として見た目はあまり他社と代わり映えしない。完全にリアサスペンション システムがフィックスしてしまったモトクロッサー(モーターサイクル)に対して、様々な試行錯誤を窺えるのがマウンテンバイクの楽しみのひとつと考える筆者としては、残念至極としか言いようがない。辛辣ではあるが、ひとつの意見として明記しておく。

 出鼻をくじくかたちとなってしまい申し訳ないが、次から展示会場での写真を交えて、2020年モデルの展開を見ていく。
 
 


LTS & ハイピボットに回帰した『FURY』

マイナーチェンジ

GT フューリーチーム 2020年モデル/108万円(税抜)/カラー:チームブルー

 かつての RTS システムが案外、ダウンヒルレースで実力を認められ、そこから GT とダウンヒルの付き合いは長く、ワールドカップ(UCI)などでの戦歴は多い。ダウンヒル専用レーサーになるフューリー(FURY)は AOS 登場以降も長らく i-DRIVE を採用していたが、残念ながら2019年に LTS にスイッチ。

 ただ、おもしろいのが、このフレームは LTS に逆流しただけでなく、ハイピボット & アイドラープーリーを採用すること。

 このスタイルはかつて一時だけ存在した、どちらかというとマイナーな方式であったが、最近は他社も再び取り入れている。その中では、ユニットを含めた能力向上も寄与してか、ワールドカップで勝利している BIKE もある。

 もっとも、フューリーは会場で展示車がなかったので、GT BIKE のポテンシャルは解らない。2020年からは完成車のみの扱いとなった。

ベーシックスペック:
フレーム/Fury カーボン、190mm トラベル (29”) | 200mm トラベル (27.5”)、BSA 83mm、1.5” ヘッド、Boost 12×148 スルーアクスル、225x75mm トラニオンマウント、ISCG05
フォーク/Fox Float Factory 49、190mm、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、リバウンドアジャスト、Grip 2 Damper、20×110 BOOST スルーアクスル
リアショック/Fox Float Factory X2、225×75、Metric Trunnion、Air、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、ハイ/ロースピード リバウンドアジャスト
タイヤ/Schwalbe Magic Mary UltraSoft、29 x 2.35″、Downhill、Addix Ultra Soft Compound、チューブレスレディ
クランク/Shimano Saint 36T、e-thirteen LG1+ Guide
ディレーラー/Shimano Saint、10スピード
ブレーキ/Shimano Saint BR-M820 油圧ディスク、203mm SM-RT86 IceTech ローター、メタルパッド、フィン
 
 


オールマウンテンカテゴリーの『FORCE』

マイナーチェンジ

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 2020年にサンクション(SANCTION)がカタログ落ちしたことで、ハイスピード系フルサスペンションバイクで TOP モデルとなったシリーズ。フューリー同様、マイナーチェンジで価格も据え置き。

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 後述のセンサー(SENSOR)と見た目はそっくりになるが、フォースはキャラクター的に「下り・エンデューロレース」を念頭に置く。ダウンヒルバイクは基本的にはオーバースペックなので、ゲレンデダウンヒルをシーズン中に多く楽しむひとの最有力候補だろう。

 同じフォースでも、2パターンが用意され、重量はあるが初期動作がスムーズなコイル式、軽量でセッティング変更が容易なエア式に分かれる。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 コイルユニットを搭載するフォース エリートは、より下りを重視したエンデューロレース向けのパーツアッセンブルになっていると理解してよいとのことだ。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 
 


トレイルカテゴリーの『SENSOR』

マイナーチェンジ

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 センサーも継続モデル。個人的に応援していたヴァーブ(VERB)がなくなったことで、フルサスモデルのローグレードを担うことになったが、いわゆる「軽快な里山BIKE」を目指していると思うので、その価格には10万円の開きがある。(ヴァーブ コンプは12万8,000円。販売終了。)

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 経験者には無謀な値段ではないのだが、10万円台前半で真面目なフルサスペンションバイクが買える昨年(’19)を知っていると、センサーの価格はなかなかに厳しい。

GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール
GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール

 これからマウンテンバイクを買おう、というひとは、性能差よりも価格、もっと言うと“見た目”“格好良さ”が第一優先なのは揺るがぬ事実だ。
 
 
 なお、フォースとセンサーはよく似たフレーム形状だが、ジオメトリが若干異なっていて、味付けは微妙に違うということだ。
 


 ということで、GT に於いては2020年モデルのフルサスペンションバイクのみに目をやると、ラインナップの整理、i-DRIVE からの完全な決別の結果、魅力はかなり薄まってしまった。同社はマウンテンバイクが強いイメージあるので、フルサスペンションバイクは特に気になり、残念な状態。世相を反映しているとも言える。

 後日続けてお届けするハードテイル編で、進化したトリプルトライアングル(Triple Triangle™)を携えたいくつかの BIKE を紹介するので、そちらの実力に2020年は期待して欲しい。

関連:ハードテイル編
https://yakandirtmoto.wordpress.com/2019/09/04/mountain-bike-gt-bicycles-2020-02/

 
 

【 試乗会のお知らせ 】

2019年10月20日(日)
第15回 かかみ野MTBフェスティバル
各務原市 市営公園「各務野自然遺産の森」
〒504-0102 岐阜県各務原市各務車洞6797-1
0583-83-6115
 https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/79909

予定試乗車
・ザスカー カーボン コンプ M ロウ/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース24 24″ シルバー


2019年10月27日(日)
長岡MTBフェスティバル2019最終戦
長岡市営スキー場
〒940-0821 新潟県長岡市栖吉町3300
 http://sb-project-nagaoka.com/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・センサースポーツ M ディープティール
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・ストンパー エース24 24″ アクアブルー


2019年11月3日(日)
SAYAMA HILLS DAY
東京都西多摩郡瑞穂町南平2-50-30
042-570-1757
 https://www.sayamaparks.com/app/events/view/1103

予定試乗車
・アバランチェ スポーツ 29 M アクアブルー
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ エキスパート 27.5 M シルバー
・アバランチェ コンプ M レッド
・アグレッサー スポーツ M サテンブラック
・アグレッサー コンプ M レッド


2019年11月17日(日)
MTBの楽しさを共有したいinフォレストバイク小田原
フォレストバイク小田原
神奈川県小田原市荻窪
 https://www.forestbike.jp/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・センサースポーツ M ディープティール
・センサーコンプ M ガンメタル
・フォース29 プロ M グロスバーガンディ
・フォース29 エキスパート M グロスピッチグリーン
・フォース29 エリート M サテンブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・フォースエリート M レッド
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ エキスパート 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ コンプ M ディープティール


2019年11月23日(祝)
第14回セオサイクル サイクルフェスティバル
袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ
千葉県袖ケ浦市林348-1
04-7189-0100
 http://seocycle.net/seofesweb/index.html

予定試乗車
・グレード カーボン エキスパート M サテンシェイド
・グレード アロイ エキスパート M パープル
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース26 26″ シルバー
・ストンパー エース24 24″ ミント
・ストンパー プライム20 20″ ブルーシルバー
・ランジ16 16″ オレンジ
・ランジ12 12″ オレンジ
 
 
[ 取り扱い ]
ライトウェイプロクツジャパン
 
 

【マウンテンバイク】UCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒル 2019年 第1戦 Maribor(SLOVENIA) 結果&データ。

2019年のUCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒルが、いよいよ開幕した。

【マウンテンバイク】UCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒル 2019年 第1戦 Maribor(SLOVENIA) 結果&データ。

 

 2019年のUCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒルが、いよいよ開幕した。初戦は、スロベニアのマリボル。今シーズンは、チーム移籍や新チーム発足など例年にない賑やかさで、世界的にダウンヒルバイクの売上げが振るわない中、『観る』スポーツとしては海外では定着しているようだ。

 また、昨シーズン後半あたりから下り系レースで見られ始めた前後異径のBIKEが浸透し始め、今戦トップ2はこの仕様。具体的には、フロントが29インチ、リアが27.5インチとなっており、走破性に優れるがクイックコントロールに癖がややあると言われている29インチを前に持って来て、リアに26インチに完全に取って代わった27.5インチを着けることで、全体的に難易度が引き上げられているハードセクションの攻略に役立てようという思惑であろうか。

 ただ、BIKEによって29インチをベースに、一品物のリンクでジオメトリを合わせているようだ。もっとも、オフロードモーターサイクルでは古くから、フロント21インチ、リア19 or 18インチの方式を採っており、動力に違いはあれど、有利なスタイルなのかもしれない。今大会は出走してないGTファクトリーレーシングのマーティン・マエズも、昨シーズン、異径BIKEで好成績を収めている。海外では、97.5BIKE(er)などと、早くも呼ばれているようだ。

 

Amaury Pierron performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool

 

 

 

DOWNHILL 1
Maribor(SLOVENIA) – 28 APR 2019
Results Final Men Elite

順位 ゼッケンナンバー 氏名(国籍) 年齢 UCI MTBチーム タイム(差)

1 7 Loic BRUNI / ロイク・ブルーニ(FRA) 25 SPECIALIZED GRAVITY 02:31.141 ※29/27.5前後異径
2 2 Danny HART / ダニー・ハート(GBR) 28 MADISON SARACEN FACTORY TEAM 02:59.243(+0.404) ※29/27.5前後異径
3 3 Troy BROSNAN / トロイ・ブロズナン(AUS) 26 CANYON FACTORY RACING DH 02:59.603(+0.764)
4 16 Charlie Harrison / チャーリー・ハリソン(USA) 22 TREK FACTORY RACING DH 02:59.767(+0.928) ※チーム初参加
5 21 Matt WALKER / マット・ウォーカー(GBR) 20 MADISON SARACEN FACTORY TEAM 03:00.449(+1.610)
6 11 Aaron GWIN / アーロン・グイン(USA) 32 INTENSE FACTORY RACING 03:00.734(+1.895) ※チーム移籍
7 1 Amaury PIERRON / アモリー・ピエロン(FRA) 23 COMMENCAL / VALLNORD 03:00.896(+2.057)
8 14 Mark WALLACE / マーク・ウォレス(CAN) 24 CANYON FACTORY DOWNHILL TEAM 03:01.143(+2.304)
9 5 Laurie GREENLAND / ラウリー・グリーンランド(GBR) 22 MS MONDRAKER TEAM 03:01.218(+2.379)
10 22 Dakotah NORTON / ダコタ・ノートン(USA) 27 UNIOR/DEVINCI FACTORY RACING 03:01.890(+3.051)

※以下、編集部として拾っておきたいチーム
25 17 Marcelo GUTIERREZ VILLEGAS / マルセロ・グティエレス(COL) 29 GIANT FACTORY OFF-ROAD TEAM 03:05.058(+6.219)
26 9 Gee ATHERTON / ジー・アサートン(GBR) 34 ATHERTON BIKES 03:05.196(+6.357) ※オウンチーム立ち上げ初年度
27 24 Adam BRAYTON / アダム・ブレイトン(GBR) 31 HOPE TECHNOLOGY 03:05.351(+6.512)
40 123 Matthew SIMMONDS / マット・シモンズ(GBR) 32 CANNONDALE FACTORY RACING 03.06.907(+8.068) ※ファクトリーレーシング復活初年度

グレッグ・ミナーは予選での順位が63位で、昨シーズンあまり出走していない影響でプロテクトが使えず、予選落ち。

 

Aaron Gwin performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Finn Iles performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Gee Atherton performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Brook MacDonald performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Loic Bruni performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Charlie Harrison, Danny Hart, Loic Bruni, Troy Brosnan and Matt Walker are standing on the podium at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool

 

 

 

 

UCI

 

UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 ダウンヒル結果&データ。

UCI Mountain Bike 2015 World Championships Downhill(アンドラ公国・ヴァルノード)は、男子がロイク・ブルーニ(フランス)、女子はレイチェル・アサートン(グレートブリテン)が勝利。

UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 ダウンヒル結果&データ。

 

UCI Mountain Bike 2015 World Championships Downhill(アンドラ公国・ヴァルノード)は、男子がロイク・ブルーニ(フランス)、女子はレイチェル・アサートン(グレートブリテン)が勝利。

今回は、男子の上位陣と日本でも名を聞くその他の選手について、所属チームや年齢といったデータをまとめてみた。何かの参考になれば。

 

※ライダー名のカタカナ表記は統一基準がないため、独自です。

 

 

■Men Elite World Championships (AND/CM) Downhill

順位 ライダー名 国籍 年齢 チーム(本拠地) タイム
1 Loic BRUNI / ロイク・ブルーニ FRA 21 LAPIERRE GRAVITY REPUBLIC(ルクセンブルク) 4:19.58
2 Greg MINNAAR / グレッグ・ミナー RSA 34 登録なし(Santa Cruz Syndicate) 4:21.95
3 Josh BRYCELAND / ジョシュ・ブライスランド GBR 25 登録なし(Santa Cruz Syndicate) 4:24.36
4  Michael(Mike) JONES / マイク・ジョーンズ GBR 20 CHAIN REACTION CYCLES / PAYPAL(グレートブリテン) 4:26.17 *BIKEはNukeproof
5 Marcelo GUTIERREZ VILLEGAS / マルセロ・グーティエレズ・ヴィレガス COL 25 GIANT FACTORY OFF-ROAD TEAM(アメリカ) 4:26.42
6 Troy BROSNAN / トロイ・ブロスナン AUS 22 SPECIALIZED RACING(アメリカ) 4:26.43
7 Samuel(Sam) BLENKINSOP / サム・ブレンキンソップ NZL 27 NORCO FACTORY RACING(カナダ) 4:26.74
8 Connor FEARON / コナー・フィーロン AUS 21 KONA FACTORY TEAM(アメリカ) 4:26.87
9 Rémi THIRION / レミ・ティリオン FRA  25 COMMENCAL / VALLNORD(フランス) 4:28.87
10 Michael(Mick) HANNAH / ミック・ハナー AUS 32 POLYGON UR(フランス) 4:29.20
11 Danny HART / ダニー・ハート GBR 24 MS MONDRAKER TEAM(オーストラリア) 4:29.57
17 Brendan FAIRCLOUGH / ブレンダン・フェアクロー GBR 27 GSTAAD-SCOTT(スイス) 4:31.83
18 Steve SMITH / スティーブ・スミス CAN 26 DEVINCI GLOBAL RACING(カナダ) 4:33.54
20 Brook MACDONALD / ブルック・マクドナルド NZL 24 TREK WORLD RACING(スペイン) 4:33.98
22 Matthew(Matt) SIMMONDS / マット・シモンズ GBR 28 MADISON SARACEN FACTORY TEAM(グレートブリテン) 4:35.16
25 Neko MULALLY / ネコ・ミュラリー USA 22 GSTAAD-SCOTT(スイス) 4:37.81
33 Nick BEER / ニック・ビア SUI 28 RADON MAGURA FACTORY(スイス) 4:41.70
45 Samuel(Sam) HILL / サム・ヒル AUS 30 CHAIN REACTION CYCLES / PAYPAL(グレートブリテン) 4:47.04 *BIKEはNukeproof
74 Aaron GWIN / アーロン・グウィン USA 28 SPECIALIZED RACING(アメリカ) 5:11.70
77 Gee ATHERTON / ジー・アサートン GBR 30 GT FACTORY RACING(グレートブリテン) 5:14.51
82 Junya NAGATA / 永田 隼也 JPN 27 AKI FACTORY(日本) 5:22.24

 

 

<トピックス> – トレック・ジャパンfacebookより
【世界トップレベルのDHライダー来日決定!】
Trek World Racing所属のDH(ダウンヒル)ライダーであるブルック・マクドナルド(ニュージーランド)の来日が決定しました!
常にワールドカップで上位に入る実力の持ち主で、先日イタリアで行われたレースでも4位に入っています。
日本で参戦するレースは10月11日と17日に行われる「Coupe du Japon」のDHレースの2戦です!世界レベルの下りの技術をお見逃しなく!
■レーススケジュール
10月11日:石川県白山一里野スキー場
10月17日:富士見パノラマスキー場
■ブルック・マクドナルド
・Trek World Racing所属
・2009年DHジュニア世界チャンピオン、2015DH世界選手権5位
・8月22日に行われたワールドカップで4位入賞

 

 

<あのメーカーは?>
南アフリカ産のマウンテンバイクフレームメーカーで、一時期表彰台も獲得していたMOREWOOD。日本での支持も多かったメーカーだが、今回のリザルトを整理していて同社の名前がなく、そういえば?、と思った。MOREWOODは、技術屋であるパトリック・モアウッドと経営を担うリチャードの間で意見の食い違いが起き、それを機にモアウッドは会社を離れる。その辺りからファクトリー活動も縮小→消滅したようで、現在はリザルトでその名を見る事がなくなたっという訳だ。私心になるが、当時のMOREWOOD製ダウンヒルバイクはとても優れたものだったので、残念でならない。なお、技術屋のモアウッドはその後、PYGA INDUSTRIES(パイガ インダストリー)という会社を興し、現在も活動を続けている。

 

今回のコースは、過去の世界選手権では例のない、もの凄く勾配が急なセクションを含む、とても難しいものであった(最大斜度は62度!)。
今回のコースは、過去の世界選手権では例のない、もの凄く勾配が急なセクションを含む、とても難しいものであった(最大斜度は62度!)。
海外開催のマウンテンバイク大会は、いつも多くの観客が詰めかける。日本ではなかなか見られない光景だ。
海外開催のマウンテンバイク大会は、いつも多くの観客が詰めかける。日本ではなかなか見られない光景だ。

 

 

年1回の大舞台で勝利した、ロイク・ブルーニ(フランス / ラピエール グラビティー リパブリック)。ラピエールBIKEが、ここ一番の勝負で勝てる事も実証した。
年1回の大舞台で勝利した、ロイク・ブルーニ(フランス / ラピエール グラビティー リパブリック)。ラピエールBIKEが、ここ一番の勝負で勝てる事も実証した。
惜しくも2位に留まった、グレッグ・ミナー(南アフリカ共和国 / サンタクルズ・シンジケート)。年齢を考えると、大健闘。
惜しくも2位に留まった、グレッグ・ミナー(南アフリカ共和国 / サンタクルズ・シンジケート)。年齢を考えると、大健闘。
UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 9月6日、ヴァルノードでのダウンヒル男子表彰台。左から、グレッグ・ミナー、ロイク・ブルーニ、ジョシュ・ブライスランド。世界選手権は各国からの代表になるので、選手は国旗をイメージさせるウェアを着る。ブルーニのみ勝者が袖を通せるレインボージャージ。
UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 9月6日、ヴァルノードでのダウンヒル男子表彰台。左から、グレッグ・ミナー、ロイク・ブルーニ、ジョシュ・ブライスランド。世界選手権は各国からの代表になるので、選手は国旗をイメージさせるウェアを着る。ブルーニのみ勝者が袖を通せるレインボージャージ。

 

 

トラブルであろうか? 最下位に沈んだノエル・ニーダーベルガー(スイス / スイス・ダウンヒル・シンジケート, ペーターリヴィーゼ 31)。ジュニア時代に650BのプロトBIKE(スコット)で優勝した経験があるのだが、現在所属するチームがどうも例のMOREWOODを採用しているようなのだ。興味深い。
トラブルであろうか? 最下位に沈んだノエル・ニーダーベルガー(スイス / スイス・ダウンヒル・シンジケート, ペーターリヴィーゼ 31)。ジュニア時代に650BのプロトBIKE(スコット)で優勝した経験があるのだが、現在所属するチームがどうも例のMOREWOODを採用しているようなのだ。興味深い。

 

 

[ ソース ]

UCI

 

2015 UCI MTBワールド・カップ最終戦、アーロン・グウィンとレイチェル・アサートンがまたも勝利。UCI World Cup第7結果。

UCIマウンテンバイクワールドカップ2015イタリア – ヴァルディソーレのDHIは、男子がアーロン・グウィン、女子はレイチェル・アサートンが今回も勝利。

2015 UCI MTBワールド・カップ最終戦、アーロン・グウィンとレイチェル・アサートンがまたも勝利。UCI World Cup第7結果。

 

UCIマウンテンバイクワールドカップ2015イタリア – ヴァルディソーレのDHIは、男子がアーロン・グウィン(アメリカ)、女子はレイチェル・アサートン(イギリス)が今回も勝利。アサートンは前戦でシリーズタイトルを獲得しているが、男子もグウィンが有終の美を飾る結果となった。

 

2015年シーズンは4回の勝利を得た、アーロン・グウィン。
2015年シーズンは4回の勝利を得た、アーロン・グウィン。

 

 

シリーズタイトルを獲得したアーロン・グウィン。2015UCIワールドツアー8月22日、ヴァルディソーレでのDHI男子表彰台。
シリーズタイトルを獲得したアーロン・グウィン。2015UCIワールドツアー8月22日、ヴァルディソーレでのDHI男子表彰台。
最終戦も見事、勝利でまとめたレイチェル・アサートン。2015UCIワールドツアー8月22日、ヴァルディソーレでのDHI女子表彰台。
最終戦も見事、勝利でまとめたレイチェル・アサートン。2015UCIワールドツアー8月22日、ヴァルディソーレでのDHI女子表彰台。

 

※Dirt & MOTOでは、アーロン・グウィンが駆るデモ 8の市販Ver.、スペシャライズド・S-WORKS DEMO 8 FSR carbon 650bの試乗インプレッションを予定しています。お楽しみに。

 

 

[ ソース ]

RedBull

 

AKI FACTORY TEAM 永田 隼也選手が、唯一の日本人選手として世界選手権ダウンヒルに挑戦。

国内でマウンテンバイクダウンヒル選手として活躍する、永田 隼也。2015年は悲願の全日本選手権優勝も果たし、今シーズン一番の注目株。その永田が世界選手権のダウンヒル競技に出走する事が発表された。

AKI FACTORY TEAM 永田 隼也選手が、唯一の日本人選手として世界選手権ダウンヒルに挑戦。

 

国内でマウンテンバイクダウンヒル選手として活躍する、永田 隼也。2015年は悲願の全日本選手権優勝も果たし、今シーズン一番の注目株。その永田が世界選手権のダウンヒル競技に出走する事が発表された。

 

<以下、リリースより>
AKI FACTORY TEAM永田 隼也選手が、唯一の日本人選手として世界選手権に挑戦。

有限会社アキコーポレーション(所在地:大阪府守口市/二宮 明)は、AKI FACTORY TEAM所属、永田 隼也選手の世界選手権出場を発表した。

去る7月18日、長野県・富士見パノラマスキー場で開催された「第28回全日本マウンテンバイク選手権」のダウンヒル競技において、自身初の全日本チャンピオンに輝いた永田 隼也選手(AKI FACTORY TEAM所属)。
この結果を受け、8月31日からアンドラ公国Vallnordにて開催される世界選手権へ、日本代表選手として参加することが決定した。
世界選手権ダウンヒル競技の選手としては、日本唯一の選手として、さらに全日本チャンピオンとして、世界へチャレンジする。

永田選手からのメッセージは以下の通り。

「全日本チャンピオンというタイトルをようやく獲ることができ、やっと今までの想いを形にすることができました。ここまで支えて応援してくださったスポンサーや家族、友人、そして応援してくれるたくさんの方々への最高の恩返しになったと思います。本当に感謝しかありません。ジュニアで全日本チャンピオンを獲ってから約10年、ここからが新たなスタートだと思って全力で頑張って行きますので、進化していく永田 隼也の応援、これからもよろしくお願いいたします!!」

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[ リリース元 ]
アキコーポレーション

 

2015 UCI MTBワールド・カップ・アメリカは、アーロン・グウィンとレイチェル・アサートンが勝利。UCI World Cup第6戦 DHI結果。

UCIマウンテンバイクワールドカップ2015アメリカ – ウィンダムのDHIは、男子がアーロン・グウィン、女子はレイチェル・アサートンがそれぞれ優勝した。

2015 UCI MTBワールド・カップ・アメリカは、アーロン・グウィンとレイチェル・アサートンが勝利。UCI World Cup第6戦 DHI結果。

 

UCIマウンテンバイクワールドカップ2015アメリカ – ウィンダムのDHIは、男子がアーロン・グウィン(アメリカ)、女子はレイチェル・アサートン(イギリス)がそれぞれ優勝した。アサートンはこれで今シーズンのシリーズタイトルも獲得した。

 

母国で勝利したアーロン・グウィン。
母国で勝利したアーロン・グウィン。

 

 

ジー・アサートン、グレッグ・ミナー、アーロン・グウィン、ロリス・ヴェルジ、スティーブ・スミス。2015UCIワールドツアー8月8日、ウィンダムでのDHI男子表彰台。
ジー・アサートン、グレッグ・ミナー、アーロン・グウィン、ロリス・ヴェルジ、スティーブ・スミス。2015UCIワールドツアー8月8日、ウィンダムでのDHI男子表彰台。
トレーシー・ハナー、マノン・カーペンター、レイチェル・アサートン、ターニー・シーグレーブ、ミリアム・ニコル。2015UCIワールドツアー8月8日、ウィンダムでのDHI女子表彰台。
トレーシー・ハナー、マノン・カーペンター、レイチェル・アサートン、ターニー・シーグレーブ、ミリアム・ニコル。2015UCIワールドツアー8月8日、ウィンダムでのDHI女子表彰台。

 

 

[ ソース ]

RedBull

 

JCFのお粗末さとCJの誰得? 制度。ブースも存在意義を問われる質の悪さ。

富士見パノラマリゾート(長野)にて開催された全日本マウンテンバイク選手。あれからほぼ一週間が経ち、その間に頭を冷やした。しかし、どうしても書かずにはいられない酷い点が多く目立った大会であり、どのくらいの効果があるかはわからないが警鐘という意味で記しておく。

JCFのお粗末さとCJの誰得? 制度。
ブースも存在意義を問われる質の悪さ。

掲載日:2015年07月27日  取材・写真・文/やかん

 

長文になるが、ぜひ多くの方に読んでいただきたい。

富士見パノラマリゾート(長野)にて開催された全日本マウンテンバイク選手権。あれからほぼ一週間が経ち、その間に頭を冷やした。しかし、どうしても書かずにはいられない酷い点が多く目立った大会であり、どのくらいの効果があるかはわからないが警鐘という意味で記しておく。

長らくJシリーズという名で開催されていた国内唯一の自転車競技連盟(JCF)公式レースは、今シーズン、運営方式や大会規則・制度がガラリと変わりCoupe du Japon(以下、CJ)と名称も変わった。切り替わり当初から登録システムやジャージ規則などでおかしな点が多く、あわや揉め事? となる程のものであった。

筆者はそのCJがどのようなものであるか、関東圏から比較的近い富士見パノラマリゾートで行われたダウンヒルレースを見に行った(2015年5月30日)。元はJシリーズであり期待値もそれほど大きくなく、また久しぶりに足を運んだJCF管轄レースであったため、収穫は少しあった(善悪どちらも含め)。

そして、今回の全日本大会である。国際格式の大会で、海外のレースを走るのに必要なナショナルポイントを獲得出来る唯一のレースである事から、海外遠征組も帰国してのほぼフルメンバー(エリートクラス)開催となった。レース自体はあいにくの雨でパッとしないのは仕方がないとして、JCFの運営体制や規則の酷さ・あいまいさが明確に表面化したのが表彰式の時である。

まず、これは会場である富士見パノラマリゾートに非があるわけではないのを始めに断っておくが、国際格式レースであるのに用意された表彰台がとても酷い。写真を見ていただければ分かるが、非常にチープな物であり、また雨で滲みも散見された。年一の唯一の優勝者を決める、ナショナルポイントも付く、マウンテンバイクという小さなコミュニティーの中であっても大変重要なこの場で、なんと酷い有様であろうか。みっともない事この上ない。

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重ねて言うが、富士見パノラマリゾートが悪いのではない。この日のために、とてもしっかりとした物をJCFが用意すべきなのだ。表彰台など1度作ってしまえば向こう何年と使い続けられる。良い物を作って損はまったくないのだ。それなのに、栄えある選手が高らかに上るお立ち台が小学校の運動会以下。開いた口が塞がらなかった。

次に、これはCJが始まった当初から問題視されていたチームジャージ登録制度。選手は何時如何なる時もどのレースでも、始めに登録したジャージ現物しか着用が許されないという、とんでもなく阿呆らし規則。海外の自転車競技連盟であるUCIがそもそものお手本で同じ規則があるそうなのだが、ある1チームはこれに反発してチーム登録をせずワールドカップを転戦している。今年のUK大会でそのチームのライダーが優勝したのだが、チーム登録をしていないのでライブ配信でもオフィシャルリザルトでも、チーム欄はすべて空白であった。

Greg Minnaar - Portrait

明らかにおかしな規則なのだが、これが全日本でも悪さをした。この日は台風の余波を受け、コースのコンディションはヘヴィマディであった。当然、ゴールしたライダーはヘルメットからシューズのつま先まで泥で真っ黒。さて、表彰台に上れるリザルトを残したライダーはこの後どうするだろうか? ゴールから表彰式までの時間は僅かしかないが、なんとかその間に綺麗なウェアに着替えて皆に誇れる姿で台の上に立とうとするだろう。ライダーによってはジャージにスポンサーロゴがプリントされているので、これが泥で隠れてしまうのも大きな損失である。

ところがである。JCFの運営委員がこれに待ったをかけたのである。「登録したジャージのみが認められるので、泥だらけのその格好で表彰台には上ってくれ」と。???????。もう、ハッ? である。このドロドロのまま表彰式に出ろと。少ないが取材陣も待ち構え、多少なりともどこかに露出するであろうこの重要な局面で。更にここでおかしな事案が発生したのだが、この「待った」は事前通知が厳密にあったわけではなかったようで、着替えているライダー、ジャージ以外は綺麗になったライダー、シューズからジャージに至るまですべて綺麗な新品を着用したライダー。次から次へと台の上に立つ各クラスでの格好が、もうまちまちなのである。筆者が表彰台前で見ている限り、登壇を禁止されたりペナルティが課された、という事はない。もともと首を傾げたくなる規則なのに、輪を掛けてその管理があいまいなのである。ダメ出し連発である。

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この泥だらけのウェア着用は、またある問題を発生させた。今大会の栄冠であるチャンピオンウェアはクラスによりTシャツ、ジャージと分かれたが少なくともジャージはパールイズミからの提供品であり、大切に扱うべき物であった。表彰台にもパールイズミが提供である、とか書かれたプレートが置かれた。それなのに、ライダーに袖を通させる事だけはやけに慣れていたJCFのお偉いさんは、容赦なく泥だらけのウェアの上からチャンピオンジャージ(もしくはTシャツ)を着させるのである。まったく、おいおいな事態。やはり、あっというまに純白のジャージは泥で黒く染まり始める。嗚呼、帰宅してからではいくら高性能な洗濯機と洗剤でも、あれは真っ白には戻らないだろう。ライダーには切ない思いしか残らないのである。

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首を傾げたくなる問題点はまだまだある。現場はやはりこの表彰式。Jシリーズなどではなんとなく慣例となっている優勝者のBIKEだけ表彰台の前に飾るあれ。一番高い真ん中の台に上ったライダーは、鼻高々であると共に、自身を勝利に導いてくれた優秀・有能なBIKEを誇らしげにアピールするのである。BIKEをもし輸入代理店などが提供(スポンサード)してくれているのであれば、絶好のアピールチャンスである。観客がいたとしたら(マウンテンバイク大会はいないのがほぼ当たり前)、「あのBIKEで優勝したんだ。うーん、検討するかー」となるだろう。だが、全日本大会ではこれもNGとなった。やはり事前通知はなかったようで、短い時間で一生懸命大量にこびり付いた泥を洗い流して表彰台へ持って来たメカニックが手前で制止を受け、鳩が豆鉄砲を食ったようになっていた。そうであろう。まったく不可解で理解不能な事態である。そこにBIKEを置く事になんの不都合があるのだろうか?

Gee Atherton, Aaron Gwin, Greg Minaar, Marcelo Gutierrez Villegas, Samuel Blenkinsop - Lifestyle

 

話が戻るが、ジャージの登録システムもそうだ。毎戦同じジャージを着なければいけない理由は何なのだ? 都合の悪い点があるのだろうか。表彰式前の着替えすら許されないとは。そしてその運用も現場ではあいまい。誰が得をするのか、という規則・制度に加え、チープな表彰台で挑んだJCFのお粗末さ。ライダーがよく、「業界を盛り上げたい、大会を活性化させたい、観客を増やしたい」と言うが、所属する母体がこれでは、いくら足掻いてみても無駄である。

残念だが質の悪さが目立った場所は他にもあった。各代理店やメーカーが軒を構えたテントブースも惨憺たるものだったのだ。商材がただ並べてあるだけのところ、担当者がひとりもいないところ、ただの雨避け代わりで身内で寄り集まってお喋りに興じ、ブースを訪れた人に無反応なところ。酷いレベルでは、テントを張っただけでテーブル1つ置いてあるだけの所もあった。かろうじてBIKEが並べてあっても、モデル名/プライスタグも何も付いていない。ただ並べてあるだけのそのさまは、まるで駅前の駐輪場のようであった。ハッキリ言って酷い。当然、出店や屋台といった賑やかしもなく、こちらも小学校の運動会以下レベルである。運動会ですら身内・関係者しか集まらないのに、それ以下の自転車イベントに誰が足を運ぶであろうか?

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JCFも最悪で酷かったが、そこに属する関係各社(者)もとんでもなく最低であった。相変わらずであるのも事実だが、これでは『集客』などは夢のまた夢である。多くの人がマウンテンバイクには大きな大会があり、それは野球や相撲のように見応えがあり楽しい時間が過ごせる、などとは何時まで経っても至らないのである。

最後にまた苦言をひとつ。今回も大会運営には元ダウンヒルエリートライダーが協力していたようである。姿を方方で見かけた。彼は選手時代の気持ちを忘れてしまったのだろうか? 自分が出場する側であったら到底理解できない理不尽な事だらけである。ライダー側に立ち、大会を少しでもよいものに変えていく使命を帯びている筈なのに、そういう点はひとつも見つけられなかった。選手時代はそれなりに名声を得ていたが、今や完全に氏も没落。残念至極である。

 

なお、これに対抗するわけではないと思うのだが、運営母体が異なるダウンヒルシリーズという大会が年間で何回か開催されている。昨年までは西日本がメインであったためまだ足を運んだ事がないのだが、今年はここ富士見パノラマリゾートにもやってくる予定がある。久しぶりになるが筆者もライダーとしてエントリーし、JCF大会とはどのように違うか、果たして楽しい場なのかどうか、観察してみたいと思う。

dhlogo@2x

ただし、未だヘルメットだけが揃っていないのである。嗚呼。