【マウンテンバイク】GT bicycles の2020年モデル、展示会場より現車チェック! (フルサス編) ※公式試乗会追加

掲載日/2019年08月08日  取材・写真・文/やかん
取材協力/ライトウェイプロクツジャパン

 

インパクト強いとは言い難い年

 マウンテンバイク文化がアメリカで盛んになり始めた頃に開発をスタートし、そこから現在まで良質な BIKE を作り続けている GT bicycles(ジーティー)。リアサスペンションを備える、いわゆる「フルサス」については、今では考えられないほど様々なスタイルを模索しながら進化し続け、同社の代名詞とも言える数々のシステムを生み出した。

< 一例 >
・RTS(Rocker Tuned Suspension)
・LTS(Links Tuned Suspension)
・STS(Stay Tuned Suspension)
・i-DRIVE(Independent Drivetrain® Suspension)
・AOS(Angle Optimized Suspension)
など。

 正直なところ、i-DRIVE で飛躍的な革新を遂げ、AOS に於いて一旦の頂点を極めたと思われた GT のリアサスペンション技術だが、資本の入れ替わりが激しいアメリカ企業の因習に同社も逆らうことはできず、2019年モデルで回帰とも言える LTS システムを採用するかたちとなった。

 LTS は結局のところ、マウンテンバイクでは現在、最も構造やコスト、整備性のバランスが優れているとされる 4バーリンケージ方式のサスペンション システムで、込み入った話であるが、この方式でパテントを取っていたよその技術の期限が切れ、使い易くなったことも一因であると言われている。

 結果的に、これから紹介する GT のフルサスペンションバイクは、性能は別として見た目はあまり他社と代わり映えしない。完全にリアサスペンション システムがフィックスしてしまったモトクロッサー(モーターサイクル)に対して、様々な試行錯誤を窺えるのがマウンテンバイクの楽しみのひとつと考える筆者としては、残念至極としか言いようがない。辛辣ではあるが、ひとつの意見として明記しておく。

 出鼻をくじくかたちとなってしまい申し訳ないが、次から展示会場での写真を交えて、2020年モデルの展開を見ていく。
 
 


LTS & ハイピボットに回帰した『FURY』

マイナーチェンジ

GT フューリーチーム 2020年モデル/108万円(税抜)/カラー:チームブルー

 かつての RTS システムが案外、ダウンヒルレースで実力を認められ、そこから GT とダウンヒルの付き合いは長く、ワールドカップ(UCI)などでの戦歴は多い。ダウンヒル専用レーサーになるフューリー(FURY)は AOS 登場以降も長らく i-DRIVE を採用していたが、残念ながら2019年に LTS にスイッチ。

 ただ、おもしろいのが、このフレームは LTS に逆流しただけでなく、ハイピボット & アイドラープーリーを採用すること。

 このスタイルはかつて一時だけ存在した、どちらかというとマイナーな方式であったが、最近は他社も再び取り入れている。その中では、ユニットを含めた能力向上も寄与してか、ワールドカップで勝利している BIKE もある。

 もっとも、フューリーは会場で展示車がなかったので、GT BIKE のポテンシャルは解らない。2020年からは完成車のみの扱いとなった。

ベーシックスペック:
フレーム/Fury カーボン、190mm トラベル (29”) | 200mm トラベル (27.5”)、BSA 83mm、1.5” ヘッド、Boost 12×148 スルーアクスル、225x75mm トラニオンマウント、ISCG05
フォーク/Fox Float Factory 49、190mm、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、リバウンドアジャスト、Grip 2 Damper、20×110 BOOST スルーアクスル
リアショック/Fox Float Factory X2、225×75、Metric Trunnion、Air、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、ハイ/ロースピード リバウンドアジャスト
タイヤ/Schwalbe Magic Mary UltraSoft、29 x 2.35″、Downhill、Addix Ultra Soft Compound、チューブレスレディ
クランク/Shimano Saint 36T、e-thirteen LG1+ Guide
ディレーラー/Shimano Saint、10スピード
ブレーキ/Shimano Saint BR-M820 油圧ディスク、203mm SM-RT86 IceTech ローター、メタルパッド、フィン
 
 


オールマウンテンカテゴリーの『FORCE』

マイナーチェンジ

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 2020年にサンクション(SANCTION)がカタログ落ちしたことで、ハイスピード系フルサスペンションバイクで TOP モデルとなったシリーズ。フューリー同様、マイナーチェンジで価格も据え置き。

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 後述のセンサー(SENSOR)と見た目はそっくりになるが、フォースはキャラクター的に「下り・エンデューロレース」を念頭に置く。ダウンヒルバイクは基本的にはオーバースペックなので、ゲレンデダウンヒルをシーズン中に多く楽しむひとの最有力候補だろう。

 同じフォースでも、2パターンが用意され、重量はあるが初期動作がスムーズなコイル式、軽量でセッティング変更が容易なエア式に分かれる。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 コイルユニットを搭載するフォース エリートは、より下りを重視したエンデューロレース向けのパーツアッセンブルになっていると理解してよいとのことだ。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 
 


トレイルカテゴリーの『SENSOR』

マイナーチェンジ

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 センサーも継続モデル。個人的に応援していたヴァーブ(VERB)がなくなったことで、フルサスモデルのローグレードを担うことになったが、いわゆる「軽快な里山BIKE」を目指していると思うので、その価格には10万円の開きがある。(ヴァーブ コンプは12万8,000円。販売終了。)

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 経験者には無謀な値段ではないのだが、10万円台前半で真面目なフルサスペンションバイクが買える昨年(’19)を知っていると、センサーの価格はなかなかに厳しい。

GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール
GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール

 これからマウンテンバイクを買おう、というひとは、性能差よりも価格、もっと言うと“見た目”“格好良さ”が第一優先なのは揺るがぬ事実だ。
 
 
 なお、フォースとセンサーはよく似たフレーム形状だが、ジオメトリが若干異なっていて、味付けは微妙に違うということだ。
 


 ということで、GT に於いては2020年モデルのフルサスペンションバイクのみに目をやると、ラインナップの整理、i-DRIVE からの完全な決別の結果、魅力はかなり薄まってしまった。同社はマウンテンバイクが強いイメージあるので、フルサスペンションバイクは特に気になり、残念な状態。世相を反映しているとも言える。

 後日続けてお届けするハードテイル編で、進化したトリプルトライアングル(Triple Triangle™)を携えたいくつかの BIKE を紹介するので、そちらの実力に2020年は期待して欲しい。

関連:ハードテイル編
https://yakandirtmoto.wordpress.com/2019/09/04/mountain-bike-gt-bicycles-2020-02/

 
 

【 試乗会のお知らせ 】

2019年10月20日(日)
第15回 かかみ野MTBフェスティバル
各務原市 市営公園「各務野自然遺産の森」
〒504-0102 岐阜県各務原市各務車洞6797-1
0583-83-6115
 https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/79909

予定試乗車
・ザスカー カーボン コンプ M ロウ/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース24 24″ シルバー


2019年10月27日(日)
長岡MTBフェスティバル2019最終戦
長岡市営スキー場
〒940-0821 新潟県長岡市栖吉町3300
 http://sb-project-nagaoka.com/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・センサースポーツ M ディープティール
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・ストンパー エース24 24″ アクアブルー


2019年11月3日(日)
SAYAMA HILLS DAY
東京都西多摩郡瑞穂町南平2-50-30
042-570-1757
 https://www.sayamaparks.com/app/events/view/1103

予定試乗車
・アバランチェ スポーツ 29 M アクアブルー
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ エキスパート 27.5 M シルバー
・アバランチェ コンプ M レッド
・アグレッサー スポーツ M サテンブラック
・アグレッサー コンプ M レッド


2019年11月17日(日)
MTBの楽しさを共有したいinフォレストバイク小田原
フォレストバイク小田原
神奈川県小田原市荻窪
 https://www.forestbike.jp/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・センサースポーツ M ディープティール
・センサーコンプ M ガンメタル
・フォース29 プロ M グロスバーガンディ
・フォース29 エキスパート M グロスピッチグリーン
・フォース29 エリート M サテンブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・フォースエリート M レッド
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ エキスパート 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ コンプ M ディープティール


2019年11月23日(祝)
第14回セオサイクル サイクルフェスティバル
袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ
千葉県袖ケ浦市林348-1
04-7189-0100
 http://seocycle.net/seofesweb/index.html

予定試乗車
・グレード カーボン エキスパート M サテンシェイド
・グレード アロイ エキスパート M パープル
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース26 26″ シルバー
・ストンパー エース24 24″ ミント
・ストンパー プライム20 20″ ブルーシルバー
・ランジ16 16″ オレンジ
・ランジ12 12″ オレンジ
 
 
[ 取り扱い ]
ライトウェイプロクツジャパン
 
 

【マウンテンバイク】UCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒル 2019年 第1戦 Maribor(SLOVENIA) 結果&データ。

2019年のUCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒルが、いよいよ開幕した。

【マウンテンバイク】UCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒル 2019年 第1戦 Maribor(SLOVENIA) 結果&データ。

 

 2019年のUCI マウンテンバイク ワールドカップ ダウンヒルが、いよいよ開幕した。初戦は、スロベニアのマリボル。今シーズンは、チーム移籍や新チーム発足など例年にない賑やかさで、世界的にダウンヒルバイクの売上げが振るわない中、『観る』スポーツとしては海外では定着しているようだ。

 また、昨シーズン後半あたりから下り系レースで見られ始めた前後異径のBIKEが浸透し始め、今戦トップ2はこの仕様。具体的には、フロントが29インチ、リアが27.5インチとなっており、走破性に優れるがクイックコントロールに癖がややあると言われている29インチを前に持って来て、リアに26インチに完全に取って代わった27.5インチを着けることで、全体的に難易度が引き上げられているハードセクションの攻略に役立てようという思惑であろうか。

 ただ、BIKEによって29インチをベースに、一品物のリンクでジオメトリを合わせているようだ。もっとも、オフロードモーターサイクルでは古くから、フロント21インチ、リア19 or 18インチの方式を採っており、動力に違いはあれど、有利なスタイルなのかもしれない。今大会は出走してないGTファクトリーレーシングのマーティン・マエズも、昨シーズン、異径BIKEで好成績を収めている。海外では、97.5BIKE(er)などと、早くも呼ばれているようだ。

 

Amaury Pierron performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool

 

 

 

DOWNHILL 1
Maribor(SLOVENIA) – 28 APR 2019
Results Final Men Elite

順位 ゼッケンナンバー 氏名(国籍) 年齢 UCI MTBチーム タイム(差)

1 7 Loic BRUNI / ロイク・ブルーニ(FRA) 25 SPECIALIZED GRAVITY 02:31.141 ※29/27.5前後異径
2 2 Danny HART / ダニー・ハート(GBR) 28 MADISON SARACEN FACTORY TEAM 02:59.243(+0.404) ※29/27.5前後異径
3 3 Troy BROSNAN / トロイ・ブロズナン(AUS) 26 CANYON FACTORY RACING DH 02:59.603(+0.764)
4 16 Charlie Harrison / チャーリー・ハリソン(USA) 22 TREK FACTORY RACING DH 02:59.767(+0.928) ※チーム初参加
5 21 Matt WALKER / マット・ウォーカー(GBR) 20 MADISON SARACEN FACTORY TEAM 03:00.449(+1.610)
6 11 Aaron GWIN / アーロン・グイン(USA) 32 INTENSE FACTORY RACING 03:00.734(+1.895) ※チーム移籍
7 1 Amaury PIERRON / アモリー・ピエロン(FRA) 23 COMMENCAL / VALLNORD 03:00.896(+2.057)
8 14 Mark WALLACE / マーク・ウォレス(CAN) 24 CANYON FACTORY DOWNHILL TEAM 03:01.143(+2.304)
9 5 Laurie GREENLAND / ラウリー・グリーンランド(GBR) 22 MS MONDRAKER TEAM 03:01.218(+2.379)
10 22 Dakotah NORTON / ダコタ・ノートン(USA) 27 UNIOR/DEVINCI FACTORY RACING 03:01.890(+3.051)

※以下、編集部として拾っておきたいチーム
25 17 Marcelo GUTIERREZ VILLEGAS / マルセロ・グティエレス(COL) 29 GIANT FACTORY OFF-ROAD TEAM 03:05.058(+6.219)
26 9 Gee ATHERTON / ジー・アサートン(GBR) 34 ATHERTON BIKES 03:05.196(+6.357) ※オウンチーム立ち上げ初年度
27 24 Adam BRAYTON / アダム・ブレイトン(GBR) 31 HOPE TECHNOLOGY 03:05.351(+6.512)
40 123 Matthew SIMMONDS / マット・シモンズ(GBR) 32 CANNONDALE FACTORY RACING 03.06.907(+8.068) ※ファクトリーレーシング復活初年度

グレッグ・ミナーは予選での順位が63位で、昨シーズンあまり出走していない影響でプロテクトが使えず、予選落ち。

 

Aaron Gwin performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Finn Iles performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Gee Atherton performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Brook MacDonald performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Loic Bruni performs at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
Charlie Harrison, Danny Hart, Loic Bruni, Troy Brosnan and Matt Walker are standing on the podium at UCI DH World Cup in Maribor, Slovenia on April 28th, 2019 // Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool

 

 

 

 

UCI

 

MONSTER ENERGY FIM MOTOCROSS OF NATIONS 2015 日本代表ライダーの交代 山本 鯨が代打。

2015年9月26〜27日、フランス(ERNEE)で開催される、モトクロス国対抗世界選手権『Monster Energy FIM Motocross of Nations』に日本代表として参戦するライダーに変更が出る事がMFJより発表された。

MONSTER ENERGY FIM MOTOCROSS OF NATIONS 2015 日本代表ライダーの交代 山本 鯨が代打。

 

2015年9月26〜27日、フランス(ERNEE)で開催される、モトクロス国対抗世界選手権『Monster Energy FIM Motocross of Nations』に日本代表として参戦するライダーに変更が出る事がMFJより発表された。これは、先日の9月12〜13日、名阪スポーツランドで行われた全日本MXシリーズ第8戦近畿大会で小方 誠(Team HRC)が、ヒート1レース中に転倒・負傷し、その後の状態が思わしくない事から、出場を断念する為。交代要員は、山本 鯨(けい)になる。

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ライダー
MXGP(MX1)クラス:小方 誠 所属チーム Team HRC → 山本 鯨 TEAM ASSOMOTOR HONDA
MX2クラス:富田 俊樹 所属チーム Team HRC
MX OPEN:小島 庸平 所属チーム Team SUZUKI
※小方、小島両選手の出場クラス【MXGP(MX1)or MX OPEN】は、クラス交代の可能性あり。
チームマネージャー:芹澤 直樹 監督 所属チーム Team HRC

<以下、リリースより>
MONSTER ENERGY FIM MOTOCROSS OF NATIONS 2015 日本代表ライダーの交代について
2015年9月26〜27日、フランス(ERNEE)で開催される、モトクロス国対抗世界選手権「Monster Energy FIM Motocross of Nations」に日本代表としてMXGPクラスに出場する予定だった小方誠選手(TeamHRC)が、9月12-13日名阪スポーツランドで行われた全日本MXシリーズ第8戦近畿大会での負傷により、出場を断念することとなりました。小方選手に代わり、FIMモトクロス世界選手権GPシリーズMXGPクラス参戦中の山本鯨選手(TEAM ASSOMOTOR HONDA)を日本代表とすることが決定しました。

小島選手、富田選手、山本選手で戦う、2015日本代表メンバーに温かいご声援を宜しくお願いします。

以上

 

 

[ リリース元 ]
一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)

 

UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 ダウンヒル結果&データ。

UCI Mountain Bike 2015 World Championships Downhill(アンドラ公国・ヴァルノード)は、男子がロイク・ブルーニ(フランス)、女子はレイチェル・アサートン(グレートブリテン)が勝利。

UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 ダウンヒル結果&データ。

 

UCI Mountain Bike 2015 World Championships Downhill(アンドラ公国・ヴァルノード)は、男子がロイク・ブルーニ(フランス)、女子はレイチェル・アサートン(グレートブリテン)が勝利。

今回は、男子の上位陣と日本でも名を聞くその他の選手について、所属チームや年齢といったデータをまとめてみた。何かの参考になれば。

 

※ライダー名のカタカナ表記は統一基準がないため、独自です。

 

 

■Men Elite World Championships (AND/CM) Downhill

順位 ライダー名 国籍 年齢 チーム(本拠地) タイム
1 Loic BRUNI / ロイク・ブルーニ FRA 21 LAPIERRE GRAVITY REPUBLIC(ルクセンブルク) 4:19.58
2 Greg MINNAAR / グレッグ・ミナー RSA 34 登録なし(Santa Cruz Syndicate) 4:21.95
3 Josh BRYCELAND / ジョシュ・ブライスランド GBR 25 登録なし(Santa Cruz Syndicate) 4:24.36
4  Michael(Mike) JONES / マイク・ジョーンズ GBR 20 CHAIN REACTION CYCLES / PAYPAL(グレートブリテン) 4:26.17 *BIKEはNukeproof
5 Marcelo GUTIERREZ VILLEGAS / マルセロ・グーティエレズ・ヴィレガス COL 25 GIANT FACTORY OFF-ROAD TEAM(アメリカ) 4:26.42
6 Troy BROSNAN / トロイ・ブロスナン AUS 22 SPECIALIZED RACING(アメリカ) 4:26.43
7 Samuel(Sam) BLENKINSOP / サム・ブレンキンソップ NZL 27 NORCO FACTORY RACING(カナダ) 4:26.74
8 Connor FEARON / コナー・フィーロン AUS 21 KONA FACTORY TEAM(アメリカ) 4:26.87
9 Rémi THIRION / レミ・ティリオン FRA  25 COMMENCAL / VALLNORD(フランス) 4:28.87
10 Michael(Mick) HANNAH / ミック・ハナー AUS 32 POLYGON UR(フランス) 4:29.20
11 Danny HART / ダニー・ハート GBR 24 MS MONDRAKER TEAM(オーストラリア) 4:29.57
17 Brendan FAIRCLOUGH / ブレンダン・フェアクロー GBR 27 GSTAAD-SCOTT(スイス) 4:31.83
18 Steve SMITH / スティーブ・スミス CAN 26 DEVINCI GLOBAL RACING(カナダ) 4:33.54
20 Brook MACDONALD / ブルック・マクドナルド NZL 24 TREK WORLD RACING(スペイン) 4:33.98
22 Matthew(Matt) SIMMONDS / マット・シモンズ GBR 28 MADISON SARACEN FACTORY TEAM(グレートブリテン) 4:35.16
25 Neko MULALLY / ネコ・ミュラリー USA 22 GSTAAD-SCOTT(スイス) 4:37.81
33 Nick BEER / ニック・ビア SUI 28 RADON MAGURA FACTORY(スイス) 4:41.70
45 Samuel(Sam) HILL / サム・ヒル AUS 30 CHAIN REACTION CYCLES / PAYPAL(グレートブリテン) 4:47.04 *BIKEはNukeproof
74 Aaron GWIN / アーロン・グウィン USA 28 SPECIALIZED RACING(アメリカ) 5:11.70
77 Gee ATHERTON / ジー・アサートン GBR 30 GT FACTORY RACING(グレートブリテン) 5:14.51
82 Junya NAGATA / 永田 隼也 JPN 27 AKI FACTORY(日本) 5:22.24

 

 

<トピックス> – トレック・ジャパンfacebookより
【世界トップレベルのDHライダー来日決定!】
Trek World Racing所属のDH(ダウンヒル)ライダーであるブルック・マクドナルド(ニュージーランド)の来日が決定しました!
常にワールドカップで上位に入る実力の持ち主で、先日イタリアで行われたレースでも4位に入っています。
日本で参戦するレースは10月11日と17日に行われる「Coupe du Japon」のDHレースの2戦です!世界レベルの下りの技術をお見逃しなく!
■レーススケジュール
10月11日:石川県白山一里野スキー場
10月17日:富士見パノラマスキー場
■ブルック・マクドナルド
・Trek World Racing所属
・2009年DHジュニア世界チャンピオン、2015DH世界選手権5位
・8月22日に行われたワールドカップで4位入賞

 

 

<あのメーカーは?>
南アフリカ産のマウンテンバイクフレームメーカーで、一時期表彰台も獲得していたMOREWOOD。日本での支持も多かったメーカーだが、今回のリザルトを整理していて同社の名前がなく、そういえば?、と思った。MOREWOODは、技術屋であるパトリック・モアウッドと経営を担うリチャードの間で意見の食い違いが起き、それを機にモアウッドは会社を離れる。その辺りからファクトリー活動も縮小→消滅したようで、現在はリザルトでその名を見る事がなくなたっという訳だ。私心になるが、当時のMOREWOOD製ダウンヒルバイクはとても優れたものだったので、残念でならない。なお、技術屋のモアウッドはその後、PYGA INDUSTRIES(パイガ インダストリー)という会社を興し、現在も活動を続けている。

 

今回のコースは、過去の世界選手権では例のない、もの凄く勾配が急なセクションを含む、とても難しいものであった(最大斜度は62度!)。
今回のコースは、過去の世界選手権では例のない、もの凄く勾配が急なセクションを含む、とても難しいものであった(最大斜度は62度!)。
海外開催のマウンテンバイク大会は、いつも多くの観客が詰めかける。日本ではなかなか見られない光景だ。
海外開催のマウンテンバイク大会は、いつも多くの観客が詰めかける。日本ではなかなか見られない光景だ。

 

 

年1回の大舞台で勝利した、ロイク・ブルーニ(フランス / ラピエール グラビティー リパブリック)。ラピエールBIKEが、ここ一番の勝負で勝てる事も実証した。
年1回の大舞台で勝利した、ロイク・ブルーニ(フランス / ラピエール グラビティー リパブリック)。ラピエールBIKEが、ここ一番の勝負で勝てる事も実証した。
惜しくも2位に留まった、グレッグ・ミナー(南アフリカ共和国 / サンタクルズ・シンジケート)。年齢を考えると、大健闘。
惜しくも2位に留まった、グレッグ・ミナー(南アフリカ共和国 / サンタクルズ・シンジケート)。年齢を考えると、大健闘。
UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 9月6日、ヴァルノードでのダウンヒル男子表彰台。左から、グレッグ・ミナー、ロイク・ブルーニ、ジョシュ・ブライスランド。世界選手権は各国からの代表になるので、選手は国旗をイメージさせるウェアを着る。ブルーニのみ勝者が袖を通せるレインボージャージ。
UCI 2015 マウンテンバイク世界選手権 9月6日、ヴァルノードでのダウンヒル男子表彰台。左から、グレッグ・ミナー、ロイク・ブルーニ、ジョシュ・ブライスランド。世界選手権は各国からの代表になるので、選手は国旗をイメージさせるウェアを着る。ブルーニのみ勝者が袖を通せるレインボージャージ。

 

 

トラブルであろうか? 最下位に沈んだノエル・ニーダーベルガー(スイス / スイス・ダウンヒル・シンジケート, ペーターリヴィーゼ 31)。ジュニア時代に650BのプロトBIKE(スコット)で優勝した経験があるのだが、現在所属するチームがどうも例のMOREWOODを採用しているようなのだ。興味深い。
トラブルであろうか? 最下位に沈んだノエル・ニーダーベルガー(スイス / スイス・ダウンヒル・シンジケート, ペーターリヴィーゼ 31)。ジュニア時代に650BのプロトBIKE(スコット)で優勝した経験があるのだが、現在所属するチームがどうも例のMOREWOODを採用しているようなのだ。興味深い。

 

 

[ ソース ]

UCI

 

2015 MTB ファンミーティング レポート2。

今年も元気に開催されたMTBファンミーティング(富士見パノラマリゾート/長野)。今回は後編をお届けする。

2015 MTB ファンミーティング レポート2。

掲載日:2015年08月11日  取材・写真・文/やかん

 

今年も元気に開催されたMTBファンミーティング(富士見パノラマリゾート/長野)。今回は後編をお届けする。

軽量ながら安全性が確保されている、アトラスブレース。筆者も使用しているが、今まで専用のブレストガードがなく、フィッティングに苦労するケースもあった。そのようなユーザーに朗報なのが、待望の専用ガード。アトラスディフェンダーという商品名になり、サイズはアダルトフリーのみとなる。カラーは、デジタルホワイトとデジタルブラックの2色展開。装着は、ジャージの外内どちらにも対応する。

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水に浮いたサングラスを展示していたのは、ドラゴンを扱うストレートシックス。この軽量なサングラスは、H2Oフロータブルという仕様で、個別のモデルではなく、各シリーズに用意がある(全シリーズではない)。偏向レンズにもなっているので、ギラつく太陽の照り返しがキツイこの時期に最適だ。もう一つは、ツルの部分が交換出来る新作で、リシュー付きを選択すると不意の落下を防げる。まだUSのみの販売で、現在日本での販売価格を調整中との事。

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スコットジャパンでは同ブランド下り系最高峰のギャンブラー710を試乗車として用意。ワールドカップでも活躍するBIKEなので、多くのユーザーが食い付いていた。ホイール径は完成車だと27.5インチだが26インチにもフレームは対応する。MIPSを採用したヘルメットも展示していた。

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独特の構造を持つフローティング リンク サスペンション。FOX RC4を使用するのに最適化されている。
独特の構造を持つフローティング リンク サスペンション。FOX RC4を使用するのに最適化されている。

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アイウェアメーカーのスミスを古くから取り扱うエス・エム・ジェイでは、MTBラインのゴーグルとサングラスを展示。サングラスはそのほとんどがジャパンフィットになる。更に、発表時海外で話題になった独創的なヘルメットも用意。構造物のメイン部にハニカム状の樹脂(KOROYD® )を使い、耐衝撃性に加え空気抜きを良くしている。これは、スノーでの使用から出たアイディアという。ハニカムは一見軟そうに見えるが、その実方向性を的確に配置してやると驚く程の強さを発揮する。

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ほとんどの部分をハニカム構造物で構成する。スミスでは、エアロコア構造と命名している。
ほとんどの部分をハニカム構造物で構成する。スミスでは、エアロコア構造と命名している。
ハニカム構造物(KOROYD® )のサンプル。縦方向にはたいへんな強さを持つ。
ハニカム構造物(KOROYD® )のサンプル。縦方向にはたいへんな強さを持つ。
抜け具合が良く分かる。そこそこ高価なアイテムだが、頭部を守る役割を考えれば安い。
抜け具合が良く分かる。そこそこ高価なアイテムだが、頭部を守る役割を考えれば安い。

クワハラ バイク ワークスでは、アイビスのモジョ HD 3を展示。最新のdwリンクを搭載したMOJOシリーズの新モデルで、フレームはカーボン製。対応ホイール径は650b(27.5インチ)になる。他、ワールドカップでの使用率も高いファンの製品群、最近27.2mmに対応するロープライスのモデルも出たカインドショックのドロッパーポストなどを見せてくれた。

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MTBファンミーティングレポートは以上で終わりである。

<1回目レポートリンク>

 

JCFのお粗末さとCJの誰得? 制度。ブースも存在意義を問われる質の悪さ。

富士見パノラマリゾート(長野)にて開催された全日本マウンテンバイク選手。あれからほぼ一週間が経ち、その間に頭を冷やした。しかし、どうしても書かずにはいられない酷い点が多く目立った大会であり、どのくらいの効果があるかはわからないが警鐘という意味で記しておく。

JCFのお粗末さとCJの誰得? 制度。
ブースも存在意義を問われる質の悪さ。

掲載日:2015年07月27日  取材・写真・文/やかん

 

長文になるが、ぜひ多くの方に読んでいただきたい。

富士見パノラマリゾート(長野)にて開催された全日本マウンテンバイク選手権。あれからほぼ一週間が経ち、その間に頭を冷やした。しかし、どうしても書かずにはいられない酷い点が多く目立った大会であり、どのくらいの効果があるかはわからないが警鐘という意味で記しておく。

長らくJシリーズという名で開催されていた国内唯一の自転車競技連盟(JCF)公式レースは、今シーズン、運営方式や大会規則・制度がガラリと変わりCoupe du Japon(以下、CJ)と名称も変わった。切り替わり当初から登録システムやジャージ規則などでおかしな点が多く、あわや揉め事? となる程のものであった。

筆者はそのCJがどのようなものであるか、関東圏から比較的近い富士見パノラマリゾートで行われたダウンヒルレースを見に行った(2015年5月30日)。元はJシリーズであり期待値もそれほど大きくなく、また久しぶりに足を運んだJCF管轄レースであったため、収穫は少しあった(善悪どちらも含め)。

そして、今回の全日本大会である。国際格式の大会で、海外のレースを走るのに必要なナショナルポイントを獲得出来る唯一のレースである事から、海外遠征組も帰国してのほぼフルメンバー(エリートクラス)開催となった。レース自体はあいにくの雨でパッとしないのは仕方がないとして、JCFの運営体制や規則の酷さ・あいまいさが明確に表面化したのが表彰式の時である。

まず、これは会場である富士見パノラマリゾートに非があるわけではないのを始めに断っておくが、国際格式レースであるのに用意された表彰台がとても酷い。写真を見ていただければ分かるが、非常にチープな物であり、また雨で滲みも散見された。年一の唯一の優勝者を決める、ナショナルポイントも付く、マウンテンバイクという小さなコミュニティーの中であっても大変重要なこの場で、なんと酷い有様であろうか。みっともない事この上ない。

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重ねて言うが、富士見パノラマリゾートが悪いのではない。この日のために、とてもしっかりとした物をJCFが用意すべきなのだ。表彰台など1度作ってしまえば向こう何年と使い続けられる。良い物を作って損はまったくないのだ。それなのに、栄えある選手が高らかに上るお立ち台が小学校の運動会以下。開いた口が塞がらなかった。

次に、これはCJが始まった当初から問題視されていたチームジャージ登録制度。選手は何時如何なる時もどのレースでも、始めに登録したジャージ現物しか着用が許されないという、とんでもなく阿呆らし規則。海外の自転車競技連盟であるUCIがそもそものお手本で同じ規則があるそうなのだが、ある1チームはこれに反発してチーム登録をせずワールドカップを転戦している。今年のUK大会でそのチームのライダーが優勝したのだが、チーム登録をしていないのでライブ配信でもオフィシャルリザルトでも、チーム欄はすべて空白であった。

Greg Minnaar - Portrait

明らかにおかしな規則なのだが、これが全日本でも悪さをした。この日は台風の余波を受け、コースのコンディションはヘヴィマディであった。当然、ゴールしたライダーはヘルメットからシューズのつま先まで泥で真っ黒。さて、表彰台に上れるリザルトを残したライダーはこの後どうするだろうか? ゴールから表彰式までの時間は僅かしかないが、なんとかその間に綺麗なウェアに着替えて皆に誇れる姿で台の上に立とうとするだろう。ライダーによってはジャージにスポンサーロゴがプリントされているので、これが泥で隠れてしまうのも大きな損失である。

ところがである。JCFの運営委員がこれに待ったをかけたのである。「登録したジャージのみが認められるので、泥だらけのその格好で表彰台には上ってくれ」と。???????。もう、ハッ? である。このドロドロのまま表彰式に出ろと。少ないが取材陣も待ち構え、多少なりともどこかに露出するであろうこの重要な局面で。更にここでおかしな事案が発生したのだが、この「待った」は事前通知が厳密にあったわけではなかったようで、着替えているライダー、ジャージ以外は綺麗になったライダー、シューズからジャージに至るまですべて綺麗な新品を着用したライダー。次から次へと台の上に立つ各クラスでの格好が、もうまちまちなのである。筆者が表彰台前で見ている限り、登壇を禁止されたりペナルティが課された、という事はない。もともと首を傾げたくなる規則なのに、輪を掛けてその管理があいまいなのである。ダメ出し連発である。

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この泥だらけのウェア着用は、またある問題を発生させた。今大会の栄冠であるチャンピオンウェアはクラスによりTシャツ、ジャージと分かれたが少なくともジャージはパールイズミからの提供品であり、大切に扱うべき物であった。表彰台にもパールイズミが提供である、とか書かれたプレートが置かれた。それなのに、ライダーに袖を通させる事だけはやけに慣れていたJCFのお偉いさんは、容赦なく泥だらけのウェアの上からチャンピオンジャージ(もしくはTシャツ)を着させるのである。まったく、おいおいな事態。やはり、あっというまに純白のジャージは泥で黒く染まり始める。嗚呼、帰宅してからではいくら高性能な洗濯機と洗剤でも、あれは真っ白には戻らないだろう。ライダーには切ない思いしか残らないのである。

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首を傾げたくなる問題点はまだまだある。現場はやはりこの表彰式。Jシリーズなどではなんとなく慣例となっている優勝者のBIKEだけ表彰台の前に飾るあれ。一番高い真ん中の台に上ったライダーは、鼻高々であると共に、自身を勝利に導いてくれた優秀・有能なBIKEを誇らしげにアピールするのである。BIKEをもし輸入代理店などが提供(スポンサード)してくれているのであれば、絶好のアピールチャンスである。観客がいたとしたら(マウンテンバイク大会はいないのがほぼ当たり前)、「あのBIKEで優勝したんだ。うーん、検討するかー」となるだろう。だが、全日本大会ではこれもNGとなった。やはり事前通知はなかったようで、短い時間で一生懸命大量にこびり付いた泥を洗い流して表彰台へ持って来たメカニックが手前で制止を受け、鳩が豆鉄砲を食ったようになっていた。そうであろう。まったく不可解で理解不能な事態である。そこにBIKEを置く事になんの不都合があるのだろうか?

Gee Atherton, Aaron Gwin, Greg Minaar, Marcelo Gutierrez Villegas, Samuel Blenkinsop - Lifestyle

 

話が戻るが、ジャージの登録システムもそうだ。毎戦同じジャージを着なければいけない理由は何なのだ? 都合の悪い点があるのだろうか。表彰式前の着替えすら許されないとは。そしてその運用も現場ではあいまい。誰が得をするのか、という規則・制度に加え、チープな表彰台で挑んだJCFのお粗末さ。ライダーがよく、「業界を盛り上げたい、大会を活性化させたい、観客を増やしたい」と言うが、所属する母体がこれでは、いくら足掻いてみても無駄である。

残念だが質の悪さが目立った場所は他にもあった。各代理店やメーカーが軒を構えたテントブースも惨憺たるものだったのだ。商材がただ並べてあるだけのところ、担当者がひとりもいないところ、ただの雨避け代わりで身内で寄り集まってお喋りに興じ、ブースを訪れた人に無反応なところ。酷いレベルでは、テントを張っただけでテーブル1つ置いてあるだけの所もあった。かろうじてBIKEが並べてあっても、モデル名/プライスタグも何も付いていない。ただ並べてあるだけのそのさまは、まるで駅前の駐輪場のようであった。ハッキリ言って酷い。当然、出店や屋台といった賑やかしもなく、こちらも小学校の運動会以下レベルである。運動会ですら身内・関係者しか集まらないのに、それ以下の自転車イベントに誰が足を運ぶであろうか?

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JCFも最悪で酷かったが、そこに属する関係各社(者)もとんでもなく最低であった。相変わらずであるのも事実だが、これでは『集客』などは夢のまた夢である。多くの人がマウンテンバイクには大きな大会があり、それは野球や相撲のように見応えがあり楽しい時間が過ごせる、などとは何時まで経っても至らないのである。

最後にまた苦言をひとつ。今回も大会運営には元ダウンヒルエリートライダーが協力していたようである。姿を方方で見かけた。彼は選手時代の気持ちを忘れてしまったのだろうか? 自分が出場する側であったら到底理解できない理不尽な事だらけである。ライダー側に立ち、大会を少しでもよいものに変えていく使命を帯びている筈なのに、そういう点はひとつも見つけられなかった。選手時代はそれなりに名声を得ていたが、今や完全に氏も没落。残念至極である。

 

なお、これに対抗するわけではないと思うのだが、運営母体が異なるダウンヒルシリーズという大会が年間で何回か開催されている。昨年までは西日本がメインであったためまだ足を運んだ事がないのだが、今年はここ富士見パノラマリゾートにもやってくる予定がある。久しぶりになるが筆者もライダーとしてエントリーし、JCF大会とはどのように違うか、果たして楽しい場なのかどうか、観察してみたいと思う。

dhlogo@2x

ただし、未だヘルメットだけが揃っていないのである。嗚呼。

 

 

2015FIM TRIAL DES NATIONS/トライアル国別対抗世界選手権 日本代表チーム参戦決定。

2015年9月19日〜20日に、スペインのタラゴナで開催されるトライアル・デ・ナシオンへ、日本チームが参戦することが決定した。

2015FIM TRIAL DES NATIONS/トライアル国別対抗世界選手権 日本代表チーム参戦決定。

 

2015年9月19日〜20日に、スペインのタラゴナで開催されるトライアル・デ・ナシオンへ、日本チームが参戦することが決定した。

日本代表チーム選手
藤波 貴久 所属チーム Repsol Honda Team
小川 友幸 所属チーム HRC クラブ MITANI
小川 毅士 所属チーム So7 Wise Beta Team
柴田 暁 所属チーム HRC クラブ MITANI

日本代表チーム監督
小谷 徹(MFJトライアル委員/トライアル選手会代表)

<以下、リリースより>
日本代表チーム参戦決定! みんなで応援しよう!!
2015年9月19日~20日に、スペインのタラゴナで開催されるトライアル・デ・ナシオンへ、日本チームが参戦することが決定しました。日本代表に選ばれたのは藤波 貴久選手、小川 友幸選手、小川 毅士選手、柴田 暁選手の4名です。このトライアル・デ・ナシオンは、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が年に一度世界各国で開催し、サッカーで言えばワールドカップ、テニスで言えばデビスカップのように、ナショナルチームで争う国別対抗世界選手権です。

トライアル・デ・ナシオンとは?
トライアル競技はスピードを競うバイクレースではなく、ライディング技術の正確性を争う採点競技です。自然の中に設けられたルートに沿って、複数のセクション(採点区間)内にある岩山・急坂・沢等を、いかに足を着かずに走破するかを競うもので、テクニックや体力に加え、走行ラインを読む知的な能力を必要とします。足を着いたり止まったり、バックをしたりすると減点の対象となり、審判員が判定し減点を与え、減点数の少ない順に順位が決まります。トライアル・デ・ナシオン大会で、日本チームが世界の厚い壁にどこまで食い下がることができるか!? ぜひ応援して下さい!!

開催概要
【大会名】2015FIM TRIAL DES NATIONS (2015 FIMトライアル・デ・ナシオン)
【開催日】2015年9月19日(土)〜20日(日)
【開催国】スペイン
【開催地】Tarragona(タラゴナ)

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[ リリース元 ]
一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)

 

MONSTER ENERGY FIM MOTOCROSS OF NATIONS 2015 日本代表チーム参戦決定。

2015年9月26〜27日、フランス(ERNEE)で開催される、モトクロス国対抗世界選手権『Monster Energy FIM Motocross of Nations』に日本代表として参戦するライダーとチーム監督が決定した。

MONSTER ENERGY FIM MOTOCROSS OF NATIONS 2015 日本代表チーム参戦決定。

 

2015年9月26〜27日、フランス(ERNEE)で開催される、モトクロス国対抗世界選手権『Monster Energy FIM Motocross of Nations』に日本代表として参戦するライダーとチーム監督が決定した。

ライダー
MXGP(MX1)クラス:小方 誠 所属チーム Team HRC
MX2クラス:富田 俊樹 所属チーム Team HRC
MX OPEN:小島 庸平 所属チーム Team SUZUKI
※小方、小島両選手の出場クラス【MXGP(MX1)or MX OPEN】は、クラス交代の可能性あり。
チームマネージャー:芹澤 直樹 監督 所属チーム Team HRC

<以下、リリースより>
Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)とは?
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が主催する、年に一度のモトクロス国対抗世界選手権で、いわば“モトクロスのワールドカップ”。1947年にオランダで第1回が開催された。日本代表は1990年スウェーデン大会が初出場。これまでの最高位は2000年のフランス大会と2003年のベルギー大会での6位。ここ数年は世界との技量格差が広がりつつあり、残念ながら予選を通過できない状況ではあるが、総合24位(予選29位/Bファイナル5位)だった2013年ドイツ大会と同じメンバーでリベンジを誓う!

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[ リリース元 ]
一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)

 

グレッグ・ミナー、新記録保持者になる。DHI女子はレイチェル・アサートンが勝利。

UCIマウンテンバイクワールドカップ2015スイス – レンツァーハイデのDHIは、男子がグレッグ・ミナー(南アフリカ共和国)、女子はレイチェル・アサートン(英国)がそれぞれ優勝した。

グレッグ・ミナー、新記録保持者になる。DHI女子はレイチェル・アサートンが勝利。

 

UCIマウンテンバイクワールドカップ2015スイス – レンツァーハイデのDHIは、男子がグレッグ・ミナー(南アフリカ共和国)、女子はレイチェル・アサートン(英国)がそれぞれ優勝した。

 

Greg Minaar - Action

 

 

Troy Brosnan, Bruni Loic, Greg Minaar, Lucas Dean, Gee Atherton - Podium
トロイ・ブロスナン、ブルーニ・ロイック、グレッグ・ミナー、ルーカス・ディーン、ジー・アサートン。2015UCIワールドツアー7月4日、レンツァーハイデでのDHI男子表彰台。

Charre Morgane, Manon Carpenter, Rachel Atherton, Tracey Hannah, Emmeline Ragot - Podium
チャーレ・モーガン、マノン・カーペンター、レイチェル・アサートン、トレイシー・ハナー、エミリー・ラゴー。2015UCIワールドツアー7月4日、レンツァーハイデでのDHI女子表彰台。

 

 

[ ソース ]

RedBull