【マウンテンバイク】2020年でも買える折り紙付き26インチタイヤ(MTBタイヤカタログ その2)

新たに取材ができましたので、追加のマウンテンバイク用 26 インチタイヤを紹介します。(MTBタイヤカタログ&ガイド)

掲載日/2020年3月15日  取材・写真・文/やかん
取材協力/サイクルパーツ合同展示会、井上ゴム工業、パナレーサー、マルイ

 

 予想外に好評でした 1 回目の実力派 26 インチタイヤ特集。あれから新たに取材ができましたので、追加のマウンテンバイク用 26 インチタイヤを紹介したいと思います。

 今回は、ほとんどが日本ブランド & 国内生産なので、ある意味、国内の土質に合っているのではないでしょうか?

 

アイアールシー( IRC )

 あとに上げるパナレーサーと合わせて、古くから日本のスポーツサイクル用タイヤの、特にレースタイヤの能力向上を牽引してきた片翼。最大の違いは、IRC はモーターサイクルのタイヤも多く手掛けていること。特にオフロード分野には強く、その意味でもマウンテンバイク用タイヤに寄せる期待と信頼は大きい。開発陣での、自転車とモーターサイクルの情報共有はあるようだ。


◇ミトス XC(MYTHOS XC)

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)サイズ比較

 まず、この時世に幅違いで 3 種類ラインナップしていることを称賛したい。古くからある、クロスカントリーレースに於ける定番タイヤで、サイズ展開はその名残とも言える。メーカー曰く、「XC レースで勝つ!」ことを至上タスクとして開発されたレース直系のモデル。
 センターからショルダーのブロックを 2 段形状にして、剛性と耐摩耗性をキープしたままに小型・軽量化。それでいて、グリップ性能と耐パンク性能を疎かにはしていない。
 昨今の高速系コースでは太めをチョイスしたくなるが、後輪のみ軽さを狙って細めを履く、というのもひとつ。ブロックパターンが各サイズごとの専用設計になっていて、それぞれのパフォーマンスを最大限に引き出せるよう配置を最適化しているとのことなので、レース用途では事前のテストをお勧めしたい。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/525g

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)

サイズ/26 × 2.10
ETRTO/57 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/595g

アイアールシー(IRC) ミトス XC(MYTHOS XC)

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/610g
価格/5,060円 / 共通(10%税込み)
すべて、折り畳み可能

 


◇ミブロ – X(MIBRO – X)

アイアールシー(IRC) ミブロ-X(MIBRO-X)

 オールラウンド特性のマウンテンバイク用タイヤである『ミブロ』をベースに、さらにエキストリームな使い方(IRC では“アソビ”と表現)に対応させた、アドバンスドグレード。従来品であるミブロのパターンを徹底的にチューンナップし、ハードパックな路面でも音を上げない剛性を得た。グリップ性能にも優れる。
 なお、2.40 サイズより 2.25 の方が重いのは、タイヤ内部の構造が違うため。2.25 サイズには、ビード部にゴムを入れてこの付近の強度を持たせたブレーカーが使われている。

サイズ/26 × 2.25
ETRTO/60 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/875g

サイズ/26 × 2.40
ETRTO/100 – 559
コンパウンド/表記はないが、従来から変更なし
重量/770g
価格/5,060円 / 共通(10%税込み)
どちらも、折り畳み可能

 


◇ブリロ(BRILLO)

アイアールシー(IRC) ブリロ(BRILLO)

 マウンテンバイクのルックスやイメージを損なわない、ということで同社ではアーバン向けにカテゴライズされる街乗り用ブロックタイヤ。だが、筆者は 10 年以上使い続けていてダートでの性能になんら問題のないことを確認している。
 ポイントは耐久性と価格だが、その分、重量はどうしても犠牲になっている。センターリッジのパターンになっていて、転がり抵抗を軽減。耐久性に優れたゴムでサイドをカバー & 強化してもいる。スチールビードなので、折り畳みはできない。

アイアールシー(IRC) ブリロ(BRILLO)

サイズ/26 × 1.75
ETRTO/47 – 559
コンパウンド/−
重量/790g
価格/オープン(実勢価格 3,000円 前後)

サイズ/26 × 2.00
ETRTO/54 – 559
コンパウンド/−
重量/900g
価格/オープン(実勢価格 3,000円 前後)

 

 なお、ミブロ for マラソン チューブレスレディ(MIBRO for MARATHON TUBELESS READY) サイズ/26 ×2.25(19635E)は、廃番とのこと。残念!

 

 

パナレーサー( Panaracer )

 先に紹介したアイアールシーと共に、国内レースシーン用タイヤの両翼を担う存在。26 インチタイヤの数は 1 モデルのみとなってしまったが、以前から決戦用チューブやコストパフォーマンスに優れたタイヤレバーなど、周辺アイテムの充実が目立つ。近年は、新タイプの空気入れを開発し(ワンタッチポンプ)、ラインナップを増やしてもいる。


◇マッハ SS(Mach SS)

パナレーサー(Panaracer) マッハ SS(Mach SS)

 高速系マウンテンバイク用タイヤの走りともなった、マッハシリーズ。『SS』は、その中でも最も低抵抗のセミスリックトレッドモデルとなる。見た目はグリップ力に劣るように感じるが、当時からよく考えられたパターンで問題はない。基本的にはハード & ドライコンディション用のタイヤなので、マディでの挙動は事前にテストしておくのが望ましい。
 全体的に耐久性にも優れているため、ロングライフという面でも魅力が強い。コンパウンドは、特に名称はないが耐摩耗に優れた物を採用。ケーシングは、太いナイロンコードを使用した『800D Strong Cord(800D 強化コード)』。ビード部に、厚みのあるチェーファを採用し(ASB Chafer / アンチスネークバイト チェーファ)、耐リム打ちパンクに優れる。
 ビード自体はスチールなので、折り畳みはできない。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/53 – 559
コンパウンド/−
重量/650g
価格/3,279円(10%税込み)

 

 

タイオガ(TIOGA)

 かつては、国産で良質なタイヤを多く出していた三ツ星に委託したレース用マウンテンバイクモデルをラインナップ。現在は、三ツ星のタイヤ事業廃業により、かなり後退。その中でも、今回紹介する 1 モデルだけは台湾で他社のレースタイヤと同じ製造ラインで作られる。


◇サイコ II(Psycho – II)

タイオガ(TIOGA) サイコ II(Psycho-II)

 過去に存在したタイオガの名作『サイコ』の、普及モデル。路面コンディションを選ばないオールラウンド仕様で、価格を含め入門用にも最適なタイヤ。折り畳み不可。

サイズ/26 × 1.95
ETRTO/52 – 559
コンパウンド/AP ラバー コンパウンド
重量/710g
価格/3,080円(10%税込み)

 

 


 今回紹介するマウンテンバイク用タイヤは、これで以上になります。ほとんど過去からの継続モデルなので“チューブレスレディ”には非対応ですが、新品ゴムで 26 インチタイヤが入手できるのは助かるところであります。

 ちなみに、ある問屋の話しでは 26 インチのマウンテンバイク用タイヤは、アメリカに於いては日本比で 5 倍くらいの需要があると言います。車体自体の買い替え意欲がないのか、物を大事に使う文化なのか、判断は難しいところですが「持続可能」という言葉ばかりが踊る昨今、ひとつ、見つめ直すべき点ではないでしょうか?

 

関連:1 回目の特集

【マウンテンバイク】2020年にまだ26インチのマウンテンバイクは闘えるのか?(MTBタイヤカタログ) ※情報追記

 

 

ダート&モト編集部
サトウハルミチ(やかん) Harumichi Sato

東京都生まれ千葉県育ちで、身長 156cm の mini ライダー。紙媒体の編集を長く経験した後、2012 年 4 月から初めて WEB マガジンに携わる。戦車から爆撃機まで無類の乗り物好きで、特に土の上を走る四輪・二輪に目がない。競争事も好きで、マウンテンバイク / モトクロスはレース経験あり。モーターサイクル / スポーツサイクル以外にフィルムカメラ、ホームオーディオ、クルマ、紙の読書(恩田 陸先生の大ファン)、ガンプラが大好きで、住まいはモノで溢れている。特技は、引き落としの滞納。スポーツサイクルは、マウンテンバイク 6 台と BMX 1 台を所有。

 

 

【トレック】甘美なオールラウンダーマウンテンバイク、新型 Fuel EX が登場。

掲載日/2019年08月19日  取材・写真/やかん
取材協力/トレック・ジャパン
 
トレック・ジャパンは、どのようなトレイルも十全に楽しめるBIKE『Fuel EX』をフルモデルチェンジし、国内では3モデルで展開する。
 
 

トレック フューエル EX 9.8 2020年モデル/63万円(税抜)/カラー:Raw Carbon/Rage Red

 
< リリースより >
新型Fuel EX

この度、トレック・ジャパンは、トレイルバイクの一番人気、Fuel EXをフルモデルチェンジして発表いたします。

今回、トレックの中で最も売れているフルサスバイクに、新たな特徴と大幅なアップグレードを加えました。新しいFuel EXは、マウンテンバイクのあらゆる最新テクノロジーを採用し、1台のバイクであらゆる走りを楽しみたいお客様に最適のパッケージとなっています。

フロントサスペンションは140mmとなり、130mmのリアトラベルと組み合わせ、効率的な登坂性能を損なわずに、よりテクニカルなトレイルにも対応できるようにしました。この新しいトラベル量に合わせてジオメトリーも一新し、よりオールラウンドな走りに対応します。新モデルは旧モデルと比べてヘッドアングルが寝かされ、下りでの安定性が高まっています。シートアングルは立たせ、より効率的な姿勢でペダリングできます。

トレック フューエル EX 5 2020年モデル/25万5,000円(税抜)/カラー:Slate/Trek Black

他のトレックのフルサストレイルバイクと同じく、固定式のロワーショックマウントを採用し、より高強度のチェーンステーと効率的なペダリングを実現しました。

ジオメトリーを可変させる機構、 『Mino Link』(ミノー リンク) は、 EVOリンク側に取り付けられる。ナットを回すことでの調整幅は、ヘッド角を 0.5度 ずつ。ボトムブラケットの高さは、 10mm ずつ調整できる。局部でみれば小さな数値だが、全体で見ると大きくジオメトリーは変化するという。

新型Fuel EXは、女性用モデルを展開する代わりに、全てのモデルでXS サイズを用意しました。これにより、お客様の性別、身長、走り方にかかわらず、フィットに優れたFuel EXが見つかります。

トレック フューエル EX 8 2020年モデル/38万円(税抜)/カラー:Matte Dnister/Gloss Trek Black

MとL サイズは、速くて走破性の高い29インチホイールを搭載します。XS サイズは27.5インチホイールを搭載し、小柄な方でも操作しやすく、より適したスタンドオーバー高となるようにしました。S サイズには27.5と29の両モデルを用意。これは、このサイズのホイールサイズの好みが分かれることが、調査からわかったためです。

トレック フューエル EX 9.8 2020年モデル/63万円(税抜)/カラー:Raw Carbon/Rage Red

どのモデルも、ドロッパーポスト、ワイドレンジの1x ドライブトレイン、グリップ力に優れた2.6インチタイヤを搭載します。

フューエル EXはフレームサイズによってホイールサイズを変えている関係で、ドロッパーポスト(ボントレガー Line Elite / フューエル EX 9.8)もストロークが分けられている。サイズ: XS , S で 100mm トラベル。 M , ML は、 150mm 。 L , XL は、 170mm となる。ケーブルは、完全内蔵式。

カーボンモデルのダウンチューブには新型Domane(編注:ロードバイク)と同様、ストレージが設けられ、パックの重さや煩わしさを気にすることなく、ツールなどを収納できます。

フューエル EX 9.8(カーボンモデル) は、今回からフレーム内側にストレージを設置。容量は意外と大きい。
内蔵ストレージ搭載 BIKE に対応した、BITS BAG 。バンク修理用キットが収まる。マウンテンバイクの場合、これに加え、チェーン切れの対策品ぐらいは入れておいたほうがよいだろう。ただ、パンク修理がこのタイプだと、チューブレスレディのホイールが宝の持ち腐れになってしまう。山中に繰り出すライダーには悩ましい点。
価格/2,400円(税抜)
サイズ/ワンサイズ
カラー/ブラック
飛び石やグラウンドヒットなどを考慮して、カーボンアーマーをダウンチューブに装備。

さらなるカスタムを楽しみたいお客様のために、Fuel EXはProject Oneでもお選びいただけます。
 
 
 


※編集部より:

 この、新生Fuel EXは、『TREK WORLD 2020』に於いて、フューエル EX 9.8 のみが関係者に先行公開された。

『TREK WORLD 2020』にて先行展示された、フューエル EX 9.8。

 そこでまず感じたのが、「相変わらずトレックの OCLV フレームは美しい」だった。

 筆者は昔、トレック本社のウォータールー(アイオワ州)に取材に行かせてもらったことがある。ヘッドオフィスだけでなく、実際に自転車(主にフレーム)の製作工場も見せてもらえたのだが、その当時から OCLV フレームは秘匿事項が多く、製造工程の撮影などは NG であった。

 しかし、カーボンレイアップの手法やポイント、塗装工程などは見ることができ、その当時からストレートに「美麗」であるとしか出てこなかった。

スポーツサイクルに於けるカーボンフレームの造詣について、トレック & OCLV が一級であり最先端であることは、論を俟たないところであろう。そもそも、率直に言って、流麗すぎる。

 今回、会場で展示されたフューエル EX 9.8 は、その技術とセンスを最新のマウンテンバイクに落とし込んだ機種と言えるだろう。

 国内展開は、このカーボンモデルの他に、アルミモデルが2つあるが、ここはぜひ奮発してフューエル EX 9.8 を狙って欲しいところだ。それだけの価値が詰まった1台になっている。

トレック フューエル EX を気に入る理由とは?
会場では一部のスペックしか公開されなかったが、現在は同社 HP でフルスペックを確認可能。

 フューエル EX シリーズは、オールラウンドなトレイルバイクを企図しているが、それはリアサスペンション機構のテクノロジーに拠るところが大きい。まず、ベースとなる『RE:aktiv』(リアクティブ)であり、進化系の『Thru Shaft』(スルー シャフト)だ。

トレック独自の、『RE:aktiv』(リアクティブ)ダンパーを搭載。進化系の『Thru Shaft』(スルー シャフト)も採用することで、様々な路面変化に素早く追従することが可能ということだ。
解り難いが、このユニットの下部が『Thru Shaft』(スルー シャフト)。逆転の発想で、構造は至ってシンプルということだ。

 実は、この RE:aktiv & Thru Shaft の組み合わせは、今のところフューエル EX 9.8 のみになっている。フューエル EX 8 は、 RE:aktiv のみ。フューエル EX 5 は、いずれも非搭載となってしまう。動画を見る限り、F1(モータースポーツ)のテクノロジーが投入されていて、マウンテンバイクで主要なサスペンションメーカー2社のユニットを相当にカスタマイズしているようなので、コスト高なのだろう。

 代わりに、トレックのフルサスペンション マウンテンバイク共通の、『Mino Link』(ミノー リンク)と『ABP』(アクティブ ブレーキング ピボット)はグレードに関わらず搭載している。

リンクとアッパーアームの接続部に備わる『Mino Link』(ミノー リンク)は、回すだけでヘッドアングルとボトムブラケットハイトが変化し、クイックかナローか BIKE の特性を瞬時に変えられる。必要なのは、 5mm 六角レンチのみ。後述の内蔵ストレージにぜひ入れておこう。
『Mino Link』(ミノー リンク)は、 HIGH と LOW の2モードで用意される。
永らく、リアブレーキがサスペンションの動作に悪影響を与えるのは、マウンテンバイクでは珍しくなかった。この両者を切り離すことで、それぞれが自由に動けるのが、『ABP』(アクティブ ブレーキング ピボット)。キャリパーをフローティング部に設置するのが肝のようで、特許技術でもあるそうだ。

 先に触れた、カーボンモデル限定の、内蔵ストレージは待望の機能であろう。

カーボン素材を使ったマウンテンバイクフレームで他社が先行していた、ダウンチューブのストレージ機能を、フューエル EX OCLV カーボンモデルで採用。
ボトルケージとアクセスドアは一体で、つまり素早くアクセスできる場所にある。ドアはしっかり閉まり、それでも泥だらけのグローブをはめたままで開閉が容易。

 現状は、同社の上級モデルに於いても採用しているのはこのフューエル EX 9.8 のみで、もちろんデメリットがなければ今後も採用車種は増えるだろうが、もしもコスト面が高いハードルになっているのだとしたら、しばらくは本機のみかもしれない。筆者は、とにかく背中に荷物を背負うのが嫌いなので、常日頃からサイクルジャージのポケットのみか、欲張ってもサドルバッグで対応している。

 公道も含め、身体の動きを阻害する要素は排除したい傾向にあり、このストレージ機能は甚く魅力的に映る。

足回りは、かつてのダウンヒルモデルに匹敵するワイド設計。ドロップアウトのブースト規格は、フロントが 110mm 、リアが 148mm となる。サイズ: XS , S では 27.5 を。 S , M , ML , L , XL では、29インチの用意となる。
トップエンドモデルになるフューエル EX 9.8 は、ホイールまでもがカーボン。驚くのが、『カーボンケア・ホイールプログラム』というものが用意され、
「ボントレガーのカーボンホイールを最初の購入から 2 年以内に不測にも壊してしまった場合、私たちが無料で修理または交換する」
という内容。お解りの通り、ハードな走行や大きな転倒で破損した場合に効力を発揮するという、通常とは逆のサービス。トレックは「安全性」にとかく敏感なメーカーで、その「らしさ」が表れている。
このような、トレールを主に駆け回る BIKE では、チェーンリングはもはやシングルのみ。しかも、デバイスレスという進歩。サスペンション機構やチェーンと歯の進化により、チェーンが猛烈に暴れなくなったり外れにくくなった所以であろう。丁数は、 32T 。クランク長は、フレームサイズ: XS , S で 170mm 。 M , ML , L , XL は、 175mm 。
リア周りは最近のトレンドである、クイックタイプだがスルーアクスル、且つブースト規格、という仕様。数値はブーストが 148mm、アクスルは 12mm 。カセットは 12 速で、 10-50T 。

 もうひとつ触れておきたいのが、『KNOCK BLOCK』(ノックブロック)。筆者は、しばらくトレックBIKEは触れていなかったので未見の機構であったのだが、これに拠るストレートなダウンチューブが、とにかく美しい。

独自の『KNOCK BLOCK』(ノックブロック)を開発したことで、真っ直ぐなダウンチューブ設計が可能になった。これは、特殊なステム、ヘッドセットトップキャップ、スペーサー、それにフレーム側に内蔵されるチップで構成され、ハンドルを目一杯切り込んでも、フォークのクラウン部分がダウンチューブに接触する前にロックされ、双方がノーダメージで済むようになっている。

『KNOCK BLOCK』(ノックブロック)の詳細。黄色の箇所がシステムで、写真は、目一杯ハンドルを右に切り込んだ状態。赤色の箇所は見事にダウンチューブと接触していない。能力的には、ストレートなダウンチューブは高剛性を維持しながら過度に重くならないフレームを設計できるということだが、個人的にはあの曲がったダウンチューブが嫌いなので、これは大歓迎。なお、あまりに大きな衝撃が加わった時は、ノックブロックは自己崩壊しライダーへのダメージを軽減する。そのため、ダウンチューブには衝撃吸収バンパーは備わる。

 
 

 
 なお、以前の Top Fuel の紹介記事でも書いたが、特に小柄で手足が短い日本人にとって、サイズ選びはことさらに重要。

 幸いに、フューエル EX シリーズは、 XS からの用意があり、この適応身長は 137.0〜155.0cm 、股下は 64.0〜73.0cm 。ひとつ上の S は、 153.0〜162.0cm , 72.0〜76.0cm 。 S サイズになると 29 インチホイールが選択でき、こちらに優位性を感じている筆者(身長 156cm )などは選択をしてしまいそうだが、注意したいのがハンドルまでの遠さ。案外、ここは見逃されがちかもしれなく、通説では 29 インチはどうしてもこの“実効トップチューブ長”が伸びる傾向にある。

 KNOCK BLOCK の手前、ステムが専用品になってしまうので、この辺りは注意して、実車を前によく確認したほうがよいだろう。

 ちなみに、ステム長は、サイズ: XS , S で 40mm 。 M , ML , L , XL は、 50mm が初期設定。(やかん)


 
 
[ ソース ]
トレック・ジャパン
 
 

【マウンテンバイク】GT bicycles の2020年モデル、展示会場より現車チェック! (フルサス編) ※公式試乗会追加

掲載日/2019年08月08日  取材・写真・文/やかん
取材協力/ライトウェイプロクツジャパン

 

インパクト強いとは言い難い年

 マウンテンバイク文化がアメリカで盛んになり始めた頃に開発をスタートし、そこから現在まで良質な BIKE を作り続けている GT bicycles(ジーティー)。リアサスペンションを備える、いわゆる「フルサス」については、今では考えられないほど様々なスタイルを模索しながら進化し続け、同社の代名詞とも言える数々のシステムを生み出した。

< 一例 >
・RTS(Rocker Tuned Suspension)
・LTS(Links Tuned Suspension)
・STS(Stay Tuned Suspension)
・i-DRIVE(Independent Drivetrain® Suspension)
・AOS(Angle Optimized Suspension)
など。

 正直なところ、i-DRIVE で飛躍的な革新を遂げ、AOS に於いて一旦の頂点を極めたと思われた GT のリアサスペンション技術だが、資本の入れ替わりが激しいアメリカ企業の因習に同社も逆らうことはできず、2019年モデルで回帰とも言える LTS システムを採用するかたちとなった。

 LTS は結局のところ、マウンテンバイクでは現在、最も構造やコスト、整備性のバランスが優れているとされる 4バーリンケージ方式のサスペンション システムで、込み入った話であるが、この方式でパテントを取っていたよその技術の期限が切れ、使い易くなったことも一因であると言われている。

 結果的に、これから紹介する GT のフルサスペンションバイクは、性能は別として見た目はあまり他社と代わり映えしない。完全にリアサスペンション システムがフィックスしてしまったモトクロッサー(モーターサイクル)に対して、様々な試行錯誤を窺えるのがマウンテンバイクの楽しみのひとつと考える筆者としては、残念至極としか言いようがない。辛辣ではあるが、ひとつの意見として明記しておく。

 出鼻をくじくかたちとなってしまい申し訳ないが、次から展示会場での写真を交えて、2020年モデルの展開を見ていく。
 
 


LTS & ハイピボットに回帰した『FURY』

マイナーチェンジ

GT フューリーチーム 2020年モデル/108万円(税抜)/カラー:チームブルー

 かつての RTS システムが案外、ダウンヒルレースで実力を認められ、そこから GT とダウンヒルの付き合いは長く、ワールドカップ(UCI)などでの戦歴は多い。ダウンヒル専用レーサーになるフューリー(FURY)は AOS 登場以降も長らく i-DRIVE を採用していたが、残念ながら2019年に LTS にスイッチ。

 ただ、おもしろいのが、このフレームは LTS に逆流しただけでなく、ハイピボット & アイドラープーリーを採用すること。

 このスタイルはかつて一時だけ存在した、どちらかというとマイナーな方式であったが、最近は他社も再び取り入れている。その中では、ユニットを含めた能力向上も寄与してか、ワールドカップで勝利している BIKE もある。

 もっとも、フューリーは会場で展示車がなかったので、GT BIKE のポテンシャルは解らない。2020年からは完成車のみの扱いとなった。

ベーシックスペック:
フレーム/Fury カーボン、190mm トラベル (29”) | 200mm トラベル (27.5”)、BSA 83mm、1.5” ヘッド、Boost 12×148 スルーアクスル、225x75mm トラニオンマウント、ISCG05
フォーク/Fox Float Factory 49、190mm、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、リバウンドアジャスト、Grip 2 Damper、20×110 BOOST スルーアクスル
リアショック/Fox Float Factory X2、225×75、Metric Trunnion、Air、ハイ/ロースピード コンプレッションアジャスト、ハイ/ロースピード リバウンドアジャスト
タイヤ/Schwalbe Magic Mary UltraSoft、29 x 2.35″、Downhill、Addix Ultra Soft Compound、チューブレスレディ
クランク/Shimano Saint 36T、e-thirteen LG1+ Guide
ディレーラー/Shimano Saint、10スピード
ブレーキ/Shimano Saint BR-M820 油圧ディスク、203mm SM-RT86 IceTech ローター、メタルパッド、フィン
 
 


オールマウンテンカテゴリーの『FORCE』

マイナーチェンジ

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 2020年にサンクション(SANCTION)がカタログ落ちしたことで、ハイスピード系フルサスペンションバイクで TOP モデルとなったシリーズ。フューリー同様、マイナーチェンジで価格も据え置き。

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 後述のセンサー(SENSOR)と見た目はそっくりになるが、フォースはキャラクター的に「下り・エンデューロレース」を念頭に置く。ダウンヒルバイクは基本的にはオーバースペックなので、ゲレンデダウンヒルをシーズン中に多く楽しむひとの最有力候補だろう。

 同じフォースでも、2パターンが用意され、重量はあるが初期動作がスムーズなコイル式、軽量でセッティング変更が容易なエア式に分かれる。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド

 コイルユニットを搭載するフォース エリートは、より下りを重視したエンデューロレース向けのパーツアッセンブルになっていると理解してよいとのことだ。

GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースエリート 2020年モデル/36万8,000円(税抜)/カラー:レッド
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル
GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

GT フォースコンプ 2020年モデル/29万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 
 


トレイルカテゴリーの『SENSOR』

マイナーチェンジ

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 センサーも継続モデル。個人的に応援していたヴァーブ(VERB)がなくなったことで、フルサスモデルのローグレードを担うことになったが、いわゆる「軽快な里山BIKE」を目指していると思うので、その価格には10万円の開きがある。(ヴァーブ コンプは12万8,000円。販売終了。)

GT センサーコンプ 2020年モデル/28万8,000円(税抜)/カラー:ガンメタル

 経験者には無謀な値段ではないのだが、10万円台前半で真面目なフルサスペンションバイクが買える昨年(’19)を知っていると、センサーの価格はなかなかに厳しい。

GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール
GT センサースポーツ 2020年モデル/22万8,000円(税抜)/カラー:ディープティール

 これからマウンテンバイクを買おう、というひとは、性能差よりも価格、もっと言うと“見た目”“格好良さ”が第一優先なのは揺るがぬ事実だ。
 
 
 なお、フォースとセンサーはよく似たフレーム形状だが、ジオメトリが若干異なっていて、味付けは微妙に違うということだ。
 


 ということで、GT に於いては2020年モデルのフルサスペンションバイクのみに目をやると、ラインナップの整理、i-DRIVE からの完全な決別の結果、魅力はかなり薄まってしまった。同社はマウンテンバイクが強いイメージあるので、フルサスペンションバイクは特に気になり、残念な状態。世相を反映しているとも言える。

 後日続けてお届けするハードテイル編で、進化したトリプルトライアングル(Triple Triangle™)を携えたいくつかの BIKE を紹介するので、そちらの実力に2020年は期待して欲しい。

関連:ハードテイル編
https://yakandirtmoto.wordpress.com/2019/09/04/mountain-bike-gt-bicycles-2020-02/

 
 

【 試乗会のお知らせ 】

2019年10月20日(日)
第15回 かかみ野MTBフェスティバル
各務原市 市営公園「各務野自然遺産の森」
〒504-0102 岐阜県各務原市各務車洞6797-1
0583-83-6115
 https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/79909

予定試乗車
・ザスカー カーボン コンプ M ロウ/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース24 24″ シルバー


2019年10月27日(日)
長岡MTBフェスティバル2019最終戦
長岡市営スキー場
〒940-0821 新潟県長岡市栖吉町3300
 http://sb-project-nagaoka.com/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・センサースポーツ M ディープティール
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・ストンパー エース24 24″ アクアブルー


2019年11月3日(日)
SAYAMA HILLS DAY
東京都西多摩郡瑞穂町南平2-50-30
042-570-1757
 https://www.sayamaparks.com/app/events/view/1103

予定試乗車
・アバランチェ スポーツ 29 M アクアブルー
・アバランチェ スポーツ 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ エキスパート 27.5 M シルバー
・アバランチェ コンプ M レッド
・アグレッサー スポーツ M サテンブラック
・アグレッサー コンプ M レッド


2019年11月17日(日)
MTBの楽しさを共有したいinフォレストバイク小田原
フォレストバイク小田原
神奈川県小田原市荻窪
 https://www.forestbike.jp/

予定試乗車
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・ザスカー アロイ コンプ M アクアブルー
・センサースポーツ M ディープティール
・センサーコンプ M ガンメタル
・フォース29 プロ M グロスバーガンディ
・フォース29 エキスパート M グロスピッチグリーン
・フォース29 エリート M サテンブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・フォースエリート M レッド
・フォースコンプ M ガンメタル
・アバランチェ エキスパート 27.5 M ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・アバランチェ コンプ M ディープティール


2019年11月23日(祝)
第14回セオサイクル サイクルフェスティバル
袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ
千葉県袖ケ浦市林348-1
04-7189-0100
 http://seocycle.net/seofesweb/index.html

予定試乗車
・グレード カーボン エキスパート M サテンシェイド
・グレード アロイ エキスパート M パープル
・ザスカー アロイ エリート M ブラッシュド/ブラック
・アバランチェ エリート M モスグリーン
・ストンパー エース26 26″ シルバー
・ストンパー エース24 24″ ミント
・ストンパー プライム20 20″ ブルーシルバー
・ランジ16 16″ オレンジ
・ランジ12 12″ オレンジ
 
 
[ 取り扱い ]
ライトウェイプロクツジャパン
 
 

【ショウエイ】VFX-WRにレプリカモデル、『ブレイトン』が追加に。

ショウエイのオフロード用ヘルメットの新型であるVFX-WRに、レプリカモデルが追加されることとなった。
 
 
< リリースより >
VFXシリーズのアグレッシブで斬新なスタイリングを継承し、SHOEIの新技術を注ぎ込み革新的進化を遂げたVFX-WRに、Justin Brayton選手のレプリカモデル”BRAYTON”(ブレイトン)を新たにラインナップ。
 
【 VFX-WR BRAYTON 】(ブレイトン)
価格/6万円 (税別)
規格/JIS規格、MFJ公認
カラー/TC-1(RED/BLACK)
サイズ/S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)
構造/AIM+(AIM+:Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber)
強靱なガラス繊維と3次元形状とした有機繊維の複合積層構造を基に、高い弾性性能を持つ高性能有機繊維をプラス、軽量でありながらも剛性弾性に優れる高性能なシェル構造。
付属品:バイザー、バイザースクリュー、布袋、マッドガード、バイザー反射防止シート
2019年5月発売予定
 

SHOEI VFX-WR BRAYTON TC-1

SHOEI VFX-WR BRAYTON TC-1

ジャスティン・ブレイトン選手。

 
 
[ 問い合わせ先 ]
問い合わせフォームより
http://jp.shoei.com/inquiry/ja/form.php
 
 

【マウンテンバイク】抜群のコントロール性を誇る油圧式ブレーキ《マグラ》 HC3 レバーブレード & HS33R。

掲載日/2019年03月15日  取材・写真・文/やかん

取材協力/サイクルパーツ合同展示会

 

 

マグラ/MAGURA

 ここ日本でも古くから油圧系ブレーキで定評のある、ドイツ(バートウーラッハ)ブランドのマグラ。

 特に注目されたのは、ダウンヒルが脚光を浴びるようになってからで、当時はまだリムブレーキタイプではあったが、とにかく従来のカンチブレーキとは比較にならないストッピングパワーを持つ、との評判は広く知れ渡るようになった。

 その後、Vブレーキが登場したことと油圧タイプは高価であったことから市場規模は縮小傾向になったが、ご存知の通りディスクブレーキが一般化した昨今では、完全復権の趣である。

 全体的に、マグラ製品の価格が引き下がった印象があるのはもちろんのことだが、さらに安価で利きも強烈な油圧式ディスクブレーキが市場に溢れる現況なのに、何故だろうか?

 それは、動力が“人力”と“重力”のみに限定される自転車に於いて、強いストッピングパワーが必ずしもよい、と判断されないからであろう。

 例えば、「制動力」と言われるように、スポーツサイクルでは止まることよりも、動きを制する=減速することが重要視される。エンジン付きのように急減速してからでも一気にトップスピードに持っていけるような加速性や動力性能は、人力ではとても無理だ。

 それぞれのライダーにとっての安全圏ギリギリまで減速できればよいだけで、止まりたい訳ではないのだ。速度を僅か落としたいだけなのに、限りなく0km/hまで落ちてしまっては、レースシーンなどでは致命的でしかない。

 また、地面とのミューが低く、その状態も常に安定しないダート路面を走るマウンテンバイクにとっては、タイアがロックしかねないようなブレーキの効きは歓迎されない。それでは簡単にスリップか転倒するだろう。

 減速はしたい、しかしロックはしたくない、微妙なさじ加減。そして、上体が常に大きく揺れ動くダート路面でも、安定したブレーキ操作をしたい。

 さらに、コース後半で体力が落ちた局面でも、ストレスなく少ない力でブレーキ操作をおこないたい。

 そういった難しい要求をバランスよく満たしているのがマグラのブレーキシステム、ということなのだ。リムブレーキの頃からそうであったが、ストッピングパワーはもちろん、微妙な加減が非常にやり易く、「繊細さ」を高く求めるレーサーやユーザーからの支持が圧倒的な同社。

 多くのメーカーがディスクブレーキをリリースする中、生き残った古参にはやはり意味があるのだ。

 

 

マグラ HC3 レバーブレード 価格/9,000円(1pc・税別)

 掌が小さい日本人にはうれしい、リーチアジャスト機構が付いたモデル。かつ、剛性が非常に高い。利点ばかりでこのレバーに交換したくなるが、注意が一点。
 高剛性ばかりに長時間ライドでは腕に来やすく、たとえばエンデューロレースなどでは不向きなひとも出てくるとのこと。ここ一発や体力に自身のあるライダー向け。

【 仕様 】
MT8/MT7/MT6/MT Trail Carbonに適合
リーチアジャストに加え、独自の機構によるレシオアジャスト(レバー比変更機能)を装備した、高剛性レーシングショートレバー。
ブレーキングパワーとフィッティングをフルに調整する事ができます。(リリースより)

 

マグラ HS33R 価格/1万8,000円(片側・税別)

 じつは、いまだに油圧式リムブレーキはリリースされている。Vブレーキが台頭してからはやや、タッチが「0 or 1」と言われることもあったが、それは昔の話し。代理店によれば、リムタイプでもマグラ特有の良コントロールは維持されているという。

【 仕様 】
アルミレバー(2フィンガー/4フィンガー)
EVO2アダプター付属
重量/449g(片側)
カラー/ブラック・シルバー
Vブレーキ台座に装着できる油圧式リムブレーキ。トレッキングバイク・トライアルバイクに最適。
MTと同じく、マスターシリンダーに超高剛性カーボン素材「カーボテクチャー」を採用。
新設計ラジアルタイプマスターで、繊細なタッチと高いストッピングパワー(前モデルより5%UP)を両立。(リリースより)

フィーリングの向上は、新設計のラジアルタイプマスターに因るところが大きいという。

 

マグラ ヴァイロン ドロッパーシートポスト 価格/6万8,000円(各種・税別)

【 諸元 】
ストローク量/150mm 、 125mm 、 100mm
全長/446mm(150mmモデル) 、 421mm(125mm) 、 396mm(100mm)
重量/595g
取り付け時長さ/56mm 〜 206mm(150mm) 、 181mm(125mm) 、 156mm(100mm)
必要(最低)挿入長/120mm
最大挿入長/240mm
油圧制御 ━ 圧縮エア伸長式(エアは米式バルブで再充填可能)
サドルクランプ/2本ボルト
適合シートポスト内径/30.9mm 、 31.6mm
適合充電コネクタ/マイクロUSB
充電所要時間/約3時間
満充電時動作可能回数/約400回
電波法による技術適合証明取得済
【 付属品 】
・ELECTリモートコントローラー
・ELECTリモートキャップ
・リモコン取り付け用Oリング2種
・リモコン台座ゴム
・充電用マイクロUSBケーブル
・取扱説明書(英語・日本語)
VYRONドロッパーシートポストは、リモートコントロールに電波(ELECTワイヤレスリモートコントロール)を使用した、非常にスマートなドロッパーポストです。
コントロールの通信に電波を使用するので、本体を操作するためのケーブル類が全く無く、取り付け時に手間をかけて配線を行う必要は一切ございません。
本体よりケーブル類が飛び出ていないので、フレーム形状による取り付けの制約がほとんど無く、シートポスト径さえ同じならお手持ちの別の自転車にも簡単に付け替えることができます。
多くの技術革新を持つVYRONドロッパーシートポストは、Design&Innovation Award 2016の金賞を含め、沢山の賞に輝いています。

受信&コントロールユニットは、やぐら部にレイアウトされる。

ワイヤレスELECTリモートコントロールは、ボタンにワンタッチするだけでサドルを落とすことができるばかりでなく、150mm・125mm・100mmの各範囲内で最適なサドル高に調整する事ができます。
シートポストの固定と開放はモーターと油圧バルブによって行われます。ダンピングオイルはMAGURAロイヤルブラッドミネラルオイルを使用しており、長期間メンテナンスフリーでご使用頂けます。
サイズ、操作感ともにやや慣れは必要はある、と感じた。

リモコン(リモートキャップ付き):同梱のキャップをリモコンに取り付けることで、より容易にボタンを押す事ができます。(リリースより)

 

 

取り扱い/エムシー・インターナショナル
06-6318-5000

 

 

【ガエルネ】足首の動きに自由があるモデル、ファストバック / FASTBACKが発売開始。

ジャペックスから『ガエルネ』のエンデューロ向けブーツ、「ファストバック」が発売開始された。
 
 
< リリースより >
このたび、株式会社ジャペックスはイタリアのブーツメーカー“GAERNE / ガエルネ”の”FASTBACK/ファストバック”の発売を開始いたします。
 

ガエルネ ファストバック/ホワイト

 
■商品説明
エンデューロやラリーライダーのために開発された、操作性に優れたモデル。

ファストバックで特筆すべきものは、何と言っても足首部分に配置されている「アンクルフレーム」の存在です。
ガエルネ最高峰モトクロスブーツのSG-12やSG-10のフレームは、通常、ブーツの足首部分からふくらはぎ上部までフレームが伸びています。
これによりプロテクション性は格段にアップするものの、バイクを降りた時は動きづらいというデメリットが付いてきます。

ファストバックの「アンクルフレーム」は、コンパクトな作りになっていることにより基本的なプロテクションを抑えつつ、降りた時の動作をスムーズにしてくれます。
乗り降りの多いエンデューロやラリーの競技には、欠かせないポイントとなるでしょう。
 
■スペック
外装/本革(フルグレインレザー)、プラスチック
内装/ファブリック生地
ソール/ガエルネフラットソール(修理交換可)
サイズ/25.0cm~28.5cm(5mm刻み)
質量/1,930g(片足)- 27.5cm
足入れ全高/38cm
価格/3万9,000円(税込)
生産国/イタリア
発売中
 

ガエルネ ファストバック/ブラック

ガエルネ ファストバック/レッド

 
 
[ ソース ]
ジャペックス
 
 

身体をハードなオフロード走行から護るLEATT社の2016年度プロテクターが登場。

モトクロス、その後はマウンテンバイク、BMX界に首を中心とした損傷から身を守るネックブレースの存在を知らしめたUSのリアット社。

身体をハードなオフロード走行から護るLEATT社の2016年度プロテクターが登場。

 

モトクロス、その後はマウンテンバイク、BMX界に首を中心とした損傷から身を守るネックブレースの存在を知らしめたUSのリアット社。一時期は、リアットブレースと言えば新機軸のネックブレースの代名詞ともなったが、その後は他の部位のプロテクター類も開発・リリースしている。今回、2016年度モデルが発売されたので、2回に分けてお知らせしよう。

 

01

 

[ 製品情報 ]

メーカー/LEATT

販売元/ウエストウッド

製品名/Kidney Belt LEATT 3DF 3.5

価格/10,500円(税抜)

サイズ/S/M、L/XL

V字型のストラップを採用し腰全体をしっかりサポート。腰部分に衝撃吸収素材3DFを採用! 通気性確保の為、熱泡状の3D空気チャンネルが配してあります。

 

 

02

03

 

 

[ 製品情報 ]

製品名/Impact shorts LEATT GPX 5.5 AirFlex

価格/14,800円(税抜)

サイズ/S、M、L、XL

6mmの腰パッドが転倒からのダメージを緩和。骨盤周辺には、新素材アーマーゲルを採用し衝撃を吸収・緩和。MoistureCoolウイッキング・ファブリックで通気性良好。

 

04

05

 

 

[ 製品情報 ]

製品名/Impact shorts LEATT DBX 5.0 AirFlex

価格/13,800円(税抜)

サイズ/S、M、L、XL

ヒップ部分に、衝撃吸収素材3DFを採用。骨盤周辺には、新素材アーマーゲルを採用し衝撃を吸収・緩和。MoistureCoolウイッキング・ファブリックで通気性に優れる。

 

06

07

 

 

[ 製品情報 ]

製品名/Knee & Shin Guard LEATT 3.0 EXT

価格/7,500円(税抜)

サイズ/S/M、L/XL

アウター部にハードシェルを採用しプロテクション性をUP! インナーに衝撃吸収性に優れる3DF素材を使用し総合的なプロテクション性を高めています。吸汗素材からなるスリーブにより装着時のフィット感も良好。内側にはシリコンラバーを配し、ズレを防止します。

 

08

09

 

 

[ 製品情報 ]

製品名/Elbow Guard LEATT 3.0

価格/6,000円(税抜)

サイズ/S/M、L/XL

アウター部にハードシェルを採用しプロテクション性をUP! メッシュ素材からなり、通気性も確保。

 

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12

 

[ お問い合わせ ]
ウエストウッド
TEL/0297-64-8198

 

TAIOGA他の製品テストを予定しています。

先日、自転車商社の株式会社マルイの新製品展示会に足を運び、いくつも魅力的な商品を見られました。

先日、自転車商社の株式会社マルイの新製品展示会に足を運び、いくつも魅力的な商品を見られました。

その内いくつかは既に現物を用意出来るという事だったので、早速お借りしました。

・TIOGA SPYDER outland
・TOPEAK Combo Torq Wrench & Bit Set
・BRAKCO BrakeShoe Tuner

上記の3製品のテスト記事を実施する予定です。

期待してお待ち下さい。

■スペシャライズド/SPECIALIZED S-Works Stumpjumper FSR CARBON 650b(2016) 102万円 Sサイズ MTB試乗インプレッション

S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、スペシャライズドの歴史の中でも初期から存在する『スタンプジャンパー』の名を冠する、オールラウンドなマウンテンバイクです。スペシャライズドでは「トレイルバイク」という言葉を使っています。

■スペシャライズド/SPECIALIZED S-Works Stumpjumper FSR CARBON 650b(2016) 102万円 Sサイズ MTB試乗インプレッション

 

SPECIALIZED S-Works Stumpjumper FSR CARBON 650b(2016) 102万円
SPECIALIZED S-Works Stumpjumper FSR CARBON 650b(2016) 102万円

 

掲載日:2015年10月19日  取材・写真・文/やかん

 

地球上にこんな極上のマウンテンバイクがあったのかと思わせられる1台

S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、スペシャライズドの歴史の中でも初期から存在する『スタンプジャンパー』の名を冠する、オールラウンドなマウンテンバイクです。スペシャライズドでは「トレイルバイク」という言葉を使っています。

 

このBIKEインプレッションは、スペシャライズド・ジャパンがランダムで行っている “ TEST THE BEST NEW MODEL試乗会 ” に参加してのもので、一般ユーザー向けの機会を利用したものです。今回の TEST THE BEST は、特に東関東のマウンテンバイクユーザーには馴染み深い、富士見パノラマ(長野)で開催されました。筆者は今回、テストライドを、すべてこの富士見パノラマのCコースをフルに使用しました。

 

さて、このS-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650b。まずプライスがとんでもありません。定価で100万円を超えます。ロードバイクではそれなりにあるプライスかもしれませんが、マウンテンバイクではなかなかお目に掛かれません。そのBIKEを試乗車として用意してしまう日本法人の姿勢にも驚きますが、それだけ自信のある1台なのであろうと想像出来ます。

 

S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、その名の示す通り、ホイール径がマウンテンバイクの今の主流になる、650b = 27.5インチのBIKE。従来の26インチより少し大きく、旋回性はやや独特ですが走破性は圧倒的な29インチよりは小さい。お互いの良いところを取った、今のトレンドサイズです。そしてフルサスペンションフレームとなり、そのほとんどの部位がカーボン製となります。このカーボンの勢いは、マウンテンバイクの世界でもやはり止まらなく、初期は小物類だけであったものがフレーム、ホイールとほとんどの部分を占めるようになっています。本機も、ホイールまでカーボン製を採用する徹底ぶりです。

 

サスペンションは、フロントがロックショックス・パイクRCT3 650b、リアがフォックスショックスのフロート ファクトリー。トラベル量はどちらも150mmとなり、この数値から本機がやや下り寄りのBIKEである事が解ります。そのサスペンション、取り上げるべき特記事項がリアショックのカスタム施工。スペシャライズドは以前から特にリアショックに関しては独自の方式やチューニングを取り入れていましたが、本機S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bもその例に洩れません。まず、2016年のスペシャライズド車の多くに採用される“セットアップが容易なAUTOSAG機能”。これはエアショックに予めある程度の加圧をしておき(300psi)、それからライダーがBIKEに跨った状態で専用のバルブコアをプッシュ(減圧)するだけで、最適なエア圧(サグ値)になるというものです。たいへん革新的な機能ですし、セッティングの手間が大幅に軽減され、ライダーが受ける恩恵はとても大きいです。

 

“Rx Trail Tune”というカスタマイズも施され、トレイルの上りでも下りでもよりしなやかで反応の良い動きを提供する、と言います。ギア関係は、やはり今のトレンドである、フロント1枚、リア11枚というもの。丁数は、フロント30T、リア10ー42Tです。その他、フレームとステム部に“SWAT”という工具格納システムを備えます。まず、フレームのダウンチューブに設けられたSWAT Doorを開くと、その中のコンパートメントにチューブ1本、ツール、ポンプを収納出来るようになっています。リアショックの付け根部分には専用のアーレンキーセットを収納。ステムには、チェーンのミッシングリンク用のツールを格納しています。スポーツドリンクで満たしたボトルをボトルケージに装着したら、極端な事を言えば身一つでトレイルへ走り出す事が出来です。それでは、筆者も早速このスペシャルプライスのBIKEでオフロードに繰り出してみます。

 

富士見パノラマのCコースを下ってきての感想は、「もう最高」。申し訳ないですが、これが印象を表す最良の言葉です。オフロード走行とは思えない、超シルキーで極楽ライドがフルコースで堪能出来ました。軽量さが生み出す機敏性、重心が綺麗にまとめられコントロール性がとても高いフレームパッケージング。同社の技術の粋を集結したFACT 10mカーボンファイバー製のTrailシャーシとStumpjumper FSR M5チェーンステーは、bestな振動吸収性と路面応答性を提供。熟考されたリアサスペンション構造は、ペダリングでリアショックがまったく動かない驚異のテクノロジーに昇華。これほどオフロードを楽しく走れるマウンテンバイクが地球上に存在した事に、驚きです。間違わないように言っておきますが、全体的に乗り心地がソフトでサドルにドッシリ座ってライドが楽しめる、という事ではありません。適切な身体の動きはもちろん必要ですし、路面からの振動などもしっかりと伝わって来ます。ただ、すべての動き、フィードバックが信じられないほどの高次元で、今までに味わった事のない究極のオフロードライドを提供してくれたのです。「まいった、降参」といった感じです。

 

100万円を超すスポーツサイクル、誰しもが買える物ではありません。筆者でも到底ムリです。しかし、そこにはその価格分の説得力ある性能と楽しがありました。機会があれば、みなさまにも是非1度試乗をお薦めします。乗ってしまったら、ローンを組んででも買いたくなる人は少なくないと思います。サスペンションは予めチューニングされていますし、後から買い換える部品はひとつもありません。パッケージの完成度が高く、カーボン製フレームの性能も唸る以外ありません。ハードにマウンテンバイクライドを楽しみ、シーズンを通して乗り倒すぐらい使い込む人であれば、もったいなくはない投資と思えます。とにかく1度乗ってみて下さい。マウンテンバイクの最高峰がその先に見えると思います。そして、気が付いたら契約書にサインをしている筈です。『S-Works』の名に偽りなしでした。

 

※価格は税込み。掲載時点でのものです。

 

フロントサスペンションは、ロックショックスのパイク(Pike) RCT3 650bを装備。Solo Air spring機構で、150mmのトラベルを持つ。動き、剛性、ハンドリング性能、どれを取っても文句なし。フレームとのカラーマッチングもOK。
フロントサスペンションは、ロックショックスのパイク(Pike) RCT3 650bを装備。Solo Air spring機構で、150mmのトラベルを持つ。動き、剛性、ハンドリング性能、どれを取っても文句なし。フレームとのカラーマッチングもOK。
インナーチューブはDLCのような色合いで、ストロークなどの動きはとてもスムーズ。どうしても引っ掛かりやすい初期の沈み込みも、まったく問題ない。フロントタイアは、スペシャライズド製のButcher Control。サイズは、650b x 2.3"。
インナーチューブはDLCのような色合いで、ストロークなどの動きはとてもスムーズ。どうしても引っ掛かりやすい初期の沈み込みも、まったく問題ない。フロントタイアは、スペシャライズド製のButcher Control。サイズは、650b x 2.3″。
油圧式のディスクブレーキは、シマノ最高峰のXTRを採用。レバーはカーボン製。ハンドルバーは、スペシャライズド製FACT carbon仕様で、幅は750mm。クランプ径はφ31.8mm。どこまでも100万円の価格に見合う装備。
油圧式のディスクブレーキは、シマノ最高峰のXTRを採用。レバーはカーボン製。ハンドルバーは、スペシャライズド製FACT carbon仕様で、幅は750mm。クランプ径はφ31.8mm。どこまでも100万円の価格に見合う装備。
油圧式ディスクブレーキのキャリパーもシマノ XTR。モデルは“トレイル”仕様で、もちろんアイステック採用。ローター径は、フロントがφ180mm、リアがφ160mm。それなので、純然たる下りBIKEではない事が解る。
油圧式ディスクブレーキのキャリパーもシマノ XTR。モデルは“トレイル”仕様で、もちろんアイステック採用。ローター径は、フロントがφ180mm、リアがφ160mm。それなので、純然たる下りBIKEではない事が解る。
ロックショックス パイクは2-ステージ コンプレッション調整と、リバウンド調整機構を持つ。ロックも可能だが、トレイルでは不要だろう。
ロックショックス パイクは2-ステージ コンプレッション調整と、リバウンド調整機構を持つ。ロックも可能だが、トレイルでは不要だろう。
リアショックは、カスタムされたフォックスのフロート(FLOAT)Factory CTD。AUTOSAG機能、Rx Trail Tuneが施され、もちろんKashima coating済み。サスペンションシステムとしてのトラベル量は150mm。
リアショックは、カスタムされたフォックスのフロート(FLOAT)Factory CTD。AUTOSAG機能、Rx Trail Tuneが施され、もちろんKashima coating済み。サスペンションシステムとしてのトラベル量は150mm。
赤いバルブが、AUTOSAG機構。Rx Trail Tuneの表記も確認出来る。
赤いバルブが、AUTOSAG機構。Rx Trail Tuneの表記も確認出来る。
ユニット内のエア圧を規定量加圧しておいてから、BIKEに跨がり(正確には両ペダルに乗る)赤いバルブ内のエアリリースをプッシュする事でAUTOSAG機能がはたらく。素晴らしい仕組みだ。
ユニット内のエア圧を規定量加圧しておいてから、BIKEに跨がり(正確には両ペダルに乗る)赤いバルブ内のエアリリースをプッシュする事でAUTOSAG機能がはたらく。素晴らしい仕組みだ。
S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、このリンク周りとチェーンステーのみがアルミ製になる。チェーンステーは、M5仕様とぬかりない。
S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、このリンク周りとチェーンステーのみがアルミ製になる。チェーンステーは、M5仕様とぬかりない。
本文では触れなかったが、シートポストはドロッパーとなる。構造はエアで、ケーブルはシートチューブ内を通る。ひと昔前のような、沈んだ状態で持ち上げると動いてしまうような事は今はない。トラベル量はサイズで分けていて、Sは100mm、M/L/XLは125mm。サドルは定番のボディジオメトリーでチタンレール採用。
本文では触れなかったが、シートポストはドロッパーとなる。構造はエアで、ケーブルはシートチューブ内を通る。ひと昔前のような、沈んだ状態で持ち上げると動いてしまうような事は今はない。トラベル量はサイズで分けていて、Sは100mm、M/L/XLは125mm。サドルは定番のボディジオメトリーでチタンレール採用。
フロントギア(チェーンリング)は1枚。クランク、リング、デバイスすべてがスペシャライズド製となり、アームはFACT carbon製。リングは、X-Syncという技術を使う。丁数は、30T。
フロントギア(チェーンリング)は1枚。クランク、リング、デバイスすべてがスペシャライズド製となり、アームはFACT carbon製。リングは、X-Syncという技術を使う。丁数は、30T。
リアのギア周りはスラムを採用。ディレーラーが、XX1で11速対応。スプロケットは同じXX1で11速仕様。丁数は、10-42T。チェーンは、PC-XX1, 11-speed, w/ PowerLinkとなる。
リアのギア周りはスラムを採用。ディレーラーが、XX1で11速対応。スプロケットは同じXX1で11速仕様。丁数は、10-42T。チェーンは、PC-XX1, 11-speed, w/ PowerLinkとなる。
リムは、Roval Traverse社のSL 650b。なんとここもカーボン製。スポークは、フロントが24H、リアが28Hとなる。ハブも、前後でRoval Traverse SLを使用。
リムは、Roval Traverse社のSL 650b。なんとここもカーボン製。スポークは、フロントが24H、リアが28Hとなる。ハブも、前後でRoval Traverse SLを使用。
流麗なデザインとインターナルケーブル仕様のフレームは、FACT 10mカーボン製。“トレイル 650b”メイドのジオメトリーとなる。ヘッドチューブはテーパード仕様。
流麗なデザインとインターナルケーブル仕様のフレームは、FACT 10mカーボン製。“トレイル 650b”メイドのジオメトリーとなる。ヘッドチューブはテーパード仕様。
本機でわざわざ取り上げておきたいのが、このグリップ。スペシャライズド製の片側ロックオン仕様の物で、作りがほぼモトクロスバイクのそれ。馴染みのある筆者はとても好感触だった。実際、スペシャライズドはUSカワサキファクトリーチームとBIKE供給の付き合いがあり、技術提携も行われているという。
本機でわざわざ取り上げておきたいのが、このグリップ。スペシャライズド製の片側ロックオン仕様の物で、作りがほぼモトクロスバイクのそれ。馴染みのある筆者はとても好感触だった。実際、スペシャライズドはUSカワサキファクトリーチームとBIKE供給の付き合いがあり、技術提携も行われているという。
ダウンチューブのボトルケージ周りに見られる造りが、スペシャライズド社独自のアイディア機構、SWAT。このダウンチューブの物は、SWAT Doorと名付けられている。
ダウンチューブのボトルケージ周りに見られる造りが、スペシャライズド社独自のアイディア機構、SWAT。このダウンチューブの物は、SWAT Doorと名付けられている。
右側のドアロックを開放すると、ボトルケージのベースごと外れ、中空の物入れが姿を現す。
右側のドアロックを開放すると、ボトルケージのベースごと外れ、中空の物入れが姿を現す。
そこに収まる専用のバッグ。布製の物で、本機は2つ備わる。
そこに収まる専用のバッグ。布製の物で、本機は2つ備わる。
バッグは広げるとこのようになり、そこに例えば、チューブ1本、ツール、ポンプが入れられる。ツールにタイヤレバーを入れておけば、長距離ライドでのパンク処置が可能になる。
バッグは広げるとこのようになり、そこに例えば、チューブ1本、ツール、ポンプが入れられる。ツールにタイヤレバーを入れておけば、長距離ライドでのパンク処置が可能になる。
SWAT Doorに専用のバッグ2つを入れた状態。走行中、異音がする事はなかったし、またドアが不意に外れてしまう事も皆無だった。たいへん良く考えられたシステムだ。
SWAT Doorに専用のバッグ2つを入れた状態。走行中、異音がする事はなかったし、またドアが不意に外れてしまう事も皆無だった。たいへん良く考えられたシステムだ。
S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、リアショックの付け根にアーレンキー工具も収納。専用品で、使う時は軽いクリックで引き抜けるが、長時間の激しいライドで抜け落ちる事は、まったくなかった。
S-Works スタンプジャンパー FSR カーボン 650bは、リアショックの付け根にアーレンキー工具も収納。専用品で、使う時は軽いクリックで引き抜けるが、長時間の激しいライドで抜け落ちる事は、まったくなかった。
ヘッドパーツには、チェーンに使われるミッシングリンク用の工具が収められている。1回までのトラブルに対応出来るようになっている。
ヘッドパーツには、チェーンに使われるミッシングリンク用の工具が収められている。1回までのトラブルに対応出来るようになっている。

 

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FMFからヤマハパイソンエキパイ対応のコンプリートエキゾーストが発売!

FMFからヤマハパイソンエキパイ対応のコンプリートエキゾーストが発売!

FMFからヤマハパイソンエキパイ対応のコンプリートエキゾーストが発売!

 

アメリカ発のチューニングマフラー&エキゾーストの有名メーカー、FMF。ここ数年は特に開発を加速させ、AMAファクトリーチームでの採用も増え、確固たる地位を築いている。今回、その独特の取り回しからパイソンエキゾーストと呼ばれる、ヤマハYZ系車両に対応したコンプリートエキゾーストキットが登場した。2014年の全日本モトクロス選手権SUGO大会に来日したクーパー・ ウェブ選手もFMF使用者で、当日は見事な走りを見せてくれた。FXとWR250にも対応するので、エンデューロ愛好家も要チェックだ。

 

FACTORY 4.1 RCT COMPLETE
FACTORY 4.1 RCT COMPLETE

 

[ 製品情報 ]

メーカー/FMF

販売元/マルカワレーシング

製品名/FACTORY 4.1 RCT COMPLETE

価格/11万円、14万5,000円(税抜)

対応車種/ヤマハ YZ250F/FX、WR250、YZ450F(すべて2014-2015)

先進のラピッドチューニングシステム“RCT”+MEGA BOMBとの融合
4.1RCTの優れた特性とMEGA BOMBとのコンバインによって成し得た最強/最先端のエキゾーストコンプリート!
1)サイレンサー部のテーパーエンド部に開けられた4箇所の排気複通路口を介して、パンチング内径が3段階で縮小→拡大→縮小を繰り返す作用“ラピッドチューニングシステム”によって素早い排気の流れを発生。その結果、低域から高速まで幅広いチャンバー特性を備え、トルクとパワーレンジを増大させます。MEGA BOMB&RCTはFMF社が唯一、実現しえた先進の排気システムです。
2)コンパクトボディー構造により軽量化とマスの集中化、転倒時のダメージを回避。
3)マフラーマウント部はカットデザイン性に長けたCNCアルミビレット(削り出し)でダイレクトなスリップオンスタイル。
4)エンドキャップ部を耐熱性に優れたFMF独自で開発されたドライカーボンを採用。更なる軽量化と精悍なニューデザイン。
5)MEGA BOMBによって更なる全域でのパワーアップと1.5dBのデシベルダウン。独特な心地よいエキゾーストノート!
■FACTORY 4.1 RCTシステムは低音量設計の為、MFJの音量規制とマフラー後部形状規定に適合します。
■マフラー本体はリベットの取り外しが不要なボルトオン構造の為、特殊工具不要の分解/メンテナンスが可能です。
■マフラーエンドキャップは艶やかな光沢を放つFMF独自のドライカーボン製。
■4.1RCTのサイレンサーボディー材質アルミ製のコンプリートは、画像とは異なりアルミカラーになります。

 

取り付けイメージ。
取り付けイメージ。
取り付けイメージ。
取り付けイメージ。
AMAモトクロスでの実績は数多い。
AMAモトクロスでの実績は数多い。

 

 

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マルカワレーシング
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